森薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ山を越えてやって来た花嫁は8歳上のお姉さんだった。
主人公カルルク12歳。花嫁アミル20歳。
1巻で、アミルを取り戻そうとアミルの村の者がやってくる。
2巻、アミル少しずつ村の人と仲良くなる。
それでも奪い返そうとするもと村民に対して、カルルクが阻止。
居候の探検家スミスは旅立ち。
3巻でスミスが立ち寄った街でタラスという女性と知り合う。
お互いに好意を寄せていて、スミスが婚約の証として時計を送るが、タラスの義母が叔父と結婚したがためにスミスとタラスは別れる羽目に。
同行者アリとともにアンカラへ向かう。
4巻でパリヤはアミルと仲良し。
パリヤは男性に対して免疫なし。
スミスは旅の -
Posted by ブクログ
ネタバレうおっ!! これだよ!
この漫画で百合を見るとは思わなかった!
だけど、これだよ! これが百合なんだ!
思うに、やっぱり「百合」って、女性の母親への憧れなんだな。
一人でさみしがってる少年みたいな体つきのアニスが、豊満で女性的なシーリーンに惹かれるのってすごく象徴的だし。
アニスが、夫とシーリーンの語らいを眺めて幸せだって微笑むのも、お父さんとお母さんが揃っててうれしいなあっていう子供の笑い方だし。
そういうの、作者はわかってるなって思う。
百合ってのは、どこか母親と娘の関係なんだよ。
レスビアンとはちょっと違う。より健全とも言えるし、より倒錯してるとも言える。
もしかしたら作者として -
Posted by ブクログ
エキゾチックな好奇心と各乙嫁のピュアさとはいい。双子ちゃん可愛い!
だけど、意図的なのかそうじゃないのか、アミルと他の乙嫁たちとを飛び飛びに描いてみたりする所とか、前作エマの時も思ったけど構成が変だなあと思う。群像劇にしてはアミル寄りだし幕間にしては力がこもり過ぎだし、パズルのピースを見てるような、作者の詰められるだけ詰め込んだ偏愛に酔うような違和感。
続きはちゃんと完結してからか、頭空っぽでツッコミ入れる気力のない時に読もうかな。新しい表現になじめないのは頭は固い証拠なのか。筋があるようでないような、19世紀中央アジアの遊牧民族のあるがままを写し取ったような話はきれいな写真集みたいだけど -
Posted by ブクログ
ネタバレこの前の争いで被害にあったパリヤちゃんの一家が、アミルのうちに避難してくる話ですが、かわいそうに、結婚が決まりかかってたパリヤちゃんの布支度がほとんど焼けてしまい大落胆。ここでこう見ると、あのお家は結構裕福な設定なんですねー。口が三つ増えるのって結構大変(というか跡取り息子はいないの?)だし、しかもティレケちゃんのための布支度で揃えた布だの糸だのを提供。
我慢強くないパリヤは、お婆様に叩き込まれつつ刺繍を習得しつつ頑張るんですが。パリヤは褒められたことがないんだな、何しても、おとなしくしなさい、礼儀正しくしなさいと言われ続けて、自分のことにすっごく否定的。活発さはパリヤの大きな魅力だと思うのに -
Posted by ブクログ
ネタバレ姉妹妻のお話の続きも愛らしかったが、なんと言ってもこの巻の主人公はパリヤ。
嫁入り間近な娘として、舞い上がったり極端な不安に陥ったり。揺れる乙女心はどの時代や地域でも共通の可愛らしさですねえ。
一方、恋心からだけでなく、共同体の一員としてふさわしく「いい嫁」と言われるようにと、頑張る姿(頑張り方が不器用で残念なところがまた…。森薫氏の描き方のうまさ!)にも意味がある。
家族や地域、学校や会社といった現代日本の共同体では、その中でうまく生きていけない人が増えている。共同体そのものが萎縮して構成員を締め付けているのだろう。個人にも周囲を思いやる心の余裕がない。
そんな今の現実を見ていると、パ