内館牧子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ30代になってようやく「この人生はおばあちゃんの歳まで地続きなんだ」と実感をした。それまでは自分のおばあちゃんを見てもどこか他人事のようで、自分がおばあちゃんの歳になるとは信じられなかった。
老後の夫婦生活や生き方に関する本作。夫が亡くなり生きる希望を無くし意気消沈していた主人公が、夫の知らなかった一面を知り、そこから生きる活力を見出していく姿がとても興味深く、一気に読んだ。同窓会や同級生や近所の奥さんとの会話など、自分の将来を考えると他人事ではないので身につまされる。
主人公の素直な本音や語尾の「ッ」や「ァ」といったくだけた感じが日常会話のリアルさを感じるのか、とてもテンポよく読める。
岩太 -
Posted by ブクログ
この手の本はたぶん自分から読むことはないけれど、知り合いから紹介されて手に取った。
定年後の紆余曲折や、その中で変化する夫婦の関係が生々しい。これは定年後に起きる危機の話ではなく、人生に訪れる(超主観的な)困難や変化への向き合い方の1ケースの話と思いながら読み進めた。目指す先を考えながら今をどう対処するのか。どんな判断をする自分でいたいのか。主人公は虚栄心をもっているがメタ認知もしている。それは自身を変化させていくために必要なことで、だから最後はアイロンがけもできたのだと思う。
また、本当に悪いのは不払い起こしたミャンマー企業だけど、人は目に見える誰かのせいにしないと気が済まないのでしょう。そ -
Posted by ブクログ
一気読みした本
ドラマから小説に書き起こした本は初めて読んだ
内館牧子の小説も初めてだ
すごく読みやすくて読後感もいい
たくさん泣いた
読んでよかった
作者があとがきの冒頭で書いている
「東日本大震災で亡くなった方々は、実はどこかで生きているのではないか」という想いがこの小説の内容に繋がっている
ネタバレになるので詳しくは書かないけど
震災で辛い経験をした主人公がそういった体験を経て心が救われ、再生への道を進み始めることができた
心温まるお話でした
登場人物の女性がレストランで言った言葉が
胸に響いたし、かっこいいと思った
「こちらのお客様、3.11で死んだ人は死に損というような言い方を -
Posted by ブクログ
「人がこの世にいるのはは期限付きだな。わかっていたけど本当に期限内だけみんなと一緒にいられるんだな」と、母を亡くして英太は思う。
で、あれほどやらないと言ってた終活に目覚める。
だがそれは、気になってたことにケリを付ける終活だった。
そしてそれは寝た子を起こしてしまう。
弘田も日出子も礼子も、英太の終活で叩き起こされた高齢者だった。
でもそれは他人軸ではなく自分軸の、思い残したことにケリを付ける終活で、皆それぞれ満足できるものだった。(ただ日出子と礼子のそれは、英太にとって冷や汗ものだったのだが)
内館牧子も運命をうすうす感じながらこれを書き、やりたいことをやり尽くした人生だったと思う。