あらすじ
神様が棲む加護地――咲久良町では、千年前に山神様に歌をささげて以来、一年中、町の桜が花を咲かせていた。しかし今、ずっと花が咲くのは山の上にあるご神木、千年桜だけで、町からはかつての活気が薄れていた。かつて山神様と約束を交わした咲久耶姫の子孫である咲は喫茶店で働いているが、あるときそこへワケアリの青年・ヨリがやってきて……。時を越えた約束が優しく温かな感動を生む、「ピュアフル小説大賞」金賞受賞作!
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Posted by ブクログ
ちょうど1年前、タイトルに惚れて買った本。
1年、積読になっていた。
ふと手に取った。
とても綺麗な本だった。
ちょうど1年前、桜の季節に旅立った父さんからのプレゼントだと思った。
一読をお勧めします。
Posted by ブクログ
物語の舞台は秋だけれど、我が家の前の桜が満開の今日という日に読めてとても幸せ。
円さんらしい、とても素敵な物語でした。
そうだよ。できないことは、無理してやらなくなっていいし、嫌な場所からは逃げたっていい。
誰でも受け入れてくれるこの町にわたしもふらりと立ち寄ってみたいです。
咲のいれたコーヒーを飲んで、おじいちゃんのナポリタンを食べてみたい。ヒバリさんに素敵なスカートを仕立ててもらいたいなぁ。
なにもなくても立ち寄ると、ヨリは言っていました。
ヨリくん、そういう場所を、人は居場所と呼ぶのですよ。
巧いんだけどね···
相変わらず、沖田さん作品は上手い。
ただ、常識的に考えて千年前·千年以上前の歌の歌詞が現代語と同じなのは有り得ないよね。
少なく見積もっても平安時代に有ったであろう話なら。
その点だけマイナス評価。