野原滋のレビュー一覧
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購入済み
ちゃらんぽらん攻
昭人くんがなぜこんなにきまじめなのか!その理由を知れば、健気さにぐっときます。
結婚相談所の問題児の風見さんは、VIPゆえ二退会させるわけにいかないのです。
昭人くんも手を焼きますが、なぜか相性がいいらしく週末にご飯を作りに通うことに。
風見さんは顔と仕事が出来るのが取り柄だけど、他はほんっとにちゃらんぽらん。
最後の最後まで煮え切らない人です。
でもこれからは昭人くんを大事に大事にしていきそうなので、よしとしましょう。 -
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ネタバレ面白かったです。
昔話風の設定で、長い年月を生きる半妖半人の夏生と妖怪の犬壱ノ護の純愛? 物語り。
犬の方が日々成長中で、あらゆる感情を覚えていっている途中なので、なかなか純愛とはいえない、二人が噛み合わない笑えるところもあります。
それでも、互いを想い合いいたわり合う様子は、私には「純愛」といえるのかなと感じました。
少し惜しいなと思ったのは、時代設定です。
「なんちゃって」時代モノだと作者も「あとがき」でおっしゃっておられましたが、やはり、時代モノとして描くならファンタジーだとしても、もう少し時代設定をきっちりと決めた方が良いような気がします。
例えば、江戸時代とか、戦国時代とか。
モデル -
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いい意味で時代物感が薄くて良かった。
空良の不遇の幼少期から、双子の姉の身代わりに嫁がされて男だとバレて…。
しかし、高虎の器の大きさ半端ない。
頭空っぽにして難しく考えず読んだ方が楽しいです。
時代背景とか緻密さを求めるなら歴史小説読めばいいのだし、2人の心情や空気をやさしい気持ちで読める小説です。
空良が虐げられてきたバックボーンとか、次郎丸の身代わりになろうとしたところとか切なさややり切れない気持ちも、全て高虎や魁傑、次郎丸の優しさで補われる。
誰もが生きる意味は平等だと、これから空良がたくさん心に幸せを積もらせる未来がか垣間見得る終わり方で良かったです。 -
ネタバレ 購入済み
そうきたか!
面白い系のストーカーBLと信じて読んでいたので、
パンチくらいました。
作者さん買いだったので、私は好きな話でした。
後半の話は、前半が良かったので、ワクワク感半減かな? -
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ゲイナイトの出会いから始まって、犬を通して距離が近づいていくも、受には攻に知られたくない秘密があって…というお話。
定番だけど、こういう話って安心感がある。受もいい子で攻もカッコよく、ついでに大型犬も可愛い。親友も思いやりのあるいい人で、薄倖受が幸せを手にする物語を楽しむには、充分すぎるほど。万人に好かれるような話だと思います。
主人公が健気な可愛らしさを持っているので、男でなくても通用する話というのが難点といえば難点。あと個人的に、濡れ場の受のあえぎ声はそろそろどうにかして欲しいところ。
イラストレーターさん、表紙はクラシカルな雰囲気だったけど、挿絵は綺麗に書きこまれていて想像よりずっと好印 -
Posted by ブクログ
シリアスとコメディのバランスが絶妙な、読ませる作家さんの認識が強かったので、まさかこんなエロ満載の作品ぶち込んでくるとは思いもよりませんでした。見直しましたw
エロてんこ盛りですが、テンポの良い会話運びはいつもどおり素晴らしくて、思わずニヤついてしまいます。
リーマンものです。
憧れの存在である綾瀬課長からの頼まれ事で、彼の部屋に上がりこむという僥倖を得た悠大。でも、彼の部屋をあちこち探検してしまったばかりに、スパイ容疑をかけられた上、Hな拷問で責めまくられてしまう…というSMちっくな展開です。
…SMちっくなんだけど、全然痛くないのがポイントです!
悠大はマジメで仕事にも恋にも一生懸命な性 -
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ネタバレ一風変わった人材派遣会社で働く攻と、そこに依頼人として
現れた受のお話。
野原さんの作品は3冊目ですが、これってもうこの方の
スタイルなんだね、っていうくらいのテンポの良さが特徴。
ぽんぽんと進む台詞回しに、絶妙に混ぜてくるコント風の
やりとり。
時折、ぷっと吹き出してしまうようなシーンも多く、最後
まで飽きずに一気読みできちゃいます。
攻が人情に厚く涙もろいという性格に反し、受けは現実に
いたらしばき倒したくなるくらいのネガティブ思考です。
ネガティブ一周旅行に出かけたらなかなか帰ってこない
というように、本当に鬱陶しいくらいネガです。
人の言葉尻をひっつかまえて皮肉り当てこすり……。
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Posted by ブクログ
ネタバレシリアスとコミカルが交差するいつもの独特な作風とは打って変わって、最初から最後まで驚くほどしっとり切ない話でした!
記憶喪失物です。いろんな作家さんが競っているこのテーマ。読み比べるのも楽しみの一つです。
椎名は辣腕社長の朝倉を支える、有能な秘書。仕事はもちろん社長の夜のケアも抜かりなく、そして自身もセフレとして関係を持っています。クールビューティの見かけによらず、実は密かに朝倉を心から想っているのですが、オトコの意地と過去の苦い経験からなのか、本心はいっさい見せません。
そうやって、かけ引きめいた大人の関係を続けていた椎名ですが、突然朝倉がアクシデントで記憶をなくしてしまい、別人のようにひ -
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注目している作家さんなのに、未読だったデビュー作。
明と暗、シリアスな面とコミカルな面、両極端を絶妙なバランスで織り交ぜてくる手腕の片鱗がすでに見えています。
持病の喘息のせいで、様々なことに我慢を強いられ諦めながら生きてきた27歳の銀次。名前が男前ですが、見た目だけでは性格がまさか名前どおりにべらんめえの毒舌家だとは気付きにくい、かわいい系。
医療事務の仕事の関係でこの下町にやって来て、二週間になります。その商店街にある焼き鳥屋で出会ったのが、明るくて騒がしくて天真爛漫すぎる年下男の千明。
銀次がシリアス&毒舌担当なら、千明はお笑い&お騒がせ担当といった役割です。
銀次は持病のせいでいつ -
ネタバレ 購入済み
中華風ファンタジー
皇太子×姉の身代わりに妃選定にやってきた弟
受けの家は織物が盛んな村にあり、毒草を工夫して使うことで極上品を作りだし、宮廷と取引してきました。しかし毒草を用いているからと皇帝暗殺疑惑をかけられてしまいます。なんとか疑いは晴らしたものの、村の織物は皇室御用達ではなくなってしまいました。なんとかまた使っていただきたいと折に触れ王都へ献上にいきますが、毎回あしらわれて終わり。ある日その帰り道で迷子になった受けは、年上の少年(攻め)に助けてもらいます。
身代わりと言ってももともと当人同士が好感を抱いていたため気持ちの上では問題ありません。
問題なのは宮廷の中でした。どちらかといえば宮廷内の陰謀や権