沖田円のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026 05/15
食べたくなる料理、行きたくなるお店があるって幸せだろうな。羨ましい。
自分で自分を癒す場所は必要。
今回は特に老猫の介護の話に泣いてしまった。少しでも長生きして欲しい気持ちと、日々弱っていく愛猫を見るのはいたたまれないと思う気持ちが、自分の中に同居しているのはよくわかる。心労もわかる。看取った5匹の子たち(猫)を思い出した。
学校に行けなくなった男子高校生の話は読んでて辛かった。学生の頃って、学校が自分の世界の中心だったりするから、居場所が無くなるのはしんどいよね。
どの話も、最後は別れや辛い出来事を乗り越えて登場人物たちは前進する。
高価な料理でなくていい。自分にとっての特別な料理を見つけたい。頑張れる源を持つことは自分を救うことになる。
前向きな気持ちを貰える一冊でした。 -
Posted by ブクログ
1話
〈世界で一番のトマトソースオムライス〉
読みやすくて定番といえば定番の家族の物語なんだけど、涙腺を的確に刺激され涙ボロボロ。
家族って確実に縛られて不自由な思いをすることも、迷惑をかけられることもあるけど、それ以上に“生きる力”をくれる。
娘を持つシングルマザーである自分にも思い当たる部分が多くて、短い話なのだけど泣けた〜
2話
〈わたしとカリカリパンチェッタのカルボナーラ〉
知らない間にプライドとか期待とか色々背負っちゃって自分がわからなくなることあるよなぁ
でも美味しいものをただ美味しいと味わうとき、確かに素の自分に戻れるような気がする
だから美味しいものへの人々の興味は減ることがないのかな
「どうあるべきか、ではなく、どうありたいか」その答えがハッキリとはわからなくても、ちゃんと考えていたいと思った。
3話
〈過ぎた日の煮込みハンバーグ〉
心がすり減るマウント合戦…
叶えた夢であっても、現実は夢見てた理想とは違うもんだよね。
美味しいものをどんなときに食べたいか、シンプルな問いかけだけど芯をついていて、自分にとって大事なものを改めて思い知った。
迷うのだって悪くない。
そのたびに自分にとって大事なものに改めて気づけるなら、何回だって迷って、そのたびにより大事にすると決意したいと思った。
4話
〈きみとベビーリーフのシーザーサラダ〉
少し切ない小さな恋と感謝の気持ちのお話。
家庭環境に問題のある女の子が主人公で、さらっと描かれてはいるけれど、子供が辛い状況にいるお話はしんどかった。
物語で繋がるという展開は素敵だと思ったけど、少し内容が薄く感じた。
5話
〈三つ星のレシピとぼくらの話〉
可愛い視点で描かれるお店の様子。
洋食屋オリオンの創業者であるおばあちゃんが込めたテーマ『誰も淋しくならないお店』が、これまでのお話に通じていてとても良いなと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わった後にいい話だったと思って
しまいそうだったけど、いやいや父親よ、
いくら娘のことをずっと大事に思っていたと
言ったところでそもそも大前提がダメじゃん
と思った「はなむけのナポリタン」、
洋食屋オリオンの看板猫のネロが茶々に
話しかけるラストがよかった
「ミートドリアと星の声」、
同じ境遇にしてしまった蒼に助けられる
蓮太郎、その先からが少し大変だろうけど
オリオンがある限り大丈夫だと思えるように
なった「夏暁の野菜たっぷりカレー」、
そもそもクラスメイトや先生が最低ですね。
これは流石に人の言うことや考えている
ことを感じろよと思っちゃう話だった
「リスタートをつける桃のムースケーキ」、
なんだかんだ言っても長年住んだ
思い出の地はなかなか離れがたい
もんなんだと改めて気づかされた
「思い出の冷製かぼちゃスープ」。
美味しそうな料理と看板猫がいる
「丘の上の洋食屋オリオン」、たくさんの人の
心のよりどころになっている店の
お客さんたちの様々な人生模様、
さらっと読めてほんわりとする作品でした。 -
Posted by ブクログ
一日しか記憶が持たないって、どういうことだろう?本人にとっても、とても怖いことだろうけど、周りにいる人も怖いな。って思った。
ある意味、その人だけ、成長しないってことだから。
この小説の主人公は、とてもピュアで、育ちの良い男の子で、中学生くらいの時に事故で、記憶が持たなくなったという設定。そこまでの記憶しかないから、他人を疑ったりしないんだろうし、素直な物言いも、可愛らしい。だけど、そのまま、成長したら?成人して、中年になって、、、どうやったって、外見は変わっていく。それが、自分と認識できるのかしら?周囲の人は、外見と内面のギャップを寛容に受け入れられるかしら?
お話の筋とは、全く違うところに、気持ちが飛んでしまいました。
お話しは、ピュアで、切ない、とてもキラキラした、ある意味、青春小説。自分の中にある宝物は、大事にしなくちゃね。たまには、しっかり思い出すことも、大切って、思いました。
三浦さんの存在がピリッと心地よいね。
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Posted by ブクログ
ネタバレ春夏秋冬の各国の長もしくは近い人たちが主人公に割と好意的というか友達感覚でいたので油断していたら、ラスボスはそこにいたという。
そこは個人的には意外だった。
その他は割と予想通りだったので、ある意味安心して読めた。
気になったのはヒーローの影の薄さ。
主人公のためとはいえ避けていたこともあって、主人公との絡みがそもそも少ない。
しかも途中で結婚を無かったことにして物理的に離れ離れになる、最終的に主人公がそんな彼を助けに行くというヒロインポジションという立場逆転まで起きている。
絡みはお姉さんとの方が多かったのではなかろうか。
ラスボスの方が目立ってたし。
前世からの恋がやっと報われる話ではあるが、個人的にはもう少しヒーローに出番や見せ場が欲しかった。 -
Posted by ブクログ
とまり木にとまるようにホッと一息ついて休憩できるような場所。
そんな喫茶店の名前が素敵。
待ち合わせをして過ごすお客様の中で、「コーリング・ミー」の歳の離れたハンドメイド友達の話が素敵でした。
男子なのにという最近の小説でありがちな設定は関係なく、好きなことを追求することで繋がれる縁みたいなものに惹かれます。
5話目は展開が想像できてしまったけど、最後にある人が泣いた場面がいいんです。
そんな気持ちになれたことにこちらも胸がポカっと温まり、「そっか、泣いちゃったんだね」って言いたくなりました。
でもちょっと、そこで終わりなの?というラストかな。