【感想・ネタバレ】AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年11月28日

AIの安全性研究に注力するマックス・デグマーク「AGIは実現するからこそ安全原則が必要。意識を持つAIと持たないAIを作り分けて、単純作業、介護ロボットに使い分けるべき。AGIは数十年で実現するだろう。人間と違う目標を目指させないようにしないと」

AIの倫理を研究するウォラックは保守的。「自立型致...続きを読む死兵器は責任を負える人がいない。戦争を始める可能性もあるので排除すべき。自立型システムの研究はやめろといいたくても始まってしまうだろう」

身体性を唱えるデネット「AGI難しいが原理的には可能。ただし自律AIは隠し事をするし人間の指示も聞かない。人間が互いに信用するのは文化の一部。AIをその輪に加えたくはない。生命進化の「設計なき適応」はAIの「理解力なき有用性」に対応する。ダーウィンとチューリングは重なる。

ホールアースカタログのケリーは楽観的。「テクノロジーも生物のカテゴリーであり(テクニウム)、AIも心を持つだろう」彼自身の東洋との出会いを重ねている。

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Posted by ブクログ 2020年04月26日

最近はコロナショックのせいで、多くのニュースが消えてしまっているように思いますが、その一つが次世代技術と騒がれていた人工知能(AI)があると思います。この本はコロナ騒動が起きる前に、もう懐かしい思い出になりつつありますが電車通勤していたときに読み終わったものです。

今後、人工知能がどのように進歩し...続きを読むていくのか、そして人間はどのように付き合うべきかを感がなければいけない時期に来ているようです。コロナ騒動が収まるのは時間がかかると思いますが、収束した暁には多くの場所で新しい世界が広がっていることでしょう。そのときにもう既に人工知能が働いているかもしれません。

在宅勤務をしていると通勤時間、移動時間がない分、考える時間が増えたと思います。数年後の仕事の進め方に、人工知能とどのように共存していけば良いか、今年のGWは普段の活動ができずステイホームということになりそうなので、自分なりに考えてみよう思いました。

以下は気になったポイントです。

・未来のAIの計算速度は私たちよりはるかに速いので、人間の動きはスローモーションのように感じられるだろう。ハエを叩き殺そうとしてもハエの方が先に飛んでしまう。体が小さいため脳の動きがとても速い。ハエにとっては、人間の手はとてもゆっくり近づいてくる(p39)

・AIによって人間はどうなるのだろうか、と問うのは間違えで「どうなりたいか」を問うべき(p43)

・仕事が私たちにもたらす3つのもの、収入・目的・友達は必要である。そこで、AIによって生み出される富のすべてを確実に人類が共有し、誰もがより豊かになるようになる方法を考えなければならない(p45)

・人間とAIの決定的な違い、1)意識を持たせることができない、2)感情がない、3)計画と想像する能力無い、人間はこの3つが合わさることで、物事に意味を見出し、相手を理解することができる、意味付けと理解する能力の有無が基本的な相違である(p80)

・私たちがAIにできないことに専念したら、人間はもっと賢くなるだろう、ただしその代償として、今はできて当然と思っている多くのことができなくなるだろう(p116)

・私たちは多くのAIの中から選択することになる、さまざまなAIが市場で競争するようになる、様々な型の車やカメラがあるように(p139)

・AIは人間が作り出したものの中で最も強力な発明品である、なぜなら人間そのものを変えてしまうから。AIによって私たちは変化し、社会も変化する(p140)

・医療においても碁の世界においても、人間とAIの両方が組んだチームが最強となる、双方が違う知性を持ち、異なる考え方をするから(p153)

・AI以後は、ある朝劇的に変化している光景ではない、いつの間にか変わっているのだ、あなたが気がつかないだけで。その変化の連続性に私たちは、日々目を凝らして見逃さないようにしなければならない。それは、ささやかな生活の一場面にあり、また思いもよらぬ身近な場で出合う存在の抱える「他者性」に気づくこと。(p195)

・感性の微分こそが多様性との対話を可能にし、その積分が社会を作る(p195)

  2020年4月25日作成 

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Posted by ブクログ 2019年12月07日

AI の将来について、特にシンギュラリティ以後の有り様についての哲学者、倫理学者などの見解をまとめた書。シンギュラリティに至るまでに、AI を人間に敵対しない物にすることの困難さが分かる。先に読んだ『無人の兵団』でも指摘されているが、要はそれを生み出し、それを使う人間の利害・性質等の要因によって、フ...続きを読むレンドリーにもなり、敵対的にもなる。利己的な人間に支配される利己的な国家が増えつつある現状の世界の動きを見る限り、AI の将来を楽観的に見ることなど、とてもではないが出来るものではない。

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