老害の人

老害の人

990円 (税込)

4pt

迷惑なの! と言われても。

昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。
そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。

双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。
彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、老害五重奏(クインテット)は絶好調。
「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。

『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く著者「高齢者小説」第4弾!

定年、終活、人生のあとしまつ……。
自分のこと、親のこと、いずれは誰もが直面する「老後」。
「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。
内館節でさらなる深部に切り込む!

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老害の人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    反面教師 
    こうならないように気をつけようと思う
    が…
    “老い“は必ず誰にでも、自分にも来る
    そして“老い人”の方が確実に多くなる
    私は50代、現時点でどちらにも転ぶ
    考えさせられる1冊となった

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    滑稽さやひがみっぽさ、面倒臭いところなど、人間臭さの詰まった一冊。
    ただ、自分自身も周りの誰かも、不変のことなどない世の中でもう少しだけ大切にしてみようと思える。

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    自分も還暦手前になってきて若い人たちからすれば鬱陶しい存在になりつつあると思うが、それもまたみんなが通る道だと改めて気付かされた感じだ。両親への接し方を再考したくなるような傑作だった。

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    自分が若い頃は…とかつてとった杵柄を自慢し続けたり、現役世代に説教したりする「老害」と呼ばれるような行為を、老人はなぜするのか。
    そして、それを受け入れる(我慢して付き合う)人がいるのはなぜか。

    双方の言い分を整理しつつも「未来」のあるエンディングを見ることができるのは、小説だからこそでしょうか。

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    カードゲームがコロナ禍の需要にちょうどマッチしていくところは読んでいてワクワクした。農業の話が面白かったのでもっと続きが読みたかったけど、中途半端なところで終わってしまった感じがした。

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    あたしも気をつけよう…
    でも、気をつけようって、わかっていても、やらかすのが老人よね…

    とにかく、気をつけよう。
    そして、自分より歳上のご老人に、もっと優しくしよう…

    と、思いました❤️

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    いろんな老害があるんだなって導入部から引きこまれていきましたがやたらと長くって、コロナ禍の時代に並行して6人のお年寄りのやり取りが耳障りになってきた。
    なるほどこれが老害ってことですね。
    でもここに登場するお年寄りは70代後半から90代と結構幅広いのですがみんな老害を撒き散らせるほど元気なんですよね

    0
    2025年05月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    内館牧子さん好きで、これまでの老人シリーズも面白かったので読みました。本作もとても面白かったです!
    主人公は、会社経営を引退して「会長」となった老人と、その娘。会社は娘婿が継ぎ、その息子も成績優秀で将来が期待できる。娘は独立して医療機関で働いていて、コロナ対応で忙しく、ほとんど帰ってこない。

    最近

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めは老害まみれの人たちに苛立ちを覚え気分が悪くなったが、
    老害を老害たらしめるものって何だろう
    うまく共存するにはどうすればいいのだろうと考えるきっかけとなった

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    食わず嫌いで読んでこなかった内館牧子さん
    歳だけは一緒ですね

    『「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。』

    私も「老害」まき散らしてる!
    下手なエッセイを「読んでね」とか……

    昔話はいいけど、自慢話は嫌だなあ
    多いのよねえ

    どの世代も仲良くしたい

    0
    2025年05月26日

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