楠谷佑のレビュー一覧
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これぞフーダニット!というべき作品だった。
推理小説家のプロット担当と執筆担当というバディは初では?
2人がまだ大学生で、「探偵」ではないからこその自由さがよかった。
これから探偵になりそうだし、ならなそうでもあるか。
読者への挑戦が2つもあるのは贅沢。
しかも1つ目の挑戦には探偵役と公平を期すための条件まである。すごい。
現代が舞台で、図らずも村に閉じ込められてしまった状況からの殺人事件。
ミステリ好きにはわくわくでしかない。
じつは単行本の時点で読みたかったのだけど、タイミングを逃しに逃して今に至る…
第1弾とあるので、続編にも期待!
追記
なんかモヤっとしたところあったなと思って考えていた。
あれか、ほぼ序盤にだけ出てきた「BL営業」みたいなところか。(探偵役がワトソン役によく可愛いと言っているという)
BLに行くなら行く、行かないなら行かないではっきりしてほしい。ただのいとこの設定で進むなら、このシーンいらないように思う。こういうのはあくまでナチュラルなのがブロマンスのエモさでは。
実際に「可愛い」と言ってるシーンはあまり記憶にない。「そういう層」をとりこめればいいな、というような適当な感がある。つけ焼き刃のようなBLシーンは冷める。
そもそも大学生で同い年の男に可愛いとか言うもんかね?…うーむ。相当可愛い顔してるならまだしもそういう感じでもなさそうだしな。
そういうバディもののエモさは有栖川有栖先生が秀逸。有栖川有栖先生最高。それしかない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあすなろ荘がなくなっても相変わらずのふたり!
エチカとヒナの凸凹コンビ、かわいくて大好きです。
今回は猫がたくさんいるキャンプ場で、癒される〜ってゆるく読み始めたら、なかなか気まずい人間関係に殺人事件...!さらにヒナが疑われて不安になりました。
でもヒナのために推理をしたエチカ…!
2人の絆がより深まってることに感動しました。
このコンビ...ほんとに好き...!
ネコにデレデレなエチカは相変わらず面白かったです。
前作のときにも同じように思いましたが、最終章のエチカの推理が始まるところ…犯人が絞られていくところ...最高にワクワクします! -
Posted by ブクログ
全寮制男子校・霧森学院高等部2年の雛太(ヒナタ)と絵愛(エチカ)の2人が事件を解決するシリーズ第二弾。
動物好きで人間嫌いのエチカと、真っ直ぐで単純な性格のヒナタの凸凹コンビが活躍します。
前作の事件ではエチカが犯人だと疑われましたが、今作はヒナタが容疑者にされてしまい、エチカが積極的に謎を解こうと頑張ります。
ヒナタがエチカに自分たちは「一心同体だ」と言う場面には、なんだかんだ良いコンビだよなぁとニヤニヤしてしまいます。
警察に協力しながらいっしょに犯人を探すという現実には有り得ない設定は、青崎有吾さんの裏染天馬シリーズを思い出しました。
謎解きに派手さはないのですが、変に奇をてらっていないところがむしろ好印象。
また、令和らしく色々と配慮がされていて(好きな相手はいないのかと聞かれても男子校だからいないとは言わないとか、とあるカップルへの配慮とか…)、ストレスなく読めました。
登場人物がかなり多いので(容疑者が11人)、最初に人物紹介が欲しかったなと思います。 -
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ネタバレ無気力な高校生の霧島智鶴は友人の別府揚羽と下校中に男性の刺殺体を発見。被害者は血でダイイングメッセージを残していた。若手刑事の熱海に協力し、持ち前の推理力で犯人を言い当てる。それからも智鶴は協力するはめに…。壺のすり替え、誘拐、脱出ゲーム中の火災、そして智鶴の過去へ繋がる殺人まで…無気力な探偵が解決する5つの事件。
以前読んだ『ルームメイトと謎解きを』の著者のデビュー作の改稿版。文庫本で出たものが単行本になるって珍しい。作者は当時高校生で、「小説家になろう」で連載していたWEB小説だったそう。「なろう」っていうとファンタジーのイメージが強いのでミステリーって珍しい気がする。
無気力探偵ってどんな感じなんだろうと思ったけど、普通に探偵だった。なるべく省エネというか動きたがらないし、みんなを集めて推理を披露とかはしないけど、必要なら現場を見て話を聞いて推理。
キャラクターはなんか全体的にあっさりな感じ。主人公も過去に囚われてて無気力とはいえ特徴もないし、やらかし刑事の熱海、ライトノベル作家の叔母、少女にしか見えない後輩と個性をつけようとしているものの、あんまり印象に残らなかった。軽く読めていいのかな。 -
Posted by ブクログ
楠谷佑さんの学園コージーミステリーですね。
私立霧森学院は、中高一貫の男子校でしかも全寮制。学院の周囲は森ばかり。去年、新しい寮が出来て、古い寮はお金がない貧乏高校生が住んでいる。
そのなかの一人、高校二年生で空手部の雛太が主人公。
古い寮は「あすなろ館」と呼ばれている。そこに転校生が二人やって来る。
二年生の鷹宮絵愛と一年生の五月女唯哉だが、雛太(ニックネーム、ヒナ)と同室になる鷹宮(ニックネーム、エチカ)と初対面にして、エチカの推理力に驚く!
ヒナとエチカの学園生活が始まると、エチカのまわりで問題が生じてくる。生徒会長の湖城龍一郎といざこざがあったのだが、この湖城は性格が悪く、学園の理事長の息子であることを鼻に掛けて、自分の意に添わない者を虐める。
湖城の虐めにあって、昨年、あすなろ館の生徒が一人自殺してもいた。
エチカは、湖城の虐めに動じないが、同じあすなろ館の二年生の園部も虐めにあっているようで、園部は何者かに寄って、階段から突き落とされて負傷する事件が起きる。エチカは直ぐに、警察に連絡して、捜査が開始される。犯人は、湖城だとエチカは推理する。
ところが、あすなろ館と校舎の途中にある東屋で、その湖城の死体が発見される。もちろん警察は、すでに園部の事件で校内にいての出来事だった。
なぜか、警察は、エチカが虐めにあっていたので、犯人ではないかと疑っているようだ。
ヒナは、そんなエチカの疑いを晴らすべく行動を開始する。
目次
第一話 同室の変人
第二話 放課後の襲撃
第三話 東屋の惨劇
第四話 それぞれの物語
第五話 最後のピース
第六話 食堂の謎解き
エピローグ
楠谷佑さんは、本格探偵小説の作家さんなので、探偵(エチカ)とワトスン(ヒナ)が良く描かれています。残念ながら、他のキャラクターが弱いですね。
謎解きも、最後のどんでん返しは面白いですが、どうしても他の作家さんと比較して仕舞うので、辛く評価になります。
本格探偵小説を読み始めている方には、お勧めの作品ですね(=゚ω゚=)