内館牧子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
75歳の英太の妻の礼子が終活を始め、自分が死んだ後に家族が困らないようにと英太にも勧めてくる。
だが、英太はそんな妻のいう終活には興味も魅力も感じない。
そこで英太が考えたのは、自分のやり残したと思うことをする自分のための終活をすることにした。
英太には学生時代に淡い恋心を抱いた、あかねという女生徒がいた。
彼女の家は貧乏だったが、彼女はキレイな顔立ちで大人しかったし、男子からの人気も高かった。
英太はそんな彼女に謝りたいことがあり、同級生の伝を辿りながら彼女に会う手筈を整えた。
しかし、その英太の行動から過去が思わぬ展開をもたらすことに。
終活、終活と言われるが、自分がどんな終活をするのがい -
Posted by ブクログ
ネタバレ率直な感想は自分勝手なおばさんだなぁ、でした笑
親や周りの助言を聞き入れず喜び勇んで専業主婦になったのに、どうして70歳になり急に、能力を活かして社会で活躍しなければ無価値、みたいな思考になったのかわからなかった。時代のせいで仕方なく仕事を辞めた、とかでは無かったから。自分だけでそう思ってるだけなら良いけど、夫を含め、少しでも前向きに生きようとしている人々を小馬鹿にして、講演会で講師にまで迷惑をかける様子が理解できない。
夫を選んだ理由も自分の見栄やプライドを満たすためにしか思えなかったし、口には出さずとも常に周りの人に優劣をつけている感じがして好きになれなかった。
でも、高齢だからと趣味を -
Posted by ブクログ
ネタバレ菩薩になるまでが怖かったけど、岩蔵のカミさんは岩蔵より懐がデカかったってことですか。
岩蔵のことを、なんて優しい旦那様なの〜って思ってたのに。
わたしなら立ち直れないわ。酷すぎる‥。そりゃあ、憎まれ口も叩かせてよ。
愛人は盗人のくくりなんだ。
旦那をわたしの所有物と思ってないと思いたいけど、一途なわたしとしたならば、もっそ傷つく。
死後離婚、うん、何もかも捨ててやる。
また愛人が社会的地位もある、お金もある、イケメンの子供もいる、そして美人ってとこが、腹が立つやら、何やら。
この人とわたし?え?
みたいな気持ちになる。性格もそう悪くない、健気なまでの日陰ぶり。
それでも、捨てられなかった