内館牧子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目14箇所。実生活の差別、不平等、人権侵害には断固反対するが、芸能、祭事、文化、儀礼等においては、守ってきた形態を今の時代に合わせて変える必要はないと考える。「土俵は俵で決壊された異空間である。結界内においては、結界内のルールがある。それは結界外の一般社会の法律やルールや風潮とは一致しない場合も多々あるが、差別とは別次元の話であろうと私自身は考えている」。相撲が「国技」になったのは1909年のことである、まだ100年もたっていない。「大相撲」は料金を取って客に見せるものであり、近年に生まれた興行である、一方の「相撲」は『日本書紀』などの文献にも出ている通り、起源とされる頃からのもので
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- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
うーんやっぱりそうかあとタイトルに唸ってつい購入してしまった。
私が内館牧子女史について知っていることなんて
女性なのに横審で大相撲の大ファンで東北大の大学院に通っていたおばさん
くらいなものだったのだけれど、
読んでみたらまあ、素敵な中年女性です。おばさんなんていってごめんなさい。
私はおばさんという言葉を使うときこれはもはや蔑称でしかないと思って使いますので、ね。
「男女差別はなくすべきだけれど、男女の差異はあったほうが絶対楽しい。」
多くの人が感じているであろうことながら口に出せない、極端にどちらにも偏らない
それでいて明確な思想に基づいた、適度な保守が心地良いのです。
考え方が似 -
Posted by ブクログ
店でジャケ買いしたが軽く一気に読めた。ニュースで見かける内館さんが、なぜいつもあんなに怒ったような顔をしているのかがなんとなく得心できた。もちろんソレのみじゃないだろうが、人生のかなりの部分をやはり「相撲」に捧げた方だったんだなあと、若貴の頃にちょろっと相撲にハマってたにわかファンの私などは口を挟めない真摯な言葉が、笑いをまじえた軽やかな中に語られている。中年以降に突然勉強したくなる気持ちはわかるよ、私も。一人の男を永遠には愛せないが、誰しもひとつぐらいは一生愛しつづけられるものはあって、ゆく先が読めるようになった後そのためにもうヒトハナ頑張ろうという気持ちになるのはあり得る。著者にとってはも
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Posted by ブクログ
正直言って最初はタイトルから手に取ることができなかった。なんだか自分が疲れたOLだと認めるのがイヤだったし、なんか丁度「私ってこのままで良いのかしら」とすごく悩んでいた時期だった。
この本はシナリオライターの内館 牧子さんがOLからシナリオライターになるまでのことを書いているエッセイだ。
OLからシナリオライターへの華麗な変身…と書くと聞こえは良いが、いろいろと地道なこともやっていたり、紆余曲折などもあったことなどを、暗くならず、軽快なテンポで語っている。
この本を読み、いろいろ言い訳せずに実行することが大切と改めて感じ、新しいことへのチャレンジをする意欲がわいた。
「このままで良いの -
Posted by ブクログ
酒井順子「負け犬の遠吠え」は、あんなにメディアに取り上げられる前であったら素直に気恥ずかしくなく手に取れたのに、と思う女性は多いのではないだろうか。気恥ずかしい題名、それは本書も同じである。エロ本を買う男子が他の本に挟んでレジに持っていく気持ちにも似て、正直、あまり人に見られたくない。自分が切ないOLだと見られるのは、たとえそうであったとしてもやはり悲しい。が、しかし、そう思う感覚を持った人にこそ、その恥ずかしさを乗り越えてでもこの本を読むことをお薦めする。入社したてで大事にしてもらったこと。いじわるなのはハイミスの御局OLではなく、別の人たちであったりすること。嫁き遅れた、という事実を上司や