内館牧子のレビュー一覧

  • 切ないOLに捧ぐ

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    脚本家であり、小説家でもある内館牧子さんのエッセイ。
    新卒後、三菱重工のOLをしていたそうで、OLから脚本家に転身するまでの約10年間が綴られている。

    大企業のOLなんて羨ましいとい思っていたが、内館さんの時代はそうでもなかったらしい。
    現代では考えられないくらいの酷い男女差別。
    特に女性事務職員というのは、会社の戦力としては全然期待されていないため、25歳を過ぎても結婚せずに会社に残っていたら、「まだいたの?」、「まだ結婚しないの?」とあからさまな嫌味を言われたそう。

    それでも内館さんは、自分が理想とする男性と出会うまでは結婚しないと決めて、キャリアアップを模索する。
    はじめは転職を考え

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    2022年07月29日
  • 愛し続けるのは無理である。

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    スポーツの試合で95点のチームに勝つ為には、トータル80点の人を集めても絶対に勝てない。
    他がだめでも何か一つでも100点の強みをもつ人を集めれば、95点のチームに勝つ可能性は50パーセントになる。
    互いを認め、個性を大切にする重要さが腑に落ちたフレーズだった。結果平和主義は、子供にとって個性を潰してしまうものだということに社会は気づくべきだ。何か1つでも自分の大切にしたいことを極める、それは愛し、愛され続けることができなくなったときに自分を支える柱となるからである。
    自分の強みと向き合うきっかけとなる本だとおもった。

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    2022年02月24日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    長かったのに一気読み!これはおもしろかったです!
    タイムスリップものはたくさんあるけど、まさかの「源氏物語」の中にタイムスリップとは!
    二流の大学を卒業しても就職先が決まらない、文武両道&イケメンの弟との差は開くばかりのさえない主人公、雷は彼女にも振られてなんのために生きているのか・・・焦ってたとこにいきなりなタイムスリップ!しかも平安時代!
    これどうなるの??どうなるの??と止まりませんでした☆彡
    光源氏はもちろん、名前すらよくわからない登場人物がイキイキと描かれてて、もうオススメ以外ないっす!

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    2022年02月08日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    ネタバレ

    映画があまりにもおもしろくなくて、ビックリして原作を調べたら内館牧子さん。原作はおもしろいはずでは…?と思い逆に気になって読みはじめました。
    ストーリーの流れは大きく変わってはおらず、主人公の雷が優秀な弟水にコンプレックスをいだいていて、その弟の大学合格祝いの日に雷に打たれ源氏物語の世界に迷い込んでしまう…というもの。
    源氏物語の時代の人はあまりお風呂に入れないから臭いとか、そう言われればそうだよなぁってことも書かれていたり、源氏物語の世界を主役ではない弘徽殿の女御側から描いている。映画には須磨の辺りからは書かれていないけど、そこも結構重要なシーンだと思う。
    最後の急にバタバタ話が展開した感は

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    2021年07月26日
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

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    サラッと読めるエンタメ小説。
    源氏物語にほとんど登場しない弘徽殿の女御に焦点を当てて物語が進んでいく。
    優秀な弟にコンプレックスを持ち、人生に落ちこぼれてしまったと悩むフリーターの主人公の雷。ある日突然源氏物語の世代にタイムスリップし、毒舌で気の強い女上司女御の元で陰陽師として働くことになる。

    帝の寵愛を受けることよりも、息子の安全や帝としての身分安定を願う女御の姿は、現代に生きる女性の姿に通じる。(もっとも、ここまで気が強く行動にも移せる人も珍しいが)

    主人公の雷や女御の息子である一宮(朱雀帝)の身近な兄弟と比較し自身の能力のなさに嘆く気持ちも、兄弟がいる身としては何となく分かるものもあ

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    2021年07月06日
  • 必要のない人

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    再読。表題の短編は今一つだったが、他の短編では女性の心の移り変わりを描くのが上手いと思った。特に独身者。生活に追われると丁寧な思考、暮らしが出来難いような気がする。
    皆何かに葛藤し、それでも前を向いて歩いていかなきゃいけない。丁寧に生きたいものだ。

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    2021年05月06日
  • 毒唇主義

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    高校で絵ばかり描いていた同級生の意外な未来。
    美大を出て、脚本家をしている内館さん。
    人生はどこまでも変化を続けるものですね。

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    2021年03月14日
  • エイジハラスメント

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    2021年19冊目。
    ここ最近、お牧さんのエッセイを読んでは痛快な気持ちになっていた。が、すっかり忘れていたよ。今まで見てきたお牧さんのドラマを…この嫌な感情を!!!年齢と見た目にかなり執着を持っている主人公。義理の妹の底意地の悪さ!!!エッセイと違いモヤモヤする。本当に想像力の欠如か争いを起こす。
    密の母の「いざと言う時に、男を叩き出せる女になんな」は激しく同意。自分に娘がいたらしっかりと伝えたい言葉だ。

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    2021年02月19日
  • 女盛りは心配盛り

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    2021年5冊目。
    笑ったり、涙ぐんだり、やり場のない怒りもあったり、現実を知ったり、考えさせられる事があったり…内館牧子が大好きになった1冊。
    心に1番残った言葉は「ひとつ学ぶと、ひとつ世界が広がります。ふたつ学ぶとふたつ広がります。」この言葉、こども達に伝えたい。
    私にとってこの本に出会えた事はひとつ世界が広がった。

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    2021年01月17日
  • 大相撲の不思議

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    正直、変なこと言うばーさんだな、と思ってんたんだが、目うろこ。子供の頃から相撲が大好きで、相撲の研究したくて大学に行ったと。

    すみませんでした。

    大相撲の闇の部分も含めて包みこむ。
    神事と言われるが可也後付け。むしろ、生き延びるための戦略で、男世界で、懲りずメゲなくプライドが高い。

    国技って、自分で言っちゃったからな。

    それでいて、いろんな伝統を継承していて、そこに差別だなんだと言うのは野暮。
    むしろ、世界遺産に登録しちゃってもいいんじゃないか。そうすると、改変が難しくなるのか。

    利権を手放さず、ずる賢くもこれから生き残っていくんだろうな。

    考えるのは、人命のためにとっさに土俵に上

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    2020年11月28日
  • エイジハラスメント

    購入済み

    テンポよく読めましたが、読み終わっての感想は『う~ん・・・』という感じです。
    昔ほどではないけれど、やっぱり男性は若い女の人が好きだし、若さに価値を求めるのだと思います。
    でも、この主人公はちょっと自分の年齢を気にしすぎなような。

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    2020年07月11日
  • エイジハラスメント

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    34歳になり、そろそろ「おばさん」と言われる年齢となった主人公の密。日本では女性はきれいな方が上、若い方が上、という考え方がはびこっているという指摘はまさしく「その通り」!!
    若い時は美人に生まれなかった自分を呪い、歳をとると若い人をうらやみ、歳をとることを怖がる。
    私の友人でとても美人な友達が何人かいるのだが、美人であればあるほど歳をとるのが恐怖だったようだ。
    世の中の風潮がどうであれ、自分が納得できるような人生を歩むべきだと再認識できた本。

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    2020年01月17日
  • 週末婚

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    週末だけ絶対に2人で過ごす、その他の日も一緒に居たければOKだし、病気やトラブルがあったらフレキシブルに対応という週末婚を実践するふたり。
    最初はいいけど、嫁姑問題、仕事激忙し問題とかで徐々に破綻。忘れられない過去の男に再開し、誘うけど振られる。そして最後どうなるのかと思ったら、離婚して、付き合ってる時にもどってこれで幸せってオチ・・・なめとるね。
    そもそも週末婚自体は素晴らしいシステムなのに、主人公夫婦が決めたルールを守らないから破綻しただけ。
    不倫テーマの面白い小説ってことで読んだけど、特に主人公夫婦が不倫するわけでもないし、オチも期待はずれだった。

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    2020年01月11日
  • あなたはオバサンと呼ばれてる

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    読んでてついつい、わかるーわかるー!!!ってなってしまったし、かなり辛口でおばさん!おばさん!ってツッコミ入れてるけど、読んでる雰囲気ではこの著者のイメージはかなり上沼恵美子おばさんと同列。笑笑!!!

    すごく嫌いじゃないし、大好きだけど、おばさんにならないために努力するっていう趣旨の本らしいけど、おばさんになったあとさてと、頑張っておばさん脱却?みたいな感じもなくはないし、もうおばさんどころかきっと若者が読んだら、ババァと呼ばれる人種の人のような気がする。

    大好きよ。ババァ。

    ふてぶてしいおばさんの大原則やら、帽子とスカーフを多用するおばさんやら、可愛いを勘違いするおばさんなどなど多数い

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    2020年01月09日
  • 愛し続けるのは無理である。

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    表題の内容はどこに書かれているのだろうかと思いながら読んだ。最後に、愛し愛され続けるのは無理であるから、自分自身に背骨となる能力、知識を育てることが大切だと書かれていた。私が好きだった部分は「残身の美」ということば。柔道家の谷口選手が相手を投げたあと、何事もなかったかのようにさっと立ち去る美しさを例にとり、例えば失恋や離婚をするとき、相手の気持ちはもう変えられないのだから、「今までありがとう」と言って後を濁さず美しく立ち去るのが良いということ。私もぜひそうしたい。

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    2019年05月06日
  • 大相撲の不思議

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    幼稚園の頃に、いつも助けてくれた体の大きな男の子がいたそうだ。幼少期に記憶に刻まれた大きな体の男の子は素敵だ!が、きっかけか?子供の頃からの大相撲好き!

    そんな内館さんの、大相撲のなぜ何不思議を本に。

    特に気に入ったエピソードがある。
    花道だ。
    東から入場する力士は葵の花(造花)を髪にさして入場。西から入場は夕顔の花を髪にさしたそうだ。そこから花道と呼ばれるのだが。
    太陽の昇東、沈む西。太陽を浴びて咲く葵の花。夕方に咲く夕顔の花。何やら陰陽などの自然崇拝もあるのかしら?時になったエピソード。
    そういえば、昔は故郷の自然を表すようなしこ名が多かったなぁ〜〜。

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    2018年12月12日
  • エイジハラスメント

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    三十四歳の蜜がパート先や好戦的な夫の妹の年齢関係の言動に怒り、夫には若い玲子と浮気をされる。オバチャン扱いに憤る蜜の仕事の辞め方や最終的な自分の為の母親への借金等に幼さや甘さを感じ、期間限定と割り切った玲子には馬の獣医としてひたむきで凛とした芯の通った魅力を感じてしまった。結果オーライさが爽やか。

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    2018年10月10日
  • あなたが好きだった

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    私的には、あなたが好きだったと言える時点ですっかり過去だから良いと思うけど、だけど、そう言わなきゃいけない、言い切らないといけないほど、好きだったってことでもあるんだよね。

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    2018年07月16日
  • エイジハラスメント

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    何に固執するのもその人の自由だけど、人からどう見られるかに固執しても良いことはほとんどないなぁと思った。

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    2018年04月16日
  • 女盛りは腹立ち盛り

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    こと「フォーマルな意識」には感嘆した。
    芯を持って怒ってくれる人が少ないと感じていたので、こんなめんどくさいこと(叱ること)をやる女性がまだいたのか、と。

    思えばあの頃は気がつかなかったが、学生時代の式典服と平常服はそんな「フォーマルの意識」をつけるためだったんだろう。

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    2018年01月01日