楠谷佑のレビュー一覧

  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    杉江松恋さんから、たくさんのミステリを教わっています。本書でも「ガイド」と銘打ったコラムで、またまたいろいろ教わり、時間が足りない…とうれしい涙目になっています。

    「ガイド」は、4回目までミステリマガジンに連載され、5.6回目は書き下ろし。ミステリについて教わるのも、何歳になっても楽しい。

    オマージュの短編も粒揃い。
    個人的にはネロ・ウルフものが一番好みでした。
    本家を読んでないので、来年(笑)の課題図書にしようと思ったところ。
    扉絵は、エラリイが特に雰囲気良し。
    007も、まあパンチとお色気は控えめだけど、かなり良い線に感じました。

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    2025年11月17日
  • ルームメイトと謎解きを

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    男子校が舞台の、青春ミステリー。
    ちょっとブロマンスな感じ。ですが不穏な事件は起こります。タイトルからは、コージーミステリっぽさを感じるのだけどね。
    全体的に読みやすく、キャラも立っているのでぜひシリーズ化してほしいところなのですが、そうそう同じ環境の中、ぽんぽん事件が起こるのもなぁ。
    探偵役とサポート役の役割分担も定番だけれど、それが良い。

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    2025年10月03日
  • 無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~[完全版]

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    楠谷さん初読み。
    高校生の時にこの話を書かれているのはすごい!話てきにはよくある設定だけれど霧島の無気力探偵ぶりは即座に見抜く洞察力もすごかった。刑事の熱海の突っ込みどころのある刑事ぶりもいいキャラ。次作も読みたい。

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    2025年09月19日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    ネタバレ

    楠谷佑「パブリック・スクールの怪事件」
    辻真先「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」
    斜線堂有紀「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」
    水生大海「一つの石で二羽の鳥を殺す」
    青崎有吾「シチリアオレンジジュースの謎」
    阿津川辰海「オムレツは知っていた」
    福田和代「南洋のアナスタシア」

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    2025年09月14日
  • 案山子の村の殺人

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    ネタバレ

    今回の推理は8割がた当ってました。嬉しいじゃありませんか。え? これは易しいだろう、って? ま、まあ、そうですけど・・・。

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    2025年09月12日
  • 家政夫くんは名探偵!

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    ネタバレ

    面白かったです。家政夫くんの推理部分は私には分からず、へーそうなんだと思うだけでしたが、全体のストーリーは楽しめました。その後、ほかの人の感想を見て、あ、恩海、本当にだ!と気づきました。それであの記号か。あったなーそんな記号。ラは分かりませんでした。

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    2025年08月08日
  • 無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~[完全版]

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    無気力と言う割にガンガン推理していく主人公。
    サクサク進んで読みやすく、次巻も楽しみ
    ネタバレなしに書くのはこれが自分の限界です

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    2025年08月02日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    新旧含め話題のミステリ作家が定番の名探偵を使って短編を書き、杉江松恋がミステリ論を展開する入門書。最近のミステリのみを読んでいる大人にも超おすすめの一冊です。なんとなくスルーしている昔の定番名作も紹介されていて、読みたい本が増える危険な一冊でもあります。ルビあり、229ページ。中学年ぐらいから大丈夫ですが、多くの子が読めるようになるのは高学年くらいからかなぁ。各中表紙に探偵挿絵あるのと、ミステリ論ごとに四コマまんがあり、手に取りやすくなっています。紹介される小説は完全に大人向け。
    「パブリック・スクールの怪事件」 楠谷佑
    ホームズとワトソンが男子寮で起こった事件を解決します。
    「アルセーヌ・ル

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    2025年07月29日
  • 案山子の村の殺人

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    主人公がいとこ同士の合冊推理作家という設定が新鮮だった。ストーリーは少々古風に感じたが、わかりやすい文章で情景が浮かびやすかった。トリックはシンプルで、案山子がもっと事件に関係したら良かったなと思う。

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    2025年07月10日
  • 無気力探偵2 ~赤い紐連続殺人事件~[完全版]

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    無気力探偵再来!

    一人一人のキャラクターも個性的で魅力的。
    私の知る探偵たちは自ら謎に突っ込んでいくけど(薬で小さくなったメガネの探偵しかり)この高校生探偵はひたすらに何事にも気力がない。
    でも、いざとなったら抜群の推理力を魅せる。そんな、彼を更に色濃くしているのが幼なじみとその後輩(美少年)。

    今作は続編で、1作目よりも更にキャラクターの個性がパワーアップしていて面白かったなと。

    そして何より、読みやすい

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    2025年07月07日
  • 無気力探偵2 ~赤い紐連続殺人事件~[完全版]

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    このシリーズはキャラクターが命。
    表紙も作品ってほんまに思います。
    今回ワタシが注目したのは上諏訪警部。
    1巻で注目してた熱海刑事よりもっとクールで熱く格好良いキャラ。
    高校生探偵(になったつもりは全くない)霧島智鶴と今後も一緒に活躍して欲しいキャラだけど今回上諏訪警部は事件にかなり巻き込まれて流れ流されていってしまうので、続くとしてももっと遠くで絡むのかなぁと少しさみしく思ってます。
    今回は犯人がどの作品もなかなか複雑で分かりにくく頭をひねる展開で、実は1巻よりかなり面白く読めました。
    エラリー・クイーンとか読みたくなります。
    それにしてもこんなに殺人事件が多い地方都市ってどうなの?

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    2025年06月23日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    海外ミステリの有名な名探偵たちを取り上げたパスティーシュ作品のアンソロジー&ブックガイド。子供向けのように思えますが、大人も充分に楽しめます。初心者向けのようでもあるけれど、ミステリファンにとっても読みごたえは充分にあります。読み終えたらさらにミステリを読み漁りたくなります。国内ミステリ版も出していただけませんでしょうか。
    お気に入りは水生大海「一つの石で二羽の鳥を殺す」。他の作品は面白かったけれど、だいたい真相がわかったのですが。これだけぜんっぜん解けませんでした。ミス・マープルの脱線したかのような話がきちんと関わってくるところも見事だし。
    ブックガイドも古典的な定番を押さえているように見え

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    2025年06月06日
  • 家政夫くんは名探偵!(1)

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    頑張ってほしいところも...

    原作ファンです。原作の雰囲気を損なわない見事なコミカライズ作品です。
    主人公2人もイメージどおり...ですが、中高年世代を描くのが不得手なご様子なのがちょっぴり残念。

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    2025年05月20日
  • 家政夫くんは名探偵! ~春の終わりの洗濯と選択~

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    前を向いて

    巻を重ねて推理ものとしても人間ドラマとしても良い作品になってきたと思います。事件がひとつ終わる毎に関係者たちが前を向いて歩き出す姿に胸を打たれます。
    特に第二章、第三章は光弥自身にも影響大なので尚更です。光弥と実父との蟠りも多少は解けたようで、ようやく本当にあの事件を乗り越えられたのだと思います。
    ところで。
    家事代行サービス『MELODY』の経営者や他のスタッフって気になりませんか?
    そっち方面の物語も期待します。

    #カッコいい #切ない #感動する

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    2025年05月02日
  • 家政夫くんは名探偵! ~冬の謎解きと大掃除~

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    謎解き後の人間模様が秀逸

    辛い過去に区切りがついた2人の新たな物語の始まりです。
    第一章は怜のお隣さんとご近所さんが登場。
    第二章では光弥の親友である蘭馬が、第三章では怜の親友である知久が登場します。
    推理ものとしてはやや物足りないのは前巻と同様ですが、登場人物の魅力や物語の読み応えはアップしたように思います。
    少しずつ『依頼人と家政夫』から脱却していく怜と光弥。クールな光弥が蘭馬の前では年齢相応な表情を見せるのも良かったし、怜と知久の高校時代のエピソードも良かったです。
    そして第二章の謎解きの後、身勝手な加害者を一喝した土門さん、第三章で怜を気遣う島崎さんなど先輩刑事たちも素敵です。
    謎解きそのものよりも謎が解けた後

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    2025年05月03日
  • 家政夫くんは名探偵!

    io

    ネタバレ 購入済み

    悲しい事件のその先には

    推理小説としてはやや物足りなさがあるものの、好みな作品でした。もう少し謎解きシーンが充実しているともっと良かったかな。
    この1冊で怜と光弥の事情が明かされ、家族を失った事件も解決して物語は完結しています。
    ですがこの作品、続編があるんですね。
    ということは、怜と光弥は今後別の事件に関わっていくということで...。
    刑事の怜はともかくアルバイト家政夫の大学生である光弥をどう事件に絡めていくのか。作者様の腕の見せ所でしょう。楽しみです。

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    2025年05月01日
  • ルームメイトと謎解きを

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    犯人が予想と違った。それ以前にマジの惨劇起きると思ってなかったからビックリしてしまった。学園ものなのにな。
    でも悲壮感が薄いのは主人公が真っ直ぐて元気のよい人物だからなのか。探偵は静かだが、キャラが分かりやすくてよい。なかなか読み応えあった。

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    2025年04月24日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    豪華で楽しいミステリ入門。
    古典メインの海外ミステリ作品の紹介、名探偵パスティーシュ、豆知識など、楽しみ方満載。既にミステリに慣れ親しんでいる身にも、改めてまとめられたものを読むことで再発見があります。

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    2025年04月17日
  • ルームメイトと謎解きを

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    ある事件があった事で、入寮者がたった9人しかいない『あすなろ館』。そこでルームメイトとなった『ヒナ』と『エチカ』は、第一印象は最悪だった。でも一緒に生活していくうちに少しずつ打ち解けてきた。ある日、殺人事件がおきてしまう。生徒会長が何者かに殺された。エチカは会長にイヤガラセをされていた事で容疑者として警察に疑われてしまう。ヒナはエチカの無実を信じているので、真犯人を探す為にあすなろ館の人達に話を聞いていく。そしてエチカの推理によって犯人が特定された。まさかの犯人ではあったが、その動機も悲しいものであった。ヒナとエチカがお互いに認めあい友人となっていくのが良かった。

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    2025年03月22日
  • 案山子の村の殺人

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    久しぶりに現実世界でのロジカルにミステリをする作品読んだって感じでした。
    事件まではこういう作品である以上たっぷり使い、伏線張り、事件が起き、足跡なき殺人から小さな村ならではの人間関係や過去の事件など盛りだくさんで、読んで良かった作品です。

    2840冊
    今年68冊目

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    2025年03月11日