私は料理小説が好きだ。食欲をそそる料理描写を味わうために料理小説を読んでいる。
本書は落胆した。うまみ、甘み、コク、ほどよい塩気、心地よい食感…よくある「おいしい」描写の羅列に「この作者は食べることが好きではないのだ」とため息をつきながらページをめくった。
魅力はそこではないと気付いたのは一章を読み終えた時だ。
鳥肌が立った。秘められた過去。登場人物達がオリオンを通して人生を転換させていく様。最後までページをめくる手を止めることができなかった。
こういう話もあるのかと今は思ってる。いい小説に出会った。続きをぜひ読みたい。