内館牧子のレビュー一覧
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ネタバレマンガでしか知らなかった源氏物語。内館さんなら読みやすいかなと思って手に取りました。
面白かった。
マジの源氏物語ファンにはどうなのかわからないけど、私にとってはめちゃ興味深い。現代人がトリップしちゃうって設定だからかな、読みやすい。当時のことをところどころ、現代の言葉に例えてくれるのも笑える。
わからない言葉は雷もわからない体でさらっと説明してくれるし。
それに人物相関が複雑だけど、そこはベストセラー。ネットに相関図があふれてるので、一番、見やすいのを手元において読み進めたよ。
それにしても、倫子と風子を思い続ける雷鳴は切ない。。。。 -
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内館牧子さんの老後、定年、シニアを題材とした小説は肩が凝らずに面白くも読める。今回は終活にスポットを当てた内容でこれ又面白く読めた。
終活と言えば、TV等で持て囃されているエンディングノート類の内容かと思いきや主人公の原英太は、この残された人達の為の死に支度(年寄りの趣味の一つである後ろ向きなエンディングノート類)終活に否定的で本来終活は自分自身の為にやり残した事を行う事にあるとの考えを持つ。この英太の終活への考えは、意外に周りの人達にも影響を与え話が進む。
英太は、終活の一つとして横浜の外れに建てた一軒家の庭で趣味の恐竜骨格模型の製作/鑑賞で過ごす中、故郷新潟での高校時代心寄せていたあかねに対して酷い仕打ちをした事が心残りでやり残した事にあかねに会って謝罪をする事も終活と考える。昔の伝手で新潟在住のあかねに会うも当のあかねは、記憶に無く今の息子嫁との同居生活への不平不満にご執心で話が噛み合わない。あかねの付添で一緒に英太と会った同じく同窓の日出子は過去英太が新潟単身赴任中の浮気相手。あかねへの謝罪終活から、日出子に火を付け終活として英太不在中に横浜自宅の妻玲子の顔だけを観に行く。妻玲子は、浮気相手と気がつくも2人とも相手に悟られず英太も知らない状況で今度は玲子の終活として週の半分を横浜市内での1人別居生活を始める。その他、英太の弟と夫婦、高校の友人等英太の終活への考えに同調した個々の話が絡み合う内容。
仕事を卒業すると時間が生まれ人其々の人生観でシニア生活を送るのだなあ。。と面白く読めた。 -
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自分が若い頃は…とかつてとった杵柄を自慢し続けたり、現役世代に説教したりする「老害」と呼ばれるような行為を、老人はなぜするのか。
そして、それを受け入れる(我慢して付き合う)人がいるのはなぜか。
双方の言い分を整理しつつも「未来」のあるエンディングを見ることができるのは、小説だからこそでしょうか。
誰かに(社会に)必要とされている、と感じることが生きる活力の源になるというのは年を取ったとしても変わりません。「老害」となるのは、世間に/若者に物言うことで自分が「いまだ社会の取って必要な、価値ある人材なのだ」ということをアピールしているからだ、という指摘は説得力がありましたし、「老人と若者は無茶をする。若者は先を見通す力がなく、老人には見るべき先がないからだ」という高齢者の父親と高校生の息子を持つ主婦の言葉も、なるほどと思わされました。 -
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ネタバレ共感できるところもあり、自分とは違うなと思うところもありという感じでした。
自分はこの本を読む前から、終活とは自分のやりたいことをやるもんだと思っていたので新たな発見は特になかった。
子どもは親が好きなことをして楽しそうにしている姿を見るのが嬉しい、子供にとっての親孝行であるとあったが、これは恐らく親との関係が良い人ほどそうなのだと思う。
自分は親との関係があまり良くなく、親の借金を自分が今払っている立場なので、実際に親が今自由にお金を使って楽しそうに生きているのを見ているが、自分に使う楽しいお金があるなら借金をまずは自分で返してくれと常々正直思っている。
自分のための終活は、若い頃にしっかりとその役目をその都度全うした人がやれることなのだと思う。
そうでない人が楽しそうにしていても、正直やるべきことをやってから楽しめよと思ってしまう。心が狭いと思われるだろうが。
自分は今30代だが、自分の老後好きなことをして過ごすために、今自分は懸命にできることをしなければと思う。自分の両親のように老後まで子どもに疎まれるような親ではいたくない。
人それぞれいろんな終活があって良いと思うが、自分の孫の世代までを含めた家族からも、周りの友人たちからも楽しそうでいいね!と心から言われるような、そんな終活をしたいなと思いました。 -
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内館牧子さん大好きです。
2008年暮れに、動脈疾患と心臓病で生死を彷徨われ、4ヶ月の入院を経て復活。知りませんでした。
それをきっかけに、家で料理をするようになったそうです。レシピもいくつか掲載しています。ちょっと作ってみたい。
もともと食には造詣が深い内館さん、面白いです。脚本の取材で、日本全国、世界各国を訪れて、各地の郷土料理を食した経験を活かして、様々な料理を真似てみたりも…。
1番食べてみたいのは、島根の郷土料理「うずめ飯」。
色々なおかずが並ぶ中、小丼に盛られた白いごはんがレンゲと共に供された。汁物は出ず。
レンゲでごはんをすくうと、中から、豆腐や椎茸、にんじんなどのとろみ煮やおろしワサビが出てきた。
江戸時代に贅沢を禁じられ、何種類もの野菜や肉を食べてはいけなかったので、ごはんの下に隠した庶民の知恵。
このワクワク感がたまりません!島根に行ったら、絶対、食べよう♪お店を探したら、幾つかあるようです。
基本的には、大病をして、家庭料理の良さを再認識したのが、本の主旨かな。
仕事関係で、美味しい料理を外食で沢山食べ、執筆に入ると、何食も食べなかったり、カップラーメンや野菜炒めなどをちゃちゃっと作る生活を20年以上も続けた内館さん。
意識不明から…病院食で重湯から始めて、ほとんど食べられなく、点滴にして欲しいと医師に頼むと…
「一本の点滴よりも一口のスプーンですよ」と。
覚悟を決め、口から食べると、効果はてきめん。体に力が入るがわかり、歩行器での歩く訓練や立つ練習などリハビリも進んだとのこと。
色々な点で、共感したり、新たな知識を得る本でした。
ここからは、この本を読んで思った事、2点。
1点目…
一人暮らしの83才の私の母。身体も弱っていますし、判断力も落ちている…
私としては、もういい加減、施設に入って欲しい。
でも、認知症では無さそうです。
私が実家に行くと、食事は私が作ります。
施設に入れば、食事も出てきて楽だろうにと思いますが、母としては、自分で食事をする事にこだわっているような…
この本を読むと、自分で食事を用意するって大切なのかもなと。
料理研究家の鈴木登紀子さんとの対談が載っています。(2020年に亡くなられていますね)90代で…
〝ボケずに健康〟の秘訣は、自分で作ってたべること
なるほどです。
あとは、太らない事も大事かな。
60代で痩せて美しくなってリバウンドした友人の話も記載していましたが、わかります。私もそうかも。
2点目…
家庭料理の大切さ。
このGWに、夫と車で九州1周しました。
フェリーで有明港から新門司港に上陸し、帰りも同じフェリーで帰りました。フェリーに片道2泊、往復4泊も含め…16泊17日。
全て外食か買って食べる食事。
なんでしょう…飽きるのかな…途中で、野菜が食べたくなりました。
名物も食べたいのですが、普通のご飯が食べたい。
ファミレスで野菜多めの定食を食べたり、
スーパーで煮物や漬物を買っ食べたり、
定食屋さんで普通の焼き魚定食を食べたり…
帰宅して、スーパーに駆け込み、野菜や魚、肉など食材を沢山買い込んで料理しました。
1週間外食していません。そろそろ外食してもよいかな。 -
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ネタバレ「義理と演技」のパートIIらしいのでそれも読みます。
男女のキョリ、違い、恋愛、結婚、ここに全て書かれてる!
姉妹の確執やお互いコンプレックス抱き合うのもリアル
以下引用
「必ずお姉ちゃんより幸せになってみせる。私はお姉ちゃんの幸せを何一つ邪魔しなかったのに、もっとすごい幸せを手にしたというのが一番の復讐になるのよね」
月子「私の背骨は家庭であり家族なの。そこに責任を取ることで初めて私がすべてに安らげる。私が私でいられる」
月子、航一離婚
航一「女房なんてつくづく沢山だよ。「私が私じゃなくなる」「何のために生きてるの」だのってね。そんなこと、男だって同じだっていうのにうっとうしいこと叫ぶなって言うんだよ」とわらっていたらしい
解説↓
昔はオス・メスの体格差がすごかった。メスは大きなオス(群れの中でやっつけられない大きく強い)を選ぶよりなかった。猿人類も体格差があったが、現代人では男女の差は1.1倍程度。
群れの中の順位、つまり性交権をめぐって紛争が絶えない社会はしんどい。
一夫一妻の番をつくる動物は少なくないが、共同生活を送る動物のなかで、一夫一妻のペアをつくる動物は大変珍しいという。 霊長類ではヒトだけ。
そして色恋の悩みが現れ、恋人以外の魅力的な他人と出会い、欲望をそそられ、無限にさまよい続ける。この課題は解決しっこない。
およそ今ほど人間が厳しく評価され、競争させられる時代はなかったのではないか。巨大な資本主義社会に放り込まれ、個々人は利潤を生むかどうかで計測され、レッテルをはられる。
どんな人間も、ある一点において周囲から一目置かれなければ生きていけない。
現代社会はその評価システムによって「何の取り柄もない、何の特徴もない、完璧なダメ人間」を作り出し続けている。本来そんな人間など1人もいないはずなのだが…
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4.5
最初はコメディーだと思って読み始めたので、だいぶ本格的な源氏物語が出てきて良い衝撃を受けた。
源氏物語がどんな話かは知らない私でも、現代風の言葉でわかりやすく書かれている、本作は読みやすかった。源氏物語では脇役にあたる弘徽殿女御にフォーカスして話は展開される。私は本を読むとき、いつも主人公やその周辺の人物ばかり注力してみてしまうので、脇役のことが気に入り、本まで書き上げてしまう作者は面白いなぁと思った。1000年以上も前に書かれた源氏物語が今も現代に伝わっているなんて本当に凄いことだと思う。文学の素晴らしさを改めて感じる1冊でした。 -
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著者は四歳からの大の相撲ファンで、女性初の横綱審議委員になった。
当時、角界の体質は古い、男女平等から改革せよと声が上がった。そんな声から伝統文化、国技である相撲を守る必要を感じた。
東北大学に入学して相撲道の学問的裏付けを相撲史から3年間みっちり勉強した。
本書は、彼女が大学で学んだ相撲史を基に、大相撲の面白さや不思議さが簡潔に書かれている。
・土俵の聖域についての詳細・懸賞の裏話・くやしかったら強くなれの格差社会(給料や衣装など)・まわしの裏話・朝青龍や白鴎との裏話などなど
好きじゃなきゃ書けない、大相撲の奥行きや摩訶不思議にあっぱれ!