フィリップ・K・ディックのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フィリップ・K・ディックは、麻薬をテーマに扱った作品が多いけれど、この作品はその代表作。
「麻薬でトリップ→ひどい悪夢→やっと目が覚める→と思ったらまだ悪夢の中」という恐怖を、しつこいほどに描いています。人間の意識なんてあやふやなものだと思わされます。
麻薬による、人びとのそれぞれの夢の中に普遍的な神として君臨するパーマー・エルドリッチ。人間が己の瑣末な意識から逃れられない存在なら、神はその幻想さえ支配すれば神たり得るのかもしれません。
途中まで、主人公をバーニー・メイヤスンだと思っていました。公式の主人公はレオ・ビュレロなんですね。
タイトルは良いですね。美しいです。同じ作者の「流れ -
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ネタバレSF界では有名な方らしいというのと、本屋で見た装丁がかっこよ(略)厨二心をくすぐられたので購入。よく耳にする「~は~の夢を見るか?」というタイトルの元ネタでる「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という作品を書いたフィリップ・K・ディックの長篇処女作。らしい。本当はどこかの作品でオマージュだか参考だかにされているから手に取ったんだと思うけど、その作品かは忘れてしまった。
ボトルという装置によってランダムに権威者が無作為に変動していく近未来の世界で、従属契約や刺客とディープの争い。《炎の月》。
絶対的君臨者として存在するヴェリック。それにつき従うエレノアとムーア。テッドは翻弄されるがままにその -
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PKDにしては、なんだか読みやすいぞ。最初の長編だから?
現実とは、アイデンティティとは、という主題は出てこないと言っていい。唯一、複数人で一人の人格を形成する、一つの体を複数人でシェアする部分がかする程度。けど、大して触れられず、あっさり流される
ストーリー上、重きを置かれているのはM(ミニマックス)ゲームでもなさそう。結局運でも偶然でもないことが明らかになるし。
それよりは、人による人の支配の不当性が言いたいのかな?最初と最後でうまく繋がるし
炎の月は理解不能
最後の裁判はいささか唐突で、執筆直前にヴェニスの商人を読んだと言われても説得力があるほど
そう言えば、ドラッグが出てこな -
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02年再版版。
本作はPKDの長編では初期作品であるにもかかわらず、
そのドープさ加減は手加減を知らない。
至って面白みもないタイトルから安易に内容を予想するのは間違いで、
やはり一筋縄ではいかないストーリー。現実世界を歪んでいき、
最後のほうではやはり混沌に突入していきます。
PKDの著作の中でも、ベストに挙げる人が少なくない名作。
-ハヤカワオンライン「書籍詳細」より-
火星植民地の大立者アーニイ・コットは、宇宙飛行の影響で生じた分裂病の少年をおのれの野心のために利用しようとした。その少年の時間に対する特殊能力を使って、過去を変えようというのだ。だがコットが試みたタイム・トリッ -
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初ディック(正確には、『きょうも上天気』で一編読んだのが最初)。映画『アジャストメント』を観たことをきっかけに手に取ってみましたが、すごく読み応えがありました。とはいえ、表題作「アジャストメント(「調整班」改題)」は、映画にとってはほとんど原案程度みたいですね。
特におもしろかったのは「ウーブ身重く横たわる」、「にせもの」、「ぶざまなオルフェウス」です。
「ウーブ…」は高度な知性を持った宇宙豚の話。人間てどうしてこんなバカなことするんだろう…という落ち込みから一ひねりあるラストにぞくっとしました。
「にせもの」は自分という存在や記憶のあやふやさ、それを証明することの難しさがテーマ。す -
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〈私〉という存在は何か魂みたいなものがあって、生まれた時から存在するものではない。生まれてからの経験や思考を記憶として積み重ねていく、その積み上がった現在までの記憶の総体が〈私〉として認識されているだけなのだ。
とすると、自分の記憶は本物の記憶なのかという疑問は、〈私〉の存在自体をおびやかす疑問で、本作に収録されている「にせもの」や「電気蟻」は〈にせものの記憶〉がテーマになっていて読み終わっても、う~んと考え込んでしまって答えは出ないんだけど、その考え込むという行為を誘発させる読書というのは非常に贅沢。他にも「父祖の信仰」での共産主義の描き方はなるほどと思えるものがあるし、「凍った旅」は非情な -
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ネタバレ名作すぎてうまく自分の感想を持てるかの自信があまりないけど、読み終わってまず思ったことは、難解だな…という感じ。
アンドロイドと人間の境目について論じていることは分かるんだけど、人間が人間たる行動をしている時の描写が結構わかりにくかった。共感ボックスの概念は飲み込めるとして、なんでおじいさんが山を登り続ける映像に共感する仕組みになるんだろう……
アンドロイドとセックスした後の主人公の心の動き方もちょっと難しかったな…結局、セックスしたから情がわいたということなんだろうけど、同型のアンドロイドを殺した=見た目で判断していない=ひとりの人間として認めた、ということでいいのだろうか?その上でアンドロ -
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ネタバレ・ペンフィールド情調オルガンで特定の番号をダイアルすることで、その番号に対応した感情を自分自身に設定できる。
・生きた動物が貴重であり、皆が何かしらの動物を飼っているが、実態としては安く買える電気動物を飼って見栄を張っている者も多い。
・第三次世界大戦後、放射性物質により地球が汚染されて火星への移住が進められ、特典として無料でお手伝いのアンドロイドを与えられるが、一部のアンドロイドは自由を求めてその主人を殺して火星を脱走し、地球で人間に化けて生活している。
・少なくとも1人の人間は殺している殺人ロボットを駆除する仕事(賞金稼ぎ)をしている主人公・リック
・人々は共感を何よりも重んじるマーサー教 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ●難しかった点
・SFだけど説明が最小限で読むのに時間がかかった
・イジドア(とリック)の前に現れたマーサーは現実?
●生きた動物がステータスになる世界
・山羊をアンドロイドに殺されたことでリックがどれだけショックを受けたかの表現→自殺未遂
・リックを正気に戻した希望→絶滅したはずのヒキガエルを発見
●【テーマ】人間らしさとは何か?
・検査のくだりでリックがアンドロイドなのではとヒヤヒヤした
・共感する能力を求めて人を殺したロイ→手段を選ばず手に入れようとする欲が人間のよう
・リックにとって最も大切だと思う山羊を殺したレイチェル→人間らしい複雑な感情のあらわれ
・アンドロイドを殺したリック -