内館牧子のレビュー一覧

  • 今度生まれたら

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    自分はどんな70代になっているんだろう?身につまされる思いで読みました。
    「趣味じゃダメなのか」「インドアな趣味しかない私は、老後ヤバイんじゃないか」、読んでて焦った。
    読後、身体が動く限り仕事は続けていこうと思った(笑)

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    2024年05月12日
  • あなたはオバサンと呼ばれてる

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    人気脚本家が50歳頃の1997年頃に書いたエッセイ。古今東西の映画のシチュエーションや登場人物に対し、「女がオバサンにならない」方法に特化して評論している。同性かつ主に同世代の女性に向けた批評は容赦なく、しかし不謹慎にも何度か笑わされた。

    映画評論の面もある本書。女性への批評と同時に映画にも容赦ない。本書の目的が前述のため、映画の良し悪しはあまり関係なく、中には「映画はつまらなかったけどこのセリフだけは良かった」なんてのがあるのが特徴だ。こき下ろされた映画などは、かえって観たくなる。

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    2024年04月16日
  • 女盛りはモヤモヤ盛り

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    「雄星さんの読書」で読書の重要さについてのエッセイがお勧め。 メジャーリーガーの菊池雄星投手のインタビュー記事を紹介しています。「僕が読書、本に助けられ、本の影響を受けて育ったので、本を広めていきたい。簡単に情報を得られる時代だからこそ、自分から取りに行く情報を大事にしたい」と語っています。

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    2024年04月07日
  • 女盛りはハラハラ盛り

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    『週刊朝日』2020年11月27日号~2023年6月9日号まで掲載されていたエッセイを纏めたものでシリーズ最終巻。

    歯に衣着せぬ牧子節は健在。

    宅配便の集荷を依頼しようと電話を掛けたら応答したのは女声AI。
    機械との長いやりとりに「面倒くさいから、もう結構ですッ」と怒って電話を切る牧子さん。
    甚く共感する。
    人件費削減だとは思うけど私も人間と話したい。

    娘が欲しかったと言う友人知人への解答として心療内科医の海原純子さんの言葉には納得させられる。

    『「お帰り」と言う人』もうタイトルだけで泣ける。

    本音満載の痛快エッセイ。

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    2024年04月03日
  • 今度生まれたら

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    読んでいてもどかしい気持ちがして少しもやもやするが、結局主人公の気持ちや考えが自分の中にもあり、それを反映しているからなのかなと思った。

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    2024年02月01日
  • すぐ死ぬんだから

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    強気なおしゃれ婆さんの本って初めてかも。70代からしたら60代は若いって、なるほどなぁ。その年代なことは分からないけどすんなり入ってきて面白い。ちょっと中盤は中弛みしてしまったが、ラストシーンは感動。生き方を考えさせられる一冊。

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    2023年10月19日
  • すぐ死ぬんだから

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    主人公のハナ78歳の強烈さに圧倒されていたら、まさかの展開に。本音のぶつかり合いのような人間劇色々の末、最後はほんわかと読み終えました。
    この本からの学びは・・・うーん、特になかったかな。でもハラハラと読むことを楽しめました。

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    2023年09月13日
  • 出逢った頃の君でいて

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    昔のドラマのノベライズです。
    いわゆる、不倫の話で、賛否はあると思いますが、当時は夢中でドラマを見ていました。
    ドラマでは、不倫をする娘の母役で、加賀まりこさんが出演されていて、中原中也さんの「春日狂想」の詩を引用するシーンがあり、心に残りました。

    ただ、ノベライズには、いろんな事情があるのか、登場せず、残念でした。

    その詩を、引用させてください。

    愛するものが死んだ時には、
    自殺しなけあなりません。
    愛するものが死んだ時には、
    それより他に、方法がない。
    けれどもそれでも、業(ごふ)(?)が深くて、
    なほもながらふことともなつたら、
    奉仕の気持に、なることなんです。
    奉仕の気持に、なる

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    2023年07月17日
  • 女の不作法

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    「ナチュラル至上という無作法」より。 外見に関しては、ある年代からナチュラルが通用しにくくなる。年齢に応じた手当は必須だろう。納得です。やりすぎると「痛い」感じになるかもしれないけど、みすぼらしく見えたら損ですよね。

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    2023年07月09日
  • 女盛りは腹立ち盛り

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    ネタバレ

     先日、週刊朝日休刊の報を耳にし、活字派の私としてはとても寂しい思いをしています。内館牧子さん、週刊朝日掲載のシリーズです。「女盛りは腹立ち盛り」、2017.12発行。 ①過剰な丁寧語、断定を回避する言葉、往生際の悪いことよ。はい、自分の言葉には自信と責任を。②女子水泳選手の言葉「楽しんできます」。これに、古橋広之進氏は「楽しむというのは違う。国費を使って行くわけだから、その自覚が必要。」 全く同感です。ひたむきさがなくなれば、人は下品に。

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    2023年05月31日
  • 女盛りは意地悪盛り

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    ネタバレ

     小さい頃、自分で紙力士を作り、戦わせて遊びました。私は千代の山を勝たせましたが、著者は鏡里だったようですw。内館牧子「女盛りは意地悪盛り」、2014.4発行。 ①花とか木は、話しかけながら世話すると育ち方が全然違う。植物は人間の言葉を聞いている。②大人の女がめざす三点は: 相手を楽にさせる物腰、許す心、気を長く。③挨拶できない大人が増えた。挨拶されたら、必ず挨拶を返す。人の前を通るときは、前を失礼いたします。

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    2023年05月31日
  • エイジハラスメント

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    ネタバレ

    30代の主婦が「オバサン」になる事への抵抗や心理を描きながら、日本の女性への年齢差別を面白くユーモアを交えて描く物語。
    夫婦の危機も訪れるが、自立への機会となり、物語はハッピーエンドで終わる。

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    2023年05月29日
  • すぐ死ぬんだから

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    主人公の日常がよく視える本だった。
    知らない誰かの人生や考え、価値観を覗き見できるのが読書の醍醐味だと思ってるからその枠で言えば楽しく読めた◎
    ただ主人公のハナさんの心の声が強気すぎて(悪口が多い)あまり好きにはなれなかったので☆3

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    2023年05月17日
  • すぐ死ぬんだから

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    【自由研究】人はなぜ老いるのか?(序文)

    《「人は中身よ」という女にろくな者はいない。》本書より
    * *
    人は誰でも老いますが、その過ごし方は様々です。受け入れる人、抗う人、「すぐ死ぬんだから」と放棄する人…。
    最近〈老化〉に興味があり読んでみました。果たして美しく老いるとはどういうことなのでしょうか?
    本書は、夫の死後に隠し事が発覚し…という物語ですが、冒頭のように金言?も多数あり面白かったです。
    《あとがき》で著者は、単に若作りするのではなく、かといって自分を放棄するのでもない、老いを受け入れ自分を〈慈しむ〉こと。それが〈品格のある衰退〉と言っています。「すぐ死ぬんだから」は高齢者の免罪

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    2023年05月12日
  • エイジハラスメント

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    ネタバレ

    34才の蜜は、6才の娘と研究者の夫と暮らしながらも、若さを保つことに執着していたが、ある日、パート先でオバサン扱いされたことで、益々エイジハラスメントに対する反応が過剰になっていく。
    そんなときに夫が21才の女性と浮気をし、どう対処するか、足掻きながら自問自答し、最後には大学に入り直して、夫がいなくても自立できるようにと考えるまでに成長(?)する様子を描いたストーリー。

    夫の妹が21才で、その若さを目の当たりにして、義妹と年齢やルックスのことでお互いにチクチク言い合うとか、見た目の若さを保つためにぎっくり腰になるほど運動するとか、設定はイタ過ぎるが、蜜の気持ちも理解できる自分もいる。

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    2023年04月22日
  • 必要のない人

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    明子はそれを見て、不覚にも涙がこぼれた。社会の第一線で女が働くということは、ああいうことなのだ。結婚していようがいまいが、男 がいようがいまいが、何もかも自分で引き受けることなのだ。あの女にもいろいろなことがあるのだろう。しかし、帯をバシッと 一つ 叩いて気合を入れて、何事もないかのように華やいで客と接するに違いあるまい。 明子はあの日から出勤前にスーツの腰をバシッと叩くことが 儀式になっていた。

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    2023年04月07日
  • 小粋な失恋

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    紹介されている都々逸の中でも
    1番好きなのは「こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった」

    「女友達に話す内容は自分自身に言い聞かせたい事と大体同じ」みたいな文があってすごく共感した 
    帯はダサいから変えた方が良いと思う

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    2023年03月20日
  • 養老院より大学院

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    感想
    ふたたび大学院に通うために必要な心構え。自分のわがままを通すために周囲の人と協力する。大変な試みかもしれないが知的好奇心は抑え込めない。

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    2022年12月15日
  • 男の不作法

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    面白かったけど、「女の不作法」のほうがさらに良かったので星三つ。

    「相手の地元を悪く言う」。身内には、やってしまう人も多そう。気を付けたいと思いました。

    度々引き合いに出されていた内館さんの「終わった人」も読んでみたくなりました。

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    2022年09月09日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    なんと、「源氏物語」の中にタイムスリップしてしまうという語。
    時代へではなく、物語の中へ。
    しかも、59社を受けても採用されないという男、伊藤雷。
    全く「源氏物語」なんて興味もない奴がなぜ?
    雷には水という、それは優秀な弟がいる。
    タイムスリップした際に、光源氏を弟に持つ一宮に自分に重ねたりする。
    そして、その一宮の母、弘徽殿女御がこの話の軸となる。
    この時代にこんな女性が?!と驚くような強い女性。
    雷は徐々に「源氏物語」の世界で生きてくことに喜び感じるようになる。
    「源氏物語」を知らなくても楽しめる。
    もっと早くにこの小説があれば、もっと勉強したかもしれない…

    2022.8.6

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    2022年08月06日