あらすじ
高2で絵を描くことの楽しさに目覚めた矢口八虎の新しい生活が始まった。
金欠に悩む八虎がたまたま応募したバイト先は高校の恩師・佐伯先生が開く絵画教室だった。
佐伯先生のもとで働くことになった八虎は小さな子供たち相手に四苦八苦。
中でも問題児の翔也くんに「ピカソはなぜすごいのか?」と問われるも答えられず…。
躍起になって調べるが、深く理解できない八虎は博識なある人物に相談する…!
TVアニメ化も決定した超話題の美術系青春漫画、早くも最新刊登場!!
スクールカースト上位のリア充高校生が、知識・経験ゼロの状態から美大を目指す青春物語です。
第1巻では、それまでやりたいことも情熱を注ぐようなものもなかった主人公が、絵を描くと自分の好きなものと向き合うことができる、と気づくシーンが印象的です。
彼は、美術の授業で「私の好きな風景」という課題を与えられ、「まどろみの中で青く見える早朝の渋谷」が好きだが、それを好きと言うことを怖がっていた自分を自覚します。
そして、完成させた絵を褒められたことで、彼は美術に関心を抱き、実質倍率200倍(!)の超難関大学である東京藝術大学を目指すことになるのです。
「好きなことは趣味でいい」とよく聞く大人の理論がありますが、それを言い訳にせず、好きなことに人生を賭けようとする主人公の若さとひたむきさが眩しい作品です。
感情タグBEST3
考えさせられる。
いつも毎巻考えさせられたりぐっとくるシーンがあるので読んだ後ぐったりするんですが、やはり面白い。
いつもは八虎が七転八倒する姿をハラハラしつつも応援しながら見るけど、今回は子供たちやある人物に焦点を当てた回で、読んでいてもどかしいような不思議な巻でした。
無自覚な無理解はこんなにも人を傷つけるんだなと。ぶん殴りたいぐらいにゾッとしましたが、悪意はないんだろうなとか。自分が同じことをされたら粉々になっちゃうなって。自分の世界が広がる子もいるのになんでって現実を見た感じでした。
やはりこの作品は毎回読んでよかったなと思う。
お絵描き教室
*主にあらすじのネタバレ
今回は春休みにお絵描き教室でバイトをする話でした。
絵を描く子供たちがたくさん出てきて、昔を思い出して懐かしくも少し悲しくなりました。私も昔は絵を描くのが好きでしたが、色々考えて一切やめてしまった…
久しぶりに登場した橋田くんの繊細な一面も見れて良かったです。
「空気を読む」子どもの脆さ、親自身も意識しない期待とプレッシャーに擦り潰されていく子どもを上手く描いていると思いました。相変わらず観察眼に優れた作者さんには感服です。
匿名
なんて面白いんだ。ほんとこの先生に美術習いたかった。
芸術もっと触れたかった。いや今からでも遅くないかな…と思いながら読んだ。
芸術に触れたくなるこれも芸術だわ。
勉強になります
子供の頃って何も知らないから、当たり前とかを考えずに自由にできる期間なんだったな〜と思い出しました。そういうところを伸ばしてくれる大人が近くにいたら、すごく鮮やかな世界が広がっていくのかなと。
感覚が鋭いがゆえに色んなことに気を使ってしまうところは不憫に感じますね。
Posted by ブクログ
芸大のコアな方々が描かれるのかと思ったら、今回は絵画教室。読んでよかった!小中と図工好きだったのに高校で嫌になったことを思い出しました。この年になって美術っぽいこと再開したけれど、ほんとに楽しい!加齢で図々しくなったってこともあるけど、その理由がこの作品で見えた気がします。佐伯先生、ほんとに素敵!こんな先生との出会い、奇跡としか言いようがありません。さえき絵画教室の扉を叩きたくなるほどです。そして、はるか先生。こういう関わり方、なかなかできるものではありません。いやー、ほんとによかったです。さえちゃんのお父さん、こんなにデリカシーに欠けた天然ありますかね。腹立ちましたよ。そして、ピカソの解説もありがとうございました!
深い……!
八虎がお絵描き教室の先生としてちゃんと生徒と向き合っていて素敵です。
親の期待に背かないように、模範的で分かりやすいお利口さんになろうと自分を枠に当てはめることを小さい頃から無意識にやってしまう……
愛ゆえに辛いものもありますね。
Posted by ブクログ
本作は本筋の話からずれて、1年生終わりから2年生開始前までの主人公のアルバイトの話。
人に興味があることが前巻でわかり人の観察眼がある八虎と、モノを見るのが好きな橋田のコンビが光ってた。お互いの能力が補完しあい、カバーしていたのが印象的だった。
序盤に登場してた、昔の人の画がなぜ高値になるか?はかなり面白い。なるほど。この話は画に限らないとも感じる。
あー追い付いてしまった。絵画について付焼刃であるもののいろいろな魅力に触れられてよかった。
Posted by ブクログ
今回は児童教室アルバイト編。さすが、色んな切り口を考えるのですね。それほどのページ数をかけずに児童の心の闇まで迫っていて、だいぶ読み応えのある物語でした。
Posted by ブクログ
最新刊が一番良い漫画を読めるのは幸せだ。橋田の話で涙が出ました。泣きながら創れる人を私も尊敬する。それは出来ないし羨ましいと素直に言える人も尊敬する。
Posted by ブクログ
何故、絵を描くことが嫌いになったんだろう、という問いが自分の根源に刺さるような気がして記憶を遡る。
否応なしに己と向き合う本作、実に疲れるが最高だ。
人の気持ちに寄り添うということ
11巻は、八虎が2回生に進級するまでの春休みを描く。
物語は前巻で八虎が電話をかけたシーンから再開され、そこからは絵画教室に通う子どもたちと向き合う八虎、絵画教室に仲間入りする橋田も交えて進んでいく。
ストーリーを読み進めていて、橋田の知識や見識の深さに尊敬の念を覚えたのだが、そんな彼でもコンプレックスに思っていることがあって、そこは意外だったが、いつも表情を崩さない彼の人間らしい面だと思った。
小枝ちゃんのお父さんの無意識さは誰でも持ち合わせていそうで怖いと感じた一方で、小枝ちゃんが追い詰められていく様を見ているのは辛かった。しかし、最後に「あ、自分と向き合えたのかな」と思えるシーンがあったことで救われた。
11巻は、八虎も翔也くん達との物語があるものの、群像劇のような様相を呈している気がした。
次巻にも期待。
Posted by ブクログ
今回は絵画教室の先生のバイトエピソードが
一巻にぎゅっとまとまっている。
学校の先生として、小枝ちゃんの変化には
胸を打つものがあった。
毎巻違った側面から心を抉ってくる漫画。
アニメの1話もとてもよかった。
Posted by ブクログ
この巻だけでも一つの作品として完成されていた。なんというか作者様ありがとうございます。翔也くん可愛いカッコいい芸術がんばれだし橋田良いキャラだし何より佐伯先生素敵すぎ。サエちゃんも複雑だけど、、、頑張ってね!
本当に作者様ありがとうございます。
描いてくれていることに感謝
最近で一番大好きな作品
いつ読み返しても、暑苦しいわけじゃないのに、違う視点をくれたり成長させてくれる
なるべく多くの人に呼んで欲しい
お絵描き教室でのアルバイトを通して八虎は色々得られた模様。
橋田は飄々としているイメージだったけど、表に出さないだけで、たくさん悩んでいるんだろうな。
早く続きを読みたい。
Posted by ブクログ
泣いた。
翔也くんと話す八虎のモノローグや、小枝ちゃんの慟哭に。
絵を描くのってこんな哲学的だっけ…?
と改めて思ったブルーピリオド。今回の舞台はいつもとは違うフィールド。
最近のブルーピリオドは、ぴりぴりひりつく緊張感があったので11巻は久しぶりに和やかでいられそうと翔也くんのくだりが落ち着いたところで思っていましたが、小枝ちゃんの件で ぼんやりとした不安がちらついています。
誰かが悪いとは思いません。親御さん達それぞれにも悩みはあるでしょうし、頑張って生きていると思います。
親子だから近しい人だから100パー常に分かり合えて仲良しなんてことはなく、時に家族と衝突して友達と/知人と/行きずりの人と話すことで救われることもある。
小枝ちゃんの今後がやや心配…と思っていたので、巻末見て少しホッ。
自分は今どこにいるんだろ。
佐伯先生なんて程遠いし、八虎や橋田くんみたいに自分の弱みや悩みに気付けてるのかな?
言語化できずにモヤモヤしてその場凌ぎの快楽に流されて時間を徒に消費して生きてる気もしないでもない。
橋田くんを見て、博識で精神的に余裕があって追いつけないくらい理想も意識も高そうな人たちにも悩みはあるのかも、思わされた。
勝手に距離を心の中で作ってました。
美術に関わる人たちの話だけど、想像以上に内面がいつも丁寧に描かれてグサグサいい意味で刺さるので自己啓発に繋がりそうな気がしてます。がんばるぞってやる気が出ます。
ここぞっていう感情表現の時に、絵の具が滲んだような滲ませたような美術の絵っぽい表現が見られるのが良いなと思いました。
Posted by ブクログ
誰も表現したい世界(作品)を否定する事は出来ないんだと思いました。
「こうしたらもっと評価されるかも」「あの子みたいに作ったら褒められるかも」と、人は無意識のうちにどんどん自分の世界、やりたい事表現したい事から離れてしまうのかも知れません。
これは美術だけではなく、他の事にも言えるはずです。
少なくとも私は今まで、自分の進みたい道よりも「こっちの道の方がかっこいいかも」と見栄を張ってしまった選択が何度もあった事に気付きました。
私も絵を描いていたときに佐伯先生に習いたかったなぁ…と思わずにはいられませんでした。
相変わらず面白い
今回は八虎ではなく、橋田がメインのお話。いつも飄々としているけど、人間味が感じられて良かった。人間の感情を描くのが相変わらず上手いと思いました。あと、あの終わり方はずるい。。
Posted by ブクログ
佐伯先生有能すぎて怖いな。
橋田が何を選んだとしても私は応援したい。
まぁ、でも佐伯先生が言うように、それが残念かどうかはやっぱりどこまで行ってもわからないですからね。
お絵描き教室編
大学編が小休止で、「お絵描き教室」編です。きっちり1巻分でまとまっていて、読んだあとすっきり。半分くらい橋田のエピソードで、掘り下げうれしい!
Posted by ブクログ
小枝ちゃんの話泣いたわ。。
さえき先生とまた関われて良かったんじゃない八虎。絵から離れたいと言いながら絵画教室でバイトって、絵が八虎を離してくれないんでは?と思った。橋田さん好き。先生に向いてるか考えてるんかな。。
じっくりと読みたい
色の見え方は人それぞれ、というようにこの作品を読んでどう感じるのか、共感するのもしないのもあなたの自由です。と言われているように感じた。
もう一度じっくり読みたい作品です。
主人公のバイト編で子供と接する大変さ面白さが書かれていて面白く感じた
作中に書かれていた「いつから絵が嫌いになっただろう」のような言葉を読み自分も考えてさせられました
後最後の最後で次の巻が気になる終わりかたで面白く感じた
1巻丸ごと八虎のバイト先、絵画教室編。1巻で中弛みすることなく、子供たちと八虎の心情をリンクさせて描いているので、読み応えあります。「いつから絵を描くのが嫌いになったんだろう」が個人的に刺さりました。
ピカソについて学ぶ
本巻もとても面白く、次巻が既に楽しみです。ピカソがテーマとして挙げられるエピソードがあり、自分自身気になっていたが知らなかったことを主人公と一緒に学べたので印象に残っております。箱根に行きたくなりました。
最高!
葛藤したり、たくさん悩みながらもそれぞれの道を歩んでて、もうブルーピリオドにどハマりしました。みんながんばれーー!
Posted by ブクログ
一巻から11巻まで一気読み。
気になってた漫画、やっぱり当たりだった!
志望大学に入ったから、
キラキラ青春送れるとは限らない。
自分に何ができるのか、
自分は何がしたいのか、
自分は何者かになれるのか、
そんなことを悶々と考えるのが、
大学だよなぁ。
藝大ならではの苦悩と葛藤もあるけど、
根底にあるのは全ての若者の苦悩と葛藤。
無理
全世界の子どもが幸せになってくれないと無理。
これは物語だから一応最後に読者がハッピーエンドだったんじゃないかと思えるような描写があったけど、現実。本当に全世界の子どもに幸せになって欲しい。
てか思うだけで何もしてない自分。結局こうやって思ってるだけで行動しない人がたくさんいるから何も変わらないんだね。でも何かを良い方向に変えられるほどすごい人間なんてそうそういないから本当に神様????
全世界の子どもを幸せにしてください。
とりあえずこの本を全世界の人間に買わせて読んでもらいたい(
Posted by ブクログ
アニメ始まりましたね。カラーなのやっぱいいなぁ。
こないだはじめて東京藝術大学に行ってちょっと感動した。入口すぐの美術館だけなので大学ぽさはほとんどなかったですけど、卒業生の作品ですみたいのがそこここに紛れているので藝大すご!ってなりました。
原作のほうは春休みのお絵かき教室ですが、そしてアニメ1話でも思ったけど佐伯先生がやっぱり素敵。とても難しいけどこういう大人になりたいよね。
橋田くんも好きなので頑張ってほしい。
ピカソの晩年になって子供の絵云々のあれですが、南フランスのアンティーブにアトリエ兼住居だった城をそのままピカソ美術館にしてるとこがあって、そこにあった絵がいわゆる子供の落書きみたいな絵だったよなぁと思いだしたり。ピカソ美術館はパリ、バルセロナ、アンティーブと3か所行きましたが、バルセロナがいちばん良かったけどアンティーブがいちばん好きかも。こういう日常になって行ったところは行ってよかったなぁと思うし、行かなかったところは行けばよかったなぁと思う。箱根彫刻の森は行ったのにピカソ見てないという…結構広いんだよあそこ…箱根ならまた行けるからそのうち行こう。
Posted by ブクログ
漫画でここまで泣くのは初めてってくらい泣いた。
ここに出てきたさえちゃん、翔也くんどちらも
自分の子供の時を見てるようで、
子供の時の自分を佐伯先生や八虎や橋田くんが救ってくれたような気分になる。
自分の子供の時にこんな大人がいたら今は違っていたのだろうと思う瞬間もあったが、
それ以上に翔也くんが八虎きっかけで楽しく描けるようになったことや
描き下ろしの多分さえちゃん?が絵画教室に戻ってきた部分が見えて嬉しくなった。
特にさえちゃんと橋田くんの話はすごく面白かったし、共感できる部分が多くあったが心に何とも言えない切なさを残すようなそんな終わり方が秀逸だった。
最も心に来たのは翔也くんのシーンで
みんないつの間にか自分とは違う方向を見てて、
社会的価値が見えるようになって
自分が置いていかれる感覚
それを選べてない自分が不正解みたいな感覚
っていう部分。
本当にそうだったなあ…と昔から絵を続けている自分を振り返って泣いた。
小さい時は絵を描いたら、褒められてたのに
いつの間にかいつまで続けるの?とかそれでプロになれるの?とかそんなことばかり言われてきて
段々と人に求められることをするようになって…
子供の時に言われた無自覚な一言ってかなり心に残って影響を与えるもんだなと改めて思ったし、
言ってる方は悪気がない部分もあるからこそ難しい。
子供は素直ゆえに全部ちゃんと聞いちゃうからこそ尚更…
自分がもし、いつか子供の教育に触れる機会があるとしたら中学生くらいまでは何かを通して感じる好きという気持ち、楽しいと思う気持ちを1番に育ててあげたいと思った。
そして、この世界は資本主義なのでどうしても
人に求められるものこそが正義となりがちだが
そんな今だからこそ、自分が自分で価値と感じるものやことに触れる時間を何歳になっても大切にしていくことが大事だと改めて感じた。
読み進めるごとに面白くなるブルーピリオド、
今後の展開も楽しみ!
春休みの間バイトすることになった佐伯先生の絵画教室で、子どもの先生として働く八虎。そこに橋田も加わって子どもたちと共に芸術に向き合っていくところがよかった。
Posted by ブクログ
凄い泣きました
毎回 芸術を通して【生きざまを考えさせられる】
普通にしていたら見落とすこと
自分が気づいてないどころか、感じてもいない事も自覚させられる
≪自分とまったく
同じ世界が見えてる人なんて
この世にいないんですよ≫
この言葉に魂が震えました
よかった
子供の頃、子供扱いされるの嫌いなはずだったのに、どうして大人になったら子供を子供扱いしてしまうんだろう。善意の履き違えって、残酷だなぁ。
Posted by ブクログ
ブルーピリオドは美大生の話なんだけど、すべての「絵が好き(だった)」人の話で、気付いていないかもしれないけれど、これはあなたの話なんですよって言われているような気がした。世界が同じように見えている人なんていないのだから、あなたにはどう見えていますかと、これは少しずつ、それに気付かせてくれるマンガなんじゃなかろうかと今回で思い至った。
いろいろな要素が絡み合う話で全体的にしんどいのだが、しかし何より堪えるのは別に誰が悪いわけでもないということだ。保護者による子どもへの不理解は「悪」に見えるし、彼らを悪者にしてしまえれば話はすごく簡単だ。実際それは良くない影響を及ぼしてもいたわけだが、しかし作中でも言及されている通りそれは「無自覚」であるということ。無自覚である以上、誰だってこの11巻の中にいた親たちのようには成り得るのだということ。そういう無自覚な眼差しに誰しもが大なり小なり晒されて人格形成をしてきていて、その中で如何様にも人生は変わってしまう。絵が好きだという気持ちを高校生のうちに取り戻せた八虎は幸運だったと言うしかなかった。子ども時代に、自分の道を自分で選ぶなんてことはそうそうできない。でも、これを読んでいる大多数は大人だろう。今の自分に、じゃあ何ができるか。辛くても向き合い続けたいものは今、改めてあるか。今なら周りを気にせずにできることもあるんじゃないか。
Posted by ブクログ
1冊で絵画教室のバイトの話が始まって終わったから、アニメ以降の巻を飛ばして読んでも問題なかった◎
子供は素直だから、相手の言動に影響されやすいよね…
美術の時間、先生が勝手に手を加えてくるの嫌いだったから気持ちがわかる
佐伯先生はやっぱり素敵な先生
小枝ちゃんは救われた感あったけど、橋田君は大丈夫かな…
それはそれとして、桑名さん合格したの嬉しい〜