沢村凜のレビュー一覧

  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    不思議な世界観だ

    ヨーロッパ風の国で将軍の息子として生まれた男が
    堕落した生活の果てに死に至ったところ
    神様(?)の気まぐれで
    中央アジア的な国に落とされる

    文化や習慣が全く異なるその社会で
    男が悪戦苦闘するように
    読み手もまた文章から懸命に想像しなければならず
    また説明文も多く
    多少疲れる

    最後はちょっと気の抜ける終わり方だが
    次からまた新たな展開を期待させるようになっており
    これからおもしろくなっていくのかもしれない

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    2020年11月10日
  • 鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

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    全4巻の第2作目の作品で、第1作目は序章かのような下地を描いていたので、正直2作目以降読もうかどうか悩んでいました。
    とりあえず読んでみると、与えられた領地をどのようにして、再生していくのか、人々との交渉の駆け引きを交えて描いていて、第1作目よりも面白かったです。
    ただ、こういった大河もののファンタジーというと、戦いが描かれると勝手に想像していましたが、今回は領地をどう再生するのか、知恵を振り絞っていくのが大半でしたので、ちょっとスペクタクルという感じではありませんでした。

    このままだと廃れてしまう領地。収入を増やすか、支出を減らすか。いかにして潤っていくのか。ドキュメンタリータッチで、試行

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    2020年11月06日
  • 鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

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    1巻が完全な序章であるとしたら、やっと本腰が入った本文と言う感じ。
    空人がもらった国が大層貧乏…
    という事で国中を走り回ってなんとか経済を立て直そうと奮闘する。
    淡々と進みつつこれで上手くいくのかな?と言う不安もあってわりかしサクサク読み進められた。
    空鬼の気まぐれから異世界に飛ばされたと思いきや、海を隔てた隣国だったと言う展開…
    確かにこの後どう展開して行くかはちょっと気になるけど…次を読むかは分からない。

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    2020年10月21日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    全4作ということで、正に起承転結の「起」を彷彿させる作品でした。
    ある理由で、川に飛び込んだソナン。力尽きた死んでしまった。かと思いきや、謎の神?・空鬼に助けられた。ソナンの淡々と死を受け入れた様子に面白いと感じた空鬼は、ソナンの好きなところに下ろしてやるとのこと。
    最初は素っ気なかったが、ある戦国?の人にビビッときたソナンは、ここに決定した。
    突然現れたソナンに戸惑いを隠せない人々。現れたことによって、新たな物語が動いていきます。

    世界観に慣れさせるためにゆっくりと細かく描かれている印象でした。なので、戦いのシーンはあるのですが、ダイジェストのように早く流れていました。
    後半からは、恋愛要

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    2020年10月04日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    神は気まぐれと言うフレーズが前半で沢山出てくる。
    神の気まぐれからたまたま命を拾われた空人が、全く違う世界で1から人生をやり直す。
    ドタバタ展開がありながらも最後は惚れた人とうまい具合に落ち着いて1巻が終わったけど、この結末ももしや神の気まぐれの采配から来るものなのかな?
    だとしたら…
    と、ちょっと深読みしてしまう。

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    2020年10月04日
  • 瞳の中の大河

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    「黄金の王 白銀の王」が面白かったので他の作品も読んでみようと思ったが、それほどでもなかった。
    清廉潔白な人はいないよ、ということ。
    メイデン王の今後に期待!

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    2019年04月13日
  • タソガレ

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    人に理解されにくい病気はどのタイミングで人に話すか難しい。
    仕事の相手には支障をきたすわけにはいかない。

    2人はどうなったかな。

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    2019年03月02日
  • 猫が足りない

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    四元さんのハチャメチャさはいただけない。友達にはなりたくないタイプ(笑)。事件の解決も何か突拍子もなくて、納得できない部分あり。

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    2018年01月01日
  • 猫が足りない

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    ネタバレ

    ミセス不機嫌こと四元さんはエキセントリックで、本作においては個性的なキャラではあるものの、不思議とインパクトが強く感じられず。

    結局、四元さんが関わるのは事件の導入〜序盤が主で、その中核にいないから? あるいは、各事件の“個性”が「猫が関わっている」という点の、それ以上でも以下でもない存在感の微妙さが故?

    いずれにしても「黄金の王〜」「瞳の中の〜」を著した作者の作品としては、ちょっと物足りない感があります。

    ただ、あとがきにあった「悪漢小説(ピカレスク)」としてのキャラクターとして四元さんを思いついたというのは興味深いところ。悪漢というにはちょっと斜め上な四元さんを描いた点が、次回作以降

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    2017年11月03日
  • 瞳の中の大河

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    なぜだろう、アマヨクのキャラがよく分からず
    感情移入や共感ができなかった。

    彼の考え方や信念は異端だと思うけど、
    なぜ彼のような人が生まれたんだろうか。

    ただ国のためそこに住む人達のためとあるだけで
    なんかしっくりこなかった。

    カーミラや子供たちに対しては
    人間らしさがあってよかったのだけど。

    世界観はだいぶ生々しくてリアルで良かった。

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    2016年02月17日
  • さざなみ

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    再読する。多分、2度目のほうが味わえると思う。ホントは著者の別作品が読みたいなと思っていて、そちらへの期待もこめての★3つ。

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    2016年07月26日
  • さざなみ

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    変わった構成の作品なのだが、それが災いしてか、今ひとつ物語にのめり込めなかった。

    『カタブツ』『あやまち』の面白さに比べるとはるかに劣る。

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    2015年06月24日
  • あやまち

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    なんとも奇妙な恋愛ミステリーなのだが、ストーリーに臨場感が感じられなかった。

    主人公の美園希実は帰宅途中の電車で、奇妙な行動をする男性を目撃するのだが…

    主人公をはじめとする登場人物に存在感が無く、贅肉のような描写がストーリーを希薄にしているのだろうか。

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    2015年05月29日
  • 瞳の中の大河

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    面白いかった?って聞かれたら、面白かったって言う。
    この本を読んだきっかけは「黄金の王白銀の王」が面白かったからですけど、大体一緒だった!
    主人公の頑なさとか…全力投球しまくってて見てて疲れるとことか…
    この作者さんの物語、登場人物の名前が覚えられなくて感情移入度が下がる
    や、でも、面白かったです。

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    2015年04月29日
  • ディーセント・ワーク・ガーディアン

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    ネタバレ

    ディーセント・ワーク。作中では「まっとうな仕事」と言われている、それを守る労働基準監督官を主人公に据えた作品。これを「瞳の中の大河」「黄金の王 白銀の王」の著者、沢村凛が書いたということで興味を持ちました。

    あまりなじみのない職業話という点や、主人公らが指摘する現代日本の会社員を取り巻く環境の問題点において、非常に惹かれるところがいくつもありました。

    残業賛美な古い風潮や、ほぼ100%の人が会社員として社会人キャリアをスタートするのにも関わらず、労働基準法について学ぶ機会がない(雇用される側としての知識を学ぶ機会が無い)ことなどがそれ。

    そうした課題・問題点について、今後アンテナを張れる

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    2015年01月20日
  • あやまち

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    恋愛小説なのだけれど冒頭で二人が別れてしまっているのはわかる。
    尾行者という設定が面白く展開が気になる。恋愛だけでなく、人間としてのあやまちも考えさせられる。

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    2013年11月06日
  • あやまち

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    初の沢村凜。

    不器用で人付き合いの苦手な29歳のOL希実。
    口下手で素性に謎がある達哉。
    二人が地下鉄の階段で出会い、恋に落ち、別れるまでのお話。

    別れの原因になる出来事も、別れ方も悲しいのに、胸に迫って来ない。
    実は、内向的な男女の恋愛とは、リアルにこんな感じなのかも。

    ドロドロや生々しい恋愛小説が苦手な方にお勧め♪

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    2013年03月22日
  • あやまち

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    2013.3.9
    なぜ、彼についていけなかったのか
    世の中たのしいばかりじゃないね
    普通におもせろかった

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    2013年03月10日
  • あやまち

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    読み終わってから裏表紙を読んで、これってミステリーだったのか?と思った。そんな無理にカテゴライズしなくても…

    面白くは読んだんだけど、あぁ面白かった(読んで良かった)、納得って感じにはならなかったかな。静かで確かに一人で普通の生活ってこういうこと考えていたりするんだけど。

    確率の話は素敵。
    ホンモノと出逢えてホンモノを手に出来る確率はとても希少なものだと知ってるよ。

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    2013年02月03日
  • リフレイン

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    生まれ生きる環境によって培われる思想や宗教観って、他者からみたら理不尽だとしても、己が己であるためにはどんなことがあろうとも貫き通すものなのだろう。
    そういう面に希薄な自分は展開に苛苛としてしまったけど、信念を持って言い張れることがないことが、恥ずかしい。

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    2012年09月17日