フィリップ・K・ディックのレビュー一覧

  • パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

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    P.K.ディック 1965年作品。
    ドラッグによるトリップ具合といい、
    ぐだぐだな主人公の心象風景といい、まさにディック節炸裂! 
    ハリウッド映画のような展開にワクワクしつつ、
    ラスト間際の不可解でわけのわからない描写は独特。
    それでも一気に読める面白さはさすが!の一言。

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    2009年10月04日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    ネタバレ

    ある日、大人気歌手のジェイスン・タヴァナーが、自身に関するあらゆる記録を消され、存在しなくなった世界を体験する話。なぜ記録が消されたのか?という謎を解き明かす物語だと思っていたが、真相は最後にサラッと言われるだけで納得できるかと言われても微妙。しかし、タヴァナーやそれを取り巻く人のやり取りや心情の変化、タヴァナーへの考えなど肯定的に見る人もいれば否定的な人もいるし、利用しようと悪さを働く人もいて、人間性というのを斬新な視点で書かれていた。内容を十二分には取り入れることができなかったが、最後のバックマンのタヴァナーを犯人に仕立てる下りなど、フィクションとしてのストーリーとしてもまあまあ楽しめた。

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    2026年06月06日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    古典SFだけど、今読んでもかなり面白い。
    技術や文明の描かれ方は現実とは違う方向に進んでいるのに、人間の欲望や弱さはあまり変わっていない感じがする。
    アンドロイドと人間の違いは何なのか。
    知能が高ければ幸せなのか。
    倫理観や共感はどこから生まれるのか。
    そんな問いが、物語の中に自然に組み込まれていて面白かった。
    随分前に現実から分岐した世界線を見ているような、不思議な読後感が残る作品だった。

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    2026年05月31日
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕

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    ヴァリス3部作、完結編・・・
    なのかなぁ・・・

    相変わらずよくわからない世界観。ただ不思議と不快ではない。内容は理解できなかったけど。

    壮大な独り言を聞いている感覚かな。400ページにわたるディックの独り言、そう考えると作家ってすごいなぁと思う。

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    2026年05月29日
  • 聖なる侵入〔新訳版〕

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    ヴァリス続編、ヴァリスより物語性(?)が高く、読み易かった。内容は相変わらず、まったく理解できなかった。
    ただ、不思議と読み進められる新訳のおかげか。

    処女懐妊と、神の子と父親のお話。時間軸がバグるので難しかった。

    次は三部作の最後「ティモシー・アーチャーの転生」

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    2026年05月22日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    人間になりたいアンドロイド、記憶改ざんで人間だと思い込んでるアンドロイドが自分がそうじゃないと気付いた時の絶望、はたまた自分がアンドロイド以上に冷酷になる瞬間とかアンドロイドごときに同情心が芽生える瞬間にハッとする人間側の気持ち…

    敵対する双方との違いが実はすごく曖昧だという事に戸惑う姿を描く人間らしいSF小説でした!

    人間とアンドロイドだけじゃなくて、世界で起こるあらゆる亀裂や戦争に言えることなんじゃないかなぁ

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    2026年05月18日
  • 去年を待ちながら〔新訳版〕

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    30年ほど前に読み終わらず、出張の途中でどこかに行ってしまった「去年を待ちながら」やっと読破しました。
    歳をとったせいか、ディックの複雑な心理、夫婦間の微妙な関係、わかりすぎるぐらいに分かった。これは30年前にはわからないことだった。

    内容は妻にだまされ軍用兵器のドラッグを飲まされ、未来に行く男の話。

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    2026年05月10日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    正直、分からない部分が多かった。エンパシーボックスやマーサー教等、最後まで掴みきれず、雰囲気で読んだ。それでも、読後に残る違和感だけはやけに生々しい。
    リックがレイチェルに惹かれ、関係を持つ場面も印象的だった。相手はアンドロイドなのに、見た目や振る舞いに心が動く。その時点で、人間とアンドロイドの境界はもう機能していないように見える。
    AIが身近になった今読むと、この物語は未来の話というより、人間そのものの曖昧さを暴いているように感じた。

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    2026年05月05日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    哲学に近い事を問われる作品だった、人間とアンドロイドの違いは?アンドロイドに生命はないのか?と。
    当初の主人公はアンドロイドは無機物であり処理するのが普通と考えていたが様々なアンドロイドと出会い"それ"が本当に生きていないのか?という疑問と共に仕事を実行する事となるがその時の主人公の心境等かなり読者に委ねられている様に感じます。
    正直かなり難しい作品ではあるので一概にこうでした!と感想を言えない書籍でした。

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    2026年04月30日
  • 偶然世界

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    相変わらず、頓珍漢な世界観が面白いけど
    SFって、好き嫌いが本当に分かれると思うけど、僕は好きなんだけどね。
    外れが他のジャンルと比べると多いと思うのは、結局SFの世界に僕がどっぷりはまれるほどの知識が無いからだろうなと、思うんあだよね。
    それでも、時々大当たりの特大ホームラが有るから止められないんだ。

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    2026年04月28日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    第二次世界大戦において枢軸国側が勝利しアメリカが敗北したIF歴史SF群像劇。ディックの他の著作は好きだがこれはどうにも肌に合わず、読み進めるのに苦労してしまった。世界観設定は魅力的な反面、ストーリー性が乏しい上に群像劇で視点が入れ替わるため、ダイナミズムなストーリー展開を期待すると少しアテが外れてしまう。基本的には内省と不穏のまま視点が切り替わる物語であり、これを受け入れるか否かで作品の評価はガラリと変わるとだろう。

    しかしながら第二次世界大戦の勝者の敗者が逆転している設定は非常に面白く、ドイツはある程度穏健派になるかと思いきや、歯止めの効かなくなったナチは暴走の懸念があり、日本vsドイツの

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    2026年04月24日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    DBHやCyberpunk2077など色々な作品に影響を与えた要素を探すのは面白かったが、作品自体面白かったかと言うと微妙…同テーマが散々念入りに擦られた後で読んだからかも。元祖名乗ってる店のとんかつが抜きん出て美味しいわけではないみたいな。

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    2026年04月23日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    文体のせいか難しくてあまりのめり込めなかった。心理描写が少ないので突飛に感じられる展開が多く、リックってなんでレイチェルに入れ込んでるんだっけ?等、釈然としない部分が多々あった。2周目読んだらもう少し理解できるかも。

    ただ60年前の視点で書かれたとは思えないほど、アンドロイドらしさの表現が的を得ていてすごいなと思った。
    アンドロイドの特異点について
    『自分の言葉が現実に意味していることについて、なんの感情も、なんの思いやりもない。ただ、ばらばらな用語を並べた、空虚で型どおりの知的な定義があるだけだ。』
    と述べられているが、まさに生成AIのことだと思った。本人の意思から出た言葉のように見えるが

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    2026年04月22日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    個人的にはあまり好みではなかった。
    中盤とかはちょこちょこ面白いポイントはあるが。
    60年ほど前に発表されたと考えれば相当に凄いのだけれど、今更読む必要はあまり無いかなと思ってしまった。

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    2026年04月17日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    独特の世界観ではあるが描写も上手く理解はしやすい。しかし哲学的な部分が強くわかるようなわからないような気持ちになった。

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    2026年04月13日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    最近テスラのオプティマスなどのヒューマノイドに興味があるので手にとりました。
    人間とアンドロイドの境界線とは?
    有機物と無機物とハッキリ切り分けができるか?
    正直これから先我々が直面するであろう問題…
    とても考えさせられるテーマでした。
    物語は中盤くらいから誰が人間で誰がアンドロイドか分からなくなるので目が離せない展開で面白いです。

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    2026年04月04日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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     SFだが、テクノロジーものというより、人間の精神とか心理とかもしかしたら脳科学とか性衝動とかそっちのほうに興味のある作家なのかなあと思った。といいつつ、テクノロジーを突き詰めるといつしか人間探究とつながって哲学の領域に入っていく流れはなじみ深い。
     マーサーに関する終盤の展開は難しくてよくわからなかった。
     しかし男が自分の悩みの原因を女のせいにして女によしよしされて終わる話だった、とも読める。

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    2026年04月04日
  • 火星のタイム・スリップ

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    現実と虚構が入り乱れた混沌とした世界が描かれていてディックワールドが色濃く展開されている。パラレルワールドへは分裂症が引き金となって導かれるようになっていて、健常人ー障害者という点も重要テーマ。これまでの作品よりも読んでいて複雑な印象を受けたので、好みはハッキリ別れそうです。
    複数の登場人物それぞれの目線から描かれていて、少しずつリンクしていくような構成になっている。
    それぞれの思惑が交差していくので、その点は引き込まれました。
    ただ、話が分かりづらいこと、展開としても期待を超えるような大きな山場もなかったので、やや物足りなさを感じました。
    ディックの世界観は十二分に味わえる作品です。

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    2026年04月01日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    あぁ、それにしても羊がほしい、、、

    壮絶な核戦争の余波により、ほとんどの生物が死滅ひてしまった世界。その世界では電気仕かけの猫、馬や羊といった模造品のペットが溢れていた。

    主人公のリックはアンドロイド(通称アンディ)のバウンティハンター。彼は火星から逃げてきた8体のアンディのニュースを奇貨とし、闇の摩天楼を彷徨い歩く。

    という感じのあらすじかなぁ。


    SFあるあるの独自の用語が難しくなかなか、難解な印象。「共感ボックス」はまぁ、なんとなくわかる。
    「感情オルガン」もわかる。
    しかし、「マーサー教」がわからん!
    宗教だとは思うが、空のくだりや月のくだりがなんのことやら!

    色々と飲み込み

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    2026年03月26日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    人間とアンドロイドの境界線は一体何なのか。親切に振る舞えるかどうかなのか。生成AIは優しく振る舞ってるポーズをすることは難しいことではない。自分から見た他人とアンドロイドには違いがあるだろうか。どちらも外部の入力に反応して、出力を行っている。機械であるかどうかなのか。それならば人間も脳からの電気信号を使って情報伝達を行っている。
    2030年前後にはAGI(汎用人工知能)の実現が予測されている。敢行当初のアンドロイドに対する考えと2026年現在の考えは違っているだろうし、5年後もきっと変わっているんだろう。

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    2026年03月15日