フィリップ・K・ディックのレビュー一覧

  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    なるほど、ブレードランナーが見たくなる本だった
    海外SFに慣れていないので、最初は自分の中で想像するのに時間がかかったけど、中場から引き込まれる
    人間とは、宗教とは、死とは、境界線とは

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    2026年09月27日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    誰もが一度は聞いたことがあるこのタイトル「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は約五十年前に発行された本らしい。
    生命ある生き物を飼うのがステータスとなった荒廃した世界で、アンドロイドを狩るバウンティハンターの主人公リック・デッカードは電気羊を飼っている。本物の動物を手に入れるために火星から逃亡してきたアンドロイドの首にかけられた懸賞金を狙い狩っていく。
    人とアンドロイド、何故人はアンドロイドを造ったのか?人に似せて造ったのか?次第にアンドロイドに惹かれていく主人公は、実は自分もアンドロイドなのではないかと疑心する。人に憧れるアンドロイドは人間社会に溶け込み生きている。お互いに共存の平和な世界は無かったのだろうか。

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    2026年09月17日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    タイトルは知ってるけど読んだことない本のうちの1冊。
    率直な感想としては、何か思ってたのと違うでした。かと言って全く面白くないというわけでもない。自分がSFを読むのがほぼ初なのでそのせいもあると思う。

    アンドロイドかどうかを判定するテストがあるが、わざわざそんなことせずとも「触るだけで分かるのでは?」と思いながら読んでたら、アンドロイドと性行為しだして驚き。体は生身の人間と同じで、脳に電気回路みたいなのを埋め込まれてるのをアンドロイドと呼んでいるのか、その辺りがイメージできず(その他にもSFなのでイメージ出来ないことが多かったが)、面白さが半減してしまったように思う。なので途中から人間とアンドロイドではなく、日本人と在日コリアンみたいな関係をイメージしながら読んでた。
    あと、バスターフレンドリーは何故かシンプソンズに出てくるピエロのクラスティーをイメージしてた。

    タイトルと表紙は素晴らしい。

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    2026年09月13日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    本作には、人間とアンドロイド、そして本物の動物と「電気羊」のような機械の動物が登場する。作中では、両者を区別するために共感性を測定する「ヴォート=カンプフ感情テスト」などが用いられ、「共感を持てるかどうか」が人間性の証明として提示される。

    1968年の刊行から50年以上が経った現在、生成AIの進化は目覚ましい。愚痴を聞いて寄り添うような返答をするAIの登場により、表面上の「共感」という点では、AIもかなり人間に近づいていると感じる。

    しかし、人間同士の関係を見つめ直した時はどうだろうか。

    私たちは常に他者に共感できているだろうか。人間であっても誰にも共感できない瞬間はあるし、共感性が希薄な人間だって存在する。そう考えると、共感の有無だけで人間とアンドロイドの境界線を明確に引くのは、実はとても難しいのではないだろうか。

    主人公のリック・デッカード自身、物語の中で「自分もアンドロイドなのではないか」と葛藤する場面がある。
    AIとの違いを考えていくと、「自分も睡眠・食欲・生殖能力があるだけのAI(プログラム)に過ぎないのではないか」という漠然とした恐怖や葛藤が芽生えてくる。

    テクノロジーが進化し、AIが日常に溶け込んだ今だからこそ、デッカードの抱いた揺らぎがよりリアルに響く作品だった。

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    2026年08月25日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    読み終わったんだが……この作品がそんなにも評価されるのが謎というのが率直な感想。映画も観ればいいのか?
    世界観の作り込みはすごいと思うが、途中デッカードくんの意思がふらふらしてて、「何をやりたいんだこいつは?」とこちらも困惑した。
    アンドロイドと人間の違いなんて曖昧なもんだよねってのはAIが話題のこの令和の時代には親しみやすいテーマなのかなとは思う。

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    2026年08月24日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    名作すぎてうまく自分の感想を持てるかの自信があまりないけど、読み終わってまず思ったことは、難解だな…という感じ。
    アンドロイドと人間の境目について論じていることは分かるんだけど、人間が人間たる行動をしている時の描写が結構わかりにくかった。共感ボックスの概念は飲み込めるとして、なんでおじいさんが山を登り続ける映像に共感する仕組みになるんだろう……
    アンドロイドとセックスした後の主人公の心の動き方もちょっと難しかったな…結局、セックスしたから情がわいたということなんだろうけど、同型のアンドロイドを殺した=見た目で判断していない=ひとりの人間として認めた、ということでいいのだろうか?その上でアンドロイド6人を殺す仕事を全うしたことで、絶望して死ぬしかなくなった、という解釈になった。
    ヒキガエルを見つけて家に飛んで帰るのは、その思想の不徹底に見えるのでちょっとよくわからない。
    イジドアまわりのストーリーは単にちょっとかわいそうだったな…特殊者とアンドロイドと(弾圧する側の)人間の関係はもう少し整理できたんじゃないのかとも思った。

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    2026年08月16日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    逃亡アンドロイドを「処理」する賞金稼ぎデッカードの話。
    読み進めるほど、人間とアンドロイドの境界が曖昧になっていく。

    アンドロイドは共感を持たない、という前提で物語が始まるのに、
    それがどんどん揺らいでいく。
    特別な感情を抱いたレイチェルとの顛末も救いがなく
    ハッピーエンドとは言い難い。

    姿がどうであれ、親切さを持つ限りそれは本物だ
    という視点に立つと、
    コピーか原物かという問い自体が意味を失う。
    答えを与えず、問いの不確かさそのものを残す作品だった。

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    2026年08月02日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    読んでいるうちに面白いのか面白くないのかわからなくなってくる作品。
    面白くて没入して読む部分と、やっぱり面白くないかもと思う部分が交互に出てくる。同じように、分かりにくい部分と分かりやすい部分もある。
    「他者を思いやる心を忘れて冷たくなった人間と、機械のどちらが本当の意味で人間らしいのか」という哲学的なメッセージを私たちに投げかけているらしいがあまり読み取れない。
    アンドロイドは電気羊の夢は見ないと思われる

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    2026年07月31日
  • トータル・リコール

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    『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』が貸出中だったため、代わりに手に取った一冊。

    海外作品らしい大胆などんでん返しが印象的で、現実と非現実、真実と虚構の境界を巧みに描いている点が面白かった。

    一方で、読後に深く考えさせられるような余韻はあまり残らなかった。

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    2026年07月19日
  • 死の迷路

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    短いお話だけど、登場人物がやたらと多い。
    ディックとしてはきちんと、起承転結があり、ラストもすっきりした。

    主人公たちが、地球ではない惑星に集められ、一人ずつ殺害されていく物語。

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    2026年06月17日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    ネタバレ

    ある日、大人気歌手のジェイスン・タヴァナーが、自身に関するあらゆる記録を消され、存在しなくなった世界を体験する話。なぜ記録が消されたのか?という謎を解き明かす物語だと思っていたが、真相は最後にサラッと言われるだけで納得できるかと言われても微妙。しかし、タヴァナーやそれを取り巻く人のやり取りや心情の変化、タヴァナーへの考えなど肯定的に見る人もいれば否定的な人もいるし、利用しようと悪さを働く人もいて、人間性というのを斬新な視点で書かれていた。内容を十二分には取り入れることができなかったが、最後のバックマンのタヴァナーを犯人に仕立てる下りなど、フィクションとしてのストーリーとしてもまあまあ楽しめた。

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    2026年06月06日
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕

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    ヴァリス3部作、完結編・・・
    なのかなぁ・・・

    相変わらずよくわからない世界観。ただ不思議と不快ではない。内容は理解できなかったけど。

    壮大な独り言を聞いている感覚かな。400ページにわたるディックの独り言、そう考えると作家ってすごいなぁと思う。

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    2026年05月29日
  • 聖なる侵入〔新訳版〕

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    ヴァリス続編、ヴァリスより物語性(?)が高く、読み易かった。内容は相変わらず、まったく理解できなかった。
    ただ、不思議と読み進められる新訳のおかげか。

    処女懐妊と、神の子と父親のお話。時間軸がバグるので難しかった。

    次は三部作の最後「ティモシー・アーチャーの転生」

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    2026年05月22日
  • 去年を待ちながら〔新訳版〕

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    30年ほど前に読み終わらず、出張の途中でどこかに行ってしまった「去年を待ちながら」やっと読破しました。
    歳をとったせいか、ディックの複雑な心理、夫婦間の微妙な関係、わかりすぎるぐらいに分かった。これは30年前にはわからないことだった。

    内容は妻にだまされ軍用兵器のドラッグを飲まされ、未来に行く男の話。

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    2026年05月10日
  • 偶然世界

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    相変わらず、頓珍漢な世界観が面白いけど
    SFって、好き嫌いが本当に分かれると思うけど、僕は好きなんだけどね。
    外れが他のジャンルと比べると多いと思うのは、結局SFの世界に僕がどっぷりはまれるほどの知識が無いからだろうなと、思うんだよね。
    それでも、時々大当たりの特大ホームラが有るから止められないんだ。

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    2026年04月28日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    第二次世界大戦において枢軸国側が勝利しアメリカが敗北したIF歴史SF群像劇。ディックの他の著作は好きだがこれはどうにも肌に合わず、読み進めるのに苦労してしまった。世界観設定は魅力的な反面、ストーリー性が乏しい上に群像劇で視点が入れ替わるため、ダイナミズムなストーリー展開を期待すると少しアテが外れてしまう。基本的には内省と不穏のまま視点が切り替わる物語であり、これを受け入れるか否かで作品の評価はガラリと変わるとだろう。

    しかしながら第二次世界大戦の勝者の敗者が逆転している設定は非常に面白く、ドイツはある程度穏健派になるかと思いきや、歯止めの効かなくなったナチは暴走の懸念があり、日本vsドイツの最終戦争という不安感を煽ったオチなど、どの世界線でもナチはやはり悪なのだなと思った。あと易経が大流行しているという設定もかなり独特で、昨今のAIのようで登場人物の誰も彼もが行動の指針にしているのには笑ってしまった。心身ともにボロボロになりながら易経に縋る様や、要人にミッキーマウスウォッチを送るシーンなど、ディック作品らしい哀愁のある登場人物も魅力的だったように思う。

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    2026年04月24日
  • 火星のタイム・スリップ

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    現実と虚構が入り乱れた混沌とした世界が描かれていてディックワールドが色濃く展開されている。パラレルワールドへは分裂症が引き金となって導かれるようになっていて、健常人ー障害者という点も重要テーマ。これまでの作品よりも読んでいて複雑な印象を受けたので、好みはハッキリ別れそうです。
    複数の登場人物それぞれの目線から描かれていて、少しずつリンクしていくような構成になっている。
    それぞれの思惑が交差していくので、その点は引き込まれました。
    ただ、話が分かりづらいこと、展開としても期待を超えるような大きな山場もなかったので、やや物足りなさを感じました。
    ディックの世界観は十二分に味わえる作品です。

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    2026年04月01日
  • 偶然世界

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    久々のフィリップ・K・ディックです。
    確か、今から30年ほど前に「去年を待ちながら」を読破できず挫折してから読んでませんでした。
    ハヤカワからかっこいいカバーの新訳が出ているので購入。
    歳とったせいか、あれから読書レベルが上がったのか、フィリップ・K・ディックいいじゃん。
    登場人物が多くて、かなり混乱しましたが、SFの要素を詰め込みました!というごちゃごちゃ感がとてもよかった。
    処女長編作ということで作者の若さもあるんだろうけど、強いエネルギーを感じました。

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    2026年02月05日
  • 人間以前 ディック短篇傑作選

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    他の短編集もいくつか読んだが今回はファンタジー色が強めかな?
    つまらないとは言わないがどこか盛り上がりに欠けた

    ただ 宇宙の死者 に出てくる「重大問題を真夜中に解決しようなんて思わないこと」というセリフは気に入った

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    2026年01月27日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    独日がWW2に勝った世界線という事、アマプラのドラマ版のPVでちらっと見た事があるくらいなので、読んだ感想としては思ったより地味
    易経に何度もメインキャラクター達が頼っているが、日本人が易経をやるというイメージはどこから来たのだろうか笑
    易経の難しい漢字とか読み方にはルビが欲しい、、笑
    章の中で登場人物が行ったり来たりするので少しだけ分かりにくい
    田上とチルダンが個人的にはお気に入り
    たんぽぽ計画は結局どうなるんだろう?
    結構大事な所なのに、曖昧にされちゃってそこは残念でした

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    2026年01月26日