【感想・ネタバレ】乙嫁語り 3巻のレビュー

あらすじ

エイホン家の居候イギリス人、ヘンリー・スミス。彼は長らく滞在した土地をはなれ、カラザそしてアンカラへと旅に出かけた。カラザでは珍しい外国人であるスミスは、町の人並みにもまれ、気がつくと、馬も、荷物も、盗まれてしまっていた! そして、もう1名、愛馬を盗まれたのが第2の”乙嫁”タラスさん! 今、スミスは運命の女性に出会う……! 中央アジアの生活文化を、丁寧な筆致で描き上げる、人気絶好調シリーズ第3巻!!

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前作『エマ』で19世紀末の英国・階級制度の恋愛を描いた森薫先生の最新作はシルクロード!美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、12歳の少年・カルルク。遊牧民のアミルと街を作り定住する定住民のカルルク、8歳もの年の差がある2人の愛の行く末は?

前作ではメイド愛を爆発させていた森薫先生、今作でも圧倒的な情報量と繊細かつダイナミックな画力で中央アジアの「乙嫁」たちの生活、愛を描きます。嫁入り前に必ず行う布支度や、結婚式、料理、描かれる日常が本当に面白い!洋服に入れる刺繡の作画が細かくて本当に美しい…
キャラクター達もとても魅力的です。主人公であるアミルをはじめとした、様々な「乙嫁」たちもそれぞれ個性が強い…!美しく、健康的でたくましく、それでいてチャーミング!一度読んだら乙嫁語りの世界観から抜け出せなくなること間違いなし!!
人間だけじゃなく動物も沢山登場する本作、ぜひ読んで頂きたい一冊です!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

英国人スミスを中心にしたストーリー。

ストーリー展開よりも、街中の市場の描写が面白い。作者がいろいろな資料にあたって書いたのだろう、ディテールも書き込まれている。アミルとパリヤ(二人とも女性)は市場での食事が初めてで戸惑った様子。市場での食事は男性だけの文化らしい。
前巻の刺繍もそうだが、シルクロードの文化を細密な絵で知ることができるのも、この漫画の醍醐味だろう。
また、この地方の結婚事情もわかるが、作者によると日本でも同様の風習がある地方があったりするらしい。(子供ができてから結婚とみなすのは、和歌山県有田地方にもあるなど)

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2025年06月04日

購入済み

切ない

3巻はスミスさんメインのお話。
出会いは突然。
逃げようとしてたけど、運命だったのね。
でも、切ない状況に陥ってしまって切なくなりました。
アミルちゃん達も心配で合流して束の間のほっこりタイムも味わえます。
えッッこれで終わっちゃうの?このままなの?と続きが気になります。
案内人の今後も気になるし。

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2021年07月11日

購入済み

国境警備

ロシア人がイランの辺りの国境を脅かしてた時代なんですね…
どの皇帝の時代だったのかな…
きっと文化的には同じで、言葉も通じるし食べ物も一緒だったんではないかと、主人公たちの反対側から想像してみました。

作中に出てくるのはピラフの元になったと言われるプロフですね。中央アジアでは羊の肉がメインの。

これは作中のやり方で作れば美味しいですよ。ニンニクも入れるのを忘れずに!

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2019年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

嗚呼無情と申しましょうか…人の世には思いもよらぬ事が多くあるものですが、掟というか習わしというか地域地域での慣習に振り回された様な気分です。あまりの不条理に哀しくもあり、諦めの気持ちもありでした。ここまで三巻一気に読んできて非常に面白いです。

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2018年06月09日

Posted by ブクログ

【あらすじ】
エイホン家の居候イギリス人、ヘンリー・スミス。彼は長らく滞在した土地をはなれ、カラザそしてアンカラへと旅に出かけた。カラザでは珍しい外国人であるスミスは、町の人並みにもまれ、気がつくと、馬も、荷物も、盗まれてしまっていた! そして、もう1名、愛馬を盗まれたのが第2の"乙嫁"タラスさん! 今、スミスは運命の女性に出会う……! 中央アジアの生活文化を、丁寧な筆致で描き上げる、人気絶好調シリーズ第3巻!!

【感想】

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2018年03月20日

Posted by ブクログ

コーカサスでは女性は嫁ぎ先で次々と兄弟と結婚させられたり、父親が結婚相手を決めたり、婚姻に関しては女性の人権が無いことがわかりやすく描かれていた。

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2018年02月16日

Posted by ブクログ

19世紀中央アジアを舞台とした結婚物語の漫画第3巻です。
今回はこの地を調査しているイギリス人、スミスを中心としたお話です。
人種と文化的な違いがテーマになっていたと思います。
4巻にも期待します。

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2017年11月28日

Posted by ブクログ

居候スミスは、当事者スミスになると、案外格好いい。決まらないけど。…決まらなかったけど。あーあ。

タラスとお義母さまには、せめて幸せでいてほしい。

昔は、五人も子供がいて、全員が親より先に亡くなってしまうなんてこともあったんだ。

相変わらずのカルルク夫妻と、アミルになついてるパリヤがかわいい。
パリヤちゃん、初心すぎかわいい。

全体的に切ない巻だったけど、市場の宴会や四コマがいい息抜きになってた。
雉の串焼きや焼き飯食べたい。市場で買い食いしたい。

アリのお嫁さんの話もそのうちするのかな。楽しみ。

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2013年01月01日

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スミスさんドンマイ。
いや、良い話でした。スミスさんの持ってる背景が読者に一番近いってのもあって、異国の価値観つきつけられてるところはキツかったなぁ。

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2013年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

封面好像雕像@@ 封底的羊群很壯觀~

史密斯和守寡的妲拉斯...我喜歡森勳這樣的鋪陳。不會每個人都順順利利的像是被神保佑。

很勤奮與辛苦卻不會富裕,貧瘠的土地呀...@@

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2015年09月11日

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ネタバレ

子がないまま兄が亡くなれば、その嫁は弟へ受け継がれる。兄弟がない場合は、親族がその任を負う。
中央アジアの遊牧民に見られる、レビレート婚の習慣である。
えっ、と思うような習慣だが、結婚を家と家との結びつきとして重んずる通念がある土地ならではのものだ。(姉妹が亡くなったとき、別の姉妹が同じ夫に嫁ぐ「ソロレート婚」もある。)

一方でレビレート婚は、「だた生きていく事にすら多大な労力を要する」土地で、寡婦を路頭に迷わせないための措置でもある。女性が夫の兄弟にも死に別れ、家長(タラスの場合は義母)が他家との再婚を認めた場合でも、後ろ盾となる実父も、金もない場合もあるのだから。
寡婦の面倒を親族がみる。居候としてではなく、親族の誰かの妻という地位を保証して。
レビレート婚は、社会福祉などない時代、家父長制が絶対の土地柄では女性にとっては相応のセーフティネットであった。また、その義務を果たすことが男の甲斐性でもあったのだ。

叔父なる人は傲岸不遜で不愉快な男ではあるが、自分の息子と結婚させることでタラスを(ひいては義母も)保護しようとしていたのではないかと思える節がある。
だが、義母は肯わない。5人の夫に死に別れたタラスの幸せを願って、タラスがもう一度他家へ嫁ぐことを望んでいる。義母の願いは私たちから見れば無理からぬ願いと思えるが、叔父は「贅沢言ってんじゃねーよ」と言わんばかりの態度である。その態度がまた、義母の不信を煽っているように見える。

スミスとタラスは、そんな状況下で出会う。
人種も文化も超えて戸惑いながらも惹かれ合う二人の様子は、微笑ましく甘酸っぱい。タラスが、スミスのために夫たちの形見であり最後の財産ともいえる駿馬を差し出したり、スミスの危急を聞いて裸馬で駆けつける姿には、胸が詰まる。もしかしたら、これが彼女にとって初めての自由な恋だったのかも知れないのだから。

しかし、二人が将来を誓い合ったところで立ちふさがるのは、またしてもレビレート婚(叔父と義母との)であり、家父長制である。
義母が再婚したことでタラスには新しい「父」ができる。
義母の再婚は、タラスに再婚のために社会的・経済的な後ろ盾を作ってやりたいという、親心の発露だろう。だが、もはや外国人であるスミスを警戒する「父」の意思を軽んずることは難しい。
新しい「父」の手で、スミスとタラスは引き離される。

タラスに婚約の印として与えた懐中時計を、スミスが砂漠に投げ捨てるラストが切ない。
スミスにもタラスにも幸あれ、と祈らずにはいられない。

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2012年12月12日

匿名

ネタバレ 購入済み

ラストを読んで…‥
スミスってやっぱおぼっちゃんなんだな、、、と思うわけです。笑。
それが悪いとか良いとかではなく、高価なものを心情変化を理由にポーンと投げちゃうあたりが、らしいなぁと感じます。

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2024年01月04日

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ネタバレ

まさかスミスさんの話で1冊描かれるとは思わなかった。とりあえずこの巻では残念な結果になってしまったが。

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2022年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イギリス人の学者?のスミスに焦点を当てた巻
若い未亡人が登場して、この時代の、この土地の結婚の難しさが覗えます
1.2巻が基本的には幸せな話だったのでちょっと切ない巻だったな…という印象でした。

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2022年07月27日

Posted by ブクログ

恋愛描写分が多すぎてこの作品の持ち味分がやや薄めな巻
もうすこし絵で行間想像させる簡潔な描写で良かったのでは

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2018年12月09日

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「観察者」がいろいろする。
 観察する者は、十九世紀のカスピ海周辺といふ舞台がいい感じできな臭いし、本人もアレなので、いはゆる上から目線のやうなちゃんとした研究者の振る舞ひをしない。

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2018年03月14日

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スミスさん、淡い恋物語。

この地域、時代の結婚は、
家同士の結びつき、お金、生活など絡んで、
個人の思いで決められない

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2017年12月13日

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育った文化の違いは大きい。
こちらの当たり前は、あちらの常識ではない。
そういうことは忘れがちだし、頭では分かっていても、感情では割り切れない。いろいろ考えた巻でした。
それは置いといて、料理が美味しそうで宴会(?)楽しそう。

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2017年12月04日

Posted by ブクログ

タラスもだけど、スミスがかわいそう…。

まあ、文化が全く違うのだから当たり前なのだけど勉強にもなるのだけれど、それを頭に置いて読まないと、不快になる女性読者もいそう。

娘は父親のものとか、夫の死後に世話のため、次はその弟に嫁ぐとか、ある意味戦前日本女性の結婚形態と似てるしね。

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2015年09月13日

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異文化恋愛ストーリーに。話的にテンポよくかつ深過ぎ展開で非常によい。細かい絵も隙は見当たらず。

で、どうなるの?

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2014年07月22日

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タラスさんの不幸体質が。可哀想ってか気の毒ってか… スミスさんは思い出の品を棄ててしまう事で振り切って行くタイプなんだね。
旅の行程が地図で出てきたのがありがたい。とんでもない距離を行くんだね。まさにシルクロードの隊商みたいだ。

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2014年03月23日

Posted by ブクログ

おもしろく読んでるんですが、
結婚相手をお父さんが決めてきてそれをなんの抵抗もなく受け入れるっていうのが…
すごい時代だなぁ。

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2013年06月21日

Posted by ブクログ

父親が絶対の世界はまとまりがあるんだろうけど、息苦しい感じがする。
そういう慣習だとしてもちょっぴり哀しい。。

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2013年04月25日

Posted by ブクログ

価値観の違いが出てきた。ルールに縛られる恋人達って感じじゃなくて、アミラ達ですらそれを当たり前だと思っている。バルカン人か。

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2013年03月03日

Posted by ブクログ

あまりに絵が上手なので、遊牧民の世界に間近で接しているようです。
美しい乙嫁タラスさんの切ない物語に気持ちが入ってしまいますが、
見逃せないのは、食文化を微細に紹介してくれる場面です。
作者の深い造詣に感心しました。

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2012年12月17日

Posted by ブクログ

あんだけその気にさせといてそりゃーないよおかあさん、と現代日本人な私は思ってしまいますが、あんな厳しい環境で生きている人々にとって、どうしても慣習は従わなければならないものなんでしょうね...。なんというか、今回は特に欧米文化との結婚観の違いを見せつけられた巻でした。

スミスが不憫だった一方、間にパリヤさん4コマとか、アミル達の宴会シーンを入れてくるあたり森さんはさすがだと思いました。ノリが良くて太っ腹な男たちが良かったです(笑

スミスも旅立って切ない幕切れとなった3巻でしたが、パリヤさんがどうなるのか気になりつつ、次巻に期待。

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2012年11月28日

Posted by ブクログ

スミスさんに春が…!と思ったらまさかの急転直下。
父親の権限の強さに苛立ちつつ。
この巻でスミスさん、すごく好きになった!
アミル出てくるとホッとするね。
買い食いのあたりは読んでるとニマニマしちゃうw

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2019年05月29日

Posted by ブクログ

紡績 ただ生きてく事にすら多大な労力を要する土地柄だろうか アラル海カスピ海に出る道 日本では何故かご飯をよそう物として定着したお茶碗ですが元々は文字通りお茶を飲む為の器でした

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2020年05月02日

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ネタバレ

主人公のスミス君は、前の巻(2巻)でアルミさんたちの村を出立し、旅をしていますが、用事があり立ち寄った村で馬と荷物を盗まれてしまいます。そこで一人の女性と知り合うのですが、そこから何だそりゃ展開に発展します。が、その後にさらに輪をかけた展開が待ち受けていて、このあたりは価値観や習俗が違う異国の冒険記の良さが出ているかもしれません。

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2020年01月10日

Posted by ブクログ

タラス可哀想過ぎる。五回の結婚ってなんだ一体。どこかで自由になれなかったの? なんかハッキリしないスミスのせいで、結局また縛られてるし。貧しさって残酷だ。

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2017年11月02日

Posted by ブクログ

さてどうなってしまうのか。ようやく、続きが気になる展開になってきた。みんないい人で惚れっぽくてしょうがないなぁ…

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2013年06月06日

Posted by ブクログ

スミスが人探しをしている間に荷物を盗まれる。他の女性タラスも盗まれたとかで一緒に探す。
長老に聞いてなんとか見つけてもらう。それを、キッカケとしてタラスと一緒に行動。
そのタラスが不幸続きであった。タラスの母の悩みのことを考えるとわからないでもない。
スミス捕まるが仲間の協力のため、開放される。その後タラスが来る。その後スミスと一緒に話をしにいく。待っている間の食事が美味しそう。またまた、色々な事情により意外な展開になる。

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2013年03月06日

Posted by ブクログ

森薫の最新物語。
描き込まれた絵が圧巻。

モンゴルを旅をしているスミスと
そこに暮らしている人々と物語。

今までにない題材で新鮮。

3巻はちょっと残念な感じでしたが
今後の展開に期待♪

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2012年11月05日

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