椎名優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「頼りになる姉」としてシャルロッテからの信頼を得たいローゼマインと、尊敬する姉を少しでも手伝いたいシャルロッテが互いに支え合う様子は見ていてほほえましく思えます。
貴族院での2年目も後半戦に突入し、ローゼマインが「神具」を具現化できることや当たり前に祝福を与えていることについて中央の神殿からも目を付けられるようになります。この一難去ってまた一難、という矢継ぎ早の展開と主人公やその周囲が信頼関係を高めながら次々に課題を解決してゆく展開はファンタジー作品のまさに「王道」と言えるものだと思います。イメージ的にも、少しハリーポッターシリーズに近いかもしれません。
そんな中でも、やはりフェルディナンド -
Posted by ブクログ
結果だけは見ると大きな成果を上げているように思えるローゼマインの「社交」ですが、その経過は非常識なものばかりで、振り回される側近や兄妹たち、貴族院の外から見ているだけの保護者達はさぞ大変だろうと思います。そのギャップというかドタバタ劇がこのシリーズの見どころではあるのですが。
何より、今回は王族の末っ子が関わってくるようになり、常識のない暴走キャラが二人になってしまいました。非常識コンビが巻き起こすトラブルが次巻以降も加速しそうです。
エーレンフェスト寮の周りでも、これまでよりも大きな陰謀が形作られているようで、ローゼマインは中央からも目を付けられることになりそうです。幸いにも領地に帰還す -
匿名
購入済み物語は終盤
コロナ禍の中、私の癒やしでした。いよいよ、次は最終巻ですね。ウェブ版でみていましたが、書籍になって、どのように終えるのか楽しみです。
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Posted by ブクログ
ネタバレあ、あ、あ…
何と言ったら良いのか、言葉に出来ません。
やっぱり襲われたマイン。マインを助けようとした父ギュンター。マイン達は悪くないのに相手が貴族だと身分差で理不尽に耐えなければならないのです。そんな絶体絶命なピンチの時、助けてくれたのは中身少年のジルヴェスター。彼が領主様だったなんて!
そして愛する家族達を守る為マインは領主の養女になるのです。
家族との別れは涙なしには読めません。
もうマインと家族は家族として会うことは出来ないのです。
ルッツも切ないです。もう家族のように、それ以上に近いところにいたのですから…。
しかし、デリアは本当に世間知らずというか、子どもというか、騙されてしま -
Posted by ブクログ
ネタバレローゼマインが「貴族」として自然に振る舞うことができるようになるために、薬で凝り固まった魔力の流れを恢復させる、というのはなかなかに込み入った状況であるように思います。
しかもその薬を作るための材料採集には厳しい条件が合って…というのは、まるでロールプレイングゲームのようで、読んでいて一緒に冒険しているような気分にもなります。
ローゼマインは肉体的には虚弱で、魔力の量が多いという特性はあるものの、基本的には「守られる側」でもあるので読者としても「武勇にあふれる」英雄の視点から語られる冒険譚よりも感情移入しやすいと思います。
領主の養女となって義理の兄になった領主の跡取り息子をめぐる場面がと -
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Posted by ブクログ
ネタバレ少しずつ新たな環境に慣れていこうとしていたマインですが、他領の帰属にも目を付けられ、危機に陥ることになります。
そして、想像していたよりも早く訪れることになる愛する家族との別れ。
マインが、身に降りかかる理不尽と闘いながら、そして家族を守るために「別れる」という決断をするところはここまでのシリーズ作品の中で一番の見せ場だと思います。
ちょうどマインと同じ年頃の子どもの親としては、マインの良心の気持ちもよくわかり、思わず目が熱くなってしまいました。
これまでとは異なり、「(少なくとも金銭面では)今まで以上に無理を言う」ことができ、なおかつ「平民として貴族様の顔色を窺わなくてもよい」立場になっ -
ネタバレ 購入済み
面白くなってきた!
宝取りディッダーが出てきてから、物語が急激に動き出してきた感じがしますね。
ローゼマインと親しくなりたいのに、兄に邪魔されてしまうハンネローレ様気の毒。