いしいしんじのレビュー一覧

  • ポーの話(新潮文庫)

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    ポーが出会った色々な人達が個性的で面白い。
    長い話に少し疲れも感じたが、後半になると情景がリアルに想像できるようになった。
    童話っぽさがまたいい味を出していると思う。

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    2014年02月12日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    「自分は周囲から浮いてる、変わり者なんだ」と悩んでいる子どもたちに、是非読んでほしい。あなたは「へんてこ」だから独りかもしれない。でも、大きくなって世界が広がれば、「へんてこ」の仲間や理解者が必ず集まってくる。そして、これまでのことはすべて繋がって、大きなことを成し遂げることができる。だから、それまで「へんてこ」なところを磨いておいてね。「ねこ」と呼ばれる主人公の男の子の成長を通して、著者はそんなふうに語りかけているのかもしれない。

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    2013年12月25日
  • みずうみ

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    いしいしんじ氏の作品は『ポーの話』と『四とそれ以上の国』しか読んでないのだけど、冒頭からしばらく読んで、その2冊が繋がるような気がしました。第1章。しずかに淡々として、すこし不穏で、これは何かが起こる前なのだとわかるけど、起こったことさえも淡々と描かれる。
    それこそひたひた水が満ちて、穏やかにまた引いていくような。

    3章のラストシーン。 これまで読み手の感情はそっと抑えられていたけど、ここでやっと解放される気がします。
    このシーンが最初だったのかな。今までの物語は全部、このラストに繋がるために生まれたのかなと思いました。

    水が満ちて溢れる。人はいろいろなものを失くしていくけれど、どこか遠く

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    2013年04月16日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    いしいさんの本は三冊目です。
    二番目に好き、かな?

    ずんぐりむっくり、なんだかおかしくて哀しくて、懐かしくてあたたかい、そんなお話でした。

    いしいさんのお話は、悪い人がでてこない。玉虫色のスーツのセールスマンさえも、なんだか憎めない。

    ささやかな幸せに改めて感謝しようと思いました。

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    2013年03月17日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    いしいしんじの、「大人のための絵本」っぽいところが大好きで、
    この本も読み始めました。
    ただ、今までと違って、世界に入り込むのに時間がかかりました。
    淡々と進み、物語の全容を把握するのに、300ページくらいかかりました。


    このお話は、
    吹奏楽部だった人、楽器を演奏することが大好きな人には、
    もってこいのお話。
    『音』についてのお話。




    合奏をしている
    それは、音を鳴らしている
    音を鳴らすことによって、
    誰か(何か)と繋がっていることができる
    「繋がっている」ことが、どれだけ素敵なことなのか



    それがわかるお話です。
    演奏する喜びを知っている人は、きっと

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    2013年01月22日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    ゴミや生き物の死骸も流れるようなそんな泥川。
    そこでうなぎ女たちの息子として生まれてきたポーが主人公。
    出会う清も濁も、生も死も、無垢な彼の目はそのままストレートに見つめる。

    残酷だったり厭わしかったりするものものも登場するし、物語全体から受ける印象は、陰であり夜のイメージ。
    それでも読み終わったあとに残っているのは、切なさを包み込んだなんともいえない温かみ。
    ほのかに小さな光を放っているよう。
    きっと何度も読み返すと思う。

    (注:水害の場面がでてきます)

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    2012年11月08日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    幻想的な描写で、
    つながる命やさまざまな感情を丁寧に綴った作品。
    やや冗長。

    ウミウシ嬢たちがすてきでした。

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    2012年11月06日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    大人のための童話だなあ、というのが第一印象です。読んでいて何だか寂しくなるのに、どこか暖かい気持ちにさせてくれる。子供の頃に読んだら、不思議な印象を持ったかもしれないなあ。でも、そういう不思議な余韻の童話って多かったような気もするなあ←

    へんてこな大人達と、背高のっぽな男の子のお話です(ざっくり)。
    少年にしか聞こえない足音や、空からねずみが大量に降ってくる話、一斉に音痴になってしまった街の人々が日常生活を一瞬で取り戻す話など、ファンタジックな小話を少年の視点で追いながら、物語世界の時間はゆっくりと流れていきます。

    街で起こる事件や少年に訪れる変化などが非常に穏やかな筆致で描かれているせい

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    2012年10月16日
  • 四とそれ以上の国

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    四国を舞台にした短編集。これまでのいしいしんじをイメージして読み始めたため、その作風の変化にびっくり。今までの寓話的な、ちょっとふんわりした要素は全く0。なかなか続きに手が出せず、読み終わるのに3ヶ月近くかかってしまった…嫌いじゃないよ、嫌いじゃないけど、このいしいしんじを受け入れるのに少し時間がかかりそうです。

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    2012年09月13日
  • みずうみ

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    ネタバレ

    いしいしんじ作品についてのおぼえがき

    ”みずうみ”をよんだあとは、水音が印象に残った。
    水くみたちのみずうみから、タクシー運転手、分娩台まで全章にわたる水の気配。羊水ってどんな匂いなんだろ?としりたくなる。
    ものごとはおこるだけ。みずのなかを漂っていくような。

    ”死産”というほんとのできごとをゆったりふくんで流れている物語がよかった。
    実体験が入った小説はすきじゃないというひともいるけど、ただ受け入れるにはできすぎてて切なすぎる世界観だからこそ、人間臭さがあって安心できた。


    いしいしんじ作品をよむと「湿度」や「気温」や「匂い」を感じる。
    とくにみずの匂い。そしていつも羊水ってどんな匂い

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    2012年08月29日
  • 四とそれ以上の国

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    古来から現代までに存在した,
    神様だとか精霊をはじめ,人間から動植物にいたるまで
    ありとあらゆる魂が四国中で静かに息づいていて
    物語はいつどこを切り取ることなく流れるように展開されていく.

    ときどきぞくっとするほど怖くって
    途方もなくグロテスクな文章は
    やっぱりいしいしんじだな,って思わずにはいられなかった.

    一度じっくり四国をまわってみたいな.

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    2012年05月10日
  • みずうみ

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    凄く良い変態的で素晴らしい!読んでも何もわからんかったのでレビューできない笑
    最終的にみずうみに還るのだ…

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    2012年03月04日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    長くてつまらない

    と思ってたけど2年ぶりに再読。そうしたらすごくいいじゃないか!
    どんどん一気に読めました。良い気分!

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    2011年10月20日
  • みずうみ

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    どう受け取るべきか悩む作品。今までの物語とはかなり違う印象です。
    3章仕立てで構成されていますが、それぞれがそれぞれに影響し合っているというか、同じことを全く違うアプローチで表したというか。また作者のエッセイを読めば3章は実体験を元にしていることは読み取れ、より一層どう受け取るべきか悩みます。
    正直、途中で一度読み続けるのを挫けそうになりました。しかし少し中断してまた読み直してみると、判らないままに染み込んでくるんです。そう、まるで水のように。コポコポと。

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    2011年04月05日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    やっぱりいしいしんじさんの
    短編集は素敵。
    東京夜話よりもメルヘン度が高い。
    しかししっかりと
    いしいしんじさんらしい
    毒が出ている。
    もう一度読み返したい。

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    2011年04月02日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    それまでのいしいしんじ作品と比べてすっと頭に入ってこないが、夢中になる。おかげで電車を乗り過しました(笑)
    うなぎ女たちの野性的で絶対の母性と、天気売りの尋常じゃない真っ直ぐさが好き。

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    2011年03月27日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    物語の奔流。川は枝分かれして広まっていくが、最後は海に流れ込み、雨となって、また川になる。最後、ウナギが川を溯るシーンが一番印象的だった。終始丁寧な語り口調なのに、設定はかなりきわどかったりする。登場人物の豊かな個性もなかなか魅力的だった。

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    2016年01月17日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    少々ブラックな短編集。
    世にも奇妙な物語的かと思ったら、もうちょっとぶっとんでて、
    自由なかんじ?
    あいかわらず、色んな国(仮想っぽいところも)のエッセンスが織り混ざってる印象を受けます。
    感動的な小説とは違うが、確かに同じ人が書いてるんだなあ、と思う。

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    2015年06月29日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    いつも期待を裏切らない、ほんとうにこの人は。
    上流の泥川から大海原へ、まさしく大河ドラマでした。

    P111
    「『ただ私はあの川が好きです。すべてのことに対し、一切なんのわけへだてもないところが』」

    世界というものはそういうものだけれど、それを自分の創作物の中で再現できる作家は多くないと思う。
    だからこそ彼は信頼できる作家のひとりなのだ。

    P321
    「天気は一切のわけへだてをしない。そこにいる誰の上にも、均等に陽はそそぎ雨風は吹く。ひどいときはしょうがない。いいときは互いに笑みをかわす。同じ空をわかちあっているからこそ、それぞれの濡れたからだを互いにいたわり、晴れの日は楽しげに声をかけあう

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    2010年04月03日
  • プラネタリウムのふたご

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    一気に読みきるのではなく、
    少しずつ読んでいく本だと思います。

    ふたごが閉鎖的な田舎町で育ち、
    別々の道を歩んでいく話。
    一人は手品師になって世界中を渡り歩き、
    一人は町で郵便局の配達員になります。

    ところどころ、ぐっとくるところがあります。
    最後はやりきれませんが、
    それでも、あったかい素敵な物語だと思います

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    2017年10月29日