内館牧子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「義理と演技」のパートIIらしいのでそれも読みます。
男女のキョリ、違い、恋愛、結婚、ここに全て書かれてる!
姉妹の確執やお互いコンプレックス抱き合うのもリアル
以下引用
「必ずお姉ちゃんより幸せになってみせる。私はお姉ちゃんの幸せを何一つ邪魔しなかったのに、もっとすごい幸せを手にしたというのが一番の復讐になるのよね」
月子「私の背骨は家庭であり家族なの。そこに責任を取ることで初めて私がすべてに安らげる。私が私でいられる」
月子、航一離婚
航一「女房なんてつくづく沢山だよ。「私が私じゃなくなる」「何のために生きてるの」だのってね。そんなこと、男だって同じだっていうのにうっとうしいこと叫ぶなって言うんだよ」とわらっていたらしい
解説↓
昔はオス・メスの体格差がすごかった。メスは大きなオス(群れの中でやっつけられない大きく強い)を選ぶよりなかった。猿人類も体格差があったが、現代人では男女の差は1.1倍程度。
群れの中の順位、つまり性交権をめぐって紛争が絶えない社会はしんどい。
一夫一妻の番をつくる動物は少なくないが、共同生活を送る動物のなかで、一夫一妻のペアをつくる動物は大変珍しいという。 霊長類ではヒトだけ。
そして色恋の悩みが現れ、恋人以外の魅力的な他人と出会い、欲望をそそられ、無限にさまよい続ける。この課題は解決しっこない。
およそ今ほど人間が厳しく評価され、競争させられる時代はなかったのではないか。巨大な資本主義社会に放り込まれ、個々人は利潤を生むかどうかで計測され、レッテルをはられる。
どんな人間も、ある一点において周囲から一目置かれなければ生きていけない。
現代社会はその評価システムによって「何の取り柄もない、何の特徴もない、完璧なダメ人間」を作り出し続けている。本来そんな人間など1人もいないはずなのだが…
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Posted by ブクログ
4.5
最初はコメディーだと思って読み始めたので、だいぶ本格的な源氏物語が出てきて良い衝撃を受けた。
源氏物語がどんな話かは知らない私でも、現代風の言葉でわかりやすく書かれている、本作は読みやすかった。源氏物語では脇役にあたる弘徽殿女御にフォーカスして話は展開される。私は本を読むとき、いつも主人公やその周辺の人物ばかり注力してみてしまうので、脇役のことが気に入り、本まで書き上げてしまう作者は面白いなぁと思った。1000年以上も前に書かれた源氏物語が今も現代に伝わっているなんて本当に凄いことだと思う。文学の素晴らしさを改めて感じる1冊でした。 -
Posted by ブクログ
著者は四歳からの大の相撲ファンで、女性初の横綱審議委員になった。
当時、角界の体質は古い、男女平等から改革せよと声が上がった。そんな声から伝統文化、国技である相撲を守る必要を感じた。
東北大学に入学して相撲道の学問的裏付けを相撲史から3年間みっちり勉強した。
本書は、彼女が大学で学んだ相撲史を基に、大相撲の面白さや不思議さが簡潔に書かれている。
・土俵の聖域についての詳細・懸賞の裏話・くやしかったら強くなれの格差社会(給料や衣装など)・まわしの裏話・朝青龍や白鴎との裏話などなど
好きじゃなきゃ書けない、大相撲の奥行きや摩訶不思議にあっぱれ! -
Posted by ブクログ
80歳間近のばぁさんの生き様がカッコよくキラキラと書かれていて、いつまでも若くいたいと思わずにはいられない私だけど、歳をとるのも悪くないなと思わせてくれる1冊でした。
すでに外見などで手を抜きがちな毎日ですが、主人公ハナのように偽善かもしれないけど、お洒落をして自分を鼓舞しながら堂々とした生き方で年齢を重ねていけたら素敵だなと思いました。
イライラする日や落ち込む日も沢山あって、心がすり減ったりもする。
全てを許すまではいかずとも、昔よりは確かに許容範囲が広くなったような気がします。年齢を重ねれば感じ方も違ってくるだろうし、仏にはなれないけれど相手のことをもう少し今より思いやれるよう、私自身余裕を持って生きていきたいです。
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Posted by ブクログ
源氏物語にワープしてしまった若者といえば、光源氏の関係者の頭中将か、源氏付き人の惟光の近辺にいる人にするのか、と想像するのは平凡。陰陽師を持ってきた作者の発想は、ヒロインが弘徽殿女御であるからなるほどと思う。
なにしろ弘徽殿女御は超オカルトチックに、政的の恋人に憑りついて殺人までするのだから、陰陽師という現代から見るといかがわしくも怪しい職業なのでさもありなんと、一応は源氏物語を知っているのでわくわくする。
その若者「雷」君はトリップする前に現代社会では、大学卒業したけれど受けた全社落ち、フリーターになってしまい、行き場を探している青年というわけで、古文の文芸の世界で何を得るのかが興深い。
このエンターテインメントが幕開は、雷青年の現世では兄が容姿端麗・頭脳明晰とちょうど光源氏のようで、光源氏の兄に当たる弘徽殿女御の息子一宮という、皇太子候補なのに影薄い君に味方するのは、出来すぎの兄弟を持ったよしみで同情したので助けることになった。
源氏物語の筋をたどり、そう来るかと、むふふふと作者の機知を楽しんだ。
けれど、
あれぇ?須磨の巻までなの?
落ちがそれ!と思いがけなくて、脱落したのでありましたが。