田房永子のレビュー一覧
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社会の流れ自体を簡単に変えることはできなくて、幼い頃から刷り込まれて教育されるものに今すぐに抗うのは難しいし、上野千鶴子先生が生涯をかけて戦ってきても社会には微々たる変化しかない。だからそこに期待するのは難しい。
その上で、「個人的なことは政治的なこと」と言う言葉の意味を深く捉えて理解し、自分が変えたいと思う目の前の人を変えていくこと、そして自分自身が考え続けて変わることが求められるのだなと思えた本だった。
余談だが、通学電車内で読もうとしたら何度か気まずくて本を閉じてしまった。電車内で安心して読めるほど私も社会に安心し切ってはいないらしい。 -
Posted by ブクログ
女の選択肢は増えたけどそもそもが男社会。これを当たり前として育てられたら、自分に不都合でもない限りその偏った構造に気づけない。不都合がある者、つまり女ばかりが声をあげるから、フェミニズムは偏った考え方だと非難されやすい。
私もフェミニズムについて理解しきれていない。この本に書かれていること全てに賛同できるというわけでもない。ただ日本のジェンダーギャップ指数の低さは日本人全員が恥ずべきことだと思う。そしてそれをもっと問題にしていくべきだと思うし、男女共に考えていかなければいけない。フェミニズムは女性だけの問題ではない。正直、日本はジェンダーギャップ指数が低いですと言われても、でしょうねとしか思わなかった。この諦めみたいなものを多くの人が感じていると思う。まずはフェミニズムについて正しく理解することから始めたい。 -
Posted by ブクログ
田房さんが第二子として息子を授かった時に、自分の中にある男性に対する感情と向き合った本。
これを読んで、私も父に対する気持ちを色々と発見することができた。
うちの父はそのへんにエロ本とかエロビデオを置いておく人だったんだけど、私は本当にそれが嫌だった。性的なことと父とが結びついていることを知るのが嫌だった。でも私は父に私を見て欲しかったので、父が持っていたエロコンテンツに出てくるような女の人になろうとしていた。それは決して父に対して性的な感情があったわけではなく、そうしないと私には価値がないような気がしていた。成人してからのモラ男遍歴もそれじゃん!!と思ったらすごく腑に落ちた。
本当はザ・草食男子みたいな見た目の人が好きなのは、父と正反対だからかもしれない。まあザ・草食男子の人を選んでもモラ男だったんだけど…。
そして田房さんの旦那さんに対してもモラっぽいところがあるなと思うんだけど、ちゃんと向き合っていけるんだと衝撃だった。元夫はもっとヤバいモラだったから比べるのも違うかもしれないけど、私はこれまで生きてきて、男性に対等に扱われたことがないような気がしていて、私、対等に生きていくやり方を知らないかも。と、気づいた。
自分の中に存在するアンビバレントな感情に気づくことができた本。
でも「おちんちん部屋」は笑った。 -
Posted by ブクログ
田房永子さんが、母親との関係に苦しんできた13人に体験談を聞く本。何かに似てるなと思ったら、くらたまさんのだめんずうぉ〜か〜かも。
書き方が似ているというよりも、毒母とダメ男には共通点があって、それはおそらく支配なんだと思う。
しかし世の中には猛毒母がこんなにいるとは…。上野先生の本にもあったけど、母と娘って本当にこじれる。この本には1人だけ男性も出てくるんだけど、めちゃくちゃな母親に過干渉されているのに「でもうちの母は結局僕を愛してるんで」って言ってて息子強いなと思った。
父と娘はそうでもない気がするけど、母と息子はこういう繋がり方しがちなの何でなんだろうな。
うちの母はこんなにあからさまな毒親ではないんだけど、それでも色々思うところはある。
あとがきにもあったように、家族のことを嫌いだと言うとたしなめられることが多々あるけど、血が繋がった家族を絶対大事にしなければいけない時代ではもうないと思う。辛かったら離れていいし死ぬまで没交渉でいい。