丸山俊一のレビュー一覧

  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る

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    分かりやすく、貨幣の価値の循環論法について書かれていた
    個人的に2章以降の内容があんまりためになら無かった

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    2023年06月03日
  • 脱成長と欲望の資本主義

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    資本主義に対して、脱成長か、資本主義が形を変えて現状の課題に対応していくのか、さまざまな意見があり、多角的に考えることができて面白い。
    セドラチェクの共産主義社会での体験から出てくる、個人が選択できる自由、所有や言論の自由、どこに重きを置くか選択できる世の中への思いに、言葉の重みを感じた。

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    2023年03月15日
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る

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    ビットコインは法定通貨になりえない。
    なぜならビットコインがまさに「分散化」された仮想通貨だから。

    資本主義社会の本質的な不安定性により、バブルやインフレの時に社会全体の安定性のために行動してくれる、公共的な機関がないから。

    アリストテレスは、共同体のみならず、すべての事物はなんらかの「善」を目的にした存在だと考えた。

    「善」という目的が実現されると、もはやそれ以上何も望む必要はなくなるから「善」のそれ自体で「自足」している状態であるといえる。

    よって「無限」を目的にすることは、決して「自足」の状態に達することができないことを意味する。
    すなわち究極の「悪」

    「新古典派」=基本的に不

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    2022年11月24日
  • 働く悩みは「経済学」で答えが見つかる 自分をすり減らさないための資本主義の授業

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    悩みは分かる。けど解決されたとは言いがたいかな。
    過去に生きた経済学者や哲学者が現代の状況をみて独自の理論を述べる。わかりやすく解説してある。
    どんなに便利になっても、結局自分の頭で考えないとダメだという印象。

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    2022年11月17日
  • 働く悩みは「経済学」で答えが見つかる 自分をすり減らさないための資本主義の授業

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    ネタバレ

    書店にて目に留まったので購入


    資本主義なのになんで疲れるのか?ということを題材にしていて、今日の資本主義経済がどのような時代と共に成り立っていったのかを各時代=各章を提言した経済学者(哲学者)と共に紐解きながらコンパクトに対談形式で解説していく内容

    現代の働く人の疑問と共に各章ごとのテーマにそった内容に合った経済学者(哲学者)が対談していく形は経済学に興味がない人にもわかりやすく
    また、章の終わりごとに登場した経済学者(哲学者)の紹介が書かれていて経済学に興味を持った人にも手に取りやすい内容になっていると感じた

    3章では現代のデジタル資本主義への問題提起と共に4章では経済が他人指向型社

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    2022年08月26日
  • 世界サブカルチャー史 欲望の系譜 アメリカ70~90s 「超大国」の憂鬱

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    切り口は面白く悪くはないが、映像作品を言葉で表現することの難しさを感じた。タイトルもちょっとミスリードっぽい気がする。

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    2022年08月06日
  • 世界サブカルチャー史 欲望の系譜 アメリカ70~90s 「超大国」の憂鬱

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    その時代のアメリカの象徴としての映画が紹介され、出来事を回想する。60年代ならば、ベトナム戦争や反戦運動、ヒッピー映画である『イージー・ライダー』のような。果たしてサブカルチャーと言っても、アメリカにメインカルチャーなんてあるのか。美術や絵画、演劇などのクラシックな文化は欧州にはあり、フランスのジャンリュック・ゴダールが、日本はアメリカばかり見ているが、本当は欧州の方が相性が良いはず、という意味が分かる気がする。若いアメリカは物語が欲しくて、無理矢理、西部劇をシンボリックに語り、年代を象徴する若者のシーンを映画と共に発現してきた。そして、このカウンターカルチャーさえ、それより上の世代が消費社会

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    2022年06月25日
  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時

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    生きるためのコストは、衣食住ではなく人と交流するためのコストが大きい、というのはなるほど、と思いました。
    自分はわりと引きこもりタイプで、人との交流は疲れてしまい、ひとりでいることが好きですが、それでもやはり衣食住が整っていたとしてもひとりで生きていくのは精神的にも無理です。
    そして、自分は特に節約しているわけではありませんが、生活コストがかなり低いのですが、交流コストがかなり低いからかな、と気付きました。そして田舎にいると東京に行きたいという人が必ず一クラスにひとり以上いますが、どれだけ交流を必要とするかは人それぞれですが生きるために多くの交流が必要なタイプだと田舎という閉ざされた世界では生

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    2022年03月23日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて

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    ネタバレ

    今起きている過激で反動的な回帰、民主主義への攻撃、SNSが自由意思を損なうというのは、オルテガの「大衆の反逆」で指摘していることだと思った。

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    2022年03月17日
  • 欲望の資本主義5―格差拡大 社会の深部に亀裂が走る時

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    コロナ後の経済社会や格差などを5名の知識人が考察 する。
    今後の社会について、世界の知識人が様々な考察や意見を述べているが、共通しているのは今後のことは誰にもわからないということ。世界が多様化して予測が難しい。彼等へのインタビューの中でよく出てくるのはケインズの話。彼の考えは、結果的に正しかったという意見が多かった。でも彼が現場まで見通していたかどうかはわからない。この5人の識者の意見も、いずれ誰かが正しかったのかが結果論として考察されると思う。
    目次より
    ハスケル~無形資産について 無形資産が拡大する社会
    シラー~ ナラティブ経済 物語が経済を動かす
    アヤモグル~ 経済への見方 税,生物,歴

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    2022年03月13日
  • 14歳からの個人主義~自分を失わずに生きるための思想と哲学

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    ジャケ買いです。歳のせいかそこまで響かなかったのですが。置いてみて、手に取った誰かの心に届くことを祈ります。

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    2022年02月13日
  • 14歳からの個人主義~自分を失わずに生きるための思想と哲学

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    14歳が読んで分かるのだろうか?難しいと感じた。みんなと同じじゃなくて良いとか、個人主義の教育は子どもたち伝えるべきと共感しました。
    単に大人の主張で教えるのではなく、こういうのも良いかも。
    夏目漱石、森鴎外に関しては初めて知った思想があり、著者に感謝です。夏目漱石の個人主義とモンテーニュのエセー抄を読んでみたくなった。

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    2021年11月27日
  • 14歳からの資本主義

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    14歳からというタイトル通り、資本主義について説明した本。資本主義の問題点も。14歳にこれがりかいできるかは?だけれど、大人の入門書としても良いかもしれない。

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    2021年11月25日
  • 欲望の資本主義3―偽りの個人主義を越えて

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    ギャラウェィのGAFA批判は、興味深かった。利用者が増えることでより多くのデータが集まるネットワーク効果は、確かに莫大な利益を産むと思いました。

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    2021年06月30日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて

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    個マルクス・ガブリエルと斎藤幸平の対談は、個人的に注目している2人なので、とても興味深かった。
    SNSに中国、自由主義。
    混沌とする世界だからこそ、科学だけではなく哲学。

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    2021年06月07日
  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時

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    前作に続き、知的な刺激にあふれた本。難解な部分もたくさんあったが、AIによって創造的であることの圧力が強まるとの部分や、ネガティブな部分を含め全てが資本主義に取り込まれる過程など、読んでいてイマジネーションの働く部分がたくさんあった。ただ、「おわりに」の部分は、少し強引に感じて、あまり馴染めなかった。

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    2021年06月06日
  • 欲望の民主主義 分断を越える哲学

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    本書が出版された2016年、トランプ氏が大統領選挙で当選した年、民主主義は世界的に危機にあった。ポピュリズム政党、政治家が欧州で躍進、日本の都知事選も国際的にはポピュリズムと評される。
    これまでも投票率の低さ、政治への無関心は言われてきたが、昔の無関心は、投票しなくても無難な結果、という空気だった。だが今は、政治への信頼が失われている。選挙で選ばれた者は民意を代表しない、つまり代表制民主主義そのものに疑念が抱かれている。これは時代の変化に民主主義が対応できないのか、それとも民主主義そのものに欠陥があるのか。

    本書は、そんな時代の空気の中、米国とフランスの政治学者、心理学者、哲学者へのインタビ

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    2021年04月19日
  • 欲望の資本主義3―偽りの個人主義を越えて

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    五人の対談が特集される中、ほぼ皆が仮想通貨とトランプ大統領について語っているのが印象的。

    特に仮想通貨を開発者であるホスキンソンの話は理解しやすい。何のこっちゃわからない状態だったが、仮想通貨が作られた背景や目指すもの、またブロックチェーン技術の一端の一端は理解できた。それだけでも価値があるかな。
    続いて、仮想通貨に対して懐疑的な意見を持つティロールの対談が載せられているのも良い。
    政府の介入がない自由な通貨の可能性と、自由すぎるが故に危険性があり制約すべきだと言う意見それぞれが聞けるので面白い。

    一方、GAFAについて語るギャロウェイの話は余りピンとこない…
    the fourも読んだけど

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    2021年03月15日
  • マルクス・ガブリエル 危機の時代を語る

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    ネタバレ

    マルクス・ガブリエル氏が東洋の重要性を語っていたのは意外だった。外から日本をどう見られているのかを知るには面白い本。哲学初心者のためカント、フィヒテも詠んでみたい。

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    2021年01月25日
  • 欲望の資本主義3―偽りの個人主義を越えて

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    このシリーズは知識欲を刺激したいときに丁度いい読み物だと思う。経済学者、哲学者が考える現在の問題と解決案は新しい視点を与えてくれる。生活の質は確実に向上している。だけど人は幸せを感じない。過去に起きたことと現代の問題では性質が違う。全人類が今より多少マシになるにはどうすればいいのか、興味が尽きない。

    だからこそ、このシリーズに出てくるスピーカーにもっと多様性があればもっと優れた本になるのにとおもう。

    言い方が悪いが、研究する環境に恵まれた人たちの集まりという偏りがあるように見える。確かにそれぞれの生い立ちを見れば様々なバックボーンがあるだろうが、実際この世に生きてる人たちはもっと多様だ。知

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    2021年01月16日