沖田円のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
丘の上の一番見晴らしのいい晴ヶ丘五丁目に『洋食屋オリオン」は建っている。濃いオレンジの瓦屋根と薄いオレンジの塗り壁、木枠の出窓に木製のドア。南欧の建築を参考にしたらしいオリオンの外観は、絵本の中の建物みたいだ。
最初のお話は、ちょうどこの時季にピッタリなお話。
6歳のときに、交通事故で両親を亡くした女の子が、18歳の春、大学に合格して晴ヶ丘を離れることになりました。
12年間、彼女を育ててくれたのは、父親の弟、叔父さんです。
彼女が最初に外食に連れてきてもらったのが、この洋食屋オリオンでした。そのとき食べたオムライスが、彼女にとって世界一のオムライスとなりました。
彼女は、家を出 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ2024.09.27
安城市出身の作家さんで、作中に県内の自分にゆかりのある市がいくつか出てくるとのことで迷わず手に取った。
ハナミズキの描写で季節を感じながらゆったりとすぎていく血縁関係のない3世代の女性のお話。
最後はスカッとしたし、血が繋がってなくても、血の繋がりよりも太い絆が生まれている3人に、これからもずっと幸せに暮らしていて欲しいと、思った。
普段はミステリ作品ばかり選んでしまうが、たまに小休止としてこういうヒューマンドラマ的なものを読みたくなる。心が何かじわりと温かいもので満たされていく感覚がある読後感でとてもよかった。 -