【感想・ネタバレ】案山子の村の殺人のレビュー

あらすじ

案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が射込まれ、別の案山子が消失し、ついに殺人事件が勃発する。現場はいわゆる“雪の密室”の様相を呈していた──。俊英が二度に亙る〈読者への挑戦〉を掲げて謎解きの愉しみを満喫させる、正統的本格推理。合作推理作家の大学生コンビが謎に挑むシリーズ第1弾!

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Posted by ブクログ

作者の古典ミステリーへの愛を感じました。

古き良きミステリーを自分の手で描きたいという
気持ちは伝わりました。

荒い、未完成な点も目立ちますが、
シリーズ作品のようなので
2作目以降も期待したいと思います。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品をどうやって知ったのか思い出せない。ツイッターで面白いよと言われていたのを見たからというのが可能性が高い。

主人公二人がコンビでミステリー小説家でこの作品の作者名を名乗る古き良き王道っぽさを醸し出していて良かった。
ニアBLもいけるような描写が入るけど、最後まで仲の良い二人という感じ。サービスシーンとしての描写だったのかな。

ミステリー面としては、面白かった。読者への挑戦状の時でも全然わからず、自分で特に考えずに読み進めたので、解き明かされるところはそうなんだーと納得しながら読んだ。理久が検証ということで、可能性を排除してくれたのも楽だった。

最初の殺人は目当ての人物とは違ったので連続殺人をする必要があり、足跡も、直接手にかけたくなくて、道具主体でやらせたもの、というのが良い。そして、一人殺してしまったので後には引けずに本命を殺した。ここら辺の人間心理も良かった。
祟りを隠れ蓑にした復讐って感じ。祟りは無いが。

案山子については、特に案山子の祟りとか、案山子トリックみたいなのは無かった。用意はしてたけど、うまく作用しなかったというか。舞台装置としても脇役。案山子らしい。

トリックは面白かったけど、人間ドラマとしては自分にはちょっと今一つなところ。悪くは無いが、順当すぎる安心感。2時間サスペンスドラマっぽい。王道だったが、王道で良いんだよとまでいかないところ。

でも続編出たら読みたい。

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2024年10月19日

Posted by ブクログ

〈読者への挑戦〉がある王道ミステリ、しかも有栖川有栖が推薦文を書いている!となれば、初読みの若い作家さんでも読んでみようという気になるもので。

ミステリとしては思ったよりは楽しめた。二人目が殺された後は夢中になって読み進められた。動機はいまいちな気もするけど。
ただね、キャラクターに魅力があまりないんだよね。主人公の理久×真舟も際立つ何かがなくて、ちょっと残念。
あと場面展開も似たような場面の連続で、だれる感じも。

シリーズ第一弾ということは続編が出る予定なのかな?期待したい!

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2024年07月25日

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ネタバレ

案山子だらけな宵待村。 友人の家族が経営する旅館に泊まりに来た宇月理久と篠倉真舟。村では一年前に崖から転落死した大学生を弔う意味で立てられた案山子が消失し、他の案山子には毒の矢が打ち込まれるなど奇妙な出来事が起きていた。そして村の酒蔵の息子が何者かに殺害された。現場はいわゆる雪の密室状態だった。合作作家“楠谷佑”の大学生コンビが謎に挑む。

久々に読んでいる途中に「これは面白い」って感じた作品。探偵役が偏りすぎる事もなく良いバランスだったと思う。

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2025年11月30日

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ネタバレ

今回の推理は8割がた当ってました。嬉しいじゃありませんか。え? これは易しいだろう、って? ま、まあ、そうですけど・・・。

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2025年09月12日

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主人公がいとこ同士の合冊推理作家という設定が新鮮だった。ストーリーは少々古風に感じたが、わかりやすい文章で情景が浮かびやすかった。トリックはシンプルで、案山子がもっと事件に関係したら良かったなと思う。

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2025年07月10日

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久しぶりに現実世界でのロジカルにミステリをする作品読んだって感じでした。
事件まではこういう作品である以上たっぷり使い、伏線張り、事件が起き、足跡なき殺人から小さな村ならではの人間関係や過去の事件など盛りだくさんで、読んで良かった作品です。

2840冊
今年68冊目

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

案山子の村。舞台は秩父。なるほど。納得。埼玉県といえば案山子なので(山田うどん)すんなりと物語に入っていけた。雪深い秩父の山村で起こった殺人事件。村に通じるただ一本の橋は誰も通った痕跡がない。雪のなかのクローズドサークル。昨今の特殊設定流行りのなか、久しぶりにこんな王道のミステリーを読んだので新鮮さはあった。読者への挑戦状もあったので一応考えてみたものの犯人は惜しくも当たらず。トリックが「これ可能か?」とわかりづらく動機も今ひとつなものの、探偵コンビのキャラに伸びしろはありそうなので続編も期待したい。

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2025年02月16日

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読者への挑戦状あったけど、全然だめだった。でも考えるのは嫌いじゃないし後からああそれかという感覚も好きなので楽しんだ。案山子がもっとホラーっぽいのかと思ったけど、そこは違ってた。むしろ可愛いのでは。

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2025年02月06日

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登場人物がみんな個性的なのも、物語の魅力の一つ。探偵役の真舟くんの人懐こい性格が羨ましい物事を一方的にみてはダメみたいな言い回しがあったけど、本当にその通りだと思った。
最後まで読んで、確かにポイントは散りばめられていたけど、見事にスルーしてました。

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2025年01月26日

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特殊設定ミステリーが主流になっている昨今、案山子の村という土俗的な舞台、密室、雪の足跡、二度に渡る読者の挑戦など、クラシックタイプのパズラーで必然とテンションが上がります。ミスディレクション、動機、ロジカルな解決には目を見張るものがありましたが、ややトリックがチープで演出も地味だったのは残念なところです。

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2025年01月21日

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タイトルから、案山子を信仰する田舎の村で、横溝正史ばりの殺人事件が起こるのかと思ってしまった。が、そんなおどろおどろしいものは微塵もなく、案山子もそれほど活躍していない。
読んでて、雰囲気の良い小説だな〜と面白く読みました。キャラクターも好感がもてる。
でも、犯行の動機が弱いというか納得いかないというか……完全なる逆恨みで、被害者が気の毒すぎるわ。
そんなやつに、情状を酌量してもらえるかも、と自首をすすめる真舟がよくわからぬ。さっさと警察に突き出しておしまい!……と私は思っていた。

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2024年12月31日

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ネタバレ

『案山子村の殺人』
タイトルだけで、血塗られた案山子による連続殺人。呪われた村の不気味な村人────
なんて想像していましたが、全然そんなことはなく、読者への挑戦状も掲げた正統派本格ミステリーでした。

大学生で従兄弟同士の宇月理久と篠倉真舟は合作で推理作家をしている。
作品制作のため訪れた宵待村で殺人事件が起こる。
事件に対して二人が論証を組み立て、反証を出し合い、徐々に真実に近づいていく。
閉鎖的な村の人間関係の雰囲気がよくでていて、さらに謎が深まる。
シリーズみたいなので、今後がちょっと楽しみです。

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2024年08月29日

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少しまどろっこしかったけど面白くまとまっていた。2人の大学生が僻地で殺人事件に遭遇して犯人を見つける、と言うもの。積雪を利用した密室殺人もどきや登場人物に医師がいる事などあちこちで既視感を覚えるが、若い作者が本格ミステリーを目指しているのが好ましく☆4。次作はもっとと期待している。

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2024年07月27日

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案山子だらけの村、雪、殺人事件、読者への挑戦状…
エラリークイーンのように楠谷佑というペンネームでミステリー小説を書いている大学生(従兄弟)のバディものです。
こういうのが読みたかった!!

読書への挑戦が2回あるのですが全くわからなかったです笑
伏線はたくさんあったのに…

やはり王道ミステリーは素敵でした
シリーズ第一弾と書いてあったので次を楽しみにまってます!!

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2024年07月22日

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殺人現場の雪の足跡、クローズドサークル、読者への挑戦状。コッテコテのミステリですねえ。いいですねえ。
若干読み口が軽いのがあんまり好みではないところではありましたが、おもしろかったです。犯行の動機というホワイダニットの点では無理矢理感がなくもなかったけど・・まあ本格だからな。動機はどうしても二の次にはなるよな。

ただ「案山子がいっぱいの村」といういかにも本格映えそうな舞台設定なのに案山子がトリックなり主筋に絡んでくるのがちょい少な目なのが残念なところ。案山子じゃなくても成り立つような感じが。。。もっとがっつり案山子トリックを!w

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2024年07月10日

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ネタバレ

案山子の村の殺人いい意味で案山子があまり関わっていなかった。印象に残ったのが殺意が手の届くところに来たから抗えず殺人を犯してしまった。いざ現実にできるようになると人間はそっちに流れてしまう。

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2024年06月01日

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ネタバレ

雪で外界から閉ざされた村で起こる連続殺人事件という王道ミステリ。
1度目の読者への挑戦のところでやっと犯行のトリックがなんとな〜く見当ついたけど犯人はわからなかった。
名前が出た時点でも動機まではピンと来ず…笑
でもいざ明かされると確かにどこかで前述してたからちゃんと推理してから最期読めば良かったなぁ^^;
タイトルにある割にはそこまで案山子がトリックに大きく関わるわけでもなく、そこまであっ!と驚くような真相ではなかったけど面白かった☺︎

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2024年06月01日

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エラリィクィーンを彷彿とさせる設定と探偵役。そして読者への挑戦状と来たら楽しくて仕方がない。
自分の推理は外れていたが考えるのが楽しかった。
もう少し案山子が重要なのかと思ったら、あんまり関係なかったのが残念なくらい。
次も読むと思う。

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2024年05月18日

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2度の読者への挑戦。わくわくしてしまう。
もっと丹念に読んでいればもう少し想像がついたのかもしれないけど、すっかり騙されました。お約束かもしれないが、最後の二人の初々しいやり取りが後味の悪さを消している。

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2024年04月01日

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ネタバレ

推理小説の合作者で従兄弟同士の大学生コンビは、同級生の実家が営む秩父の山奥の宵待村にある旅館に取材を兼ねた観光旅行へ。そこで起こる連続殺人事件。雪の中で起こる密室殺人という様相を醸し出す。案山子の存在も趣を添える。探偵と助手の掛け合いも面白いし、2度にわたる読者への挑戦も良い。シリーズ第一弾とあるので、続きが出るのであれば是非読んで見たい。難をいえば若干トリックに無理があるのではと思った。他のミステリ作品でも結構怪しいのがあるのでなんとも言えないが。それと犯人の動機が微妙でした。

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2025年11月24日

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読みやすい文体。探偵役と語り部も好感が持てる人柄で◯。
ただ、案山子がそこまでキーになっていないのはタイトルからすると残念。トリックの詳細が文章だけでは理解しづらいので図示してほしかった。

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2025年08月17日

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好感の持てるキャラクターがテンポよく会話しながら進む感じは読みやすかった。それに対しての真相の意外性がなかなか。案山子要素がもう少し組み込まれているといいけれど、サクサク読める初心者にもおすすめかも。

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2025年08月11日

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理久と真舟の従兄弟は合作推理作家。ミステリの参考になるよう、大学の友人の実家の「案山子の村」宵待村を訪れるが、そこで起きる殺人事件。

読者への挑戦、全然分からなかったけど、すごく読みやすく、推理もなるほどな感じで面白かった!この2人のシリーズって他にもあるのかな?続編読んでみたい!

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

本格ミステリ2025第10位。
主人公はいとこ同士の合作推理小説家、場所は案山子がいたる所にある奥深い村でのクローズドサークルもの。
条件をみると非常に期待してしまったが、あまりその条件を生かし切れていない印象。
面白くないわけではないのだが、設定で自分の中のハードルを上げてしまった。
本格ミステリというより若干軽い印象。
次作に期待。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

案山子たちが、なんだか好きになってしまったので(p.400)▷案山子村田舎求めた取材だが殺人起こり作家うろうろ▷エラリー・クイーン型はあんまり好みではないんやけど「案山子」という語に惹かれて読んでみたら、雰囲気もキャラも悪くなく、動機もまあまあ思いがけなかった。トリックにはあまり価値を見いだしてないんで、そのへんはどうでもよかった。▷描写が少ないからか田舎感があまり伝わってこなかったのと、せっかくの案山子たちなのにあまり活躍してなかったのが残念。もっと恐ろしげにか、もっと軽妙にできたやろうから。▷村の地図が欲しかった。

■案山子の村についての簡単な単語集

【亜佐子/あさこ】秀島亜佐子。旅路の母。宵待荘の女将。
【宇月理久/うづき・りく】→理久
【案山子】宵待村が案山子の村になったのは烏除けが目的だったようでそのおかげで米の収穫量が安定し、神聖視するようになったらしい。誰か亡くなったら案山子を立てる風習は、案山子が迷える魂の水先案内人としてあの世に送り届けてくれるとの考えかららしい。
【木佐貫/きさぬき】若い警官。
【桐部直/きりべ・なお】昨年二月宵待村で転落事故死した赤川学院大学の学生。当時二十一歳だった。
【銀林家】村では珍しい洋風の家。数日前、毒を塗られた、ボウガンの矢が刺さっていた。妻の寿美代は村の自治会副会長できわめて饒舌で明るい。夫の秋吾(しゅうご)は木工職人で酒好き。龍門太一は母を亡くすまでは銀林氏の工房で働いていた。
【楠谷佑/くすたに・たすく】ミステリ作家。いとこ同士で同じ家に住んでいる理久と真船が合作している。理久が文章を書き、真船はプロット担当。トリックは半々くらい。エラリー・クイーン型なのだろうし叙述トリックも普通に使うようなので個人的にはあまり好みでなさそう。
【権田】農協の支部役員。坊主頭。村の実力者。
【篠倉真船/しのくら・まふね】→真船
【瀬上】老警官。
【創桜大学】学生数五万人以上のマンモス大学。理久、真船、旅路などが所属する。
【園出由加里/そので・ゆかり】宵待荘の宿泊客。理久たちと同年輩の女性。中河原が聞いた話によると明智大学の院生で修士一年、寺社の研究をしている。他者と親しく接しないようにしている感じ。
【旅路/たびじ】秀島旅路。宇月、篠倉真船の友人。スポーツマン。コミュ力は高い。実家は秩父の宵待村で温泉宿を営んでおり、帰省時に田舎の村の表現に苦労していた理久と真船を誘う。
【津々良淑子/つつら・としこ】村でも並ぶ者ない案山子職人。行方不明になった案山子の作者。中学校があった頃社会科教諭として赴任してきてそのまま結婚、夫の死後もそのまま住んでいる。両親も既に故人。
【剣征作/つるぎ・せいさく】秩父署刑事。
【堂山純平】龍門太一と言い争っていた、堂山酒造の後継ぎ。二十七歳。太一が苦労していた頃、東京でお気楽に暮らしていた。泥酔していた桐部直を見晴台まで連れて行き放置して戻ったが、桐部は転落死してしまった。家の力を自分の実力だと勘違いしていて子どもっぽいところがあり、いろいろと困ったちゃんだが憎まれるほどの人物でもない。家の財力を背景に初乃に言い寄っている。
【堂山信比古/どうやま・のぶひこ】堂山酒造の主。純平の父親。自治会の会長。
【中河原万穂/なかがわら・まほ】宵待荘の宿泊客。三十代半ばくらいの女性。茨城の大学病院の外科医。
【丹羽星明/にわ・ほしあき】人気のあるシンガーソングライター。秩父出身。宵待荘の宿泊客としてやってくる。
【沼尻】案山子の全国出荷を管理している。村の実力者。
【初乃/はつの】矢守初乃。神社の娘。二十歳の女性。旅路と同じ年の幼馴染。母は宵待荘に勤めている。堂山純平に求愛しれており最初は断っていたが神社の経営も苦しいので悩み始めている。
【引間】案山子を大切にしている老人。
【秀島旅路/ひでしま・たびじ】→旅路
【蛭川/ひるかわ】秩父署の女性刑事。
【ボウガン】ボウガンで矢を射ている何者かがいる。最初は獣や鳥だったが、案山子や看板も対象になった。アコニチンを塗った毒矢を使う。すべてが同一人物かは不明。
【真船/まふね】篠倉真船。いとこの宇月とともに「楠谷佑」というペンネームでミステリを書いている。プロット担当。創桜大学法学部学生。北海道出身。ルックスは良く、フットワークも軽く、コミュ力も高い。アウトドア派。無類の温泉好き。二十歳になって間もないが早くもウワバミ。《勘が鋭い彼を欺けたことは一度もない。》p.12。《彼が断言することは、たいてい当たるのだ。》p.18
【真船の父】大学教員。理系学部の研究職で研究が楽しくし仕方がない子どものような人物。
【真船の母】大学教員。文化人類学が専門で世界中を飛び回っている。
【ミステリ作家】理久はすっかりミステリ作家脳になっておりついついその色眼鏡で物事を見がち。《普通、どれくらいまで物事は疑うべきなのだろう。》p.232
【見内精三/みうち・せいぞう】宵待荘の従業員。迫力あるルックス。
【名探偵】《言ってしまえば、名探偵とは「人のためになると信じてお節介をする」連中のことである。》p.284
【矢守丈吉/やもり・じょうきち】神主。初乃の祖父。通称「ジョーさん」。
【矢守初乃/やもり・はつの】→初乃
【宵待村】秀島の実家の旅館がある。秘湯としてそれなりに知られているらしい。堂山といううちが日本酒の蔵をやっている。また、手作り案山子を全国に出荷している。村のどこに行ってもいろんなタイプの案山子がいる。
【理久】宇月理久。語り手。いとこの真船とともに「楠谷佑」というペンネームでミステリを書いている。執筆担当。創桜大学文学部学生。インドア派。コミュ力は低く、友だちが少ないタイプ。《僕に足りないものは観察だ――と、突然悟る。》p.261
【龍門太一】堂山純平と言い争っていた。二十七歳。現在は宵待荘の従業員だがもともとは龍門酒造の後継ぎだった。杜氏でもあった父親の死によって蔵を維持できなくなった。その後母親も亡くす。ぶっきらぼうなタイプ。

【出てきたミステリ作品】『オランダ靴の謎』、『星降り山荘の殺人』、『りら荘事件』、『追憶の殺意』、『エジプト十字架の謎』、『本陣殺人事件』、『オリエント急行の殺人』、『グリーン家殺人事件』、『死せる案山子の冒険』、『案山子会議の謎』、『九尾の猫』、「緑柱石の宝冠」

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2025年01月24日

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この季節にぴったりな雪山温泉クローズドサークルだった。
コンビの探偵もの好きなので楽しめたが、事件解決までの道のりが長すぎて少し退屈するシーンもあった。
伏線は最後の最後に明るみになるのであからさまな描写がいつまでもひっかかりもやもやした。
個人的に伏線もうまく隠せていてハッとなるミステリーが好きなので、最後推理をこちらに丸投げするメタ的要素も興が冷めてしまった。
事件の内容的には、悲劇の話。
取り分け堂山さんには同情するよ・・・。

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2025年01月01日

Posted by ブクログ

最初に勘違いしてて、案山子たちが暮らす村?案山子が人間みたいに暮らしてる村の話だと思って読み始めちゃった。なんか面白い設定だなって読んだら違った~なんでそんな勘違いしちゃったのか??

話は普通のミステリーです。ファンタジーじゃない。
理久と真舟のコンビ物、読みやすくてとても良い。

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2024年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょいちょい挟まる既存のミステリへの言及は興味が惹かれる。「雪の足跡」問題の考察は定番どころながらワクワクする。ただ、全体的に長いと感じてしまった。理由を考えてみたけれど、文章量に比して事件が少ない点かなあ。主人公たちの強烈な個性とか、主人公たちのウィットに富んだ会話とか、見落としていた記述にまんまとやられるとか、そういうのがあるとより魅力が増すのではないかと思う。「雪の足跡」トリックは、広義の密室より解決策が少なそうで魅力を感じるので、そこに分類される未読の作品は読んでみたいと思ったのでした。

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

合作推理作家の大学生コンビ、探偵役の篠倉真舟とワトソン役の宇月理久が謎に挑む。
……
読者への挑戦がある、古式ゆかしいミステリ。

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2024年07月05日

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