沖田円のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
愛知県の進学校、部員6人で活動するボランティア部に所属する高校2年生の小林カンナは、あと3ヶ月で廃部になると告知されます。活動最後の思い出に、地元安城市で行われる七夕まつりで、部員でバンドを結成して演奏することを決定します。昔から素晴らしい歌声のカンナは、幼馴染の一色禄(ロク)にボーカルとオリジナル曲の製作を任されます。ロクにカンナらしい曲を求められ、わたしらしさってなんだろうと悩みます。カンナには昔に捨ててしまった歌手になるという夢がありました。スランプで活動休止中のプロのシンガーソングライターナナセとの匿名のメッセージアプリでのやりとりや父とのやりとり、バンドの練習を通して、わたしらしさの答えを見つけていきます。優しい気持ちで読めます。
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Posted by ブクログ
ネタバレ縁あって一足お先に沖田円さんご本人からいただきました。(サイン付きだぞうらやましかろう!)
兄と妹の深い絆のお話です。
今までにない沖田円の魅力を垣間見たのと同時にあぁ円さんらしいなぁという安心感も感じられる。
優しくて、厳しくて、温かい。
どんなラストを迎えるのだろうと、早く見届けたい気もするし、もう少し先の楽しみにとっておきたい気もする、と思いながらもやはり最速でページをめくってしまうのは私の癖だな。
あぁ、彼女は逃げないんだな。
最後のページを読んでそう感じました。
誰かを大切に思うのはすごく人間くさくてすごく身勝手なことで、でもやっぱり素敵なことです。
今まで、書籍になっていない作品も含めて円さんの物語のなかで、わたしはいちばん本作が好きだと宣言します!
すべての幸福をその手のひらに、と彼は願ったけれど、わたしは三人の手のひらに等しく幸せが宿るように願ってやみません。 -
Posted by ブクログ
あえて、この作品をいちばん最初に読んだ三年前と同じレビューを載せます。
三年経っても、同じ想いを感じたし、同じことを願いました。
「若い世代に、広く読まれますように。」
本当はずっと前からスタートラインには立っている。
でもそこから一歩を踏み出すのは、誰だって不安で怖くて動けなくなる。
一度は閉ざしてしまった世界。
不本意で切ってしまったゴールテープ。
でも、まだ終わりじゃないから。
世界はこんなにも広いから。
空は広くて、真夜中にだって小さくとも光はあるでしょう。
走ってるだけでは見えなかった星空を見上げて、そこに広がる新しい世界を感じて。愛しい手を取り合って。
On your marks,
さぁ、新たなスタートだ。
世界がどこまでも広がる可能性を秘めている10代の世代に広く読まれますように。
躓いても、何度だってスタートラインに立てることが、広く伝わりますように。
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Posted by ブクログ
2026/09/29
良い話。優しい空気に包まれて癒しと前向きな気持ちを貰える。いつもそうだけど、今回は全話が心に沁み入った。
本って読むタイミングがあると思うんだけど、いま私はこの柔らかい優しさを求めているのだと思う。
嫌な人が一人も出てこない小説を読みたい時もある。
コーンクリームコロッケの話、千早が自然に持ってる優しさにくるみは本当に救われたと思う。「くるみちゃん、お店を手伝ってるとき楽しそうだもんね。お店屋さんするの向いてると思う」とか「うちの学校に転校してきたらいいのに」をさらっと言える千早の素直さに、くるみは閉じこもっていた世界から一歩を踏み出す勇気を貰った。
千早の優しさが今のくるみの優しさに繋がっているように思った。
優しさの連鎖。
広場恐怖症と診断された深月の辛さがわかる。
私も適応障害で仕事を辞めたから。
目眩、吐き気、動機、いろいろな症状に苦しんだ。
深月が少しずつでも前進していってるのが自分のことのように嬉しい。
優しい人の周りには優しい人が集まる。
そうやって『洋食屋オリオン』には優しさの輪が広がっている。