森薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
激動の第六巻。
かつてアミル奪還に失敗した部族ハルガルが、部族バダンと手を組み、主人公たちの暮らす街を大砲、銃撃、騎馬隊で襲撃する。迫力に満ちた襲撃のスピード感、押し寄せてくる敵の恐ろしさがページを飛び出して読み手もその世界に引き込まれるような感覚すら覚えた。圧倒的なこのド迫力のシーンを描き切る作者に感嘆する。普段のこのシリーズの日常生活や文化の描写の深みを素晴らしく感じていたが、こういうシーンも圧倒的に描き切る。単純にすごいと思うし、それゆえにこの作品が面白いと感じる。
生きる、守るために戦う彼らを待つ、悲しき結末は。生きていくのは、甘くない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ(軽いネタバレを含みます)
カテゴリとしては少女漫画ですが、少年向けの冒険記としても読める作品です。個性的で魅力的な登場人物たちと、丁寧で気合の入った絵によりジャンルの枠を超えて楽しめると思います。
何年か前に人から勧められ、少し読んでいたのですが当時は「習俗描写中心の話なのかな」と思い購入していなかった作品です。最近改めて勧められ、続きを読んだところ読まず嫌いだったと反省しました。
物語は19世紀の中央アジアです。主人公は趣味で?民族調査をしているイギリス人の青年です。試し読みしたときは冒頭から登場する女性のアミルさんが主人公だと勘違いしていましたが違いそうです。1巻はスタジオジブリの -
ネタバレ 購入済み
上品でユーモアのある漫画
貴族の坊ちゃんと、彼の面倒を見てきた年かさのメイドの会話など、矛盾をはらむユーモアがいくつも。
ステキな女の子に舞い上がってる彼が
「いい天気だねぇ」と言えば
「今日は曇りでございますよ、坊ちゃま」と返すとか、
象に乗ってインドからやってきた友達が
「象はとても大人しいんだ」と言えば
「あっちで暴れてるの、なんだ?」と返すとか、
他にも絵と言葉の組み合わせでクスッと笑えるシーンが秀逸です。 -
購入済み
なんだかほのぼのします
12巻は全体的にほのぼのとした雰囲気ですね。相変わらず緻密なイラストが素敵です。カルルクさんはいつアミルの元に帰ってくるのかな〜。