沖田円のレビュー一覧
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特に大きな夢もない普通の高校2年生の主人公、七槻千世は、ある日に急に雨が降り、咄嗟に神社に立ち寄ります。ずぶ濡れになった千世の前に、和服のとても綺麗な顔立ちの男性、常葉と出会います。常葉は千世が夢を持っていないことを憂い、祟って、夢が見つかるまで毎日神社に来て手伝うように言います。常葉はこの神社の神様だったのです。千世は、神社にお願いに来た人の願いを叶えたり、お参りの人が来ない日は草むしりをしたり、ボランティア的にお手伝いをします。千世には野球に打ち込む幼馴染の大和がいます。大和には大きな大きな夢がありました。同級生の紗弥にも夢があります。神社にお願いにくる人にも夢があります。千世自身は夢がありませんが、夢を願う人に寄り添い、時に一緒に泣き、一緒に少しづつ前に進みます。心温まる小さな成長物語です。
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Posted by ブクログ
色々辛いことが重なって将来に不安を持って
「自分って何のために生きてるんやろぉ?」
「自分にしか出来ひん事って何?」
「そもそも〝自分らしさ〟って何?」っと思っている時に、この本の帯に
〝迷いの中で見つけた、自分らしく生きることー。〟
と書いてあるのを見つけて、「あっ私だ」と思い買いました。
きっと誰しもが一度や二度〝自分らしさ〟に悩まされたことがあると思います。
そんな時にこの本を読むときっと答えが見つかります。
この本の中に文字としては決して答えにつづく地図なんてものは書いてありません。ましてや答えなんてものは書いてません。
でも、きっと読み終えたころには心の中には答えがあります。
登場人物達の青春ならではの恋愛とも言えないような不確かだけれども確かな関係にも注目です。 -
ネタバレ 購入済み
エピローグが納得いかない
全文を通して、ハナが常に携帯しているノートと写真の重要性を何度もアピールしていて、エンディングでは夜になっても帰宅していないだけでなくその2つを持たずに家を出ているという理由で周囲が慌てている。それなのに、エピローグでは、それらの存在が完全に無視されているというのは納得がいかない。
ハナの記憶がたった1日さえももたなくなってからの2人を表現したいという意図は分かるのので、どうにか自分の中で理由付けをしようとしたしたが、カメラを携帯しているところから3点セットになっているあとの2つを携帯するのを忘れていると考えるには無理がある。いっそのこと、エピローグがなかった方が感動のまま本を閉じることができて、その後の2人に関しては読者が各々想像を膨らませて楽しめたのではないだろうか。
どうしてもエピローグを入れなければならないのであれば、2人の暗黙の待ち合わせ場所となっている公園でハナがノートと写真を広げているところにセイがやって来て、「また見てる~!忘れてもいいって言ったでしょ!」と明るく言った後で、「ほら行こう!}とハナの手を引いて駆け出す的な方が(ありきたりかもしれないが)作為的でなくかつ2人の楽しそうな様子が表現できて良かったのではないか。作者が「カメラをカシャッ」から2人の物語が始まったから、「カメラをカシャ」で2人の物語を終えたいと思ってしまうのは共感できるところがあるが、力技でそういう型にはめようとしたのは失敗としか思えない。もっとノートと写真の存在にこだわって欲しかった。非常に残念だ。 -
Posted by ブクログ
今作も美味しそうなメニューが沢山出てきてお腹がすいた。
装丁のコーンクリームコロッケの話でくるみさんの過去も少し紐解けた感じ。今回はお客さんの話とオリオンの店員たちの過去が結構繋がっていた。
ネロのバンダナは深月さんが作ったものかな?
彼女の病気に寄り添って貸切りにしてくれるくるみさん本当に好い人。
カツサンドの老夫婦のお話もすこしほろっときた。
長年勤めた本屋の閉店時に思い出のカツサンドは最高の締めくくりだった。
職場体験の話なども新鮮だったし、日向乃ちゃんに嫉妬してる蒼くんも年相応で可愛かった。
この本を読んでると何度でも思うけど、こんな温かい行き付けのお店近くにないかな~
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Posted by ブクログ
洋食屋オリオンシリーズ三作目。
実家のお弁当屋さんで働く青年、
相手の家業のある家に嫁ぐ女性、
長らく書店を営んできた老夫婦、
シングルマザーの家庭で育った中学生の
女の子の話など、どの話もごく身近な悩みで
どれかが自分にも思い当たるようなお話。
この先難しいかもしれないけど、思い出の
変わらない味がそこにあるっていうのは
すごくあこがれることだと思いました。
食って意外と忘れているようで食べた瞬間に
食べたときの思い出と一緒にぶわっと
よみがえってきたりするので昔から
変わらずにある洋食屋さんがあるのは
すごくうらやましい。そして家業を手伝う
青年、何も迷うことはない!胸を張って
その味をずっと作り続けてくれと思いました。
素敵な話とおいしそうな料理に
心がとてもほっこりとして満たされました。