沖田円のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
丘の上にある可愛い洋食屋オリオンは、「どこにでもあるような、でも誰かにとって特別なお店」。両親を亡くして叔父さんと暮らしている女子高生が、第一志望の大学に合格して食べたのは、トマトソースオムライス。両親が死んだことも理解できず、悲しくて泣いてばかりいた自分を慰めるために叔父さんが初めてオリオンに連れてきてくれた時に食べたのと同じ。キャバクラでナンバーワンの女性は、体形維持のための食事管理しているが、時々無性にカリカリパンチェッタのカルボナーラが食べたくなってやってくる。食べているときの顔は子どもみたいに無邪気で…。優しく温かな気持ちになれる。
-
-
Posted by ブクログ
幼いころ魔女や魔法は本当に存在すると思っていた。実際に存在しないとは言い切れない。この本では誰も自分の願いを叶えなかった。それぞれが自分に与えられた人生を受け止めてゆっくりだけど歩んでいく、歩むための手助けで魔法は紅の意志で使われた。
魔法が無くてもほとんどの夢や願いは叶えられる。命に関わることは頑張ってもどうにもならないことも多い。命には限界があるからこそ尊いんだと思う。大切な誰かの命が消える時、誰もが悲しみを抱く。優しい人であると、そんな時に守り支えてくれる人が必ず現れる。変えられない現実を受け止めてそれでも前を向いて歩んでいく姿は素敵。そんなふうに考えさせられる本だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお初の作家さん。
表示の美味しそうな料理と猫につい釣られて購入。
強く印象に残るような話ではないけど、じんわりとほんわかした気持ちが心に残るお話でした。
料理の描写は少なめだったけどどれも美味しそう✨
後半3つの話が好き。
何かにつけグルグル迷いまくってる私には、「1秒も1ミリも自分の選択や幸福を疑わない人生なんてあり得ない」「時々疑うのも、自分を見直すいいタイミングだと思えば良い」って弥夜子のセリフが印象的。
反面、将来の夢はお嫁さん♡とか専業主婦で育児やランチに理解のある旦那がいて恵まれてるのにこのままでいいのかとか言い出す由紀には少なからずイラっとしたけど、満たされてるはずなのにある日 -
Posted by ブクログ
晴ヶ丘五丁目の高台に建つ『洋食屋オリオン』
この小さな洋食屋さんを舞台に、今回も温かいお話が詰め込まれていました。
一度も会ったことのない父親の葬儀に行った花耶は、初めて会った異母弟の颯馬と会話を交わし、『オリオン』で一緒に食事をする。
二十年間いっしょに暮らした愛猫茶々の介護をする文は、『オリオン』ですり減っていく心を癒す。
居場所をなくして不登校になってしまった男子高生の植園は、中学の同級生だった蒼と『オリオン』で再会する…。
別れや旅立ちをテーマにした短編集だけれど、悲しい出来事だけではなく、その先には希望が見えます。
五編それぞれのお話に加えて、店主のくるみをはじめ、スイーツ担当兼 -
無料版購入済み
無料の分を読みました。なかなか面白かったです!独特のイラストのタッチが妖の雰囲気と合って、不思議と言うか不気味というか、でも嫌な感じじゃない、そんな雰囲気にすごく合ってました。お話も面白かったです。みことさんには幸せになって欲しいなぁ。