内館牧子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
相撲はスポーツとしては面白い。
観客のざわめき、一瞬の静寂、その直後に訪れる、屈強な力士同士がぶつかり合いバチンと音を立て、会場は大歓声に包まれる。
しかし、神事・国技としての性格も併せ持つゆえの複雑さ、時代錯誤感もあり、相撲というジャンルを好きになれないでいる。
本書は、相撲の、神事・国技としての性格、どのようにしてその伝統が作られてきたか、相撲が異世界的なものとして形作られ、守られてきたか?という点にフォーカスし、その閉鎖性を守るべきものとして説く。
本書でも述べられているが、相撲の伝統性、神事性は後付けされたものも多い。日本人の「古き良き日本、その伝統と考えるもの、神事的なもの」 -
Posted by ブクログ
昔のドラマのノベライズです。
いわゆる、不倫の話で、賛否はあると思いますが、当時は夢中でドラマを見ていました。
ドラマでは、不倫をする娘の母役で、加賀まりこさんが出演されていて、中原中也さんの「春日狂想」の詩を引用するシーンがあり、心に残りました。
ただ、ノベライズには、いろんな事情があるのか、登場せず、残念でした。
その詩を、引用させてください。
愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。
愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。
けれどもそれでも、業(ごふ)(?)が深くて、
なほもながらふことともなつたら、
奉仕の気持に、なることなんです。
奉仕の気持に、なる -
Posted by ブクログ
【自由研究】人はなぜ老いるのか?(序文)
《「人は中身よ」という女にろくな者はいない。》本書より
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人は誰でも老いますが、その過ごし方は様々です。受け入れる人、抗う人、「すぐ死ぬんだから」と放棄する人…。
最近〈老化〉に興味があり読んでみました。果たして美しく老いるとはどういうことなのでしょうか?
本書は、夫の死後に隠し事が発覚し…という物語ですが、冒頭のように金言?も多数あり面白かったです。
《あとがき》で著者は、単に若作りするのではなく、かといって自分を放棄するのでもない、老いを受け入れ自分を〈慈しむ〉こと。それが〈品格のある衰退〉と言っています。「すぐ死ぬんだから」は高齢者の免罪