フィリップ・K・ディックのレビュー一覧

  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    ・ペンフィールド情調オルガンで特定の番号をダイアルすることで、その番号に対応した感情を自分自身に設定できる。
    ・生きた動物が貴重であり、皆が何かしらの動物を飼っているが、実態としては安く買える電気動物を飼って見栄を張っている者も多い。
    ・第三次世界大戦後、放射性物質により地球が汚染されて火星への移住が進められ、特典として無料でお手伝いのアンドロイドを与えられるが、一部のアンドロイドは自由を求めてその主人を殺して火星を脱走し、地球で人間に化けて生活している。
    ・少なくとも1人の人間は殺している殺人ロボットを駆除する仕事(賞金稼ぎ)をしている主人公・リック
    ・人々は共感を何よりも重んじるマーサー教

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    2026年08月15日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    逃亡アンドロイドを「処理」する賞金稼ぎデッカードの話。
    読み進めるほど、人間とアンドロイドの境界が曖昧になっていく。

    アンドロイドは共感を持たない、という前提で物語が始まるのに、
    それがどんどん揺らいでいく。
    特別な感情を抱いたレイチェルとの顛末も救いがなく
    ハッピーエンドとは言い難い。

    姿がどうであれ、親切さを持つ限りそれは本物だ
    という視点に立つと、
    コピーか原物かという問い自体が意味を失う。
    答えを与えず、問いの不確かさそのものを残す作品だった。

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    2026年08月02日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    読んでいるうちに面白いのか面白くないのかわからなくなってくる作品。
    面白くて没入して読む部分と、やっぱり面白くないかもと思う部分が交互に出てくる。同じように、分かりにくい部分と分かりやすい部分もある。
    「他者を思いやる心を忘れて冷たくなった人間と、機械のどちらが本当の意味で人間らしいのか」という哲学的なメッセージを私たちに投げかけているらしいがあまり読み取れない。
    アンドロイドは電気羊の夢は見ないと思われる

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    2026年07月31日
  • トータル・リコール

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    『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』が貸出中だったため、代わりに手に取った一冊。

    海外作品らしい大胆などんでん返しが印象的で、現実と非現実、真実と虚構の境界を巧みに描いている点が面白かった。

    一方で、読後に深く考えさせられるような余韻はあまり残らなかった。

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    2026年07月19日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    ●難しかった点
    ・SFだけど説明が最小限で読むのに時間がかかった
    ・イジドア(とリック)の前に現れたマーサーは現実?

    ●生きた動物がステータスになる世界
    ・山羊をアンドロイドに殺されたことでリックがどれだけショックを受けたかの表現→自殺未遂
    ・リックを正気に戻した希望→絶滅したはずのヒキガエルを発見

    ●【テーマ】人間らしさとは何か?
    ・検査のくだりでリックがアンドロイドなのではとヒヤヒヤした
    ・共感する能力を求めて人を殺したロイ→手段を選ばず手に入れようとする欲が人間のよう
    ・リックにとって最も大切だと思う山羊を殺したレイチェル→人間らしい複雑な感情のあらわれ
    ・アンドロイドを殺したリック

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    2026年07月18日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    本物の生命が希少・高価となったディストピアで、アンドロイドは管理から外れれば隠蔽される存在。共感はマーサー教として制度化されるが、やがてそれも捏造と暴露される。それでも人々は虚構の価値観の中で生き続ける。読後感は不思議と暖かい。Audibleで耳読。

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    2026年06月29日
  • 死の迷路

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    短いお話だけど、登場人物がやたらと多い。
    ディックとしてはきちんと、起承転結があり、ラストもすっきりした。

    主人公たちが、地球ではない惑星に集められ、一人ずつ殺害されていく物語。

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    2026年06月17日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    ネタバレ

    ある日、大人気歌手のジェイスン・タヴァナーが、自身に関するあらゆる記録を消され、存在しなくなった世界を体験する話。なぜ記録が消されたのか?という謎を解き明かす物語だと思っていたが、真相は最後にサラッと言われるだけで納得できるかと言われても微妙。しかし、タヴァナーやそれを取り巻く人のやり取りや心情の変化、タヴァナーへの考えなど肯定的に見る人もいれば否定的な人もいるし、利用しようと悪さを働く人もいて、人間性というのを斬新な視点で書かれていた。内容を十二分には取り入れることができなかったが、最後のバックマンのタヴァナーを犯人に仕立てる下りなど、フィクションとしてのストーリーとしてもまあまあ楽しめた。

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    2026年06月06日
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕

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    ヴァリス3部作、完結編・・・
    なのかなぁ・・・

    相変わらずよくわからない世界観。ただ不思議と不快ではない。内容は理解できなかったけど。

    壮大な独り言を聞いている感覚かな。400ページにわたるディックの独り言、そう考えると作家ってすごいなぁと思う。

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    2026年05月29日
  • 聖なる侵入〔新訳版〕

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    ヴァリス続編、ヴァリスより物語性(?)が高く、読み易かった。内容は相変わらず、まったく理解できなかった。
    ただ、不思議と読み進められる新訳のおかげか。

    処女懐妊と、神の子と父親のお話。時間軸がバグるので難しかった。

    次は三部作の最後「ティモシー・アーチャーの転生」

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    2026年05月22日
  • 去年を待ちながら〔新訳版〕

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    30年ほど前に読み終わらず、出張の途中でどこかに行ってしまった「去年を待ちながら」やっと読破しました。
    歳をとったせいか、ディックの複雑な心理、夫婦間の微妙な関係、わかりすぎるぐらいに分かった。これは30年前にはわからないことだった。

    内容は妻にだまされ軍用兵器のドラッグを飲まされ、未来に行く男の話。

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    2026年05月10日
  • 偶然世界

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    相変わらず、頓珍漢な世界観が面白いけど
    SFって、好き嫌いが本当に分かれると思うけど、僕は好きなんだけどね。
    外れが他のジャンルと比べると多いと思うのは、結局SFの世界に僕がどっぷりはまれるほどの知識が無いからだろうなと、思うんだよね。
    それでも、時々大当たりの特大ホームラが有るから止められないんだ。

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    2026年04月28日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    第二次世界大戦において枢軸国側が勝利しアメリカが敗北したIF歴史SF群像劇。ディックの他の著作は好きだがこれはどうにも肌に合わず、読み進めるのに苦労してしまった。世界観設定は魅力的な反面、ストーリー性が乏しい上に群像劇で視点が入れ替わるため、ダイナミズムなストーリー展開を期待すると少しアテが外れてしまう。基本的には内省と不穏のまま視点が切り替わる物語であり、これを受け入れるか否かで作品の評価はガラリと変わるとだろう。

    しかしながら第二次世界大戦の勝者の敗者が逆転している設定は非常に面白く、ドイツはある程度穏健派になるかと思いきや、歯止めの効かなくなったナチは暴走の懸念があり、日本vsドイツの

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    2026年04月24日
  • 火星のタイム・スリップ

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    現実と虚構が入り乱れた混沌とした世界が描かれていてディックワールドが色濃く展開されている。パラレルワールドへは分裂症が引き金となって導かれるようになっていて、健常人ー障害者という点も重要テーマ。これまでの作品よりも読んでいて複雑な印象を受けたので、好みはハッキリ別れそうです。
    複数の登場人物それぞれの目線から描かれていて、少しずつリンクしていくような構成になっている。
    それぞれの思惑が交差していくので、その点は引き込まれました。
    ただ、話が分かりづらいこと、展開としても期待を超えるような大きな山場もなかったので、やや物足りなさを感じました。
    ディックの世界観は十二分に味わえる作品です。

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    2026年04月01日
  • 偶然世界

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    久々のフィリップ・K・ディックです。
    確か、今から30年ほど前に「去年を待ちながら」を読破できず挫折してから読んでませんでした。
    ハヤカワからかっこいいカバーの新訳が出ているので購入。
    歳とったせいか、あれから読書レベルが上がったのか、フィリップ・K・ディックいいじゃん。
    登場人物が多くて、かなり混乱しましたが、SFの要素を詰め込みました!というごちゃごちゃ感がとてもよかった。
    処女長編作ということで作者の若さもあるんだろうけど、強いエネルギーを感じました。

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    2026年02月05日
  • 人間以前 ディック短篇傑作選

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    他の短編集もいくつか読んだが今回はファンタジー色が強めかな?
    つまらないとは言わないがどこか盛り上がりに欠けた

    ただ 宇宙の死者 に出てくる「重大問題を真夜中に解決しようなんて思わないこと」というセリフは気に入った

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    2026年01月27日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    独日がWW2に勝った世界線という事、アマプラのドラマ版のPVでちらっと見た事があるくらいなので、読んだ感想としては思ったより地味
    易経に何度もメインキャラクター達が頼っているが、日本人が易経をやるというイメージはどこから来たのだろうか笑
    易経の難しい漢字とか読み方にはルビが欲しい、、笑
    章の中で登場人物が行ったり来たりするので少しだけ分かりにくい
    田上とチルダンが個人的にはお気に入り
    たんぽぽ計画は結局どうなるんだろう?
    結構大事な所なのに、曖昧にされちゃってそこは残念でした

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    2026年01月26日
  • 偶然世界

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    公共的偶然発生装置ボトルのランダムな動きによって60億人の中から新たな最高権力者が決定された。そして、その生命を狙う暗殺者が合法的に指名されようとしていた…

    このあらすじだけみると面白そうなんですが、メインプロットがもう一つあって、何だかまとまりのないお話になっています。

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    2026年01月21日
  • 高い城の男

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    初めてディック作品を読んだが少し難しかった
    歴史的な背景もさることながら、複数の世界線が同時並行でかつ現実と虚構が入り交ざるので何回か読んだらもっと理解が深まり面白みが出てくるのかもしれない

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    2026年01月09日
  • ヴァリス〔新訳版〕

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    神学に関する部分は100%理解不能でした。ただ…それ以外の部分でも色々と揺さぶられるものがありました。
    主題とは関係ないですが印象に残った表現を一つ抜粋します
    "「じゃあ宗教の真の名前は、死なんだ」「秘密の名前はね」「『おれのネコはなぜ死んだんですか?』答え『見当もつかんよ』。答えなんかない。道を渡ろうとした死んだ動物がいるだけ。ぼくらみんな、道を渡りたい動物で、でも途中でまったく気が付かなかった何かが僕たちをなぎ倒す。…」"

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    2026年01月06日