あらすじ
遠くからやってきた騎兵の群れは、アミルのお兄様と、おじ様たち。結婚式以来のなつかしい顔ぶれに、大きな笑顔を見せるアミル! しかし馬上から見下ろしたまま、おじはこう言った「逆らうつもりか、村へ帰るんだアミル」……!!! 悠久の大地を舞台に描かれる、20歳のヨメと12歳のムコとの恋愛、そして……。人気絶好調、第2巻!
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前作『エマ』で19世紀末の英国・階級制度の恋愛を描いた森薫先生の最新作はシルクロード!美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、12歳の少年・カルルク。遊牧民のアミルと街を作り定住する定住民のカルルク、8歳もの年の差がある2人の愛の行く末は?
前作ではメイド愛を爆発させていた森薫先生、今作でも圧倒的な情報量と繊細かつダイナミックな画力で中央アジアの「乙嫁」たちの生活、愛を描きます。嫁入り前に必ず行う布支度や、結婚式、料理、描かれる日常が本当に面白い!洋服に入れる刺繡の作画が細かくて本当に美しい…
キャラクター達もとても魅力的です。主人公であるアミルをはじめとした、様々な「乙嫁」たちもそれぞれ個性が強い…!美しく、健康的でたくましく、それでいてチャーミング!一度読んだら乙嫁語りの世界観から抜け出せなくなること間違いなし!!
人間だけじゃなく動物も沢山登場する本作、ぜひ読んで頂きたい一冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者は中高生の頃から、中央アジアに夢中になったそうで、この緻密な絵にも、シルクロード愛が感じられる。
自分独自の絵柄の刺繍を編み出したり、それを代々、一族の女性たちが、引き継いでいくというくだりが好きだった。
とにかく、ストーリー以前に、絵が素晴らしい。
愛読者ハガキにも絵が描かれていて、もったいなくて使えないとの声が多いらしく、普通のハガキで出してもらって大丈夫です。と書いてあるのもわかる。
匿名
少しずつ夫婦(恋愛対象)としての気持ちが芽生えてきて、
アミル夫妻ラブラブだし、僅かな1コマに
カルルクのパパママもイチャっててキュンと来ました笑
布支度の刺繍の話も興味深かった。
スミスさんって、1巻からさりげなくと言うか、ぬるっと物語に居て
アミル夫妻の話に夢中で存在感無かったんですが、探検家?学者な印象を受けたけど
彼の掘り下げも今後あるのかな?
ステキです
2巻も堪能しました!
この時代、この地域の道徳な習慣も垣間見れてすごく楽しいです。
お嫁ちゃんの実家とお婿ちゃんの家では様子が違ってて、そのやりとりにハラハラしました。
お婿ちゃんの集落の結束に感動。
そして、おばばちゃまの存在が安心と安定をかんじますね。
当時は年長者ってこういう感じだったんでしょうね。
女性の立場
今回のお話はアミルが危うく実家に利用されそうに…
嫁いでも取り返すって発想がなんとも…。
嫁ぎ先が町ぐるみで守ってくれて良かったね、アミル。
Posted by ブクログ
第2巻は認知が主題だろうか。その家やその土地で生きるということ。それは家族の一員であり地域の一員であると言うこと。町全体が親であり子であり父であり母でありそんな大きな家族とその皆が暮らす町を守り共に生きていく。素晴らしいですね。嫁心の話も何かジンとくるもんがありました。夫婦とは言え、親が決めた婚姻であり交際期間もなくいきなり暮らし始めるんだから、お互いの人となりが分かる様になるまで相応の時間が必要ですよね。その上で愛し合える間柄になれるって素晴らしいというか羨ましい。この作品を読んでいると1日1日の時間の流れを改めて見つめて見たい気になります。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
遠くからやってきた騎兵の群れは、アミルのお兄様と、おじ様たち。結婚式以来のなつかしい顔ぶれに、大きな笑顔を見せるアミル! しかし馬上から見下ろしたまま、おじはこう言った「逆らうつもりか、村へ帰るんだアミル」……!!! 悠久の大地を舞台に描かれる、20歳のヨメと12歳のムコとの恋愛、そして……。人気絶好調、第2巻!
【感想】
Posted by ブクログ
19世紀中央アジアを舞台とした結婚物語の漫画第2巻です。
大きな波乱あり、小さな問題あり、乗り越え絆を深める家族のお話です。
カルルク、アミル以外の登場人物の人生も描かれています。
3巻にも期待します。
Posted by ブクログ
僕たちが生きていて絶対に知り得ない世界の日常がまるで皆が本当に生きているかのような躍動感をもって自分の中に流れ込んできて、心がほっこりします。
Posted by ブクログ
2012/09/12
【好き】アミルの実家がアミルを取り返そうとするが家族や町ぐるみで守る。 これを機にカルルクを意識し始めるアミル。 姪のティレケや嫁の貰い手が見つからない:パリヤを通して嫁入りの条件が見えてきたりする。 布支度とか大変なんだなーとか、とにかく刺繍できないとダメとか唸ってしまう(笑) そして、居候していたイギリス人の研究者:スミスが新たな土地へ向かって旅立つが…。
Posted by ブクログ
登場人物も少しずつ増え、微笑ましい年の差夫婦にも事件が起こりますが、全体的に愛情深さが流れているというか……ほっこりできるマンガです。
3巻は、また新しい切り口からの語りらしいですが、楽しみです。
Posted by ブクログ
・アミルを取り返しに来た実家の連中との小競り合いで深まったアミルとカルルクの絆。
・自然に詩や歌を吟ずる習慣には憧れる。
・スミスの旅立ち。
▼乙嫁についての簡単なメモ(1巻目から累積)
【アクンベク】カルルクの父。
【アゼル】アミルの実家ハルガル家の男。長兄。アミルの兄。生真面目な性格。シャープな感じ。
【後書き】相変わらずの森薫さんだった。
【アミル・ハルガル】カルルクのとこに嫁に来た娘。8歳年上の20歳。この辺りではかなりの晩婚。おおらかで野性的馬に乗れ弓も得意。ザクロ好き。政略結婚させるため元の家族が取り戻そうとしている。
【ウマク】遊牧で暮らしているおじさん。父親が渡そうとしていた小刀の鞘を渡すためにカルルクとアミルは遠出した。
【エイホン家】元々は遊牧民だったが何代か前に定住化した。
【乙嫁/おとよめ】若いお嫁さんとか美しいお嫁さんとかかわいいお嫁さんとかの意味らしい。
【風邪】カルルクが風邪をひいたときアミルは異常なほどうろたえた。
【竈の日】女性たちが集まってパンを焼くらしい。このときパリヤと知り合った。
【カルルク・エイホン】アミルが嫁いだ少年。8歳年下で12歳。日本の12歳とは違ってしっかりしておりすでにちゃんとした社会人。兄や姉が何人かいるが末子相続なのでカルルクが後継ぎ。
【客】客があるとみんなが自分のとこに泊めたがる。スミスが旅立つときもみんなが惜しんだ。《ふたたび 会うことが できたなら ともに歌い 語らおう》2巻p.177
【結婚】年齢差よりもアミルの20歳というこの辺りでは晩婚となる年齢の方が問題になるようだ。カルルクはおじのとこに泊まったときそんなの気にしないと宣言した。子どもができるまでは正式な結婚ではないらしい。また政略結婚は普通のようだ。
【サニラ】カルルクの母、アクンベクの妻。
【ジョルク】アゼルやアミルのいとこ。ちょっとチャラい感じ。
【スミス】エイホンの家にいる学者っぽい男。西洋人のようだ。たぶん英国人。何かフィールドワークしてる感じ。英露関係悪化に伴い滞在に危険が。
【セイレケ】カルルクの実姉。
【チャルグ】セイレケ、ユスフの子ども。次男。
【ティレケ】セイレケ、ユスフの子ども。長女。刺繍は上手だが絵柄が鷹ばっかり。
【トルカン】セイレケ、ユスフの子ども。長男。
【布仕度】女性が嫁に行くとき布をいっぱい持っていくのだがすべてに刺繍を入れるのでお金も時間もかかり大変。代々受け継がれたりもする。
【ヌマジ】力のある家。アミルの姉妹が嫁にいったが女性の扱いが過酷で亡くなった。実家がアミルを取り返しに来たのはそのせい。
【バイマト】アゼルやアミルのいとこ。ちょっとゴツい感じ。
【パリヤ】竈の日にアミルが知り合って友人になった女性。トゴノシュさんちのお嬢さん。気が強そう。嫁入り先を探しているが断られること多し。
【バルキルシュ】カルルクの祖母。なかなかの大物っぽい。彼女の里の一族がハルガル家。
【ホルキア廟】ホルキアの墓。子沢山な人だったので詣ると子宝にめぐまれるという話。
【マハトベク】カルルクの祖父。
【ユスフ】セイレケの婿なのでカルルクの義理の兄。
【ロステム】セイレケ、ユスフの子ども。カルルクにとっては甥に当たるか。三男で今のところ末子。家づくり(木彫)に興味津々。
Posted by ブクログ
2巻はアルミさんにパリヤさんという友達ができます。パリヤさんは緊張しやすく、すぐに発言が極端になってしまう性格のせいで失敗ばかりする、と自分で思い込んでいてコミュニケーションがとてもぎこちない少女です。
また、1巻で持ち上がっていたアルミさんを家元に引き戻して別の男に嫁がせようとする騒動が再燃します。お父さんがアミルさんの再婚相手ともくろんでいる男は、先にアミルさんのお姉さんが嫁いでいたものの、折檻して殺してしまったというとんでもない人間ということで、嫁ぎ先であるカルルクさんの一家や部族総出で対抗します。
Posted by ブクログ
丁寧に作られた画に、 暖かみを感じる
去年、1巻からずっと好きな「海街Diary」が受賞したマンガ大賞の
今年の受賞作だと、知らずに1巻、2巻を読みました。
中々マンガでは読んだことのない、ユーラシアが舞台。
20歳のお嫁さんに対し、旦那さんが12歳ということに
驚きを隠せないまま、物語は進んでいきます。
建具、刺繍が散りばめられた布、服、数々の動物。
ものすごい書き込みの多い、丁寧に作られた画に、
暖かみを感じます。
あとがきを見ると、作者の方がシルクロードブームの際にはまり、
様々な情報を集めていた、趣味分野の見識が最大限に活かされて
いる作品のようですね。
旦那さんの成長、まだ知らないユーラシアの文化、伝統、
夫婦の関係、そして不安なお嫁さんの一族の動きと様々な要素で
この先も楽しみな作品です。
この作品がきっかけで、またこのエリアへの注目が高まり、
次世代の担い手が生まれてくるかもしれませんね。
Posted by ブクログ
アミルを守ろうとするカルルクがとてもイケメン
12歳でも、8歳年長のお嫁さんをもらってても、ちゃんと自分の妻であるとか将来家を継ぐということを自覚して責任を持ってるんだろうなあ
末子相続!
嫁心ついたアミルが最強可愛い
パリヤさん可愛い
いい旦那さんが見つかるといいね!
刺繍の数々が凄くきれい
参考資料とか参考文献とか載せてくれたらいいのに
Posted by ブクログ
引き続きカルルク君とアミルちゃん夫婦と取り巻く家族のお話。アミルちゃんが魅力的!でも、次巻から舞台が変わるようです。また、この村に帰ってきて欲しいです。
Posted by ブクログ
読み物なので描写は緩いのだろうが、当時の女性の扱い(嫁の扱い)とはこういうものか…と少し考えさせられる展開。
親の駒として動かねばならない兄たちが不憫に思えたりも。
それとパリヤさんいいよね。
Posted by ブクログ
1巻の不穏な空気は一応解消されて作者さんの趣味と愛がこもった巻になりました~
アミルへの「嫁心ついた」って言葉、本当好き!
次巻は視点がかわるらしいので期待したいと思います
Posted by ブクログ
びょう廟…つまりお墓ですね せんりょう染料はいいもんを使わんといかん 鞍袋の中から羊を眺めてました イギリス人のスミスさん このところ英露関係は悪化の一途をたどる 子供からできてからが夫婦という習慣は日本でも和歌山県の有田地方あたりにあったそうです 報復で立髪と尾を切るのはその為
Posted by ブクログ
パンを焼くパリヤと知り合いになるアミル。それから、またアミルを取り返しに来る話も身勝手だなと思いつつ読む。人それぞれの事情があるけど。スミスさんが人に合うために皆と離れることに。続きが読みたくなる。