内館牧子のレビュー一覧

  • 終わった人

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    「終わった人」とは、定年になり、社会に必要とされなくなる人だ。「終わった人」は誰にでも訪れる。家庭に自分の居場所がある人はいいが、仕事一筋でやってきた人にとって「終わった人」は刺激がなく地獄のように感じられる。残り人生15〜20年をどう感じるか。

    「生身の男だもん、病気もあれば事故もある。一人では食べられないから、男をとっ捕まえた以上、女もかぶらなきゃいけないものはある。」
    と主人公の娘が奥さんに言ったシーンは痺れた。
    仕事をしない夫はどうしても家庭での立場が弱くなり、逃げ場がなくなる。フラットな立場で平等な意見を言ってくれる娘はすごい。

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    2025年06月07日
  • 老害の人

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    ネタバレ

    食わず嫌いで読んでこなかった内館牧子さん
    歳だけは一緒ですね

    『「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。』

    私も「老害」まき散らしてる!
    下手なエッセイを「読んでね」とか……

    昔話はいいけど、自慢話は嫌だなあ
    多いのよねえ

    どの世代も仲良くしたいなあ

    ≪ 口だけが とにかく動く あーしんど ≫

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    2025年05月26日
  • 終わった人

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    一流銀行での華々しい役職を経て、第一線から外され出向したのち、早期退職する男性の心境を「生前葬」に例え、面白おかしく軽快に語る内館牧子氏、期待を裏切らない面白さ。「恋なんて人生のついでにするもの。世の中の大抵のことが人生のついで」には言い得て妙!もう感心するしかない。食べる為に働くことは人生のついでではない。所々に添えられるタイムリーな啄木の歌が良い。肩書きが無くなり社会のお荷物となり、頭も身体も働かなくなり何かしら持病を抱え、人の世話にならざるを得ない老年期。今しておくことは何なのかを考えさせられる。

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    2025年05月22日
  • 老害の人

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    いろんな老害があるんだなって導入部から引きこまれていきましたがやたらと長くって、コロナ禍の時代に並行して6人のお年寄りのやり取りが耳障りになってきた。
    なるほどこれが老害ってことですね。
    でもここに登場するお年寄りは70代後半から90代と結構幅広いのですがみんな老害を撒き散らせるほど元気なんですよねw
    孫の話をし出すとメロメロになってしまうほど可愛いし、良くも悪くも憎めないところがいいと思います。
    お年寄りには教育と教養が必要なんだってしみじみそうだと思いました。

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    2025年05月09日
  • 迷惑な終活

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    中盤からの展開、面白かった笑
    自分の思い出とはある意味自分勝手な物。
    相手がある事なら尚更相手にとっての思い出の形があるはず。それをなんとかしようと掘り起こすのは
    迷惑な事だと思った。でも、子育ての終わってからの一人暮らし、気持ちわかります❗️

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    2025年05月06日
  • 今度生まれたら

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    齢70を超える専業主婦の「これから」の生き方を模索していく話。綺麗事無しに率直な性格なのだろうが他責思考及び比較思考が極まっており、キャラとして不愉快指数がカンストしそうである。最もこういう生き方をせざるを得ない状況にした当時の日本に問題がある気もする。それで上手く回っていたから誰も疑問に思わなかったのだろう。それでも園芸の道を極めて有名になった後輩に接触を持とうとする根性(ある意味立派ではある)、講演会で相手の立場を考えずに悉く噛み付く様を見るに時代とかではなく人間性に問題ありに思える。夫は確かにディスられる要素はあるが、自分だったら逆に今度生まれたらこの女性とは顔見知りとしても関与したくな

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    2025年05月04日
  • 迷惑な終活

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    世の中は、就活から終活にシフトした。
    75歳の死ぬ前にやっておきたいことを終活として、実行する話。相手には、迷惑なこともあるが。。。
    理想の高齢者施設に入るのも、早すぎると退屈で、生きる力が湧かない場合もある。。。

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    2025年04月08日
  • 終わった人

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    ネタバレ

    元銀行マンの田代壮介の退職後に、"終わった人"になりたくないと足掻き、その紆余曲折を描いた物語。

    退職直後の妻との時間を楽しもうとして旅行に誘って断られるあたりは笑えた。
    ジム通いの同世代に対し、上から目線で、一線を引こうとしたり、カルチャーセンターで知り合った久里にときめくも、期待どおりに進展しないと勝手に腹を立てたりするあたりは、イヤな親父の典型で、その後の再就職先で取締役社長になり、結果、倒産による負債9000万円を抱えることになっても、あまり同情できなかった。

    東大出身で大手銀行に入るも、出世コースから外れ、会社で成就しきれなかった人のコンプレックスが壮介のよう

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    2025年04月02日
  • 女の不作法

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    世代の違いからか意見が違うと感じることもあるけど、心当たりに耳が痛くなったり見になることがあったりした

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    2025年02月25日
  • 迷惑な終活

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    このシリーズはとにかく楽しく読ませてもらっています。
    終活=残された子供達が困らないように
    ではなく
    終活=自分のやり残したことをやって悔いを残さない
    ということですね。
    絶対そうしよう。

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    2025年02月03日
  • すぐ死ぬんだから

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    おばあちゃんのおすすめ
    いいタイトルだよね。でもなんか全体的に誰も好きじゃなかったかも…岩太郎くんとお母さんが好きかな
    見た目に気を遣い続ける人生が楽しいならそうすればいいし、そうじゃないならそうしなくてもいいと思った。

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    2025年02月02日
  • 【無料版】『今度生まれたら』試し読み 内館牧子特別インタビュー付き

    購入済み

    生きたいように生きる

    それほど新奇なこと、目新しいことは書いてないのだが、考えさせられる点が数多くあった作品であった。トランプ大統領2.0が始まりDEIが退潮しそうであるが、半世紀以上前の世情と比べると生きたいように生きることが容易くなったとは感じる。それでも田舎にいるとそれなりに感じてしまう点が数多くあることを、この作品を読んで思い出した。

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    2025年02月01日
  • 今度生まれたら

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    面白かったけど、ばあさんの文句の多さというか性格の悪さというかがすごい
    やる後悔よりやらない後悔が大きいというのはわかる

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    2025年01月30日
  • 終わった人

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    定年退職後の生活について今まであまり考えたことがなかったが、心も体も健康な状態で仕事しない毎日って相当暇だろうな。
    人付き合いもあまり好きではないし、自分はどんな老後を過ごすんだろう。

    プライドが高すぎて「終わった人」になりきれない田代。厄介だなー。
    千草も大変だぁ。
    だけど後半の千草の言動はよくない。
    許せないからと何ヶ月もツンケンしていてはお互いにやりづらい。
    家庭内のギスギスした空気がめちゃくちゃリアルだった。

    ラストはようやく前に進んだが、「卒婚」ってなんだかな。中途半端な感じ。
    スッキリしないなと思ってしまった。

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    2025年01月27日
  • 今度生まれたら

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    人と競べると生きづらい
    人は思う程 他人の事を気にしてはいない
    意識(自己認知)が出来つつ
    いかされてることが凄いのです。
    多くの拘束から解き放された今 好きに時を重ねればいい
    何かしてないと罪人扱い
    そんなのシカトすればよい
    やがて迎えが来るその日迄

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    2025年01月09日
  • 大相撲の不思議

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    相撲はスポーツとしては面白い。

    観客のざわめき、一瞬の静寂、その直後に訪れる、屈強な力士同士がぶつかり合いバチンと音を立て、会場は大歓声に包まれる。

    しかし、神事・国技としての性格も併せ持つゆえの複雑さ、時代錯誤感もあり、相撲というジャンルを好きになれないでいる。

    本書は、相撲の、神事・国技としての性格、どのようにしてその伝統が作られてきたか、相撲が異世界的なものとして形作られ、守られてきたか?という点にフォーカスし、その閉鎖性を守るべきものとして説く。

    本書でも述べられているが、相撲の伝統性、神事性は後付けされたものも多い。日本人の「古き良き日本、その伝統と考えるもの、神事的なもの」

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    2024年11月05日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    源氏物語に興味がある人の一歩目にちょうどいいと思います。
    主人公が、いきなり迷い込んだ源氏物語の世界を受け入れるのが早かったり…非凡だと言うのに適応能力が高かったり…少し突っかかる部分がありました。ただとても読みやすく、平安時代の人間関係や思惑などが覗き見てれて内容も面白いので、すぐ読み終わりました。

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    2024年11月01日
  • 今度生まれたら

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    夏江の、前向きバアサンにはなりたくない、今度生まれたらこうするああするともがく気持があと数年後の自分とリンクして身につまされた。
    お姉さんの旦那、次男、男って子供だな…

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    2024年10月02日
  • 女盛りはモヤモヤ盛り

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    2024年42冊目
    すごく久しぶりのおマキさんのエッセイ。
    自分のこどもの頃は間違いなく大晦日とお正月は特別でハレの日だった。
    断然、クリスマスよりも大晦日の方が大イベンド!!!それはハレの日だったから今でも鮮明に覚えていたんだ。

    「黄金期と比べ、愚痴っている間だけ、老人は黄金期に帰れる」そんな解釈もあるのかと目から鱗だった。
    相変わらずズバッとした物言いで読んでいて背筋が伸びる一冊。

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    2024年07月06日
  • 今度生まれたら

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    今はまだ働いているから仕事も大変だしぴんとこないが、特に趣味もない自分としては色々と老後について考えさせられた。

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    2024年05月18日