【感想・ネタバレ】ブルーピリオド(16)のレビュー

あらすじ

高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。
藝大2年目の夏に描き上げ、初めて学外のコンクールに出品した作品が入賞し、美術館に展示されることになった八虎は、大学での「講評」以外の評価、アートの他人への影響力に驚く。
自分の作品を見た、会ったこともない「他人」への影響力に混乱する八虎は、その困惑の理由が、アートの持つ力、深さであることに気づく。高2で出会った絵が自分の人生を変え、自分もまた誰かの人生を変えうるのだと。アーティスト「作家」への道が自分にも開かれていたのだ。
漠然とした夢が具体的な目標に変わり、大人へのステップが始まる。
新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。
アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、
今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!!

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スクールカースト上位のリア充高校生が、知識・経験ゼロの状態から美大を目指す青春物語です。
第1巻では、それまでやりたいことも情熱を注ぐようなものもなかった主人公が、絵を描くと自分の好きなものと向き合うことができる、と気づくシーンが印象的です。
彼は、美術の授業で「私の好きな風景」という課題を与えられ、「まどろみの中で青く見える早朝の渋谷」が好きだが、それを好きと言うことを怖がっていた自分を自覚します。
そして、完成させた絵を褒められたことで、彼は美術に関心を抱き、実質倍率200倍(!)の超難関大学である東京藝術大学を目指すことになるのです。
「好きなことは趣味でいい」とよく聞く大人の理論がありますが、それを言い訳にせず、好きなことに人生を賭けようとする主人公の若さとひたむきさが眩しい作品です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

・「こわくないの?
今作ってる服が
次に載せるやつが誰にも反応してもらえなかったら
好きなこと頑張ってもダメって言われそうでこわいみたいな」
『死ぬ気で頑張ってダメなら死ねば良くない?
とか教授の
『自分が納得できる地獄を選んだだけだよ』
って言葉に少し背中押された
ずっと自分らしく絵描きたいな

・「俺には作家としての軸がないし
ぶっ飛んでもないし
作品作ってどうしたいとか
なんで作ってるのかもブレブレで」
『軸っているのかなー
君もっと自分の才能信じたらどう?
自分が選んできたもんとか
勉強してきたもんとか
信じても良いと思うけど』

すげー八虎の気持ちわかる
そして、教授の言ってることも最近になって少し分かった気がする。自分が感動してきたものに、それにこそ、自信がうまれるし、情熱を持って描けるものができる

・実際に体験した物事を作品に落とし込んでると説得力生まれるよなーって思う当たり前だけど

・「作家ってさあ
いわゆる人気商売じゃない
だから大人数に届けるイメージあるけどさあ
案外1対1
誰か1人に届けばそれでよかったりするよね」
サカナクションの山口一郎さんも似たようなこと言ってた、創作する上でそういうスタンスって大事だよね

・結局伝えたいこと、考えてることってシンプルで、ある意味薄っぺらい方が芯を食ってるのかもしれないと思った

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2025年09月18日

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ネタバレ

66~70筆目

「お前、作家になるんだな」
このセリフけっこう考えさせられる。

もう八虎くんも2年後期に入ったか。早いなぁ。
新たな課題と向き合う中、ホストに?

変な団体に関わるし、ホストのバイトするし、芸大行かせた親御さん、心配するだろうなぁ。私が親ならめちゃめちゃ心配になるわ。

とりあえず今回は、ユカちゃんの登場がウレシイ。

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2025年09月12日

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改めて、アートの世界での評価や批判を考えさせられた。そして何より作家の問いや作品を見た人たちが作品から得る問いについて考え込むキッカケをくれた巻であった。

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2025年07月13日

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ネタバレ

再読。アートをやる人ってぶっ飛んでることが多いけど、八虎はひたすら真面目でとことん普通のいい奴なところがいい。でも実は誠実に悩んで制作に向かい続けることって意外とできなくて、だからそんな八虎の凄さを認めるような恋ちゃんの「お前、作家になるんだな」ってセリフにはグッときた。ユカちゃんの「死ぬ気で頑張ってダメなら死ねば良くない?」も教授の「自分が納得できる地獄を選んだだけだよ」も制作を続けてる人だから言える言葉だという気がする。「作品は1対1」誰にどう響くかわからない。だから、やってみるしかない。

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2025年07月08日

購入済み

天才凄い

藝術大学憧れたなあ。天才と変人にもまれたかった。自分が藝大に入学してたらと妄想しながら読んでます。どんな分野でも秀でた人はすごいね

#エモい #カッコいい #憧れる

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2025年02月28日

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大学の課題面白 前回の結果を受けて、八虎の成長や変化を楽しめる。
また、大学の課題が哲学的で。
けど、ホストとか作家をやってる人たちが妙に身近に感じられる内容だった。誰かから評価されることより、自分がどうありたいかが大事だ。

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2025年12月02日

匿名

ネタバレ 購入済み

今回もおもしろかった。ホストバージョンの矢虎かっこいい。
絵に対して純粋に自分を信じるの確かに大事だね…先生も色とりどりで面白い。

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2024年12月12日

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ネタバレ

夏休みが終わり大学の課題として二人展に挑む八虎。課題制作を通して歌舞伎町を体感したり、ゆかちゃん家に転がり込んだりゆるやかに広がっていく経験。
周りが大人になっていく中、本当に自分はこの道で良いのか、本当に絵が好きなのか悩み苦しむ気持ちはすごく痛感する。多分これは働き始めてもずっと定期的に訪れる感情だと思う。正解なんてないし、自分が選んだことの連なりの結果なんだろうけど、自分は間違えたのではないか、もっと他の可能性もあったのではと不安になる。妥協やごまかしの連続、それでも今より少しでも明日が良くなるようにともがき、望む。葛藤は尽きない。
そんな中、八虎と教授の対話の中の「自分が納得できる地獄を選んだだけ」という言葉がこの一冊を読んで良かったと思わせてくれる。答えがない世界に溺れる自分にとって支えになる言葉。

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2024年12月08日

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ネタバレ

絵で生きていこうと考え始めた八虎に、恋ちゃんの「追求することを諦められねえんだよな」「表現することを選び続ける選択をしようとしてるんだな」が優しくて泣きそうになりました。

「プロになるってピカソと並ぶってことなんだろ?」「どんだけ…」「ずっと戦い続けなきゃいけないんだよそれって…」

八虎の「なんで作家って仕事を選んだんですか?」に対し蝶矢先生の「自分が納得できる地獄を選んだだけだよ」

蝶屋先生の「作家ってさあ」「いわゆる人気商売じゃない だから大人数に届けるイメージあるけとさあ」「案外一対一」「誰か一人に届けばそれで良かったりするよねー」

全部、今まさに絵や漫画描いてお金を稼ぎ始めた私に刺さりすぎました。

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2024年12月01日

購入済み

ブルーピリオドは芸術だ

いやあ今回も痺れたなあ……!
一冊に芸術がここぞとばかりに閉じ込められている
重さが違うんだよな重さが!

こんな破格でこんな感動が味わえてええのか……?

神屋のヨハンが登場してるのも嬉しかったです!

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2024年11月29日

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アーティストは主観と客観のはざまで生きてる人なんだと見せつけられた。酔っぱらってひらがなでぐるぐる心情が巡る場面と、そんな夜の世界を生きるホストを客観的に分析する視点が同居する主人公。純粋で、でもとても思考能力が高い。だからこそ見ててヒリヒリする。

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2024年11月26日

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矢口八虎はいつも迷ってばかり。今回も自らの作品のモチーフの是非にうだうだと迷い後悔を抱く。新しい作品のために体験しないとと歌舞伎町のホストにまで。外から見れば自信を持てばいいのに常識人としての八虎はどうしても弾けることをためらってしまう。そういった葛藤が常人から見ると非常に共感できるところではあるけどやはりもどかしい。久々沢山登場のユカちゃんとの絡みが微笑ましい。

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2024年11月24日

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ネタバレ

龍二だー!
頑張ってんな。みんな。
藝大も大学だから学生を押し上げてくれんと救いがないな。寄り添ってくれる先生もいて本当に良かったわ。この課題に与えられた日数はどんだけか知らんが、若者が期限付きでアウトプットばかり求められる苦しさよ…涙

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2024年11月24日

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ネタバレ

ホストNO2の人に気に入られてるのいいね
もっとこの二人の絡みみたい!
りゅうじもいつか出てくるんだろうなーって思ってたけど上手くまとまってていい
二人展をするからこそ自分とは全く違う人たちを理解するのに色んなところで刺激を受けてるなと感じた
面白かった!

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2024年11月23日

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久しぶりのユカちゃん登場嬉しい。
2人展、全然難しい。
高校仲間!めっちゃ社会人、渋谷の青くなるのが好きって言ってた頃が懐かしい。
成長したなぁシミジミ

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2025年09月09日

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芸大受験までのテンポが小気味よい。アートについて内省し続けるのはまどろっこしい。油絵ってそんなにごちゃごちゃ考えないと描けないものなのか。母が描いた絵を思い出す。
芸大祭に行ってみたくなった。

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2025年07月04日

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ネタバレ

AOJ授賞式から2年生後期の課題制作、講評まで。

八雲の言葉がすごく好き。『評価あってこその反省は普通に成長だろ』『「作品を発表することの責任」なんか
一人で描いてて 気づけるか〜〜〜?気づけなくね?』発表すること、公開することの意義みたいなところを考える。

大石膏ペインティング or 2人展
世田介くんのパンチライン『お金払って取りたくない課題とるの?』

久しぶりのユカちゃん。金欠でホストのバイト。本田さんいい人そう。お店No.2のヨハンさんには八雲と重なるイメージがある。
「全部飲んだら20万」の人、ヒナちゃん。

蝶矢先生もよい。このスタンスで創作と向き合いたいと思った。
『疑うだけじゃなくて 自分が選んできたもんとか 勉強してきたもん信じてもいいと思うけど……って話』
『感動するときは理由なんかねーじゃん そのあとなんで感動したのかを考えるべきてあってさあ』
八虎の『なんで作家って仕事を選んだんですか?』に対しての答えがまた痺れる。『自分が納得できる地獄を選んだだけだよ』

『感情すぎる』という言葉について考えている。

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2025年06月09日

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ネタバレ

ユカちゃんひさしぶりで、また新たな関係性に
すごいとこ飛び込んだなぁ。テキーラとか下手すると急性アル中で死にかねんなぁ

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2025年03月02日

購入済み

次の課題は

新しい課題が出されます。
私は芸大には通ってないので、なるほどこういうこともちゃんと教えるんだな…と面白く読んだ。

#深い #タメになる

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2024年12月17日

購入済み

八虎は真面目だ

自分の生き方に悩むなんて青春ですね。
よく考えて表現できることって素晴らしい。
自分を評価することすら難しいのに省みる毎日を送っていてすごくバイタリティがあるなと。

#アツい #深い

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2024年12月02日

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フランシス・ベーコン_肉体を暴力的に歪めて描く作風20世紀最も重要な画家の一人とされている 謙った時点でお前の負け 『&』じゃなくて『vs』 ポップでスマートなトリックスター_それが20世紀を代表するアーティスト_アンディ・ウォーホル 自分が納得出来る地獄を選んだだけだよ 勝ち負けじゃないもんねアートは_サバイバルだもんね

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

まさかの歌舞伎町体験。実際問題、現代美術って、こうやって突拍子もなく思える発想を糧に、どんどん先鋭化しているのかな、とか考えると、なかなかに興味深い。

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2025年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蝶矢先生
なぜ作家という仕事を選んだのか?
自分が納得できる地獄を選んだだけだよ
アートは勝ち負けじゃない、サバイバルだもんね
人気商売、大多数に届けるイメージあるけどさぁ、案外一対一
だれか1人に届けばそれでよかったりするよね

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2人展の課題に苦悩する八虎
夜の仕事をしたり実際の世界を学ぶ


君もっと自分の才能 信じたらどう?


作家って 誰か1人に届けば それでよかったりするよね

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2024年11月29日

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