あらすじ
老舗和菓子屋のひとり娘・日乃出は、亡き父が遺した掛け軸をとりかえすため、「百日で百両、菓子を作って稼ぐ」という無謀な勝負に挑む。しかし、連れられたのは、客が誰も来ない寂れた菓子屋・浜風屋。仁王のような勝次と、女形のような純也が働くが、二人とも菓子作りの腕はからっきしで――。はたして日乃出は奇跡を起こせるのか?いつもひたむきな日乃出の姿に心温まる人情シリーズ第一弾!
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Posted by ブクログ
明治維新のドサクサで、幕府御用達だった店と大事な掛軸を失った日之出。
御店のお嬢様だった、彼女がその掛軸を取り戻す為に100両のお金を一月で作らなければならなくなってしまう。
まぁ、冒頭はわぁ、この子は苦手と思いつつ読んでいてのですが、成長していく姿に絆されました(笑)
最後のどんでん返しで、スッキリ‼️
ハマっ子の私には気持ちよく読み終えることができた作品でした。
Posted by ブクログ
叔父夫婦と元橘屋の番頭は最後まで嫌いだった。
勝次と純也、定吉夫婦とお光はだんだん好きになった。
「薄紅」はやっぱりあのお菓子だった。また食べたいな。美味しいものを食べると嬉しくなる、力になる、それはお菓子でも同じ。がんばれ! 日之出 !(^^♪
Posted by ブクログ
大店のお嬢さんだった主人公が、お店の大切な掛け軸を取り戻すために、大奮闘するお話。井戸の水さえまともに汲めないのに、あまりにも簡単にお菓子を作るという設定は、なんだか短絡すぎ、話全体が雑のように思えました。好きな作家さんで何冊か読んでいるので、少し残念かな…
Posted by ブクログ
高田郁さんの「みをつくし料理帖」が人気になって以来か、女性作家による女性が主人公の料理に関した話、江戸の時代ものが、多くなっていませんか?
菓子、菓子屋に関する話も、そのひとつ。
料理、菓子にも興味があるし、女性が主人公なのも読みやすいので、何冊か読んでいますが、なかなか、コレは!というものに出会いません。
この「浜風屋菓子話 日乃出が走る」、どうだったかと言えば、、
やはり、いまひとつ、なのですね、残念ながら。
何がというと。
「百日で百両、菓子を作って稼ぐ」という事に、無理があるような。
主人公の日乃出は、菓子屋の娘ながら、菓子を実際に作ったということがほとんどない。
なのに、すぐにも菓子を作り始めることができるもの?
とか、とんとん拍子に、菓子が売れていくのは、出来過ぎ、とか思うのですねえ。
もちろん、全てがうまくいくわけではなく、次はどうなる?という興味を惹かれる部分もあるのですが。
文明開化と言われる頃の横浜の街の雰囲気も、江戸とは違って、また面白いとは思います。