沢村凜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレディーセント・ワーク。作中では「まっとうな仕事」と言われている、それを守る労働基準監督官を主人公に据えた作品。これを「瞳の中の大河」「黄金の王 白銀の王」の著者、沢村凛が書いたということで興味を持ちました。
あまりなじみのない職業話という点や、主人公らが指摘する現代日本の会社員を取り巻く環境の問題点において、非常に惹かれるところがいくつもありました。
残業賛美な古い風潮や、ほぼ100%の人が会社員として社会人キャリアをスタートするのにも関わらず、労働基準法について学ぶ機会がない(雇用される側としての知識を学ぶ機会が無い)ことなどがそれ。
そうした課題・問題点について、今後アンテナを張れる -
Posted by ブクログ
沢村凜の著作は「黄金の王 白銀の王」に続き2作目。
「黄金の王 白銀の王」が妙に心に残る話だったので、これにもちょっと期待した。
・・・が、テーマはともかく、登場人物たちに感情移入出来なかった。なので★は3つの評価。
本作は、遠い未来、どこかの宇宙の話。
属す星も人種も違うクルーたちを乗せた一隻の宇宙船が、事故により無人惑星に漂着してしまう。
生き残った人々をある優れたリーダーがまとめ上げ、小規模ながらもしっかりとした国家体制を作り、飢えや寒さをしのぎながら最小限の犠牲で救援までを持ちこたえる。
が、救援後、リーダーが属する国家は彼をある罪に問うた。その罪とは・・・!? -
Posted by ブクログ
ネタバレ①とある貴人の執事となり、彼女の無理難題に応える借金まみれの男
②他人に親切を働くため、困った人を探す中年サラリーマン
③いろいろな人物が入れ替わり立ち代り物語を紡ぐ
この3つが順繰りに進む。
まず借金男の場面以外、よく意味がわからないまま進む。
特に③は、男に会うため田舎町に来たのにペディキュアが剥がれてしまい除光液とマニキュアを探しさまよう女、ATMで金を振り込みたい男、宗教の勧誘を始める女、ヒッチハイクの振りをした強盗などが唐突に主人公となり意味不明。
最終的に、借金男が貴人の願いをかなえるために考えた策略がすべてのはじまりだとわかる。
そして話は繋がり、確かになるほど