山口つばさのレビュー一覧
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ネタバレ八虎が2年生へ進級、桑名さんが彫刻科に入学。
犬飼先生の課題に対峙。八雲のドローイングの解説わかりやすい。電車内でドローイングする描写、八虎の目に映るもので何を見ているか表現するとか、あの辺りいいなぁ。
反権威主義の芸術集団「ノーマークス」代表、フジさん登場。やや胡散臭さも感じるけど、博識で他者へのチューニングも的確なため、八虎も心酔していく。確かにカリスマ的だけど、私ならちょっと警戒する……たぶん。
犬飼先生はぶっきらぼうだけど学生をちゃんと見ているようだし、伸ばすこともできるような気がする。犬飼先生とフジさんが八虎のメンターになるような、そんな予想をした。あと、鷹田さんはなんか好き。
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ネタバレ正直なところ、八虎ってこんなにバカだったか?という感想を抱いた。アートが西洋の文脈にあることとか、宗教の重みや扱いが本邦と諸外国では歴史的に全く異なってきたこととか、高校の成績が良かった彼なら自ずと知っているでしょう。……という知識面もそうだし、八虎はわりと人の影響を受けやすいのは確かだが、しかしそれでも自分なりに考えて苦しみ抜いて答えを出してきたこれまでに比べて、あまりに安易過ぎないかという情緒面も含めて。今回の彼、単に耳障りのいい言葉に流されてるだけで、何も考えてないでしょう。
それだけ疲弊していたということなんだろうか。まぁこれも「青い」ということの一端なんだろうか。今巻はあまりに安易 -
購入済み
巧い絵が多い
初めてこの雑誌読みました。お目当ての作品の単行本が待てなかったので雑誌購入しましたが、初めて読む作品ばかり。まず絵の巧い作家さんが多くて驚きました。
面白そうな作品は単行本買って遡って読んでみます。 -
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ネタバレ今回のポイントは岡本くんと世田介くんが仲良くしているのを見てしょんぼりしちゃう八虎と、夢崎さんの「かつあげかぁ?!」です。
ブルーピリオドだなぁ、と。青い青い。結局八虎はこの1年、技術的な点での習得はほとんどなかったんじゃないだろうか。それ以前のメンタルの部分で立ち止まってずっとモヤモヤしていたのが、どうにか一歩、世田介くんと一緒に踏み出せたのかな、という区切りの10巻目だったかな、と。そういう時間も無駄ではないと思うし、そういう時間を過ごせることが「ブルーピリオド」の特権なのだろう。
それぞれ苦手としていた教員にもある程度向き合えるようになった。槻木教授に関してはただ厳しいだけというか、 -
匿名
購入済みこちらに掲載されている寿たらこ先生のSEX PISTOLSの試し読みは一巻の試し読みではありません。
そのため、SEX PISTOLSが気になっている方は一巻の試し読みをご覧になった方が分かりやすいかと思います。 -
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ネタバレ世田介くんと八虎の対比が巧み。世田介くんが「苦手」と称してきたのは八虎と猫屋敷教授。両者に共通する特徴はなんだろうね、とか考える。八虎が猫屋敷教授をとっつきやすく感じていて、槻木教授に苦手意識を覚えている一方、世田介くんは猫屋敷教授が苦手で、槻木教授のことは苦手どころか歯牙にもかけていない、というあたりも。八虎が槻木教授に絵を覚えられていなかったのと、猫屋敷教授の「私の全部をギブしないとみんな私の作品見ない」ってのは表裏だよね。
当初は槻木教授しんどいな、猫屋敷教授が唯一の救いなのか、とか僕も思っていたが、今になって逆に感じてきた。槻木教授は良くも悪くも学生を突き放していて、過度に期待も失望 -
ネタバレ 購入済み
文化祭準備会
文化祭準備会です。大学特有のだらっとした惰性な話がメインです。作者自身も受験までの勢いある話から、一気に疲弊して疲れてる感じがします。専門的な知識、考えの内容が面白いのですが、今回はキツい、だるいの描写がメインで内容が薄く面白さは半減しています。
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ネタバレ 購入済み
モラトリアムの功罪
ヤトラが芸大に入って最初の作品作りから文化祭準備までのお話。
受験という難関を乗り越えた解放感も手伝っての大学一年生のモラトリアム感が漂う一冊。受験という目標を失って何をしたらいいか分からず、何もせず過ぎゆく日々。そうしたヒタヒタとした焦燥感はあるけれど、なんとなく内容が薄目の印象。
自分はこれまで美術に縁が無く、これまで見たことの無い世界を覗ける面白さと、自分の全てを傾けて作品制作に臨む青春群像が好きなので、新キャラが出揃って物語が回り始めるであろう次巻以降に期待かな。 -
購入済み
空虚な毎日を変えるもの
主人公は友人とオールで遊んだり、またそれなりに遊んでいるのに勉強もしっかりやっていて、一見充実した日々を送っているように見える男子高校生。
だけど実際心から打ち込めるものはなくて、どこか空虚な日々を送っている。
そんな彼がひょんなことから絵を描くことに興味を持ち、美大合格を目指すという物語。
正直1巻はものすごく面白いわけでもつまらないわけでもないけど、これから彼がどう目標に突き進んでいくのか先が気になる。
何か打ち込めるものがある人も、ない人も、どこかしらに共感できる作品かもしれない。