いしいしんじのレビュー一覧

  • ポーの話(新潮文庫)

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    幻想的な描写で、
    つながる命やさまざまな感情を丁寧に綴った作品。
    やや冗長。

    ウミウシ嬢たちがすてきでした。

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    2012年11月06日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    大人のための童話だなあ、というのが第一印象です。読んでいて何だか寂しくなるのに、どこか暖かい気持ちにさせてくれる。子供の頃に読んだら、不思議な印象を持ったかもしれないなあ。でも、そういう不思議な余韻の童話って多かったような気もするなあ←

    へんてこな大人達と、背高のっぽな男の子のお話です(ざっくり)。
    少年にしか聞こえない足音や、空からねずみが大量に降ってくる話、一斉に音痴になってしまった街の人々が日常生活を一瞬で取り戻す話など、ファンタジックな小話を少年の視点で追いながら、物語世界の時間はゆっくりと流れていきます。

    街で起こる事件や少年に訪れる変化などが非常に穏やかな筆致で描かれているせい

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    2012年10月16日
  • 四とそれ以上の国

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    四国を舞台にした短編集。これまでのいしいしんじをイメージして読み始めたため、その作風の変化にびっくり。今までの寓話的な、ちょっとふんわりした要素は全く0。なかなか続きに手が出せず、読み終わるのに3ヶ月近くかかってしまった…嫌いじゃないよ、嫌いじゃないけど、このいしいしんじを受け入れるのに少し時間がかかりそうです。

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    2012年09月13日
  • みずうみ

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    ネタバレ

    いしいしんじ作品についてのおぼえがき

    ”みずうみ”をよんだあとは、水音が印象に残った。
    水くみたちのみずうみから、タクシー運転手、分娩台まで全章にわたる水の気配。羊水ってどんな匂いなんだろ?としりたくなる。
    ものごとはおこるだけ。みずのなかを漂っていくような。

    ”死産”というほんとのできごとをゆったりふくんで流れている物語がよかった。
    実体験が入った小説はすきじゃないというひともいるけど、ただ受け入れるにはできすぎてて切なすぎる世界観だからこそ、人間臭さがあって安心できた。


    いしいしんじ作品をよむと「湿度」や「気温」や「匂い」を感じる。
    とくにみずの匂い。そしていつも羊水ってどんな匂い

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    2012年08月29日
  • 四とそれ以上の国

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    古来から現代までに存在した,
    神様だとか精霊をはじめ,人間から動植物にいたるまで
    ありとあらゆる魂が四国中で静かに息づいていて
    物語はいつどこを切り取ることなく流れるように展開されていく.

    ときどきぞくっとするほど怖くって
    途方もなくグロテスクな文章は
    やっぱりいしいしんじだな,って思わずにはいられなかった.

    一度じっくり四国をまわってみたいな.

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    2012年05月10日
  • みずうみ

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    凄く良い変態的で素晴らしい!読んでも何もわからんかったのでレビューできない笑
    最終的にみずうみに還るのだ…

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    2012年03月04日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    長くてつまらない

    と思ってたけど2年ぶりに再読。そうしたらすごくいいじゃないか!
    どんどん一気に読めました。良い気分!

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    2011年10月20日
  • みずうみ

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    どう受け取るべきか悩む作品。今までの物語とはかなり違う印象です。
    3章仕立てで構成されていますが、それぞれがそれぞれに影響し合っているというか、同じことを全く違うアプローチで表したというか。また作者のエッセイを読めば3章は実体験を元にしていることは読み取れ、より一層どう受け取るべきか悩みます。
    正直、途中で一度読み続けるのを挫けそうになりました。しかし少し中断してまた読み直してみると、判らないままに染み込んでくるんです。そう、まるで水のように。コポコポと。

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    2011年04月05日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    やっぱりいしいしんじさんの
    短編集は素敵。
    東京夜話よりもメルヘン度が高い。
    しかししっかりと
    いしいしんじさんらしい
    毒が出ている。
    もう一度読み返したい。

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    2011年04月02日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    それまでのいしいしんじ作品と比べてすっと頭に入ってこないが、夢中になる。おかげで電車を乗り過しました(笑)
    うなぎ女たちの野性的で絶対の母性と、天気売りの尋常じゃない真っ直ぐさが好き。

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    2011年03月27日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    物語の奔流。川は枝分かれして広まっていくが、最後は海に流れ込み、雨となって、また川になる。最後、ウナギが川を溯るシーンが一番印象的だった。終始丁寧な語り口調なのに、設定はかなりきわどかったりする。登場人物の豊かな個性もなかなか魅力的だった。

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    2016年01月17日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    少々ブラックな短編集。
    世にも奇妙な物語的かと思ったら、もうちょっとぶっとんでて、
    自由なかんじ?
    あいかわらず、色んな国(仮想っぽいところも)のエッセンスが織り混ざってる印象を受けます。
    感動的な小説とは違うが、確かに同じ人が書いてるんだなあ、と思う。

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    2015年06月29日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    いつも期待を裏切らない、ほんとうにこの人は。
    上流の泥川から大海原へ、まさしく大河ドラマでした。

    P111
    「『ただ私はあの川が好きです。すべてのことに対し、一切なんのわけへだてもないところが』」

    世界というものはそういうものだけれど、それを自分の創作物の中で再現できる作家は多くないと思う。
    だからこそ彼は信頼できる作家のひとりなのだ。

    P321
    「天気は一切のわけへだてをしない。そこにいる誰の上にも、均等に陽はそそぎ雨風は吹く。ひどいときはしょうがない。いいときは互いに笑みをかわす。同じ空をわかちあっているからこそ、それぞれの濡れたからだを互いにいたわり、晴れの日は楽しげに声をかけあう

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    2010年04月03日
  • プラネタリウムのふたご

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    一気に読みきるのではなく、
    少しずつ読んでいく本だと思います。

    ふたごが閉鎖的な田舎町で育ち、
    別々の道を歩んでいく話。
    一人は手品師になって世界中を渡り歩き、
    一人は町で郵便局の配達員になります。

    ところどころ、ぐっとくるところがあります。
    最後はやりきれませんが、
    それでも、あったかい素敵な物語だと思います

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    2017年10月29日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    memo:

    ちょっとのことだけはさ、大切にね、他のひとがやらないくらいていねいに、やらなくちゃいけない、って気がするんだよ

    そういうのは、てりかえしです。ゆびはさんだり、ころんだり、そんなのいくらでも、まちがうのです。ポーのいちばんふかい底で、まちがったことをしないのが、だいじなんですよ。

    ポーのきもちがほんものなら、並べた石ころだって、ほんとうの花

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    2009年11月23日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    いしいしんじっぽい、メルヘンの背後にある言いようのない気味の悪さ。それが嫌いという人も多いけど、違和感を抱えながら読み進めると、最後の最後でそれがちょっとだけきらきらしたものに変わる感じが好きです。

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    2009年11月06日
  • ポーの話(新潮文庫)

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     泥の中でうなぎを捕まえる「うなぎ女」たちの子どもとして生まれた少年ポーが、数百年ぶりの大雨のなか川を流され、いろんな場所やひとに出会って別れて、また生まれた泥の中に還ってゆくおはなし。

     いしいしんじの作品というのは、どうも、やさしすぎて残酷というか、ぬるま湯でゆっくりと絞殺というか、安寧と絶望がお互いを認識しないまま同居しているというか、そういう表裏的な、生と死が弧を描いているさまがあっさりと描かれていて、読み終わって直後は気持ちが動揺します。
     ぐらぐらするわりに「ああそっか」と思える。どうすれば……と思うけれど回答は示されてる。

     あがなうこと、つぐなうことに対してとてもまっ

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    2009年10月08日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    いしいしんじの不思議な世界。
    メルヘンな、ファンタジックな設定の裏に潜むリアリティ。
    いしんしんじという人の感性にやられ続ける短編集です。
    「カラタチとブルーベル」
    「緑春」
    「透明に関する四つの小話」
    「太ったひとばかりが住んでいる村」
    この4つのお話が特にお気に入り。
    全部で19話収録です。

    『食べられるなら、おいしく。踊れるうちは、足を高く。
    ―生きるなら、生きるだけのたのしみをからだじゅうに受けて生きようと、ぼくたちは昔から、ただそう思って暮らしているんですよ』

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    2009年10月04日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    めずらしくジャケ買い(中古じゃない文庫!笑)

    不思議な短編集。
    どうやら最近不思議系によく出会う。

    大人の童話という感じ
    ちょっとこわくて、森の中に迷い込んだよう。
    海外ものを読んでいる気分にもなった

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    2009年10月07日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    いしいしんじ2冊目

    SS集なので、区切りも良く読みやすい。
    『しろねずみ』と『白黒の鳥の声』が中でもお気に入り。
    主人公と動物たちのやりとりの様子が可愛らしく、どこかコミカルで心が和む。私もこんな風に動物と楽しく会話してみたい♪

    ちょっと不思議でゆったりとした一時が過ごせる。そして、なんとなく紅茶が飲みたくなる。(そんなイメージが似合うと言うことで・・・)

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    2009年10月04日