楠谷佑のレビュー一覧

  • 案山子の村の殺人

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    従兄弟同士の大学生推理作家コンビが友人の実家の旅館に取材旅行へ。そこで起こった連続殺人事件に挑む。いわゆる雪の限界集落が舞台で、ゆるいクローズドサークル、そして二度の読者への挑戦状。丁寧に書かれているけれど物語が動き出すまでが意外と長く感じたのと動機とトリックが少し弱いように感じた。

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    2026年08月26日
  • ミステリアンソロジー 騙す

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    「騙す」をテーマにした5人の作家さんによるアンソロジー

    世の中には大なり小なりの騙しが溢れている。
    騙すというと聞こえは悪いけど、要は生存戦略と駆け引きができるか。
    何かを守ろうとする騙しには美しさも感じた。

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    2026年08月16日
  • 案山子の村の殺人

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    これぞフーダニット!というべき作品だった。
    推理小説家のプロット担当と執筆担当というバディは初では?
    2人がまだ大学生で、「探偵」ではないからこその自由さがよかった。
    これから探偵になりそうだし、ならなそうでもあるか。

    読者への挑戦が2つもあるのは贅沢。
    しかも1つ目の挑戦には探偵役と公平を期すための条件まである。すごい。

    現代が舞台で、図らずも村に閉じ込められてしまった状況からの殺人事件。
    ミステリ好きにはわくわくでしかない。
    じつは単行本の時点で読みたかったのだけど、タイミングを逃しに逃して今に至る…
    第1弾とあるので、続編にも期待!


    追記
    なんかモヤっとしたところあったなと思って考えていた。
    あれか、ほぼ序盤にだけ出てきた「BL営業」みたいなところか。(探偵役がワトソン役によく可愛いと言っているという)
    BLに行くなら行く、行かないなら行かないではっきりしてほしい。ただのいとこの設定で進むなら、このシーンいらないように思う。こういうのはあくまでナチュラルなのがブロマンスのエモさでは。
    実際に「可愛い」と言ってるシーンはあまり記憶にない。「そういう層」をとりこめればいいな、というような適当な感がある。つけ焼き刃のようなBLシーンは冷める。
    そもそも大学生で同い年の男に可愛いとか言うもんかね?…うーむ。相当可愛い顔してるならまだしもそういう感じでもなさそうだしな。
    そういうバディもののエモさは有栖川有栖先生が秀逸。有栖川有栖先生最高。それしかない。

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    2026年07月30日
  • ルームメイトと謎解きを

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    ヒナの直情にはたまに苛つくけれどもあれくらいストレートじゃないとエチカの心は掴めなかったのかなとも思う。でも意外とエチカはチョロいような気もするのは私が年を取っているからか。消去法の推理は好みですので続編も読んでみる。

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    2026年07月20日
  • 猫鳴く森で謎解きを

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    高校生による、キャンプ場でのクローズド・サークルミステリ。
    ボランティアで集まった初対面の登場人物の名前&関係が良く分からなくなって(単に私が頭悪いだけなのだが)イライラ募る。
    下の名前で呼んだり、呼び名で呼んだりもするので最初の方は、「この人は誰だっけ?」と確認する手間が面倒……
    キャンプ場の地図が書いてあるのはありがたいが、ついでに人物一覧もつけて頂きたかった。
    そこがマイナスだが、謎解きは面白かったので、星3つ。

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    2026年07月07日
  • 猫鳴く森で謎解きを

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    ネタバレ

    あすなろ荘がなくなっても相変わらずのふたり!
    エチカとヒナの凸凹コンビ、かわいくて大好きです。
    今回は猫がたくさんいるキャンプ場で、癒される〜ってゆるく読み始めたら、なかなか気まずい人間関係に殺人事件...!さらにヒナが疑われて不安になりました。

    でもヒナのために推理をしたエチカ…!
    2人の絆がより深まってることに感動しました。
    このコンビ...ほんとに好き...!
    ネコにデレデレなエチカは相変わらず面白かったです。

    前作のときにも同じように思いましたが、最終章のエチカの推理が始まるところ…犯人が絞られていくところ...最高にワクワクします!

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    2026年06月12日
  • 家政夫くんは名探偵!

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    刑事の怜は、父をある事件で亡くしていた。忙しい日々を過ごす中で家事代行サービスを頼む事になった。家政夫としてやってきた光弥は、家事も完璧だが、さらに抜群の推理力を持っていて未解決の事件を次々と解決していった。そんな光弥もまた辛い過去を持っていて・・・怜と光弥、二人の過去にかかわる事件を再調査する事に・・・未解決事件が動き出す。二人のバディは、これからも続いていくので追っていきたい。

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    2026年06月12日
  • 猫鳴く森で謎解きを

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    動機がまた若くて、全体的に爽やかで、もっと陰惨な雰囲気が欲しい勢からすると少し物足りなかった

    人間よりもほかの生き物優先な、変人エチカのキャラは愛せます

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    2026年05月31日
  • 猫鳴く森で謎解きを

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    殺人事件が起きているのに猫たちの通常運転な所が、緊迫した空気の中にどこか柔らかさを残してくれる印象でした。
    事件が起きて、あらゆる証拠を考えて犯人をズバッと決めるのも清々しいですが、この話では『消去法』という少しずつ犯人を狭めていくドキドキ感がありました。
    自分だったら早く容疑者から外れたい、犯人だとしたらジワジワ追い詰められる緊張感でハラハラできて面白かった。
    また、キャラクターの個性がしっかりしてるのでミステリーライト層でも面白く読めそう。
    推理が難しいところも、人物たちが噛み砕いてくれるので読み込みやすくてたすかりました。

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    2026年05月17日
  • 猫鳴く森で謎解きを

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    猫のタイトルに惹かれて読みました

    読み始めて、人物が同じ設定の前作があったということに気がつきました
    『ルームメイトと謎解きを』
    先に読んでおいたほうが良かったんでしょうが、こちらからでも何とかいけました

    登場人物の名前が難しくて、最後までフルネームで覚えられなかった…

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    2026年04月28日
  • 猫鳴く森で謎解きを

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    全寮制男子校・霧森学院高等部2年の雛太(ヒナタ)と絵愛(エチカ)の2人が事件を解決するシリーズ第二弾。
    動物好きで人間嫌いのエチカと、真っ直ぐで単純な性格のヒナタの凸凹コンビが活躍します。
    前作の事件ではエチカが犯人だと疑われましたが、今作はヒナタが容疑者にされてしまい、エチカが積極的に謎を解こうと頑張ります。
    ヒナタがエチカに自分たちは「一心同体だ」と言う場面には、なんだかんだ良いコンビだよなぁとニヤニヤしてしまいます。

    警察に協力しながらいっしょに犯人を探すという現実には有り得ない設定は、青崎有吾さんの裏染天馬シリーズを思い出しました。
    謎解きに派手さはないのですが、変に奇をてらっていないところがむしろ好印象。
    また、令和らしく色々と配慮がされていて(好きな相手はいないのかと聞かれても男子校だからいないとは言わないとか、とあるカップルへの配慮とか…)、ストレスなく読めました。
    登場人物がかなり多いので(容疑者が11人)、最初に人物紹介が欲しかったなと思います。

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    2026年04月27日
  • 猫鳴く森で謎解きを

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    途中までは、事件が発生するまでが長く、正直なところ退屈さを感じていました。
    そして高校生がメインの物語のため、登場人物が揃ってキラキラネームで読みにくく覚えにくい。
    学校の先生は大変だろうなと思いながら…。
    また、大事なところで偶然に頼ったところも見受けられ、う〜ん、と思っていました…。

    しかし、本格ミステリらしく、最後の名探偵の謎解き以降だけでも十分に楽しめる作品でした。
    容疑者が推理により減っていって、ついに最後の一人になって、という展開は、ミステリ好きにはたまらないのではないでしょうか。

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    2026年04月19日
  • 無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~[完全版]

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    ネタバレ

    無気力な高校生の霧島智鶴は友人の別府揚羽と下校中に男性の刺殺体を発見。被害者は血でダイイングメッセージを残していた。若手刑事の熱海に協力し、持ち前の推理力で犯人を言い当てる。それからも智鶴は協力するはめに…。壺のすり替え、誘拐、脱出ゲーム中の火災、そして智鶴の過去へ繋がる殺人まで…無気力な探偵が解決する5つの事件。

    以前読んだ『ルームメイトと謎解きを』の著者のデビュー作の改稿版。文庫本で出たものが単行本になるって珍しい。作者は当時高校生で、「小説家になろう」で連載していたWEB小説だったそう。「なろう」っていうとファンタジーのイメージが強いのでミステリーって珍しい気がする。
    無気力探偵ってどんな感じなんだろうと思ったけど、普通に探偵だった。なるべく省エネというか動きたがらないし、みんなを集めて推理を披露とかはしないけど、必要なら現場を見て話を聞いて推理。
    キャラクターはなんか全体的にあっさりな感じ。主人公も過去に囚われてて無気力とはいえ特徴もないし、やらかし刑事の熱海、ライトノベル作家の叔母、少女にしか見えない後輩と個性をつけようとしているものの、あんまり印象に残らなかった。軽く読めていいのかな。

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    2026年04月19日
  • ルームメイトと謎解きを

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    楠谷佑さんの学園コージーミステリーですね。

     私立霧森学院は、中高一貫の男子校でしかも全寮制。学院の周囲は森ばかり。去年、新しい寮が出来て、古い寮はお金がない貧乏高校生が住んでいる。
     そのなかの一人、高校二年生で空手部の雛太が主人公。
     古い寮は「あすなろ館」と呼ばれている。そこに転校生が二人やって来る。
     二年生の鷹宮絵愛と一年生の五月女唯哉だが、雛太(ニックネーム、ヒナ)と同室になる鷹宮(ニックネーム、エチカ)と初対面にして、エチカの推理力に驚く!
     ヒナとエチカの学園生活が始まると、エチカのまわりで問題が生じてくる。生徒会長の湖城龍一郎といざこざがあったのだが、この湖城は性格が悪く、学園の理事長の息子であることを鼻に掛けて、自分の意に添わない者を虐める。
     湖城の虐めにあって、昨年、あすなろ館の生徒が一人自殺してもいた。
     エチカは、湖城の虐めに動じないが、同じあすなろ館の二年生の園部も虐めにあっているようで、園部は何者かに寄って、階段から突き落とされて負傷する事件が起きる。エチカは直ぐに、警察に連絡して、捜査が開始される。犯人は、湖城だとエチカは推理する。
     ところが、あすなろ館と校舎の途中にある東屋で、その湖城の死体が発見される。もちろん警察は、すでに園部の事件で校内にいての出来事だった。
     なぜか、警察は、エチカが虐めにあっていたので、犯人ではないかと疑っているようだ。
     ヒナは、そんなエチカの疑いを晴らすべく行動を開始する。

        目次

     第一話 同室の変人
     第二話 放課後の襲撃
     第三話 東屋の惨劇
     第四話 それぞれの物語
     第五話 最後のピース
     第六話 食堂の謎解き
          エピローグ

     楠谷佑さんは、本格探偵小説の作家さんなので、探偵(エチカ)とワトスン(ヒナ)が良く描かれています。残念ながら、他のキャラクターが弱いですね。
     謎解きも、最後のどんでん返しは面白いですが、どうしても他の作家さんと比較して仕舞うので、辛く評価になります。
     本格探偵小説を読み始めている方には、お勧めの作品ですね(=゚ω゚=)

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    2026年02月06日
  • 無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~[完全版]

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    ネタバレ

    天才高校生は大好きなジャンルです
    連作短編で最後に大きな謎が解決するのもいい
    あとで見返した時に、章ごとのサブタイトルが中々に良かった

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    2025年10月26日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    ホームズ、ルパン、ポアロ、ミス・マープル、ジェームズ・ボンド……世界の名だたる探偵たちをオマージュした作品集。馴染みのある作家さんも多くて面白かったし、各話の最後にある《ガイド》も読み応えがあった。紹介されている作品も読み返したくなる

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    2025年08月09日
  • ルームメイトと謎解きを

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    ミステリー初心者におすすめなくらいストレートな展開でした。帯にあった予想外のラストはなんだ‥?と思ったけど。
    驚愕はしないけどキャラクターはなかなか良いので続編とかあるといいと思う。

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    2025年07月24日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    ホームズとルパンは染み付いてるが、よく知らない探偵はオマージュかどうかもピンとこないので、普通に好きな作家さんのアンソロジーとして読んだ。

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    2025年07月05日
  • 無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~[完全版]

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    ネタバレ

    やる気がないのに、事件に巻き込まれてしまう高校生名探偵・智鶴(ちづる)。
    だるそうな態度と、あっさりと事件を解決してしまう頭の回転の速さ。そのギャップが面白い。
    母親を殺されてしまうという壮絶な過去を持ちながらも、全体的にポップな感じで物語は進んでいく。
    友人の揚羽(あげは)や後輩の柚季、ちょっと抜けてる熱海刑事。
    魅力的な登場人物たちに囲まれながら、さくっと名推理をする姿は、エンタメ度抜群!
    母の事件以降、すれ違っていた父親(刑事部長)との和解もできて、すっきりした気分で読み終えられた。

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    2025年06月24日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    杉江松恋さんの海外ミステリ入門ガイドが素晴らしかった。初学者への手解きとして、とてもわかりやすくて、もっとミステリのことを知りたくなるようなアプローチの仕方だと思った。「作者は犯人の味方」。なるほどなぁ。確かに。

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    2025年06月23日