フィリップ・K・ディックのレビュー一覧

  • 高い城の男

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    初めてディック作品を読んだが少し難しかった
    歴史的な背景もさることながら、複数の世界線が同時並行でかつ現実と虚構が入り交ざるので何回か読んだらもっと理解が深まり面白みが出てくるのかもしれない

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    2026年01月09日
  • ヴァリス〔新訳版〕

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    神学に関する部分は100%理解不能でした。ただ…それ以外の部分でも色々と揺さぶられるものがありました。
    主題とは関係ないですが印象に残った表現を一つ抜粋します
    "「じゃあ宗教の真の名前は、死なんだ」「秘密の名前はね」「『おれのネコはなぜ死んだんですか?』答え『見当もつかんよ』。答えなんかない。道を渡ろうとした死んだ動物がいるだけ。ぼくらみんな、道を渡りたい動物で、でも途中でまったく気が付かなかった何かが僕たちをなぎ倒す。…」"

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    2026年01月06日
  • ユービック

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    SF物語を久しぶりに読みました。
    半生命や時代退行などの世界は面白いと感じました。

    だけれど、私の読解力が不足しており、物語の半分くらいまで、生きている世界なのか、半生命(死者)の世界なのかは分からなかった。
    体温の低下などで、ようやくどちらの世界かわかったのです。
    SFの世界で設定がぶっ飛んでいたり、ありそうでない世界観を味わうことも良いかなと感じました。

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    2025年12月18日
  • 宇宙の眼

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    ネタバレ

    おもしろい、、!!!!!!おもしろすぎる。ディック作品にしては読みやすく、破綻もない。
    読みやすいし、なんだんかだハッピーエンドの類で読後感もいい。
    だからこそ、後期作品が好きなわたしには物足りない。

    スラスラ読めるし、整合性が合わないところもないし、説明もちゃんとされている。初めてSF、あるいはディック作品を読む人にはおすすめかも。
    なんだろうな…面白いけど再読はしない。

    ディック作品においての日常の不確かさや、不安感みたいなものはこの作品が出発点だそう。

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    2025年12月17日
  • ヴァリス〔新訳版〕

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    シンプルに難しかった。
    自分に宗教的な知識があればもう少し印象変わってたのか?
    評価しようがないのでとりあえず星3つ!
    き、機会があれば再読してみよう

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    2025年11月16日
  • 高い城の男

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    ちょっと難しかった。私にとって、いちばん衝撃的だったのは、中学生の頃に読んだ「ユービック」でした。でも、ディックの作品は気になってしまうので、少しずつ読んでこうと思います。

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    2025年10月22日
  • トータル・リコール

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    ディック読もう!となって、初めはやはり「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」かと思ったところだが念のためネットで見ていたところ、どうやら短編集があるらしいと。そしてそっちのがディックを読み始めるには良いかもとの意見もあったのでこちらを。
    トータル・リコール、マイノリティ・リポート…聞いたことあるなーと思ったら映画化した作品だったんですね!映画も観ます!(シュワちゃんだし、トムクルーズだし)

    もともとSF 読みてーってところから手に取ろうと思ったのでSF欲の満足度は十分でした。どれも表現は難解だけどスルスル読める。
    どれも設定や描写が丁寧であるわけでないが読み進めるうちに自分の中で世界観が構築されてくのが気持ち良い。話の結末の手放し具合がめちゃ良い。

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    2025年10月17日
  • ユービック

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    生と死の中間である半生命という概念や、超能力集団とそれを無効化できる集団との戦いで、序盤から展開に期待するのも束の間、登場人物たちに何が起こっているのかを考えさせる展開は少し退屈感が。

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    2025年10月13日
  • 高い城の男

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    あとがきによると、「もし戦争に負けてたらどうなってた?」を描いたフィクションって結構あるみたいですね

    日本版だと「もし日露戦争に負けてたら」みたいなのがあるんでしょうか?

    登場人物ごとに別々の物語が並行して進むのでちょっとややこしかったけど、書き出して整理しながら読んだら理解できて、読み終わったときはけっこう達成感ありました

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    2025年10月01日
  • ユービック

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    読みやすく、エンタメ性が高く、面白かった。
    謎が謎を呼ぶミステリーチックな構成と、SF的な設定の半生者やテレパス、時間遡行、ユービックの要素が根底にあり、死ぬことについてのディックの思想が感じられた。
    最後までハラハラさせられて良かった。

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    2025年09月11日
  • 人間以前 ディック短篇傑作選

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    久しぶりのFKD
    宇宙の死者(what the dead men say)が読みたくて購入

    ファンタジー色の強い短編集でしたが、粒揃いの良本
    シビュラの目も良かった

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    2025年08月17日
  • トータル・リコール

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    ネタバレ

    過去に何冊か読んだがあまり響かなかったようで、それっきりになっていた。映画『トータル・リコール』を再視聴しようとして序盤も序盤で気力が尽きたので、原作を読んでみることにした。

    この選集に掲載された作品はほぼすべて全面核戦争中ないし後を舞台にしている。全面核戦争をテーマにした作品は1950年代にはすでに存在したことになる。
    ゾーニングなどない喫煙がシーンに自然にまざっている。
    そんな時代の空気を感じながら。


    『トータル・リコール』△
    邦題『追憶売ります』で発表されたが映画の原作となったことで改題された。寺沢武一の『コブラ』第一話のモチーフとなっているらしいことは聞いていた。その通りかもしれない。しかし、映画にせよコブラにせよ、引用した側が真摯であるように見えるのに比べて、原作はどこかおちょくってる感じがする。その由縁たる物語のマトリョーシカ構造も、ほうぼうで模倣されているように思う。

    『地球防衛軍』◎
    これは、以後のさまざまな創作の種本になったのではないか。
    歴史のゴール。「われわれ」を示すものがひとつになること。アークナイツで繰り返し語られていること。

    『訪問者』△
    冒頭の防護服と酸素ボンベのイメージは、ボトムズを想起させるものがある。
    ひょっとしたらナウシカにインスピレーションを与えたかもしれない。

    『ミスタ・スペースシップ』✕
    『歌う船』以前の頭脳船、R-TYPEの元ネタだろうか。
    このオチはなんだ。反戦という主題が頭でっかちになりすぎたか。

    『非0』✕
    C爆、コバルト爆弾。1950年にレオ・シラードが想定した核戦争の最悪のシナリオの中に登場する。
    共感能力を全くもたないとされる人々の集団が、なにかをなしとげるために協力しあえるのだろうか。

    『フード・メーカー』△
    『超人ロック』は超能力者への迫害が通底している。初期はおもにテレパシー能力由来だったように記憶している。特に重要なキャラでもないのに意味ありげに少女を連絡員や工作員として登場させたりとか。
    ここに語られているティープすなわちテレパスは、現実の現在における利権にくいこむ人々を彷彿とさせる。当時からそのような人々は存在したのであろう。
    "「だれか特定の人間が人類を導くべきじゃない。人類を導くべきは人類自身です」" p.323
    超人ロックが信条とする「人類を導くのは英雄やシステムではない」に、一番似た言葉かもしれない。

    『マイノリティ・レポート』◯
    p.391 “閉じた時間の輪の中”
    MAGIシステムの祖型が。タカシ、キヨコ、マサルの3人組は、ひょっとすると3人のプレコグ(予知能力者)から来てたりするのかな。男女比は一致する。
    時間線という表現。
    対中戦争。1950年代半ばにそういう想定があったのだろうか。
    タイムループものではないが、それ系の用語が登場する。未来予知の話であるから。

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    2025年08月03日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    フリップ・K・ディックらしい、「現実」と「虚構」の境界が曖昧な一冊だった。国民的スターである主人公が、ある日突然「存在しない人間」になるという不条理な状況に放り込まれ、そこから彼のアイデンティティと社会のシステムが崩れていく過程が描かれる。ラスト近くでは、その異常体験に一応の説明が提示されるが、かなり強引で、「結局何だったの?」という疑問は残る。ただ、その“納得しきれない”感覚こそが、まさにディックらしさでもある。整合性よりも、喪失や孤独、不安といった精神のリアリティが強く伝わってきた。タイトルに込められたルネサンス音楽の哀しみが全編に響いており、読後には不思議な余韻が残る。「説明できないけれど、何かが壊れ、何かが変わった」——そんな読後感を与えてくれる、特異な作品だった。

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    2025年06月19日
  • タイタンのゲーム・プレーヤー

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    相変わらずのディック作品。
    分かるような分からないような、、

    とりあえず雰囲気で読み進めた。
    まあ解説だったりで言われているが物語は破綻していると思う。
    まあそれでも読めないこともない。

    とりあえず細かい事は気にせず雰囲気を楽しもうという作品かなあ

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    2025年06月14日
  • 高い城の男

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    WW2枢軸勝利endの歴史改変SF、という予備知識だけで読んでみたが、人物描写のしっかりしたなんてことはない群像劇だった。
    日帝と第三帝国の描き方はしっくりくるところが多く、全体的に読みやすくもあったけれど、ジュリアナと田上のパートではだんだんと頭がおかしくなりそうな感覚もあって少し疲れた。

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    2025年06月13日
  • いたずらの問題

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    監視社会を描いたディストピア小説。序盤は退屈ですが、中盤以降は読むスピードがあがって引き込まれました。しかし、初期作品のせいか、らしさこそあれ雑な仕上がりに感じた作品でした。

    あらすじ:
    2114年、スレイター大佐による道徳再生運動(モレク)の結果、世界は小型ロボットの監視のみならず、住民が相互に監視しあう管理社会となっていた。人々は道徳的規範を強制され、それに反する言動や行動をすれば、住民集会の名の下に権利が剥奪されるてしまいます。ある日、モラルを促す立場である調査代理店経営のアレン・パーセルは、会社の備品を使って大佐の銅像に”いたずら”をしてしまう。しかもそのときの記憶が欠落しており、何故そんなことをしたのか明確に思い出すことができない。途方に暮れるアレンの前に、グレッチェンと名乗る女性が現れて、その兄であるドクター・マルパルトを訪ねます……。

    と、行動を監視された世界での話しですが、パラダイスのような逃げ道があるため、有名なディストピア小説たちのような暗さはありません。社会的ステータスのためだけに、人々は躍起になって監視社会の一員に帰属しているみたいです。考えようによっては、何かしら見栄を張って生きることの滑稽さを、著者によって風刺されてるようですが、そこから村八分のように賃借権を剥奪された後について、もう少し細かい描写が欲しいところ。ただ、その村八分のような決定を下す、毎週開かれる集会については、誰が発言しているかわからないSNSのようなやりとりで、こんなところにもディックの未来志向が見てとれて興味深かったです。

    主人公については、ラストまで読むと、意外とその生真面目さと責任感のある人柄がわかります。しかし、それだけに”いたずら”の内容や、それをしてしまう深層心理の表出が、自身の立場を破壊しかねない行動になっていたのが滑稽でしたね。ただですね、グレッチェンはどうなったんだろうとか、大人しすぎる奥さんにハテナだったりと、いろいろ雑な感じもしました。11章や13章なんかは、まさにディック・ワールドという感じで面白かっただけに、少し残念ですね。

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    2025年06月04日
  • 高い城の男

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    初めてディック作品を読んだ。
    枢軸国が連合国側に勝った世界という派手な設定の割に、結構地味な話って言う印象。

    かなり好きな種類の話のはずだけど、後半はちょっと退屈してしまったw

    たぶん読み返してじわじわくる作品なんだろう

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    2025年06月03日
  • トータル・リコール

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    映画「トータルリコール」の原作を含む短編集
    たぶん遠くない未来はこうなるのだろうかと、思わせるそれぞれの世界は見事
    中でも「世界をわが手に」の結末はゾワッときた

    あまり読んでいない分野なので頭がついていかないところも多々ありでしたが
    たまにはこんな未来に想像を膨らませるのも良きかな
    かなりリアルで考えたくないこともあるけれど
    だからこそ今の世界を考えるきっかけにもなるだろうか

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    2025年04月10日
  • ユービック

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    久しぶりのSFでした。難解な長編で、3分の2くらいまでは、さっぱり分からない展開でした。ジョーチップが、爆発で半生者になり、UBIKというなんというか退行現象を止めるもの(スプレー)をなんとか手にいれる。敵と味方とに分かれて戦うが、チップにも判断できず、最後の方でようやく分かるのです。理解するのに精一杯でした。今でもよくわからないとこ多いです。
    また、超能力の描き方は、漫画のJOJOにも似ている部分もあるのではとおもいましたが、どうでしょう。場面の移り変わりは映画マトリックスにも似ているかもと思いました。
    読み直したいが、再度読んで理解できるのかななんて思った次第です。

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    2025年04月06日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    世界のみんなから知られているタヴァナー
    しかし、目を覚ますと世界の誰も自分のことを覚えていない
    記録からも消失し、警察からも追われる
    タヴァナーは警察のパワーゲームのために犯罪者の容疑にもされていき、より奈落に落とされていきそうになる
    警官のバックマンが親しき人の深い悲しみに包まれた時に涙が流れる

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    2025年03月30日