あらすじ
成績優秀、世渡り上手なリア充高校男子が絵を描く喜びに目覚め、美大を目指す! 膨大な夏休みの課題を終えた八虎は、ついに「美大専門の予備校」に足を踏み入れるが、そこで初めて「天才」と出会う。自分の身の丈を思い知らされた八虎の決意とは。話題沸騰のアート系上昇志向漫画、2巻登場!
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スクールカースト上位のリア充高校生が、知識・経験ゼロの状態から美大を目指す青春物語です。
第1巻では、それまでやりたいことも情熱を注ぐようなものもなかった主人公が、絵を描くと自分の好きなものと向き合うことができる、と気づくシーンが印象的です。
彼は、美術の授業で「私の好きな風景」という課題を与えられ、「まどろみの中で青く見える早朝の渋谷」が好きだが、それを好きと言うことを怖がっていた自分を自覚します。
そして、完成させた絵を褒められたことで、彼は美術に関心を抱き、実質倍率200倍(!)の超難関大学である東京藝術大学を目指すことになるのです。
「好きなことは趣味でいい」とよく聞く大人の理論がありますが、それを言い訳にせず、好きなことに人生を賭けようとする主人公の若さとひたむきさが眩しい作品です。
感情タグBEST3
絵描きの思考の一端が知れる
絵描きの思考の一端が知れる作品ですね。
YouTubeの美術系チャンネルで作品解説などを見て、絵の解釈や評価のされ方などは、ある程度はしれましたが、描き手がどんな思考をして絵を書き上げるのか、という視点はまだ知りませんでした。
そのあたりを知ることができる漫画で面白いです。
映画より面白い。
映画も良かったですが、原作はもっと良かったです。八虎と周囲との関係がしっかりと描かれていましたし、「名画」の構成など絵画についての知識が上手に織り込まれていました。
Posted by ブクログ
お母さんの絵と気づきで、お母さんとちゃんと向かい合って、味方になる。
森先輩と八虎の関係性っていいよね。
追加
世田介がタイミングよく来て、八虎の嬉しそうな顔と世田介の嫌そうな顔が笑える
高校の美術の先生ほんとにいい先生だなぁ
「つるんで」た友人たちが足を引っ張ったりしない、応援してくれる存在なのがいい。
お母さんの説得の時に見せた感謝の思い、あれは母側としては嬉しいよ。
画塾の講師さんの指導面白い。
匿名
絵を描くって奥が深いなぁ。
色々勉強になります!
八虎くんも壁にぶつかって悩んだりしてるけど、確実にそれをカテに上手くなってる!
お母さんさんも説得出来て良かった〜
匿名
ずっと気になってたゆかちゃん。すごく強い子なんだなぁ
美術館での八虎の気持ちと、橋田の説明がめちゃわかりやすかった
挫けそうになりながらも驚異的なスピードで成長していく八虎見てると気持ちいいー
Posted by ブクログ
独学で学ぶより基礎を教わりながら学ぶ方が成長も早いのだろうと感じた。主人公の周りの人たちも気になる人が多い。彼らはどう変わっていくのだろうか。楽しみである。
Posted by ブクログ
一巻でするっと親の理解を得られ過ぎじゃないか、と思ってたら、ちゃんとお母さんを説得する話があったこと、その中で絵を描くという行為を通じて気づかなかったことに気づけたり、というのがあって良かった。
また、新しいキャラクターが登場したり、既に登場していたキャラクターが掘り下げられたりしている点も良かった。特に世田介くんが好き。コンプレックスを抱えている感じがあって、とても刺さる。藝大の展示を観たときの反応が、主人公と否定/肯定で対照的なのも、貪欲に何かを得ようとする主人公と、ひょっとすると傷つきたくなくて見下しているような感じがする世田介くん、という風に見えて良い。反面、彼の主人公に対する態度は、(直截的な物言いは素なんだろうけど)あえて嫌がることを言って反応を伺うというか、下手すれば自分から傷つこうとしているように見えるのも好き。嫌いなやつには嫌なやつであって欲しい、みたいな感じなのかな...違うのかもだけど。
一つ理解したら新しい課題が出てきて、がんがん新しい扉を開いていくところ、今度は見方にも言及があったところも良かった。
あとは、俺の絵で全員殺してやる、辺りのシーンが熱量があって好き。
少し気になるところがあるとすれば、森先輩の言葉からしても、才能による成果を全面的に肯定する作品ではないと思うのだけど、その割に主人公が(並外れた努力をしているとは言え)何年も先んじて努力を重ねて来たであろうキャラクターたちに対して、ここまで食らいついていける理由については、才能という言葉で説明するしかないように見えてしまった。
それから、これはあくまで好みの話として、たとえありきたりではっても、ぐいぐい引っ張っていってくれるヒロイン(やライバル)が個人的にはやはり欲しいところ。ユカがそれでも全然構わないんだけど、今の所そういう気配はあんまりない。主人公とはまた別のところにドラマがあるサブキャラクターというか...。世田介くんに期待かも知れない。お互いに対する強力な感情で駆動する物語が読みてぇよ...。
主人公が最初から天才というパターンではなくて、苦しみながら上達してゆくのが良い。
また絵の勉強にもなる、気がする。
面白かった。こういう情熱的な気持ち思い出したい。いや思い出すから、持ちたかったから泣けるのかな。とにかくなんとも言えない感動があって好きです。この作品。
続きも買います。
すごい
1巻を読んで、そのまま流れで2巻に突入。普通に生活していて、絵や芸術の世界に入り込むことがあまりないので、読んでいてとても新鮮で興味深かったです。
高校生の青春がものすごい詰まってる!
そして美術という触れる人が少ないものでもこの漫画を通して学べるものがある。
高校生たちの心情の変化が感動するようなモヤモヤするような、、、
Posted by ブクログ
今巻で主人公は3年生になっている
一巻で登場したメインのキャラクターの心情の変化を描いている
予備校の話では新しいキャラクターが登場し、どれも斬新なキャラクターが光っていた。
親の説得する方法はすごい、主人公に知性があることがわかる。
そして、親の世代ではわかり得ないであろう、通常の企業就職という"人生のレール"から外れる珍しい職種や学部への変更の難しさがよく描かれていた。
主人公の場合、父親が事業失敗経験あり、母親が安定志向。
美術大学は私立は4年640万、藝大は4年200万。予備校は1年80万、、、
それにしても、現実に即してなく脚色してるのだろうけど、藝術大学を目指す人たちはかなり面白い発想をしてるなと思う。やることやることがかなりオシャレというか
主人公はいろいろな状況と人に感情が振り回されていた。大学に受かることが目的か?技術が必要か?これこそ、ピカソの"青の時代"、その令和版そのものなのだろう。
好き!!
絵を描く楽しさや辛さ、共感しかなくて思わず感情移入してしまいます。キャラクターもみんな個性があって魅力的!
面白い展開
東京藝術大学に向けて勉強を本格的に初める主人公。自分の未熟さを感じ、どうすれば上手くなれるかを試行錯誤していく姿に胸打たれます。
ゴールが違う世界
受験は受験に受かったらゴールになりがちだけど芸大は点数が取れれば受かるというものじゃなくハマればというものなのでゴールがわからないの、確かにな〜と感じました
美術の予備校とは
予備校のエピソードが収録されています。藝大に受かるための受験絵画かあ。絵作りがうまい人、構図がいい作品といった絵画の知識がどんどん増えていく。絵を見る目がちょっとは変わるかも。
グッとくる
美術の知識もちょこちょこ盛り込まれていて無知な自分も楽しめる。
また、お母さんと八虎が一緒に泣いているシーンにグッときた。
周りのもの全てが参考書
一般的な受験科目には参考書がある。そして美大の受験にも、参考書はあって、それは日常で触れるもの全てなんだと思った。美術館の絵は当然そうだし、普通のお店に並ぶ商品だってそうなりうる。そう思うと、街の風景を見る目も変わってきた。
Posted by ブクログ
漫画、が好きで、二次創作も好き。
同人誌も買う。
絵の描ける人(と呼ばれるの嫌かな?描けるようになるまで努力したんだよね)をとても尊敬してる。
好きなキャラクターが鮮やかに二次創作で生きている。
その人たちの考えやキャラ考察、分析をTwitterのおかげで手軽にアクセスして読めるようになって…驚く。
原作への情熱や理解度がすごい。
私が「面白い!」だったことが、その人たちにとっては細かく分析される言語化されている。そしてそれが絵に昇華されている。
八虎が母親に美大進学について話す時の、
絵を描くことで、のエピソードに心震えた。
絵を描くことは理解してないと描けないよね。
宮崎駿さんも、指導で似たようなことを言っていた。
人は、人それぞれ喜びを感じることも使命感を感じることも違うけど皆心が震える何かがあると思っている。
そんなものないよ、な人もいれば、それがあるから楽しいし生きがいだけど苦しい人もいる。
『ハチミツとクローバー』のはぐちゃんが、絵の神様に描けなくなったらこの手をお返ししますと思う程に絵を描くことが自分の全てというものを読んだ時に、私にとってはそれは文章を書くこと、と思った。
表現したい書きたい、でも凄く難しい
自分のボキャブラリーが貧困で、自分の中から溢れ出る感情があっても言葉が続かない、書ききれない、景色を描写できない。
私は、現実をわかってるよってフリをして夢を諦めた。
食らいつく八虎に心が震わされる。
見ていきたい、彼らの進化を。
とっても面白かった。
藝大受験を通して美術の複雑さや途方もなさが伝わってくる。
上手いっ絵てなんだ?って疑問が湧いて止まらない。
世田介君の八虎に向ける感情も好きだ。
おもしろいです
一巻に続き、展開が広がっていきますが、所々に美術や油絵の知識が散りばめられて、非常におもしろいです。あっという間に二巻が読み終わってしまいました。
深い
浪人生にしかできないこと、現役生にしかできないこと。プロにしかできないこと、ビギナーでもできること。いろいろあると考えさせられた。八虎がどんどん熱くなってきてこっちまで燃えてきました!
様々な要素が詰まっている。
親子の絆、先輩後輩の絆、藝大受験の難しさ、予備校の特殊な雰囲気、名画の特徴... 心に染みる人間関係の絆を描いたシーンから、美術の専門的な話まで、様々な要素が詰まっていた1巻でした。特に、藝大に行くことに反対していた母親を説得するシーンが非常に印象的でした。主人公の熱い想いが伝わってくる、心に残る場面です。
Posted by ブクログ
お母さんの絵描くとこ、やられました。いろいろあるけど、自分が見つけたもので勝負しようとしてることが伝わってきます。この世界、意欲、熱意は報われるのか、見届けます。
芸術を学ぶには金がかかる。藝大を目指す高校生が親を説得する場面が印象的で感動的。
「見る」以上に「知れて」描く」以上に「わかる」
予備校に通い始めて様々な登場人物と関わり、自分の絵に落とし込み始める第2巻。
Posted by ブクログ
受験って基本的には明確な答えがあって、それに基づいて点数が出されるけど、藝大、美大の場合は、答えもないし(あったとしても人それぞれ)、点数も可視化は難しい。高校生の時点でそんな試験にチャレンジするのってすげぇなぁ。
あと、人間ってのはインプットではなくアウトプットで価値をもたらせないと評価されない、という当たり前の事実を再確認。
良い……
今巻から登場の新キャラがみんな味があってかわいい! 鮎川が泣くところがすごく綺麗で胸が締め付けられた。女装してることと美術の結びつけかたが天才です
とても面白い
とても面白い漫画これからも読み続けたいと思う
いつも飄々といている八虎が高橋に色々言われて泣いてしまったところがとても良いと思った
Posted by ブクログ
タイトル負けしておらず、まじで「ブルーピリオド」な季節を描いた意欲作。自分はこういう時代が過ぎ去ってしまったので、ほんとに読んでて色々思い出すし、そうだぜとか、そうじゃないかもよとか、声に出さない声を後ろからかけたくなったりもして。/表紙になってる女装男子くんだけあんまり機能しておらず、ちょっと物語から外れてしまった。
おもしろい
絵の世界は難しいですね。
何を持っていい絵なのか、うまいのか、、自分を信じる力が本当に必要。どんどん引き込まれてます。
Posted by ブクログ
シリーズ、第二弾。
絵を描く楽しさに目覚めた矢口 八虎。
美大を目指す決意をした矢口に、様々な厳しい現実がのしかかる。
勉強なら、どんなに遠くても目指すところは見えていた。しかし、美術の道は、、、
様々なライバルたちとの出会いと争い。
果たして、矢口はどこに進むのか?
Posted by ブクログ
この巻も実に面白かった。自分の好きを見つけること、それを貫き続け、戦い続けることのしんどさみたいなものがこの巻では中心として描かれていた気がする。戦い続ける熱き主人公たちの物語に、こちらも引き込まれる。
Posted by ブクログ
藝大を目指す男子高校生のお話。2巻では高校3年生になり、予備校に通い始め、夏期コンクールあたりまで。
個性的な同級生がたくさん登場して、引き続き楽しく読み進めています。
作品を産み出す苦しみ、もがき、産み出したあとの逡巡がよく出ていて、面白かったです。
名画の条件を先生が解説してくれるシーンは、美術鑑賞の参考になりそうなポイントを学ぶこともできました。
Posted by ブクログ
お母さんとの会話と、森先輩との交換がグッときた。
色々美術館まわってたどり着いた私なりの答えと似たような話をしていた。
結局正解ってなくて、自分の心に響いたものが自分にとって大切で、誰かと同じでなくてもいいし、知識も技術もなくてもただ楽しめばいいんだって。
誰かの意見に流されていただけで自分の好きなもの得意なものがないと知ることも、視野が狭いことや自分のスキル不足も早く気づけるに越したことはないよね。。
構図の話は写真とかにも通じるから勉強になる。
どんな思いを抱えてるかも知らずに言われるの悔しいよね。熱い思いと裏腹に、まだ自分には実績がないと尚更。
武器が少ないからこそ、やることがはっきりして進める時もある。目標の方向だけ明確ならば。
YouTuberのヒカルとかまさにそれだなって思う。
Posted by ブクログ
同じ方向を向いている多くの「同志」と出会い、
「親」としっかりと向き合って、歩を進める八虎。
それぞれに思惑がありそれぞれに足掻いて進もうとしてる。
でも何も明確な基準がない「美術」の世界は
深くて遠くて得体が知れなくて怖くて、
時に悩んだり人に八つ当たりをしてみたり。
それでも突き動かされて前を向く若者たちの熱さよ…。
佐伯先生といい、予備校講師の大葉さんといい、
この作品は指導側にいる人のキャラクターがいいなぁ。
認め、教え、きっちり泳がせてくれる感じ。
こういう人が指導側にいると、人は伸びるのかも。
勉強する側の若いキャラクターとの対比が面白いです。
Posted by ブクログ
新芽ちゃん息吹を感じながら 藝大は同じ系統の絵は1枚しか選ばない 「よくわかんない」で止まってた思考が_ちょっと動き出した やっぱ俺…レベル低いな_人として 俺の絵で_全員殺す_その為なら何でもする それで何も言わないなら君は空気そのものだね
Posted by ブクログ
金を出して貰うからといっても、自分の人生なのに
一番応援して欲しい親が障害になるのがきつい。
先輩の言葉が後押しになるのがありがたいし、
この母親は一応納得はしてくれたので良かった。
自分の絵を描く、というが
個性をアピールし過ぎて訳のわからないものになると
現代アートって煙たいものになってしまうので
なんだかなぁという気持ちになってしまった。
自分は個性を無理に押し出したものより、
事実に”誠実”な絵の方が好きだ。
橋田くんは好きなキャラかもしれない。
絵はどうしても感性のもので評価基準が曖昧だから
良いとか悪いとか言われても
それは飽く迄あなたの好みですよね、と思ってしまう。
受験絵画で奇を衒い過ぎるのはどうなのだろう。
絵だけでなく受験用の勉強が進学校のメインになりがちだが
本来の勉強からどんどんかけ離れていく気がする。
芸大に実際見学に行ってみて、「大した事ない」と感じてしまうのが
良いのか悪いのか。
八虎は得るものもあったようだが。
世田介くんの正直な気持ちが聞けたのは前進だったかもしれないが
嬉しくない内容ではある。
それを聞いて落涙しつつも
「俺の絵にもっと説得力があったらあんなこと言われなかった」
と思うのは強い。
武器が少ない分身軽というのは面白い言い方だ。
Posted by ブクログ
2巻に入って、更に面白いね。
主人公「矢口八虎(やぐちやとら)」は、最初あれだけ
ノルマ的感覚で、そつなくこなしていた人生が、藝大進学を頼むにあたって、お母さんの苦労に気付いたり、森先輩の卒業式での彼の行動とか・・好きなものができることで、人ってこんなに変わるんだね。森先輩といえば、絵の起源の一つである「祈り」を込めて描いた、「ニケ」の絵も印象的だった。
その後も八虎は、周りの人を見ることで、自分のことを客観的に見つめ直せる成長に対して、受験への不安に、悔しい怒り涙と、まさに青春真っ直中に飛び込んで、年相応な一面を覗かせていて、あんたが「逆にピュアかッ」って思ったよ。でも、最初よりすごく好感持てる。
また、絵画の知識を分かりやすく知ることができるのも変わらず、全ての名画は構図がいいことや、ざっくりと5つの幾何学形態に分けられることは、絵を描こうと思わなくても、鑑賞するときに参考になるし、絵画を身近に感じさせる興味の持たせ方は、上手いなあと思いましたし、美術部の佐伯先生に、予備校の大葉講師と、忘れられない個性を持った、素晴らしい教え方にも注目です。
あと、世田介君の反応も年相応で分かりやすく、今後どうなるのか楽しみ。