内館牧子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一気読みした本
ドラマから小説に書き起こした本は初めて読んだ
内館牧子の小説も初めてだ
すごく読みやすくて読後感もいい
たくさん泣いた
読んでよかった
作者があとがきの冒頭で書いている
「東日本大震災で亡くなった方々は、実はどこかで生きているのではないか」という想いがこの小説の内容に繋がっている
ネタバレになるので詳しくは書かないけど
震災で辛い経験をした主人公がそういった体験を経て心が救われ、再生への道を進み始めることができた
心温まるお話でした
登場人物の女性がレストランで言った言葉が
胸に響いたし、かっこいいと思った
「こちらのお客様、3.11で死んだ人は死に損というような言い方をされたんです。それで死に損の人たちは五千か六千か、もっとかって。死んだのは一人一人なのに、よくまとめられますよね。それに『生きてる者勝ち』とか言って盛り上がっているんですから、誰だって怒りますよ。」
「被災地の人間として、恥を知りなさい。」
被災者でない自分はなんて言っていいかわからない時があるけれど、被災された方々が、この小説で少しでも心が穏やかになればいいなと思う -
Posted by ブクログ
「人がこの世にいるのはは期限付きだな。わかっていたけど本当に期限内だけみんなと一緒にいられるんだな」と、母を亡くして英太は思う。
で、あれほどやらないと言ってた終活に目覚める。
だがそれは、気になってたことにケリを付ける終活だった。
そしてそれは寝た子を起こしてしまう。
弘田も日出子も礼子も、英太の終活で叩き起こされた高齢者だった。
でもそれは他人軸ではなく自分軸の、思い残したことにケリを付ける終活で、皆それぞれ満足できるものだった。(ただ日出子と礼子のそれは、英太にとって冷や汗ものだったのだが)
内館牧子も運命をうすうす感じながらこれを書き、やりたいことをやり尽くした人生だったと思う。 -
Posted by ブクログ
文字がでかい。そこからして「終わった人」向きか?
テンポよく話が進み、読みが進んだ。主人公のようなエリートじゃないけど、同じような思考をしていて「自分も残念なオヤジだな」と思った。
定年退職したら自分は何をしにどこへ行くのか?この主人公のように「仕事をしたい」と強く思うことはなくても、社会と繋がるための一つの選択は仕事だと思う。何も起こらないのはわかっていても、若い女の子がいれば小綺麗にしようと思うだろう。そういう気持ちさえなくなったら、それこそ「終わった人」。
自分にはこの主人公のような故郷はない。向かう場所を自分で作らないといけないのだろうな。 -
Posted by ブクログ
78歳の婆さんが主人公なんだけど、なかなか痛快で面白かった。こんな風に老いるのはいいねって思った。婆さんのモノローグが突っ込みキレキレでめちゃくちゃ面白い。夫とも仲良くて隠居して悠々自適な生活から始まり、この話はどこへいくんだ?って思ったけど、途中で夫が死んで妾やその息子が登場してから話は俄然面白くなる。
そこで主人公は他人は他人、別の心臓を持った人間、って境地に達するんだけど、これは俺も共感できる。自分の人生は自分で決めるしかない。
ただね、この婆さんなんだかんだと恵まれてんのよ。働かなくても生きていける住まいがあり、近所には訪ねてきてくれる息子や娘、孫に囲まれててね。その対比としてひとりで力強く生きてる女性が妾として出てくるんだけど、まあ主人公恵まれてて、そこはどこまで共感集めるかな〜?ってのは思った。 -
Posted by ブクログ
3月にリーディングドラマを観に行くので、原作をと思い読み始め、一気読みでした。
面白かった!
私はまだ30歳手前で主人公の半分も生きてないけど、主人公と自分を重ねる(自分が主人公の立場に重ねる)と、最後に何を思いたいかな、とそれだけでした。
すごい仕事がしたいわけでもない。
世に残るような立派なことがしたいわけでもない。
ただ、
家族を大事にしたい。
この人で良かったと心から思える人と一生を遂げたい。
全ては難しいけど、一つでも多くの本や映画、美味しいご飯、この世に在るものを元気なうちに目一杯享受したい。噛み締めたい。
この本に早くに出会えて良かったです。
目の前のことが大変でも、いつかは思い出になる。
それも、勝てない存在としての思い出。
この本の中の言葉を借りると、
だからこそ、「今」と勝負する。
日々生きてると忘れそうになるけど、
これって大事だなと再確認できました。
出会えて良かった!
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Posted by ブクログ
定年退職は生前葬?!
やり手銀行マンだった壮介は役員目前!というところで出世争いに敗れ、子会社へ飛ばされる
そしてそのまま月日は流れて定年退職…
なんだか仕事をやりきった感もなく、何をしたらいいのか分からない毎日
ジムに通ったりカルチャースクールに通ったり、
はたまた若い子との恋を妄想したり
美容師の妻に鬱陶しがられる毎日
そんなある日、転がり込んできたベンチャー企業の社長の椅子
仕事にのめり込む壮介だが、さて順風満帆にいくのかな??
プライドと見栄で終始がんじがらめの壮介を情けなく思ったり同情したり
先が気になってついつい一気読みでした
ラストは私も故郷を思い出してしまうような展開で…
歳を重ねると、故郷が恋しくなる人が多い事実
誰にとっても故郷の山が一番で、故郷の川が一番なのはホント分かります
私は阿蘇山が一番!
さて
『終わった』ら私、どう過ごそうかな~……