内館牧子のレビュー一覧

  • 迷惑な終活

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    終活嫌いの主人公が、あることをきっかけに始めた「自分なりの終活」。これが初恋の人に逢うという、とんでもなくはた迷惑なものだった。
    いつもながら人間臭さを書かせたら右に出る人はいないと思わせる内館節。
    人間、70年以上も生きていると一筋縄ではいかない信念という頑固さを誰しもが持つんだなぁ。例外なく。それはちょっとやそっとのことで揺るがない。
    しかもそれは意外に鷹揚で優しそうな人ほど強いのではと私自身の体験も踏まえて感じたのでした。^_^

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    2025年01月25日
  • 週末婚

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    ネタバレ

    「義理と演技」のパートIIらしいのでそれも読みます。
    男女のキョリ、違い、恋愛、結婚、ここに全て書かれてる!
    姉妹の確執やお互いコンプレックス抱き合うのもリアル
    以下引用
    「必ずお姉ちゃんより幸せになってみせる。私はお姉ちゃんの幸せを何一つ邪魔しなかったのに、もっとすごい幸せを手にしたというのが一番の復讐になるのよね」
    月子「私の背骨は家庭であり家族なの。そこに責任を取ることで初めて私がすべてに安らげる。私が私でいられる」
    月子、航一離婚
    航一「女房なんてつくづく沢山だよ。「私が私じゃなくなる」「何のために生きてるの」だのってね。そんなこと、男だって同じだっていうのにうっとうしいこと叫ぶなって

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    2025年01月01日
  • 今度生まれたら

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    最初は何を言っても否定から入るのは「あなた」だ!と文句を言いたくなったけど、でも自分に当てはまる部分がかなりあった。

    パンチを避けてばかりだと、パンチを当てることは出来ない!その一歩が大事なんだ。

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    2025年01月01日
  • 終わった人

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    定年「後」の正解を探しに手に取りましたが、リアルさを含んだ中身に、どうしても気持ちが晴れず、そんな気持ちを持て余し、星を1つ下げました。

    働き盛りのいまだからこそ不安になるその「後」…。この本を手に取り、他のみなさんがどんないま、または将来を想像されているのか気になりました!

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    2024年11月29日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    4.5
    最初はコメディーだと思って読み始めたので、だいぶ本格的な源氏物語が出てきて良い衝撃を受けた。
    源氏物語がどんな話かは知らない私でも、現代風の言葉でわかりやすく書かれている、本作は読みやすかった。源氏物語では脇役にあたる弘徽殿女御にフォーカスして話は展開される。私は本を読むとき、いつも主人公やその周辺の人物ばかり注力してみてしまうので、脇役のことが気に入り、本まで書き上げてしまう作者は面白いなぁと思った。1000年以上も前に書かれた源氏物語が今も現代に伝わっているなんて本当に凄いことだと思う。文学の素晴らしさを改めて感じる1冊でした。

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    2024年11月15日
  • 女盛りはハラハラ盛り

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    動物のエッセイも多くて
    猫や馬が登場する回は
    目に涙が浮かんでしまうものもあり
    読む前は 失礼ながら
    世のなかの変化にまたブツブツと
    物言いがつくエッセイかな
    と思い込んでいたので
    お詫びしたい

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    2024年11月13日
  • 終わった人

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    勝手に垣谷美雨さんの「定年オヤジ改造計画」を想像して手にした本書でしたが全然違ってた!
    定年後の人生を面白おかしく笑って読めるかと思いきや、定年後のジェットコースター人生を切実に感じながら読むこととなった。
    何がどん底で何が幸せかは人によって違うのだろうけど。
    ただひとつ、定年してもやっぱり人生は自分との闘いなのだなぁと…
    現役の頃とはまた違った自分との闘いがそこにはあるのだなぁと…
    何をどう選択するか、自分の気持ちとどう折り合いをつけるのか。
    そして旦那さんの定年後の生き方により人生が変わってくる妻もまた闘いなのだ。

    思い出と戦っても勝てない、「勝負」とは「今」と戦うこと!と羅漢は言うけれ

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    2024年11月12日
  • 終わった人

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    ネタバレ

    思い出は強い。過去になればなるほど美化され、現実が辛くなると逃避の行先になる。今を生きる人は思い出に浸らない。「若いといいね、なんでもできる」「今のうちにやりたいことやっときな」歳を取れば責任を負い、自由がなくなる。そういうのは言い訳で、歳を取っても挑戦してやりたいことを実現する人はいる。一握りだけど存在する。多くがそういう人を目指して、なれずに自身に失望し過去にすがる。
    今を楽しむ、全力で過ごす、周囲の制限などもろともせず進む。歳をとると違うのは残されてる時間とこれまで積み重ねた経験で、それ以外はなんとかなる。
    そういう直視したくない事実を突きつけられる小説。人によっては現実を受け止めるきっ

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    2024年10月24日
  • 終わった人

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    定年を迎え、社会から孤立してもがく主人公

    私は今働いているので、定年後のことを思うと何か生きがいを見つけなきゃなと思った

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    2024年10月20日
  • 大相撲の不思議

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    著者は四歳からの大の相撲ファンで、女性初の横綱審議委員になった。

    当時、角界の体質は古い、男女平等から改革せよと声が上がった。そんな声から伝統文化、国技である相撲を守る必要を感じた。

    東北大学に入学して相撲道の学問的裏付けを相撲史から3年間みっちり勉強した。

    本書は、彼女が大学で学んだ相撲史を基に、大相撲の面白さや不思議さが簡潔に書かれている。

    ・土俵の聖域についての詳細・懸賞の裏話・くやしかったら強くなれの格差社会(給料や衣装など)・まわしの裏話・朝青龍や白鴎との裏話などなど

    好きじゃなきゃ書けない、大相撲の奥行きや摩訶不思議にあっぱれ!

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    2024年10月04日
  • 今度生まれたら

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    人生何かを始めることに意味なんてあるんだろうか、どうせ何者にもならないのに...なんて考えてる自分の心にすっぽりハマった作品だった。
    決して正解などない問いではあるが70歳になった主人公がその疑問を周囲にぶつけながら、ある種一つの答えを出すまでの過程を見習いたいと思った。

    ラストには驚いたのと同時に、やはり世の中には絶対なんてないんだなと思わされた。

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    2024年08月19日
  • 今度生まれたら

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    面白かった。
    型にはまった生き方をするといつか後悔しそうと思った。
    わたしの理想的な生き方を肯定してくれる1冊だった。

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    2024年08月19日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    何をやってもダメな兄、雷はなんでもできる弟の水に引け目を感じていた。

    就職もできず彼女にフラれた雷はある日、源氏物語の世界に迷い込み、陰陽師として生きることに。

    源氏物語の世界を分かりやすく示した物語。

    光源氏がただのセックス依存症のラテン系男だということが分かった。愛憎劇ドロドロの物語。

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    2024年08月01日
  • 今度生まれたら

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    夏江の心の声がひねくれすぎて、イライラしてしまう事も。遠方に住む祖父母のことを考えて読みました。最後の終わり方は良かった。

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    2024年07月24日
  • 今度生まれたら

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    小さな幸せにこだわりすぎて本当の幸せを逃してしまうものなのだなぁ。女性の更年期ってけっこう大変なんですね。怒鳴り散らしている中年女性にやさしく出来そう。

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    2024年07月23日
  • すぐ死ぬんだから

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    毒舌でオシャレで元気な後期高齢者が主人公。夫の死後、衝撃の真実が発覚!ショックをうけたり、仏のような胸中になってきて、痛快な物語でした。
    結構分厚い本だったけど、すぐ読めた。

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    2024年07月07日
  • 女盛りはハラハラ盛り

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    内舘さんがなぜ横綱審議会メンバーなのか不思議だったけど、子供の頃から相撲好きだったとは!そら朝青龍に怒るわけだわ!

    内舘さんのエッセイは面白い!別の本も手に取りたくなる。

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    2024年07月02日
  • 今度生まれたら

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    他人軸でしか生きられない女性の話。
    自分の幸せを他人の価値観で決めると70代になってもこうなってしまうのかと
    恐ろしいと感じた。

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    2024年06月29日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    荒唐無稽な話でしたが、とても面白く(興味深い)いっきに読んでしまいました。最終章もよかった。成長した雷にもう一度会いたいと思った。

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    2024年06月27日
  • 今度生まれたら

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    おもしろかった。
    70代ではないけれどすごく今の自分の気持ちと重なっていた。
    この表紙とタイトルを見て、読もうと手に取った時点で自分にも今度生まれたら…という思いがあったんだと思う。
    私も次は絶対に主人とは結婚しないって思ってる。
    他の作品も読みたいと思った。

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    2024年06月24日