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幼少期から母親の過干渉に苦しみ、10代から痴漢被害に遭い、20代でセクハラを受け、30代で娘を出産した著者。「娘はかわいくないけど息子はかわいい」と知人が発言した時も、「母親に、兄弟と差別されてつらかった」と取材先で聞いた時も、母親たちの"悪行"に憤り、男たちを憎んではいるが、その二つは別々のことで、どこか他人事だった。
しかし、著者が妊娠した第二子が「男」と判明。
男を憎んだまま、男の子を育ててはいけない!
日本の男尊女卑社会に、母として、妻として、女として怒り、自らの「男性観」を矯正すべく奮闘した1年間の記録。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
著者の、丁寧に自分の心の動きをみつめて向き合っていく過程がスリリングで目が離せない。
なにか不自然な、過剰な感情が湧くとき、その根底にあるのはなにか。
過去の体験から生まれた、自分を守ろうとする心の働きに気づくこと。
そしてその感情が生まれた理由を思い出し、癒すこと。
男性への思い込みについて
子どもとの関係について
夫との関係について
周りの人との関わりや、専門家のサポートのもと、
著者が自分の心の奥底をのぞき込み、
誠実に向き合って自分を癒やし、
過去に振り回されない関係性で家族と付き合えるようになるまでの記録。
その過程で著者が気づいたこと。
・親子関係:子どもと大人の関係は対等ではないから、大人は簡単に加害者になってしまう。夫婦関係がうまくいっていないとき、その皺寄せは一番弱いこどもに流れる。それを自覚し、子どもに押しつけるのではなく、原因であるパートナーと向き合うこと。
・男女関係:男性は本来、上に立って下にいる女性を助けてあげたい、優しくしたい。だから下に立たされると助けてあげられなくなる。男性と戦ったり攻めるのではなく、頼ったり感情を出すことで関係性がうまくいく。
・日本人のセックス観:女性を虐げる価値観のセックスコンテンツが溢れていて、その影響で女性を虐げる価値観を学んだ男性が多く、痴漢の蔓延など有形無形の女性への加害につながっているのではないか。
ぜひこのスリリングな旅路を辿ってほしい。自分の傷や思い込みに気づき、癒やし、周りの人とより良い関係を気づくきっかけがそこにある。
読書感想文に
たまたま目につき、読書感想文に書きました。
田房さんの人生や男性に対しての気持ちがよく現れていると思います。
もし、このエッセイを読書感想文で書こうと思う方がいるのならば最終学年で書くことがおすすめです。
何を思われてもあと一年で終わりますからね。
Posted by ブクログ
田房さんが第二子として息子を授かった時に、自分の中にある男性に対する感情と向き合った本。
これを読んで、私も父に対する気持ちを色々と発見することができた。
うちの父はそのへんにエロ本とかエロビデオを置いておく人だったんだけど、私は本当にそれが嫌だった。性的なことと父とが結びついていることを知るのが嫌だった。でも私は父に私を見て欲しかったので、父が持っていたエロコンテンツに出てくるような女の人になろうとしていた。それは決して父に対して性的な感情があったわけではなく、そうしないと私には価値がないような気がしていた。成人してからのモラ男遍歴もそれじゃん!!と思ったらすごく腑に落ちた。
本当はザ・草食男子みたいな見た目の人が好きなのは、父と正反対だからかもしれない。まあザ・草食男子の人を選んでもモラ男だったんだけど…。
そして田房さんの旦那さんに対してもモラっぽいところがあるなと思うんだけど、ちゃんと向き合っていけるんだと衝撃だった。元夫はもっとヤバいモラだったから比べるのも違うかもしれないけど、私はこれまで生きてきて、男性に対等に扱われたことがないような気がしていて、私、対等に生きていくやり方を知らないかも。と、気づいた。
自分の中に存在するアンビバレントな感情に気づくことができた本。
でも「おちんちん部屋」は笑った。
Posted by ブクログ
自分の中に存在していた不可思議な「男性嫌悪感」を紐解き、自身の心の傷を癒やし理解したことで、夫との関係性も改善された、という話。
田房さんの書籍は何冊か持っているが、自分の生臭い部分と対峙する覚悟・決意には毎度驚嘆し、勇気をもらえる。
私も所謂毒親の元で育ち、男性嫌悪感を抱いたり鬱病になって過去の自分と向き合う経験をした。
結婚した夫を愛おしく思う一方で、男性である夫に対し謂れのない怒りや憎しみを抱き、そんな自分に戸惑ったり、2人の息子を持ったことで、自分の思っていた"男性像"と現実の"男性"が全く異なることに気づき、男性学や性犯罪者の本を読み漁ったりもした。
しかしそんな自分の心理と対峙することは本当にハードで、自分を保つのに精一杯になることも多く、育児と同時進行で進めるのは中々大変であった。
そんな大変な作業を精力的に進め、しかもその内情を明け透けに執筆してくださるのはとてもありがたく、自分も頑張ろうと思える。
田房さんには今後も是非、面白い本を執筆していただきたいです。
Posted by ブクログ
タイトルのインパクトに釣られて読み始めたら、男尊女卑の社会で傷つき続けてきた著者が、自分の「男性観」を徹底的に掘り下げていく凄まじいエッセイでした。
著者の体験が丁寧に言語化されていて、「息子をちゃんと育てるために、まず男への憎しみと向き合う」という姿勢は読んでいて胃が痛くなるほど真剣です。
夫婦のセックス頻度アップも、要は感情と性欲を誤魔化さず対話した結果として描かれていて、40代男としては耳の痛い場面がたくさんありました。
一方で、自分を責める語りが続くパートは重く、育児ハウツーを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
それでも、無自覚な男性優位に甘えてきた側としては、一度は通っておきたい一冊だと感じました。
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