田房永子のレビュー一覧

  • なぜ親はうるさいのか ──子と親は分かりあえる?

    Posted by ブクログ

    昔私も母の娘だった。でも、今は息子と娘の母親。
    母親業に忙殺されていると、小さかった頃の気持ちをなかなか思い出すことができない。
    子どもは私とは別の人間。血は繋がっていても「コピーロボット」でも、ましてや「私の人生の二周目」でもない。
    自分の気持ちの声、子どもたちの気持ちの声両方に耳を傾けられる親でいたい。

    0
    2024年02月01日
  • キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~

    Posted by ブクログ

    人は、親や恋人など、身近な人から良いところも悪いところも学んでしまう生きものだ。
    虐待された子どもは、大人になって虐待する側に回ってしまうことが少なくないという。
    著者は必死でもがき、苦しみ、のたうちまわりながら、その連鎖を断ち切ろうと、カウンセリングやセラピーに行くなど、積極的に行動している。
    殴られても受け止めてくれる夫さんのおかげもあるが(もちろん険悪になることも多々ある)、不幸の連鎖を止めるのはこういう人なんだと、納得できた。

    0
    2023年10月21日
  • なぜ親はうるさいのか ──子と親は分かりあえる?

    Posted by ブクログ

    親との関係に苦しむ中高生にとって、ここまで親子関係を考察した本を読むことは助けになるはず。
    親だけを批判するのではなく、こういう仕組みだったのか?と構造を示してくれている点で説得力がある。


    出てけという言葉は子どもの自尊心を傷つける
    子どもの気持ちに耳を傾ける大切さ
    自分が経験から得てきたA面(社会的な、常識的な)のルールを子供にそのままぶつけない(何か問題が起きた時だけにしよう)
    子供とは対等に話すのは無理、乗っている土台が違うのに同じように考えるのは無理
    親に子どもが偉そうな口を聞くのはあり得ないという思い込み

    0
    2023年08月28日
  • キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~

    Posted by ブクログ

    田房さんの本は、いつも実践的だなぁ、と思いました。こうやってキレる気持ちも分かるし、そういう人もいる。
    もしかしたら、万人に通用はしないかもしれないけど、自分に目を向けることの大切さに、改めて気づいた本でした。久しぶりにマインドルフネスやろうっと。

    0
    2023年07月17日
  • 「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました

    Posted by ブクログ

    田房さんが第二子として息子を授かった時に、自分の中にある男性に対する感情と向き合った本。
    これを読んで、私も父に対する気持ちを色々と発見することができた。
    うちの父はそのへんにエロ本とかエロビデオを置いておく人だったんだけど、私は本当にそれが嫌だった。性的なことと父とが結びついていることを知るのが嫌だった。でも私は父に私を見て欲しかったので、父が持っていたエロコンテンツに出てくるような女の人になろうとしていた。それは決して父に対して性的な感情があったわけではなく、そうしないと私には価値がないような気がしていた。成人してからのモラ男遍歴もそれじゃん!!と思ったらすごく腑に落ちた。
    本当はザ・草食

    0
    2023年06月14日
  • うちの母ってヘンですか?

    Posted by ブクログ

    田房永子さんが、母親との関係に苦しんできた13人に体験談を聞く本。何かに似てるなと思ったら、くらたまさんのだめんずうぉ〜か〜かも。
    書き方が似ているというよりも、毒母とダメ男には共通点があって、それはおそらく支配なんだと思う。
    しかし世の中には猛毒母がこんなにいるとは…。上野先生の本にもあったけど、母と娘って本当にこじれる。この本には1人だけ男性も出てくるんだけど、めちゃくちゃな母親に過干渉されているのに「でもうちの母は結局僕を愛してるんで」って言ってて息子強いなと思った。
    父と娘はそうでもない気がするけど、母と息子はこういう繋がり方しがちなの何でなんだろうな。
    うちの母はこんなにあからさまな

    0
    2023年06月09日
  • 上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

    Posted by ブクログ

    フェミニズムについて。対談形式なので分かりやすいし、田房さんもほぼ初心者だから分からない言葉は上野さんが解説してくれるし、入門書としてはとても読みやすい。
    田房さんの父親が田房さんに「長男的な役割を求めていた」という部分で、私の父もそうだ!!と腑に落ちまくった。父は典型的な女性蔑視人間なのに、私を東京に行かせたのはそれが理由だったと思う。
    それにしても女性を取り巻いてきた、今も取り巻いている環境は本当に劣悪で、おそらく多くの女性も何が問題なのか気づかないままでいるということを考え出すと気が遠くなる。
    私の元夫は自分ではフェミニストと名乗っていたけどおそらくフェミニズムについて何にも理解してない

    0
    2023年06月05日
  • キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~

    Posted by ブクログ

    「おまえは俺か?」ってなる本だった。キレるタイミングとか理由がわけわかんないのとかほんと一緒。あと食器棚を買った時に「あっ、家っぽい!」ってなるのわかりすぎた。私も心の中のどこかに「私はお金をかけてはいけない」みたいな気持ちがあって、普通の値段なのに必要なものを買うのを躊躇することがある。「私のキレはパニック」っていう言葉が腑に落ちた。

    0
    2023年05月31日
  • 「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました

    Posted by ブクログ

    性犯罪の被害にあったことはないし、交友関係の中でも遭ったという人を聞いたことはないのだけれども、社会的背景だったり現状の話が記載されていて今までに感じていた違和感と共感する部分があった。
    他にも自身の感じていた問題が作者の話と一致する部分があり改善策を学べた気がする。

    0
    2023年05月26日
  • ママだって、人間

    Posted by ブクログ

    「呪詛抜きダイエット」が面白かったので田房永子さんのこちらを読んでみた。育児エッセイかと思ってたら主に自分の性欲の話だった。
    内容とは関係ないんだけど、私は女性器の呼称にめちゃくちゃ嫌悪感があるなと気づいた。男性器の方は大丈夫だけど、「女性が言う用」の呼称は苦手。この年になって自分のセクシュアリティを色々見直す部分があって新鮮。
    妊娠〜出産〜育児って、社会からの「こうじゃないといけない」みたいなイメージ像の押し付けがすごくて、「うるせぇ!」って思うことも多いんだけど、この本を読んで再認識した感じ。「妻の妊娠中は男もち○こが腫れたりすればいいのに」っていうところのイラストで笑った。
    性欲の向こう

    0
    2023年05月23日
  • 上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上野先生の名前は昔から知っていて賛否両論あったので、ウキウキしながら読んだ。
    色々と、目からうろこなこともあったけれど、特に印象に残ったのが、「源氏物語などの古典テキストを読んでいて、知っているから」「恋愛を恋愛と認識出来る」というのと同じぐらい、セクハラやDVという単語が輸入されたから、私たちはセクハラをセクハラと認識出来る、角度を変えると洗脳されていると言う問題。
    言われてみれば、何を持って恋愛とするのか、前例がなければ、私たちには恋愛が自覚出来ない=恋愛出来ない、していてもしたと認められないという問題だった。
    では何をして恋愛とするのかというと、本の中では源氏物語とかから始まる古典テキス

    0
    2023年02月11日
  • 男社会がしんどい ~痴漢だとか子育てだとか炎上だとか~

    Posted by ブクログ

    共感出来るものがたくさんあった。
    こういった実録や問題提起はどんどん世に出てほしい。色んな視点から描かれたものが、人々の『知らなかった』を埋めてくれると思う。
    男性だからわからないこと、
    女性だからわからないこと、
    体験したことないからわからないこと、
    自分の時代とは違うからわからないこと、
    世の中には知らないことやわからないことがたくさんある。
    だけど、知らなくても理解しようとしてほしい。
    自分とは違う意見があることを知ってほしい。

    今の日本はディベートする機会さえ潰している。

    1
    2022年12月08日
  • しんどい母から逃げる!! ~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~

    Posted by ブクログ

    救われた言葉。「罪悪感は罠。」
    親を嫌いだとか恨んでいるとか、例え人に話さなくても、そういう思考を持っているだけで罪悪感がありました。
    自分の中に受け入れて良いんだと思えただけで、かなり心が楽になりました。

    0
    2022年11月21日
  • キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~

    Posted by ブクログ

    なんとなく手に取ったのだけど、読んで良かったです。
    エッセイの大きな魅力はフィクションではないものに共感できて、癒されること、自分にとっては。
    半分虚構みたいなもんです、のようなお洒落でのほほんとした日々つらつら系エッセイも素敵だけど、ご自身の傷や(とても失礼な言い方になってしまうけど)もしかすると「恥」と見做されてしまうような内側を描く本は、読めて有難いと思う。作者さんすごいなあと思う。

    井戸の底にいる自分、心ではなく状況だけを捉えてしまう・しまわれること、家族への悔しさ。私は自分のそれに触れたとき「キレる」方面にはいかないのだけど、根っこにある感覚は分かる気がしました。感情が悲鳴をあげて

    0
    2022年11月06日
  • キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    漫画形式でさくさく読めた。
    要点がよくまとめられていて分かりやすかった。

    特に「今ここにいる」の効果がすごくてかなり落ち着ける。
    自分自身はそこまでひどくなくなったけれど、近くに似たような感じの人がいるので対処法?その人の理解のためにも良かった。

    ・今ここにいる
    ・休む
    ・ホメる

    どうにもならない時、どうしても疲れている時って休むのが第一だよなと思った。

    0
    2022年11月05日
  • なぜ親はうるさいのか ──子と親は分かりあえる?

    Posted by ブクログ

    娘がそろそろ10代…というタイミングで読めて良かった。
    「良い親にならなきゃ」という意識が、親を暴走させてしまうのだな、とわかる内容です。

    おにぎりのエピソードと、筆者あとがきの「お母さんとお父さん、放っておいてくれてありがとう。」に笑った。笑う部分ではないのかもしれないけど。

    0
    2022年11月03日
  • 上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

    Posted by ブクログ

    結婚、子育てに関わるすべての人へ。
    結婚、子育てをナメてないか。家族と本気でぶつかってるのか。そんな問いかけがある1冊。
    もちろん、フェミニズムについてもわかります。
    人によっては物足りないかもしれません。

    0
    2022年10月10日
  • なぜ親はうるさいのか ──子と親は分かりあえる?

    Posted by ブクログ

    この著者の方は、心の中のモヤモヤを言語化して、構造化して、解決する方法(または解決まで行かなくても軽くする方法)を導き出している。本当にすごい。同じ悩みを持っても、私にはそこまでできない気がする。

    真似はできないけど、考え方の参考にするのはいいと思う。読みやすいし。

    0
    2022年09月28日
  • なぜ親はうるさいのか ──子と親は分かりあえる?

    Posted by ブクログ

    なんて読みやすくかつわかりやすい本なんだと思った
    「物事をA面とB面で捉えてみてみる」という考え方に既視感を思っていたら、上野千鶴子さんとの著書『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』で言ってたのだと気づいた。

    著者がとある本で出会った「親の行動の種類やひどさの度合いは関係なく、子どもは親から自分の気持ちに耳を傾けてもらえないこと、関心を持ってもらえないことに非常に傷つくのである。」
    「相手を理解することとその行為を否定することは両立できる」
    日光(親との距離)を調整するのは太陽(親)を否定することにはならない
    (親を太陽に、日光を親の影響力に例えている)

    薄めで手に取り

    0
    2022年09月23日
  • なぜ親はうるさいのか ──子と親は分かりあえる?

    Posted by ブクログ

    この本を読んで、なぜ親はうるさいのか少しわかってきたような気がしました。
    私は今、親元を離れ一人暮らしをしている大学生です。親と離れてから、自分の生活、時間を持てるようになり落ち着いて生活出来ています。
    しかし、本書のように、中高生のとき自分の進路など様々な面で常に先回りをして子どもの未来にレールを張り、そこから出ようとすると押し込められる日常がとても苦痛でした。特に私のお母さんは、お母さん自身良い子育てをされてきてないという気持ちが強く、絶対に自分の子には立派な子育てをするんだという意思が強いです。それによる私への教育熱は周りの子と比較するとかなり強く、しんどい時期がありました。
    それでも、

    0
    2022年08月22日