三津田信三のレビュー一覧

  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉

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    伝染していく怪異に終始背筋が寒い。どんどん恐怖が膨れ上がるのを実感する。
    もっとゆっくり怖さを味わいたかったけれど、ページをめくるスピードを最後までとうとう緩められなかった~。
    想像もできないオチには「えーっ!」と心の中で絶叫。謎が全て解決とまではいかないモヤモヤも残るが、これもまた三津田ホラーの後味だと噛みしめた。

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    2013年12月16日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    死相学探偵シリーズ1作目。
    他の三津田先生の作品よりはホラー度が少なめで、苦手な方でも読みやすいと思います。
    ただ呪いのオチがちょっとw
    まぁ面白かったですけど笑

    ちなみに新装版のイラストを見て田倉トヲルさんの絵が好きになりましたw

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    2013年12月11日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    中盤は間延びする展開。何かが起こりそうで、なかなか事件が起こらない。
    ただ、最後の方は怒涛の展開で、描写も怖い。最後まで読めば、満足できる。
    ホラーっぽいミステリーかと思ったが、ミステリーっぽいホラー。

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    2013年12月06日
  • 禍家

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    うーん、いまいち怖くない。
    主人公の男の子が冷静に怖がってるせいなのか、もうひとつ怖くない。設定的には町ぐるみで不気味さを演出していてもいいのに、不気味なのはじいさん一人だし、森の扱いも中途半端な感じだし。結局家の怪異が何を意味してるのかいまいちわからないし。おしい作品だなぁ。

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    2013年12月05日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    現実の話と、小説の話が絡みあいつつストーリーがすすんでいくという
    ちょっと凝ったホラー(サスペンス?ミステリー?)なお話。

    ドキドキワクテカなものは十分あったが、
    なんつーか、別に現実小説を混在させなくてもいいんじゃね?と思た。
    オーソドックスに、どっちかの話単体だけにしても面白いのになーと思うが、
    それじゃなんかありがちな話になんのか。

    ううむこれわ!ってまではいかずとも、普通に面白うございました。

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    2013年10月30日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    サスペンスかホラー。
    裏表紙には「本格ミステリーとホラーが見事に融合」とあるけれど、
    あたしの感覚では「ホラーだけど、ちょっとだけミステリー要素も入れてみた」って感じ。

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    2013年09月22日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    短篇連作という形のせいか、日頃の持ち味よりちょっと淡白かな。
    謎の正体がわからないのでその点がいまひとつものたりない。
    表紙絵がグロなのは相変わらずで何とかしてほしい。

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    2013年08月01日
  • 密室の如き籠るもの

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    三津田信三の「冬城言耶」シリーズの第四作目にあたる短編集。正確にいうと、短編が三本に、中長編(表題作)が一本。
    正直にいうと、前作(特に衝撃度がハンパない第一作=厭魅の如き憑くもの)ほどの迫力も、背筋の凍る怖さもない。・・・といっても面白くないわけではなく、これはこれで良くできているし、そこそこ面白いのよ。
    ただ、この本を読んではっきり明確に、このシリーズの構成要素&どこがおもしろいのか、が見えてきました。そう言う意味では収穫は大きかった。
    1、こわ~い怪異にはページ数が要る。
    身の毛もよだつようなホラー要素を十分に描写するには、つまり作品世界の情緒を引き出すにはかなりのページを割く必要がある

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    2013年12月26日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    じめじめした今の時期のようなホラー。
    家自体に憑かれてしまう、現実と作品の境が溶解していく感じが怖かった。

    余談ですが、
    私も実はずっと気になる空き家があり、私はトトロに出てくるような家と思うのですが…、みんなは怖い感じといってるんです…

    この本を読んで、あまりその家を気にするのはやめようと思いました…

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    2013年06月18日
  • 密室の如き籠るもの

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    刀城言耶シリーズの初の短編集。今までだと「天魔の如き」が唯一の短編でしたが、今回は短編集。といっても最後の表題作は中編くらいのボリュームですが。

    読んでみて・・表題作はなかなかに面白かったです。これまでと比べてそれほど遜色のない出来というか。
    ただあとの「短編」は正直ちょっと物足りない感じがしました。もともとが「その土地に根付く言い伝え」なんかを丹念に積み上げて雰囲気づくりをした上での事件、という流れが強いシリーズなのでそういう雰囲気を十分に作れないまま「こんな事件があって、真相はこれです」というさっぱりしすぎた印象が強い。ちょっと短編のボリュームではきついのかもしれないなあ、と。

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    2013年05月28日
  • 水魑の如き沈むもの

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    『厭魅の如き憑くもの』を連想させる左霧の名前に早くも怪異体験の予感…。
    好奇心を刺激される怖い謎が豊富でドキドキし通し。事件らしい事件がまだ起きていないのに半分まで一気に読んだ。盛り込まれた謎に比べて、終章の淡々としたまとめで普通に完結した肩すかし感が少々残念。もう一つホラーな後味が欲しかったなぁ。
    今巻は怪異の怖さより生きている人間の狂気の恐ろしさの方が顕著で、それがまた今までのシリーズとは違って新鮮に思えた。
    三津田氏の手に掛かればどんな場所も恐怖の舞台になってしまうのが凄い。

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    2014年07月29日
  • 六蠱の躯 死相学探偵3

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    弦矢俊一郎シリーズの3作目です。
    角川ホラー文庫ということですが、
    特に怖いということはありません。
    怖さで言うと当事者目線で話が進む前作の方が上だと思います。

    女性の体の一部を除いて焼くという猟奇殺人が続けて起こり、
    ネット上の犯行声明文から、
    どうやら「六蠱の躯」という呪法が目的らしいと分かります。
    この呪法は女性の各部位を寄せ集めて理想の女性を作り出すというもの。
    じゃあ誰がどういう基準で被害者女性を選び出すのか、
    という犯人探しになるのですが。
    俊一郎の祖母ちゃんも言ってますが、
    こういう犯人探しは警察の機動力しかないので、
    死相学探偵の特技があんまり活きてこないです。
    「愛染様」と

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    2017年10月14日
  • 密室の如き籠るもの

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    刀城言耶シリーズ短編集1

    路地の首切り
    山の迷い家
    隙魔から見えるもの
    密室の狐狗狸さん

    迷家の話が一番好きー。
    短編も雰囲気は変わらず面白かったけど
    やっぱり長編にどっぷり浸かりたい。

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    2013年04月06日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    弦矢俊一郎シリーズの2作目。
    ある理由から城北大学の2年生から編入してきた転子(てんこ)。
    前の年に起こった事件(事故?)を知らされないまま、
    「百怪倶楽部」に入部することになり、
    「四隅の間」の儀式の参加メンバーとなってしまいます。
    その儀式の最中に第一の犠牲者が・・・。
    密室で起こった不可解な死は、
    事故なのか呪いなのか。
    残りの参加メンバーは遅ればせながら気が付きます。
    軽はずみに地下室で儀式をするべきではなかったのでは、と。

    もちろん私だったら誘われたって絶対御免です。
    前作よりもミステリーとホラーが違和感無く同居できてる気がします。
    前半には探偵役の俊一郎がまったく出てくること無く

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    2017年10月14日
  • 密室の如き籠るもの

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    刀城言耶シリーズ短編集。

    「迷家~」が意外な展開で一番面白かった。中編の「密室~」も、途中ずっこけそうになったけど、どんでん返しがあって良かった。と言いつつ、予想はしていたけど。
    いつもの長編ほどおどろおどろしい表現は少なめだけれど、後追い小僧とか隙魔とか日常に潜む怪奇モノはやっぱりぞくぞくする。

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    2013年03月01日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    前半部分は、入埜転子の目線で話が進みます。
    “百怪倶楽部”の夏休み中の特別企画として
    “四隅の間”という儀式を寮の地下で執り行う事になったのだが
    儀式のクライマックスで女性部員が急死する。
    その後、部長が転落死をしたり、部員が怪現象に襲われたため、
    俊一郎のところに依頼が来る。半分過ぎてからの登場です。
    寮で調査を始めた俊一郎に早速黒い影が・・・
    ここら辺までは大盛り上がりだったんだけど、事件解決が
    あまりにもあっさりしていたので物足りない感じがしました。
    ネコの僕にゃんがすご過ぎる。っていうか欲しい。
    前の事件の黒幕が関係してきそうな気配だから
    続きを読みます。

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    2013年01月23日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    8編からなるホラー短編集。

    ホラーというより怪談に近い感じがした。
    実在する物や者が登場するのでなかなかリアリティーがある。

    最後の「死を以て貴しと為す」は少しだけミステリー的要素が
    加わり一番良かった!

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    2013年01月15日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    説明が多いのはいつもながら、話がなかなか進まなくて途中までまどろっこしかった。
    得体の知れないものが出そうな雰囲気は充分。相変わらず不安を煽る臨場感にゾクゾクする。
    崇高な世界の理解は難しかったが、この真相の思いつきには驚嘆させられた。

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    2013年01月28日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    初・三津田作品

    短編集

    現実なのか作品なのか、だんだんわからなくなりながら読んでいた。

    ゾッとするというより、なんだか気持ち悪い感じ。
    いい意味で。

    「よなかのでんわ」は分かりやすく怖かった。

    「灰蛾男…」の「ほうっ」が一番怖かった。

    これからシリーズ物読み始める。
    長編が楽しみ。

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    2013年01月10日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    弦矢俊一郎シリーズの1作目。
    探偵物はもともと好物で、
    死相学という聞き慣れない単語にまず食い付きました。
    ホラー文庫に入ってますが怖くなかったです。
    スプラッタもありません。
    ホラーとミステリーの融合という触れ込みでしたが、
    感想としてはホラーもミステリーも物足りなかったです。
    今回、主役の若き探偵弦矢俊一郎は事務所を開設したばかり、
    何事も手探り状態でスタイルが確立していない所為か、
    推理というより右往左往していて最後に思い付いたという感じでした。
    背後に人の思惑があると分かってしまうと、
    得体の知れない怖さというものが無くなり、
    怪異現象なら何でも有りなので、
    推理は主に動機に関してとい

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    2017年10月14日