内館牧子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自分が若い頃は…とかつてとった杵柄を自慢し続けたり、現役世代に説教したりする「老害」と呼ばれるような行為を、老人はなぜするのか。
そして、それを受け入れる(我慢して付き合う)人がいるのはなぜか。
双方の言い分を整理しつつも「未来」のあるエンディングを見ることができるのは、小説だからこそでしょうか。
誰かに(社会に)必要とされている、と感じることが生きる活力の源になるというのは年を取ったとしても変わりません。「老害」となるのは、世間に/若者に物言うことで自分が「いまだ社会の取って必要な、価値ある人材なのだ」ということをアピールしているからだ、という指摘は説得力がありましたし、「老人と若者は無 -
Posted by ブクログ
ネタバレ共感できるところもあり、自分とは違うなと思うところもありという感じでした。
自分はこの本を読む前から、終活とは自分のやりたいことをやるもんだと思っていたので新たな発見は特になかった。
子どもは親が好きなことをして楽しそうにしている姿を見るのが嬉しい、子供にとっての親孝行であるとあったが、これは恐らく親との関係が良い人ほどそうなのだと思う。
自分は親との関係があまり良くなく、親の借金を自分が今払っている立場なので、実際に親が今自由にお金を使って楽しそうに生きているのを見ているが、自分に使う楽しいお金があるなら借金をまずは自分で返してくれと常々正直思っている。
自分のための終活は、若い頃にしっか -
Posted by ブクログ
初めは終活の暗い話かなと思っていたけど、途中から面白かった。70代の向き合い方。70代はまだまだ身体も心も元気だけど、高齢者の入り口に立ち、周りからも生き方を心配される年齢となり、ホームに入ったり同居したりと、これまでの生き方もライフスタイルを変える人も多い。迷走する時期なんだなと感じた。今30代の自分には、まだまだ先に感じるけれど、いつか訪れるこの時期をどう過ごしたいか。そして夫にもやり残した事はないか聞きたくなった。
自分軸で楽しく期限付きの人生を生きる
“そして人生のやり残した事がないようにキレイにやり遂げて死ぬ。それまでの人生が楽しかったら
病気になろうが最低のホームに入ろうが、全 -
Posted by ブクログ
内館牧子さん大好きです。
2008年暮れに、動脈疾患と心臓病で生死を彷徨われ、4ヶ月の入院を経て復活。知りませんでした。
それをきっかけに、家で料理をするようになったそうです。レシピもいくつか掲載しています。ちょっと作ってみたい。
もともと食には造詣が深い内館さん、面白いです。脚本の取材で、日本全国、世界各国を訪れて、各地の郷土料理を食した経験を活かして、様々な料理を真似てみたりも…。
1番食べてみたいのは、島根の郷土料理「うずめ飯」。
色々なおかずが並ぶ中、小丼に盛られた白いごはんがレンゲと共に供された。汁物は出ず。
レンゲでごはんをすくうと、中から、豆腐や椎茸、にんじんなどのとろみ煮 -
Posted by ブクログ
老人シリーズ、ついに第5作。
めいわくな終活。ついに、こう来たか!!という感じです。
”めいわく”って…
だれに?どう?
自分軸で考えた時に起こす行動の、きっと殆どが“めいわく”かも。それも、より身近な人にとって。
それでも、自分が気持ちよく最後を迎えたいのであれば、そうするべきだとも思う。
最後は一人で死ぬのだから。
どう満足するかは、やっぱり自分で決めたい。
昭和産まれの典型夫婦。
家族の為子供の為と尽くしてきた主婦達は、礼子の選択に、やりたかった!やりたい!!、と思った主婦達はきっと多いだろう。
まだまだだと思っていた老後。なのに、遠い物がちょっと近くになり、うっすら形が見え始めた自 -
Posted by ブクログ
内館牧子って女性だよね、男性サラリーマンじゃないよね、って思えるほど、なんて定年を迎えた男の気持ちがひしひしとわかるんだろう。いやもうほんとすごい。
しょっぱなから、会社から放り出され生前葬された男の気分になれる。
一ああ、六十五で良かった、あと平均寿命の15年なら耐えられる。先が短いということは不幸ばかりとは言えない。人生において、生きていて「終わる」という状況は、まさに絶妙のタイミングでやってくる。あと15年すれば本当の葬儀だ一
これは、壮介が二度目の終わりに思ったことだが、そうかあそうだよねとなんだか納得した。(でもそんなに簡単には終われないのだが)
結婚はギブアンドテイクという道子の鋭 -
Posted by ブクログ
「後期高齢者」と呼ばれて、外から決めつけられたワクと自分の気持ちとの間に齟齬を感じている。
年寄りらしく大人しくして居れと頭を押さえつけられ、立つ鳥跡を濁さず、終活しなさいと言われるが、いやいやもうひと花咲かせたいのだと反発する気持ちもある。
それが70代。
原英太(はら えいた)は75歳になった。妻の礼子は71歳だが、エンディングノートをつけ、終活に余念がない。
英太にも終活を勧めてくるが、嫌でたまらない。死ぬことなんか考えるのは縁起が悪い(男は気が小さいのだ)。
しかし、母が死に、遺骨が墓石の下のカロートに納められるのを見て、これが死ぬと言うことなのだと実感する。
カロートに入れられる前に