あらすじ
見晴らしの良い丘の上に建つ〈洋食屋オリオン〉。扉を開けると看板猫がお出迎え。この店の変わらぬ味は、客たちの思い出と結びついている。会ったことのない父親の葬儀に出た女性が、秘められた絆に気づくナポリタン。愛猫の介護をする主婦の、すり減っていく心をほっと温めるミートドリア。学校で居場所をなくした少年が、後悔とともに頬張る夏野菜のカレー。別れを経て、新しい一歩を踏み出す人々の揺れる心を丁寧に紡ぐ物語。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
オリオンに出てくる洋食とスイーツはシンプルだけど、とても美味しそうで、近所にこんなお店があれば常連になりたいと思ってしまう。身も心にも寄り添ってくれるお店。
今回オリオンを訪れた人たちが抱える悩みもどれもひしひしと伝わってきたけど、桃のムースケーキのお話が一番好きでした。
Posted by ブクログ
ミステリーの後はホッコリ系を読みたくなる(^^)
どれもいいお話しだった。
やっぱり沖田円さん素晴らしい。
前向きになれて人に優しくなれる作品ばかり。
自分の居場所は自分で決める。
大事だよね。
Posted by ブクログ
丘の上オリオンシリーズ2冊目。
今回はナポリタン、ミートドリア、野菜カレー、桃のムースケーキ、冷製かぼちゃスープを踏まえた話が展開されていた。シェフのくるみちゃんの作るお料理がいかにおいしいか読んでいて伝わってきて、私も洋食屋オリオンに行ってみたいなと思った。
Posted by ブクログ
学校は目標を叶える手段。無理に居場所をつくる必要はない。
学校が大好きで堪らない人にとっては楽園だけど、真反対の人もいるよね。
自分にとっての道しるべがあれば、人はどこにいても大丈夫。
この言葉は大人になった私にも刺さる。
仕事が全てじゃないよ。私は何のために何をして生きていきたいの?この仕事を志した道しるべ、考えてみたらまた楽しくなるかも。
Posted by ブクログ
凄く好きです。前作を読んでからハマりましたが、続編の2巻も最高に楽しかったです。文章が読みやすいのもそうですが、言葉選びが凄く素敵です。3巻が出るのも楽しみにしています。これからも応援しています!ファンレター書きますね。
Posted by ブクログ
猫が亡くなる話は泣いちゃいました。
不登校の話は苦しかった。
桃のムースケーキ、二人が再会して一緒に夢に向かって頑張れるといいな。
みんな、これからの良い方向に向かっていくための力がもらえてる話で良かった。
Posted by ブクログ
去年シニアワンコを亡くした私には、第二話の文の気持ちが痛いほどよくわかり、涙無しでは読めませんでした。
でもどんな時でも、優しいお店の雰囲気、そこで働くくるみ達や黒猫のネロ、そして美味しいお料理に癒される登場人物達。
今回も素敵な話が詰まっていました。
Posted by ブクログ
晴ヶ丘五丁目の高台に建つ『洋食屋オリオン』
この小さな洋食屋さんを舞台に、今回も温かいお話が詰め込まれていました。
一度も会ったことのない父親の葬儀に行った花耶は、初めて会った異母弟の颯馬と会話を交わし、『オリオン』で一緒に食事をする。
二十年間いっしょに暮らした愛猫茶々の介護をする文は、『オリオン』ですり減っていく心を癒す。
居場所をなくして不登校になってしまった男子高生の植園は、中学の同級生だった蒼と『オリオン』で再会する…。
別れや旅立ちをテーマにした短編集だけれど、悲しい出来事だけではなく、その先には希望が見えます。
五編それぞれのお話に加えて、店主のくるみをはじめ、スイーツ担当兼ホールスタッフの真湖ちゃんと看板猫のネロ、アルバイトの蒼くんなど、オリオンスタッフの生き方そのものが温かく、この店の洋食とスイーツにいつまでもゆっくりと浸っていたくなります。
Posted by ブクログ
会ったことのない父親との秘められた思い出のナポリタン・・・
別れから新しい一歩を踏み込みために各々の想いの料理があるはず・・・
「丘の上の洋食オリオン」の第二弾です。
やはり、全ての話が優しくて心が揺れる短編作品です。
個人的には「夏暁の野菜たっぷりカレー」が響きました。
居場所をなくした少年の話で、後悔と後悔しないために今の自分は何ができるのか。
少し考えてしまいました。
また、「りスタートを告げる桃のムースケーキ」も良かったですね。
この洋食のオリオンはずっと浸っていたいいい作品です。
必ず誰にも響く一話があるはずです。
Posted by ブクログ
2巻目だと知らず?読み始め。
続きの話しではなかったので読みやすかった。
出てくる料理がどれも美味しそぅで
近所にこんなお店があればなぁ…っと思う。
それぞれの思い出がある『洋食屋オリオン』
行ってみたい。
Posted by ブクログ
前作同様、今回もシンプルで美味しそうな料理ばかり。そしてお話はほろ苦くも希望を見つけてくれる。読みやすくて病院の待ち時間に読み終えてしまった。
『ミートドリアと星の声』はラストで涙ぐんでしまった。ネロには見えてたんだろうな。
オリオンは、お客さんをいつも変わらず待っている。それは読者もお客さんなのだから。
Posted by ブクログ
わりとカラッとした感じの登場人物が多いので読みやすい。
2話目は猫飼いさんは注意。
3話目、少し前の時代の対応かな。いじめが始まるきっかけって大体こういうことからだよな…と、思った。負けずに頑張れと、応援したい。
色んな世代の主人公達が出てくるので、人によって共感する話が違いそう。
読んでると確実に洋食が食べたくなる本。
Posted by ブクログ
読み終わった後にいい話だったと思って
しまいそうだったけど、いやいや父親よ、
いくら娘のことをずっと大事に思っていたと
言ったところでそもそも大前提がダメじゃん
と思った「はなむけのナポリタン」、
洋食屋オリオンの看板猫のネロが茶々に
話しかけるラストがよかった
「ミートドリアと星の声」、
同じ境遇にしてしまった蒼に助けられる
蓮太郎、その先からが少し大変だろうけど
オリオンがある限り大丈夫だと思えるように
なった「夏暁の野菜たっぷりカレー」、
そもそもクラスメイトや先生が最低ですね。
これは流石に人の言うことや考えている
ことを感じろよと思っちゃう話だった
「リスタートをつける桃のムースケーキ」、
なんだかんだ言っても長年住んだ
思い出の地はなかなか離れがたい
もんなんだと改めて気づかされた
「思い出の冷製かぼちゃスープ」。
美味しそうな料理と看板猫がいる
「丘の上の洋食屋オリオン」、たくさんの人の
心のよりどころになっている店の
お客さんたちの様々な人生模様、
さらっと読めてほんわりとする作品でした。