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「そうそう!」「わかるわかる!」と本と会話をしているようです。
終活の考え方は、十人十色。「それでいいんだ!」「それが私の人生!」と思わせてくれ、高齢者を元気にする作品です。
──泉ピン子
喋り屋稼業いつ店仕舞いを...なんて思いが過る頃、内館「老いの四部作」をたて続けに読んだ。私は別人となり、最期は「喋り死に」するまで生き切るぞ!と叫んだ。さあ新たな高齢者ライブ『迷惑な終活』の開演だ!お席に着いて下さい!
──古舘伊知郎
やり残したことにケリをつけるのが、本当の終活だ。
年金暮らしの原夫妻。妻の礼子はいわゆる終活に熱心だが、夫の英太は「生きているうちに死の準備はしない」という主義だ。そんな英太があるきっかけから終活をしようと思い立つ。それは家族や他人のためではなく、自分の人生にケリをつけること。彼は周囲にあきれられながらも高校時代の純愛の相手に会うため動き始める。やがて、この終活が思わぬ事態を引き起こし──。
『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』『老害の人』に続く著者「高齢者小説」第5弾!
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Posted by ブクログ
「人がこの世にいるのはは期限付きだな。わかっていたけど本当に期限内だけみんなと一緒にいられるんだな」と、母を亡くして英太は思う。
で、あれほどやらないと言ってた終活に目覚める。
だがそれは、気になってたことにケリを付ける終活だった。
そしてそれは寝た子を起こしてしまう。
弘田も日出子も礼子も、英太の終活で叩き起こされた高齢者だった。
でもそれは他人軸ではなく自分軸の、思い残したことにケリを付ける終活で、皆それぞれ満足できるものだった。(ただ日出子と礼子のそれは、英太にとって冷や汗ものだったのだが)
内館牧子も運命をうすうす感じながらこれを書き、やりたいことをやり尽くした人生だったと思う。
Posted by ブクログ
自分の読書傾向等して、人生で後悔したことの埋め合わせとして、若い世代が頑張って成功を掴み取ったり、自分と違った人生を歩んでいる人の物語を追体験することに感動を覚えることが多いが、高齢者の目線でいずれ来るであろう未来を追体験する意味で、本書は色々と考えさせられた。世代別の行動や価値観を判断する時に、良い悪い、有意無意等一元的な価値観で判断するのではなく、将来を俯瞰して考えられる若年世代と、残された時間が少なく過去に目線が行きがちなシニア世代の視点の違いを考えて、柔軟に考えなければならないと感じた。
本書は、物語としてはあまり面白い話ではなかったが、人生や就活のあり方、高齢者目線の人生観等、考えさせられることの多い本であった。
Posted by ブクログ
内館牧子さんの老後、定年、シニアを題材とした小説は肩が凝らずに面白くも読める。今回は終活にスポットを当てた内容でこれ又面白く読めた。
終活と言えば、TV等で持て囃されているエンディングノート類の内容かと思いきや主人公の原英太は、この残された人達の為の死に支度(年寄りの趣味の一つである後ろ向きなエンディングノート類)終活に否定的で本来終活は自分自身の為にやり残した事を行う事にあるとの考えを持つ。この英太の終活への考えは、意外に周りの人達にも影響を与え話が進む。
英太は、終活の一つとして横浜の外れに建てた一軒家の庭で趣味の恐竜骨格模型の製作/鑑賞で過ごす中、故郷新潟での高校時代心寄せていたあかねに対して酷い仕打ちをした事が心残りでやり残した事にあかねに会って謝罪をする事も終活と考える。昔の伝手で新潟在住のあかねに会うも当のあかねは、記憶に無く今の息子嫁との同居生活への不平不満にご執心で話が噛み合わない。あかねの付添で一緒に英太と会った同じく同窓の日出子は過去英太が新潟単身赴任中の浮気相手。あかねへの謝罪終活から、日出子に火を付け終活として英太不在中に横浜自宅の妻玲子の顔だけを観に行く。妻玲子は、浮気相手と気がつくも2人とも相手に悟られず英太も知らない状況で今度は玲子の終活として週の半分を横浜市内での1人別居生活を始める。その他、英太の弟と夫婦、高校の友人等英太の終活への考えに同調した個々の話が絡み合う内容。
仕事を卒業すると時間が生まれ人其々の人生観でシニア生活を送るのだなあ。。と面白く読めた。
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小説・文芸
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