椎名優のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
ディッター勝負開始!
シュバルツとヴァイスの主の座をかけての宝取ディッターが行われることに。
言い出しっぺは脳筋ルーフェン先生ですw
ローゼマインの作戦で勝利したものの、自分達にかけているものを自覚する護衛騎士達の中で、全く理解していないトウラゴットが浮かび上がります。
そして完全脳筋元気人間と思っていたルーフェン先生が師としてはちゃんとしていることにも驚かされました。
領主候補生に対してきちんと伝え指導する様は、貴族院という特殊な場所が必要な理由も理解できます。領内ではなかなかできないでしょうからね。
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Posted by ブクログ
ついに念願の本が完成しますが、失敗もあって思うように量産体制が確保できない、というあたりも現実的であるように感じます。
はじめて貴族社会の中での神事を行う際も、平民出身であることから想像をはるかに超える差別的な扱いを受けることも、作品の世界観がよりリアルに感じられておもしろく読めました。
とはいえ、転生物の展開通りに差別してきた貴族たちの度肝を抜くような活躍で彼らの鼻を明かす場面は、予定調和ではあるもののやはり爽快です。
神殿内でのマインの庇護者でもある神官長との信頼関係も深まり、周囲を固める側仕えたちもマインへの忠誠心を高めていて、次回作での更なる活躍が期待できそうです。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第二部として、マインはまた新たな環境に飛び込むことになります。
第一部では「現世」から「異世界」に転生し、それまでの自分の常識とは異なる世界の中で「本を作る」という目標のために邁進してきました。
その中で紙を生産することや高級商店・商業ギルドとのつながりを得て地盤を固めてきたのですが、身食いという魔力が暴走する病気を抑えるために貴族と関わることが裂けられなくなり、ついに神殿に入ることになります。
そこは俗世とは別の権力闘争や身分の差がある世界。またしても「新たな環境」に適応することが必要になるのですが、相変わらず目先の目標に向かって一直線に暴走するマインに周囲は振り回されてばかりで -
Posted by ブクログ
余命宣告を受けていたような状況でしたが、前世での知識と持ち前の猪突猛進ぶりでなんとか活路を開いたマイン。
彼女の周りの男たち(主にルッツとベンノ)は振り回されて大変そうですが、この後の第二部にむけて、いわば「マインの仲間たち」の結束が固まったことが印象的なストーリー展開でした。
一方で、いわば「敵」として現れることが多かったギルド長も一概に悪い人というわけではなさそうですし、マインが身を寄せることになる神殿にもいろいろと複雑な事情がありそうで、これからの展開にも目が離せません。
そこまで期待せずに読み始めたシリーズですがすっかりはまってしまいました。