椎名優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白かった。ほんと、設定がすばらしい。
ホグワーツ大好きだったが、もしかしたら、ここの貴族院はそれより面白いかも。
全世界で翻訳されて、どれぐらい受け入れられるか、ものすごく興味がある。
2年間、治療の眠りについたあと、すぐに”貴族院”へ。学校を卒業しないと、貴族にはならない、というところがまず面白い。権力や力をもつものは、それ相応の知性と知識、そして訓練がいるという、当たり前ながら、日本では存外意識されていないと思うところにフォーカスされていて、非常に共感が持てる。
学校でのカリキュラムも面白い、最初にテストがあり、不合格の者だけ講義を受けるシステム。これは、とても合理的。”貴族”という設定 -
Posted by ブクログ
ネタバレローゼマインにとって、ユレーヴェに浸かる元凶となった存在との対峙。
マティアスにとって、袂を分かつことになった存在との対峙。
ジルヴェスター、ゲオルギーネにとっては、幼い頃からの理不尽な存在との決着。
この巻で、エーレンフェスト内のいろんな因縁に決着がつきました。
特にジルヴェスター視点は少し涙が出ます。お互い様なんですけどね。兄弟喧嘩が極まりすぎです。ヴェローニカが本当に罪深いです。
ちなみにわたしは読み返し組ですが、ずっと、フェルディナンドっていつから自分の望みを持ちそこに向かって行動してたのか、時系列が微妙に謎でした。結果としては、望みを持ったのは供給の間で、行動の指針が決まったのが -
Posted by ブクログ
面白かった。そして、物語としては、いい感じでそのまま治療へ。
ヴィルフリートのバカ行動が引き起こしていく問題とその決着のつけかた。
それと、ヴィルフリートの妹シャルロッテの洗礼式で起きるキッドナップ事件。
毒で死にかけているローゼマインを助けて、そのまま治療液につけられ、
ここから2年の眠りにつく。その間の側仕えやら周りの人々の生活やらも語られる。
まあ、アホ息子も大きくなってから処刑するしかなくなるより、
年少の間に学んでくれるほうが、始末しやすそうではある。
いい感じの落としどころで読んでいて違和感がすくなくて良い。
脳筋おじいさまが私的には好き。ユクトクスと並んで2人推せる。 -
Posted by ブクログ
面白かった!!そして、新しいヴィランが出てきた。
前の黒幕は、おとぎばなしの王道、”ままはは”
フェルディナンドのステップマザーで、現領主(アウブ)の実母だったんだが、ローゼマインとは関節的な害毒しかなく直接なんにも関係ないので、ボヤンとした印象だったが、その娘がヴィランとなって出てきた。ガマ神殿長の姪にあたるゲオルギーネ。
経済方面では、新しいドレスのデザイン、新しい印刷機、手押しポンプ、
ベンノがプランタン商会立ち上げ。
あと、ローゼマインの資材集め、卵どろぼう作業。
アンゲリカの説教魔剣は好きやねぇ、やっぱり魔剣は喋らないと(あはは)
ヴィルフリートは嫌いだが、こういうのもいないと
物語 -
Posted by ブクログ
ネタバレ根本的に王族・大領地視点でしか見られないアナスタージウスとエグランティーヌ。根本的に現代の価値観で生きるローゼマイン。今まではうまくいっていたけど、ここまでか…という印象です。けど、そんな中でローゼマインとジルヴェスター、ついでに若手文官たちが利益をもぎ取る姿にはスカッとしました。笑
そして、この巻はあまり登場がなかったヴィルフリート。彼は本当に運が悪いな、とつくづく思います。もちろん本人の性格が災いすることも多いんですが、楽天的・素直さって本来美点なはずなんですよ。けどそれが悪い方向に行き、周囲から反感を買いまくり。
もしジルヴェスターに似た顔に産まれなければ。もしヴェローニカに気に入られ