中島久枝のレビュー一覧

  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)

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    シリーズ3弾。お高、お近のそれぞれの恋の行方が描かれている。お高はふと思い立って、亡き父が板前をしていた料理屋「英」を訪れる。その料理の確かな味と女将さんの佇まい、人柄に圧倒されるお高。自分の店丸君とは客筋も店の格も違うと分かってはいるものの、やはり落ち込む。その上、密かに好いている作太郎が英の息子で、おりょうは許嫁である事を知り、衝撃を受ける。果たして二人の恋は…。ますます続きが気になるなぁ。

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    2020年10月17日
  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)

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    お高さんはお近ちゃんを見習ってもう少し向こう見ずになってもいいのに、もどかしい
    作太郎は本当に罪作りな男だなぁ
    馴染みの三人、政次、お栄さんも皆、お高さんに幸せになってほしいと願う優しさはお節介だけれど読んでいて気持ちが和む
    嫌味な男は何だったのか、次巻でトラブル持ち込みそうな予感…何事もなければいいけれど

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    2020年08月22日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る<三>新装版

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    日之出たちは、いつも競っている。お菓子つくりに勝負は必要?
    アイデアで勝負する浜風屋、完成度で勝負する白柏屋。
    その対比から、浜風屋の課題が見えてくる。

    プロジェクトは新たな段階を迎えた。さらに成長するため、何をするのか。次を期待したい。

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    2020年08月02日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る<二>新装版

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    西洋菓子にこころ惹かれる日乃出
    明治初期の横浜という土地もあり、時代の雰囲気を敏感に感じ取り、結果を出すことだけを急ぐ
    そんな日之出を危なっかしく思う周囲と気持ちがすれ違う。

    プロジェクトの結果だけを求めず、地道に土台を固めて、プロジェクトのポテンシャルを高めることも必要ということですね。

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    2020年08月02日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る 新装版

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    猪突猛進ぎみではあるけれど、必死に前に進む姿が、他人を引き込み、巻き込んで形を成していく。
    プロジェクトへの情熱がプロジェクトを成功に導くということでしょうか。

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    2020年08月02日
  • なごりの月~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(二)~

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    日本橋牡丹堂シリーズ第二弾。もっと菓子作りを学びたい!と、
    小萩は江戸へ。そこでは新たな事件が待っていた。
    ・初春 祝い菓子は栗きんとん・・・帰った実家では姉の婚礼の準備。
         小萩にも結婚の話が。菓子作りの修業はどうなるのか?
    ・陽春 白風吹饅頭の風雲児・・・かつて牡丹堂で修業していた男。
       彼の作った菓子が評判に。人の一生に寄り添う菓子屋とは。
    ・初夏 かすていらに心揺れ・・・世話になった千草屋の頼みで、
         伊佐が手伝いに。心揺らぐのは小萩だけでなく・・・。
    ・盛夏 決戦!涼菓対決・・・牡丹堂と鷹一の見世の菓子対決。
          それに潜む謀とは?徹次の想い、鷹一の想いも

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    2020年07月22日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る<三>新装版

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    新しい菓子を考える、創造するのは難しい。職人を目指す日乃出、淡い恋をする日之出、ちょっとばかり残念な日之出もいて親近感がわく。
    やれることをやっていく、それがなかなか上手くいかない。
    焦らず慌てず一歩ずつだね。

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    2020年07月18日
  • それぞれの陽だまり~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(五)~

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    日本橋牡丹堂菓子ばなし、シリーズのようです。
    はじめて読みましたが、それでも十分楽しく読めました。

    菓子職人として、いろいろ悩む日々の小萩と、お店に新しく入ってきたなんでもそつなくこなして、みんなに評判のいい須美さん。

    お店の人間関係や、お菓子つくりにかける思いが面白かったです。シリーズの初刊から読んでみようかな、と思いました。

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    2020年07月09日
  • いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~

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    一年を期限に菓子作りを学びに、牡丹堂で働く小萩。
    四季の移ろいと共に、娘の成長と人情の短編連作。
    春 桜餅は芝居小屋で・・・川上屋の嫁と姑。意見の相違は
       牡丹堂にも影響が。江戸と京との桜餅の違いと味の喧嘩。
    夏 江戸の花火と水羊羹・・・幹太が店の手伝いを怠ける理由とは。
       友たちへの想い、亡き母の事。そして家族の幹太への愛。
    秋 おはぎ、甘いか、しょっぱいか・・・伊佐が逢う相手は何者?
       それと見世移りとの関連は。親と子、それぞれの情。
    冬 京と江戸 菓子対決・・・故郷へ帰る日が近づく小萩。
       そんな折、江戸と京の菓子対決の話が持ち上がり、
       牡丹堂は上生菓子の代表となる

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    2020年07月01日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ

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    生家を火事で失くした梅乃は生き別れとなった姉、園を探すため、湯島天満宮の近くにある宿「如月庵」で女中として働くことに。そこで出会う人々や、初めての仕事で成長していく姿を描く。

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    2020年06月22日
  • 日乃出が走る 浜風屋菓子話<二>

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    若き菓子職人日之出と、仲間たちの物語第ニ談。
    大物商人、谷善次郎との戦いにはかったものの、結局大事な掛け軸は手放すことになってしまった日之出。それでも職人として「浜風屋」を立派な店として大きくしていこうと頑張っている。そんな時、外国人の商人が日之出に自分たちがこれからオープンするホテルで、西洋菓子の職人として働かないかと誘われる。和菓子とは全く違う西洋菓子の魅力に興味がある日之出は、勝次と喧嘩してロビンソン商会が経営するホテルで西洋菓子の作り方を学ぼうとするが、、、。
    勝次や純也ともすっかり馴染み、浜風屋も順調に商いをしてる時に起こる西洋菓子をめぐる問題。菓子職人として新しいものに挑戦したい

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    2020年05月16日
  • 一膳めし屋丸九

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    日本橋北詰の魚河岸のほど近くに一膳めし屋
    「丸九」がある。たまのごちそうより日々のめしが
    体をつくるという、父の教えを守りながら店を
    切り盛りするのは、今年29となったおかみの
    お高で…。暖かい人情派時代小説。

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    2020年01月29日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 三日月の巻

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    リアリティーばかりをを追求するのは、ダメだと判ってるけど
    余りにフレキシブルで、下手すりゃ今よりホワイトな勤務体系はどうなの?

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    2019年08月20日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 三日月の巻

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    シリーズ第2弾。

    今回は、仲居頭の桔梗の過去に関わる人物が登場します。

    梅乃もお客様に振り回されながら奮闘していますが、何やら気になる人ができた模様・・。
    紅葉の“ガキ大将”っぷりが、なかなか良い味出しています。

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    2019年08月19日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ

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    火事で焼きだされ、姉・お園と離れ離れになってしまった梅乃。
    お園を探しながら、お宿・如月庵で訳ありっぽい従業員達に囲まれ、奮闘する梅乃の姿が健気で、応援したくなります。
    続きはあるのでしょうか・・。

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    2018年08月30日
  • いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~

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    じっくり、というよりはちょっとした時間にパパッと読める軽さ。読みやすかった。ただ会話がかなり現代語なのであまり江戸の世界に浸っている感覚にはなれないかな。

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    2017年08月24日
  • 日乃出が走る 浜風屋菓子話

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     恋は甘いばかりの物ではなかった。残酷に人を打ちのめし、地面にたたきつける。孤独な思いに震えさせる。
     それでも人は恋をする。何か分からない力にからめとられるように引きつけられていく。
    (P.185)

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    2016年12月07日