大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられそのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた、大反響ベストセラー「定年」小説。
Posted by ブクログ 2023年07月02日
面白かった!
内館牧子さんの本は、前に「どうせすぐ死ぬんだから」を読んだ。こちらは微妙だったな〜。主人公のおばさんがあまりにも鼻についた。
けれど、「終わった人」は良かったね。
男性の老後を描いた小説として、とてもよくできていると思う。とまだ若い自分が言うのも変だけど。
平日の昼間にジムに通う...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月20日
東大法学部卒、大手銀行本部勤務と華々しい経歴を持つ主人公に、全然終わってなんかいないじゃんと言いたくなった。もう少し一般的な設定にしてほしかった。
その後の人生がたとえ下り坂と感じたとしても、それは現役を交代することであって負け組ではない。生涯現役でいることなど不可能なのにどれだけプライドが高いんだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月15日
面白かったです。
定年を迎えた日から始まる物語。
しかし、そこからの主人公のまるでジェットコースターの人生。
63才で第二の人生を歩み始めた主人公。
やりたいことやって、いろんなもの失って、でもそんな生き方しか出来ない人なんだろうな。
先が短いからこそ、好きなように生きよ。
嫌いな人とはメシを食...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月11日
自分現在40後半、これから終わった人が見え始める年代。読み始めは現実と先を重ねて暗い気分になりそうだからやめておこうかと思ったけど、作品は作品として読み進めたら、読後は爽快。
『十代、二十代、三十代と、年代によって「なすにふさわしいこと」があるのだ。五十代、六十代、七十代と、あるのだ。形あるものは...続きを読む