沢村凜のレビュー一覧
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たんたんと続くごく平凡なOLの私生活の描写、
ちょっと平凡じゃない出来事が起こったときの心理反応とかは
同年代女子としてリアルを感じてその点は面白く読み進めました。
地味めなOLさんの精神生活を知りたい人はこれをよめば
半分くらいは知ることが出来るかと。
いつ急展開があるのかな?どんな感動が?と期待したのですが
急展開はなくあまり強い感動も残らず、
やさしいけれど読後感が良くない結末のような気がします。
・・と、感じるのは想像力が乏しいのでしょうか。
もうひと展開、あれば・・
でも、主役の子に対する思いやりややさしさが小説全体に感じられた気がする。
草食男子みたいな本。 -
Posted by ブクログ
「眠りの町」で無心で遊んで寝るだけの毎日を送るぼく。だがある時、町には「出口」や「外」があるはずだと気が付く。やがて徴によって結びついた仲間を得たぼくは、少しずついろいろな知識を思い出しながら、真実を知るための旅に出る...
ロールプレイング・ゲームのNPCのように決まりきった行動を取るだけの登場人物たちが、自我や感情を取り戻し、世界や自分たちの秘密を知る為の旅に出るというファンタジー作品。
そこまで壮大な話ではなく、あくまで自分という存在を取り戻す為の寓話的な物語で、最終的には生命讃歌として幕を閉じる。
沢村凜作品としては少々物足りないが、普通に楽しめる作品。 -
Posted by ブクログ
この本も作者さんも知らなかったので、未知の読書。
パラパラとめくってみたら、これは民族とかたくさん出てきて名前も難しい漢字があてられてちょっと小難しいタイプのファンタジーかも…と予想。
それはそうだったんだけど笑、予想外に読みやすくて楽しめた。
普段は使わない漢字、読み方の名前もずっとルビ振ってあるのがすごく良かった。だいたい1回で終わって覚えなきゃだからその面でも読みやすかった。
ストーリーも、何回か「これはバッドエンドなのでは…?」と思わせられたけど、納得のラスト。
少しだけ物足りなさというか、ファンタジーのハラハラドキドキをもっと大きく感じたかったけど、キャラクターもストーリーも良くていい読書だった。
ファンタジーって、実際にはない国とか民族とか名前とか色々考え出すのすごいよなぁと改めて思った。 -
Posted by ブクログ
「雨がくると、覚悟をしなけりゃいけない。家族がひとり、へることを」
そんな不思議な話を耳にしたハランの家にひとりの旅人、スオウが雨の中、宿を求めて訪ねて来た。
しばらく逗留することになったスオウはすぐに家族に馴染みながらも、家族それぞれの心に少しずつ静かなさざ波を起こしていく...
てっきりジュブナイル向けのファンタジーだと思って未読だったのだが、いざ読み始めたら、いきなり1ページ目からSFだったので面食らってしまった。が、むしろそちらの方が好みなので嬉しい驚き。
一家に紛れ込んだ異分子が穏やかな日常を徐々に変えていき、やがて世界の秘密が...というSFのひとつの王道。格段、衝撃の真実という訳でもないのだが、あまり派手な展開もない中で、家族ひとりひとりの心情を細やかに描き、最後に静謐なカタルシスが訪れる。あり得たかもしれないもう一つの人生に思いを馳せ、深い余韻を残す。
同時期に出た「記憶の果ての旅」も未読で、本作の解説によるとSFではないとのことだが、タイトルがゼナ・ヘンダースンみたいだし、ちょっと怪しいかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりのガチファンタジーでした。
いいところのお坊ちゃんはグレてなんやかんや自業自得の事故で亡くなりかけたところ、神の目に止まって別世界に落とされる。ただし、別世界と思いきや同じ世界の別の国だったというオチ。落とされた国と生まれた国で貿易が始まってその仲介をする。(言葉がわかるから)
でも生まれた国に連れ戻されて罪を生産して落とされた国に生きて戻って偉業を達成しました。という話。
主人公めっちゃがんばって、領民にめちゃめちゃ慕われます。与えられた土地の領主としてど貧乏な地を豊かにかえたからなのですが、その方策がすべて上手くいくという。ちょっと。。ちょっとだけご都合主義展開なところがありました。そこのところで引っかかって領民達と私で主人公に対する気持ちに溝ができ、最後まで埋まることはありませんでした。。
あくまで読者は読者でしかなかった、ので没入感が少なくノリきれませんでした。世界観とか設定とかはすごい丁寧に作られてて良かったです。 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
主人公・ソナンは良いとこのお坊ちゃんでとても恵まれた環境で育ってきた。でも何かが満たされない。自堕落な生活で何度も父上を怒らせては勘当され、それでも自分の人生に責任を持つことができなかった。
ある日、ソナンは川の中に落ちて死を迎える。ソナンは死ぬことを恐れていなかった。自分を大切にしてこなかった彼は、生きることに執着がなかったのだ。
ソナンは己が死んだと思った。
だが、神の気まぐれによって第二の人生を歩むことになる─────
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【ネタバレ&感想】
死ぬまでのソナンの性格がかなり終わっていて、弱者をいたぶって仲間と悦に至るような醜悪さがある。自己肯定感が地に堕ちてるがゆえの自暴自棄が、ますます彼の人生を悪いものへと引っ張っていた。
ソナンは、数日前にボコして遊んだ男の仲間から報復にあって死ぬ。
生きたいとも思ってなかったので静かに死を受け入れようとすると、神が現れてこういった「お前は面白い。好きなところに降ろしてやる」と。
ソナンは今まで誰かのために生きたいと思ったことがなかったのだけど、雲の上からある人物に酷く心を惹かれ、その土地に降ろしてくれと懇願する。
その土地は戦の最中、しかもかなり分が悪い。それでも、ソナンはその土地の王に忠誠を誓いたいと思い、降り立つこととなった…
といった感じで、超悪ガキ(ただし馬鹿ではない)のソナンが主人を見つけて第二の人生を歩む物語。更生して王の右腕になるのかと思いきやそうでもなく、途中からソナンの恋物語に変わっていく。
戦果を挙げた褒美として、一目惚れした四の姫が欲しいと願うソナンに王宮は大慌て。でも実はソナンの勘違いで、四の姫は真の想い人ではなく…
のドタバタコメディ。もちろん語り手はソナンなのでコメディ調ではないのだけど、蓋を開けたらお騒がせ王宮物語でした、みたいな。
最初の導入部分、能はあるのに自堕落なソナンがどうしようもなく心惹かれる主をみつけ、人生を尽くそうと決意する─────といった所を掘り下げた方がわたし的には好みだったかな?
王宮の人々との関係も、王の右腕として働く中で変わっていく方が楽しめたかも。
実際の物語では右腕でもなんでもなく、真の想い人と結婚したのち郊外に体よく追いやられるんだよね。
この人が自分の主人だ、この人に仕えたい!と第二の人生を始めたのに、王との絡みがほぼないとは思わなかった。
死ぬ前の嫌な性格は薄まったけど、第二の人生で主体性を得たか?と言われると微妙かなあ、、、
ソナンの自己肯定感の低さが、新しい世界に来たところで治ったとは思えなかった。
シリーズものなのでこれから変わることに期待!気が向いたら続きを読むかもしれない。