内館牧子のレビュー一覧

  • 出逢った頃の君でいて

    Posted by ブクログ

    愛の力に感動した。
    読み始めて中盤まで不倫だの報われない恋だので、よくある話だと思い読むのをやめようと思ったが結末まで読んでみた。
    どこにでもいる冴えない女の子が、愛する男のためにここまで強くなれるのだと感動した。現代のシンデレラは自分の力で強くなるのだと、思い女の強さを再認識した。

    0
    2025年10月18日
  • 迷惑な終活

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当みんな迷惑な終活をしていた笑
    でも、年齢ならではの大人な考え方が垣間見れる。傲慢ではない。
    残された人のための終活、自分のための終活。
    妻のれいこが不倫を知りながら本人には伝えることなく、心の中で毒づき、自分に自信を持って今を生きている姿は憧れると思った。

    0
    2025年10月11日
  • すぐ死ぬんだから

    Posted by ブクログ

    はじめての内館作品。面白かった。何より年齢に甘えず、楽をせずに生きていくことの大切さ。歳をとっても女性として強くありたい、あり続けたい、そうあるべきと思った。常に頭の中は考え続けていたいし、言葉の大切さを再認識した。

    0
    2025年09月28日
  • 終わった人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分もいつか定年を迎えると遠い未来のことと思いつつ購入した本。

    仕事は人生に大きな生きがいをもたらせてくれていると感じたが、サラリーマンは身を粉にしても何も残らないと改めて痛感させられた。今のうちに友達付き合いや趣味を見つけておこうと思った。

    負債を背負って落ち込んでいる旦那に対する千草の態度に疑問が湧いた。借金したわけでもないのに、今まで共に支え合ってきた関係が急に冷めるのかと不思議だった。

    0
    2025年09月20日
  • 終わった人

    Posted by ブクログ

    定年を迎えて素晴らしいキャリアが「終わった人」の物語。

    趣味や恋に打ち込もうとしてもなんだかうまくいかない。
    奥さんは打ち込むことを見つけていて家にいるのを嫌がられれる。
    今まで仕事にしか打ち込んでこなかったからこそ、仕事でしか生きがいを見出せない。

    年老いてできることが少なくなっていく中で、どのように人生を終わらせていくのかを考えさせられた作品だった。

    自分はまだ20代。でもきっと「終わった人」になる瞬間は訪れる。
    30代、40代、50代とその時々で読み直してみたい。

    0
    2025年09月17日
  • 牧子、還暦過ぎてチューボーに入る【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    食に関する名言が満載だった。
    旬のものがわからない→「お店で、山盛りになって安く売っているのが旬」
    こんなにスッと頭に入ってくる覚え方があったとは!

    0
    2025年09月15日
  • 別れてよかった <新装版>

    Posted by ブクログ

    タイトルから、失恋をさっぱりさせてくれる恋愛エッセイかと思って楽しみにしていたが私の思っていた文章ではなくて肩透かしを喰らった気分。
    独身女性の大先輩として見習うべきところはあったけれどタイトルが違ったら感想もまた違ったかもしれない。1つ1つが短いので読みやすくはある。

    0
    2025年09月05日
  • 終わった人

    Posted by ブクログ

    仕事が定年で終わった後の世界を描く本。
    医師の定年は一般的にはない。
    ただ、急性期の大病院を離れるタイミングは一つの「定年」と言えるかもしれない。

    現代では、もともと「中年の悩み」と言われていたものが、最近では若いタイミングで来ることが多いという。今後のキャリアをこのまま積んでどうしたいのか?そもそも自分は仕事をし続けて何が幸せなのだろうか?と。子供を持ったタイミングくらいで感じる人は増えているように思う。

    医師にとって、キャリアを積むことで得られる名声はあるが、給与に直結しづらいシステムであるためそこを目指す人は今の時代、多くはない。かと言って開業をしたいと思う人もみんながみんな、という

    0
    2025年08月25日
  • すぐ死ぬんだから

    Posted by ブクログ

    面白かったです。年を取るとはどういうことか、を教えてもらえました。夫が亡くなってショックを受け力が抜けてしまったその後の展開がすごかったです。

    0
    2025年08月23日
  • 老害の人

    Posted by ブクログ

    自分も還暦手前になってきて若い人たちからすれば鬱陶しい存在になりつつあると思うが、それもまたみんなが通る道だと改めて気付かされた感じだ。両親への接し方を再考したくなるような傑作だった。

    0
    2025年08月21日
  • 迷惑な終活

    Posted by ブクログ

    自分が75歳になった時に読みたいなと思った。
    20代の私にとっては終活は遠い存在で、エンディングノートを書くイメージしかなかったが、主人公の迷惑な終活から、周りの人々が影響を受けてそれぞれの自分軸を確立していく姿がよかった。自分もそうなりたい。

    0
    2025年08月07日
  • 牧子、還暦過ぎてチューボーに入る

    Posted by ブクログ

    大病をした内館牧子さんが料理に目覚めた様子がよく伝わってきた。
    「一本の点滴より一口のスプーン」と医師に言われたことは大きいと思った。
    料理の楽しさに目覚めていて、読んでいて励みになった。
    「食べることは生きること」という言葉が印象に残った。

    0
    2025年07月19日
  • すぐ死ぬんだから

    Posted by ブクログ

    「去る者は日々に疎し」で、人はいなくなればすぐに忘れられる。その人が消えても当たり前に動いていくのが世の中なのだ。誰が欠けようと世の中は、変わりなく動く力を備えている。
     主人公のこの言葉、まさに今年定年で退職した私にピッタリな言葉❗️これからの人生を考える時、仕事していた時には、辞めないでとあんなに惜しまれだけど、なんてことないそんな事もあったなぁ的に落ち着いて、やる気も薄れている現在。
     そして外見への意識を持つ事は、生きる気力と直結する事は確か。「品格のある衰退」老いてこそ自分に従え、流されない生き方ができれば良いなぁと思った。

    0
    2025年07月10日
  • 迷惑な終活

    Posted by ブクログ

     自分の読書傾向等して、人生で後悔したことの埋め合わせとして、若い世代が頑張って成功を掴み取ったり、自分と違った人生を歩んでいる人の物語を追体験することに感動を覚えることが多いが、高齢者の目線でいずれ来るであろう未来を追体験する意味で、本書は色々と考えさせられた。世代別の行動や価値観を判断する時に、良い悪い、有意無意等一元的な価値観で判断するのではなく、将来を俯瞰して考えられる若年世代と、残された時間が少なく過去に目線が行きがちなシニア世代の視点の違いを考えて、柔軟に考えなければならないと感じた。
     本書は、物語としてはあまり面白い話ではなかったが、人生や就活のあり方、高齢者目線の人生観等、考

    0
    2025年07月09日
  • エイジハラスメント

    Posted by ブクログ

    若さにしがみつき、若さに嫉妬して葛藤してる女性の物語
    若さだけではなく、素直な心でいられない時があるのでものすごく心にささる

    0
    2025年06月29日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マンガでしか知らなかった源氏物語。内館さんなら読みやすいかなと思って手に取りました。
    面白かった。
    マジの源氏物語ファンにはどうなのかわからないけど、私にとってはめちゃ興味深い。現代人がトリップしちゃうって設定だからかな、読みやすい。当時のことをところどころ、現代の言葉に例えてくれるのも笑える。
    わからない言葉は雷もわからない体でさらっと説明してくれるし。
    それに人物相関が複雑だけど、そこはベストセラー。ネットに相関図があふれてるので、一番、見やすいのを手元において読み進めたよ。

    それにしても、倫子と風子を思い続ける雷鳴は切ない。。。。

    0
    2025年06月16日
  • 今度生まれたら

    Posted by ブクログ

    今の自分の思いと重なるところがたくさんあって、主人公に同感しながらあっという間に読み終えた。
    これでいいの?と内省できる本。未来は今日とつながっている。

    0
    2025年06月11日
  • 迷惑な終活

    Posted by ブクログ

    内館牧子さんの老後、定年、シニアを題材とした小説は肩が凝らずに面白くも読める。今回は終活にスポットを当てた内容でこれ又面白く読めた。

    終活と言えば、TV等で持て囃されているエンディングノート類の内容かと思いきや主人公の原英太は、この残された人達の為の死に支度(年寄りの趣味の一つである後ろ向きなエンディングノート類)終活に否定的で本来終活は自分自身の為にやり残した事を行う事にあるとの考えを持つ。この英太の終活への考えは、意外に周りの人達にも影響を与え話が進む。

    英太は、終活の一つとして横浜の外れに建てた一軒家の庭で趣味の恐竜骨格模型の製作/鑑賞で過ごす中、故郷新潟での高校時代心寄せていたあか

    0
    2025年06月10日
  • 老害の人

    Posted by ブクログ

    自分が若い頃は…とかつてとった杵柄を自慢し続けたり、現役世代に説教したりする「老害」と呼ばれるような行為を、老人はなぜするのか。
    そして、それを受け入れる(我慢して付き合う)人がいるのはなぜか。

    双方の言い分を整理しつつも「未来」のあるエンディングを見ることができるのは、小説だからこそでしょうか。

    誰かに(社会に)必要とされている、と感じることが生きる活力の源になるというのは年を取ったとしても変わりません。「老害」となるのは、世間に/若者に物言うことで自分が「いまだ社会の取って必要な、価値ある人材なのだ」ということをアピールしているからだ、という指摘は説得力がありましたし、「老人と若者は無

    0
    2025年06月08日
  • 小さな神たちの祭り

    Posted by ブクログ

    東日本大震災から前を向いて立ち上がる話し。
    印象に残ったのは
    文庫版後書きに書いてあった二つの文章
    腹が立ってたまらなかった。それはテレビ番組で
    ふるさとをみんなで歌って締めたこと。
    実にあざとい。涙で締めたいのだと、私は思った。多くを失った人々の思い出に乗じることを、
    何とも思わないのか。それは品性の問題だろう。
    もう一つは
    生きている者は死んだら無になるのではなく、
    灰になるのではなく、どこかべつのところで生きている。目の前から消えたが、心配いらない。
    どこかで楽しくやっている。

    0
    2025年05月28日