いしいしんじのレビュー一覧

  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    独特の世界だった。読み進む内にこの世界にはまってしまう。最初意味の分からいクーツェの言葉が奥深いってことに気づかされる構成がすごい。

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    2015年05月17日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    素敵な素敵な童話


    いいこと わるいこと みんなおなじさ

    大きい小さいは距離の問題

    へんてこはじぶんのわざをみがかなきゃならない

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    2015年05月14日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    いしいしんじさんの作品を読むのは初めてだったので、最初はひらがなと漢字の独特な使い方が少し読みにくいと思ったけれど、ストーリーがおもしろくてどんどん読んでしまった。読後感も爽やかでよかった。
    ただ、仲間を求めてさまよう恐竜の話はレイ・ブラッドベリにほぼ同じ設定の話があるし、全体になんとなくポール・ギャリコの「ほんものの魔法使」を思い起こさせるなど、「どっかで見たような感」は否めない気はする。

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    2015年03月28日
  • プラネタリウムのふたご

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    泣き男の台詞がどれも深かった。こんな風に丁寧に適切な距離で子どもと接していきたいと思う。そしていつかこの話を読んであげられたらいいな。

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    2015年01月14日
  • プラネタリウムのふたご

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    まるで童話のように優しい、大人のための物語。頭の中で想像を巡らす時には絵本のような絵柄が似合う、そういう小説です。

    登場人物のほとんどは名前が明かされていないのですが、代わりの呼び名がとても良いです。
    泣き男、妹、ベテラン配達夫、栓ぬき…
    「かささぎ親方」が個人的にはツボ。

    物語の中ではいくつか悲しい出来事が起こります。
    でもそのたびに、なにかとても大切なことを教えてもらったような気がして、
    このお話を忘れないようにしよう。そしてまた絶対に読み返そう。という気持ちになりました。

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    2014年12月16日
  • ぶらんこ乗り(新潮文庫)

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    児童書のようなタッチで言葉が運ばれていくのに、背景にある闇が深い話だった。いしいしんじさんの作品を読んだのは二作目だけど、これがいしいしんじ作品の独特な雰囲気なんだろうなと思う。夜のシーンが印象的な作家さん。

    弟はお姉ちゃんが大好きで、お姉ちゃんも弟が大好き。二人を中心とした、あたたかい家族のお話でした。最初の一通目が弟の最後の物語だったなんて、読んでる最中は全く気付かなかった。

    そして、弟が動物の声を聞けるようになったあたりから、いつか壊れてしまうんじゃないかってあぶなっかしくて、見守るようにページを進めた。

    お姉ちゃんは最後、弟に会えたのかな。

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    2021年06月25日
  • プラネタリウムのふたご

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    『ひょっとしたら、より多くだまされるほど、ひとってしあわせなんじゃないんだろうか』

    そうかもしれない

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    2014年08月06日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    合奏は楽しい
    大変なこともあるけど、やっぱり楽しいよね!
    て気持ちになった。
    悲しかったり、切なかったりするけど、でも最後はなんだか安心する終わりだった。

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    2014年07月07日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    ポーが出会った色々な人達が個性的で面白い。
    長い話に少し疲れも感じたが、後半になると情景がリアルに想像できるようになった。
    童話っぽさがまたいい味を出していると思う。

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    2014年02月12日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    「自分は周囲から浮いてる、変わり者なんだ」と悩んでいる子どもたちに、是非読んでほしい。あなたは「へんてこ」だから独りかもしれない。でも、大きくなって世界が広がれば、「へんてこ」の仲間や理解者が必ず集まってくる。そして、これまでのことはすべて繋がって、大きなことを成し遂げることができる。だから、それまで「へんてこ」なところを磨いておいてね。「ねこ」と呼ばれる主人公の男の子の成長を通して、著者はそんなふうに語りかけているのかもしれない。

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    2013年12月25日
  • みずうみ

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    いしいしんじ氏の作品は『ポーの話』と『四とそれ以上の国』しか読んでないのだけど、冒頭からしばらく読んで、その2冊が繋がるような気がしました。第1章。しずかに淡々として、すこし不穏で、これは何かが起こる前なのだとわかるけど、起こったことさえも淡々と描かれる。
    それこそひたひた水が満ちて、穏やかにまた引いていくような。

    3章のラストシーン。 これまで読み手の感情はそっと抑えられていたけど、ここでやっと解放される気がします。
    このシーンが最初だったのかな。今までの物語は全部、このラストに繋がるために生まれたのかなと思いました。

    水が満ちて溢れる。人はいろいろなものを失くしていくけれど、どこか遠く

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    2013年04月16日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    いしいさんの本は三冊目です。
    二番目に好き、かな?

    ずんぐりむっくり、なんだかおかしくて哀しくて、懐かしくてあたたかい、そんなお話でした。

    いしいさんのお話は、悪い人がでてこない。玉虫色のスーツのセールスマンさえも、なんだか憎めない。

    ささやかな幸せに改めて感謝しようと思いました。

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    2013年03月17日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    いしいしんじの、「大人のための絵本」っぽいところが大好きで、
    この本も読み始めました。
    ただ、今までと違って、世界に入り込むのに時間がかかりました。
    淡々と進み、物語の全容を把握するのに、300ページくらいかかりました。


    このお話は、
    吹奏楽部だった人、楽器を演奏することが大好きな人には、
    もってこいのお話。
    『音』についてのお話。




    合奏をしている
    それは、音を鳴らしている
    音を鳴らすことによって、
    誰か(何か)と繋がっていることができる
    「繋がっている」ことが、どれだけ素敵なことなのか



    それがわかるお話です。
    演奏する喜びを知っている人は、きっと

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    2013年01月22日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    ゴミや生き物の死骸も流れるようなそんな泥川。
    そこでうなぎ女たちの息子として生まれてきたポーが主人公。
    出会う清も濁も、生も死も、無垢な彼の目はそのままストレートに見つめる。

    残酷だったり厭わしかったりするものものも登場するし、物語全体から受ける印象は、陰であり夜のイメージ。
    それでも読み終わったあとに残っているのは、切なさを包み込んだなんともいえない温かみ。
    ほのかに小さな光を放っているよう。
    きっと何度も読み返すと思う。

    (注:水害の場面がでてきます)

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    2012年11月08日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    幻想的な描写で、
    つながる命やさまざまな感情を丁寧に綴った作品。
    やや冗長。

    ウミウシ嬢たちがすてきでした。

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    2012年11月06日
  • 四とそれ以上の国

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    四国を舞台にした短編集。これまでのいしいしんじをイメージして読み始めたため、その作風の変化にびっくり。今までの寓話的な、ちょっとふんわりした要素は全く0。なかなか続きに手が出せず、読み終わるのに3ヶ月近くかかってしまった…嫌いじゃないよ、嫌いじゃないけど、このいしいしんじを受け入れるのに少し時間がかかりそうです。

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    2012年09月13日
  • みずうみ

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    ネタバレ

    いしいしんじ作品についてのおぼえがき

    ”みずうみ”をよんだあとは、水音が印象に残った。
    水くみたちのみずうみから、タクシー運転手、分娩台まで全章にわたる水の気配。羊水ってどんな匂いなんだろ?としりたくなる。
    ものごとはおこるだけ。みずのなかを漂っていくような。

    ”死産”というほんとのできごとをゆったりふくんで流れている物語がよかった。
    実体験が入った小説はすきじゃないというひともいるけど、ただ受け入れるにはできすぎてて切なすぎる世界観だからこそ、人間臭さがあって安心できた。


    いしいしんじ作品をよむと「湿度」や「気温」や「匂い」を感じる。
    とくにみずの匂い。そしていつも羊水ってどんな匂い

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    2012年08月29日
  • 四とそれ以上の国

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    古来から現代までに存在した,
    神様だとか精霊をはじめ,人間から動植物にいたるまで
    ありとあらゆる魂が四国中で静かに息づいていて
    物語はいつどこを切り取ることなく流れるように展開されていく.

    ときどきぞくっとするほど怖くって
    途方もなくグロテスクな文章は
    やっぱりいしいしんじだな,って思わずにはいられなかった.

    一度じっくり四国をまわってみたいな.

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    2012年05月10日
  • みずうみ

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    凄く良い変態的で素晴らしい!読んでも何もわからんかったのでレビューできない笑
    最終的にみずうみに還るのだ…

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    2012年03月04日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    長くてつまらない

    と思ってたけど2年ぶりに再読。そうしたらすごくいいじゃないか!
    どんどん一気に読めました。良い気分!

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    2011年10月20日