沢村凜のレビュー一覧

  • 鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

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    輪笏(わしゃく)という土地を治めることになった主人公は、その土地に住む人の生活を向上させるため改革に挑む。

    第1章はまさに伏線。物語展開が面白い。

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    2020年11月15日
  • 猫が足りない

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    なかなか爽やかな読み応えのある著書でしたよ! 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    こういったライトな感じのミステリもたまにはイイかもしれません…女性が描いているからこういう雰囲気になるのかな? とも思います…男性作家じゃ、なかなかこういった感じの物語にはならない…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    けれどもまあ、実際蓋を開けてみたら陰惨な事件が起きていたりもするんですけれどもねぇ…猫絡みで…。

    「猫が足りない」というタイトルに惹かれて買っただけで著者のことはまったく存じ上げていませんでしたけれども、割と満足できました! もう一冊くらい、著者の本を読んでもいいかもしれませんねぇ…さ

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    2020年01月25日
  • リフレイン

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    ファンタジーとして面白いだけでなく、生き方や社会のありかたについて考えさせられた。
    前半は、無人島でのサバイバルで、非常事態で、人はどう行動するのか、どう行動すべきかの示唆が得られ、これで十分考えさせらたと思った直後に、後半では、非暴力とは死刑廃止とはどういうことかを根本まで考えさせれた。

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    2018年11月12日
  • タソガレ

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    気持ちがわかりすぎたのは最初の章。
    「どこかでわたしはずれている」
    「わたしの中には醒めている部分がある」
    まさにこれ。
    私以外にもいるんだなと思った。

    知らず知らず人を傷つけることがある。
    今年の戒めにしよう。

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    2017年01月01日
  • 瞳の中の大河

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    個人的にかなりお気に入りの作家沢村凛の作品。
    今気付いたのですがこの本で文庫化された沢村凛の作品は全て読んでしまったことになります。
    次は単行本に行きますかね。。。

    と前置きはさておき「黄金の王 白銀の王」と似たような
    歴史ファンタジーのこの作品。
    「黄金の~」の時も少し思ったのですが登場人物の名前が
    覚えにくいんですよね。
    世界観に完全に浸るまでは誰が誰だか確認しつつという感じでしたが終盤は一気読みでした。
    とにかくブレないアマヨクの愚直さが良いです。
    登場人物の行動の一つ一つ、発言の一つ一つにちゃんと
    明確な理由付けがされているようなストーリー立ても
    読んでいて安心感があるというか圧倒さ

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    2016年10月02日
  • ディーセント・ワーク・ガーディアン

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    いくら法律で保護されていても実際に、労働者ご使用者に権利を主張するのは難しい。そういう意味で、労働基準監督署はまさにガーディアンだな。
    最後の大事件、どう覆すのか?尺は足りるのか?と思っていたらあっさり解決しすぎてビックリした。黒幕抜かりすぎ。
    そして由香里の身勝手さには驚く。

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    2016年08月21日
  • リフレイン

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    書店でなんとなく気になって買ったのですが、買ってよかったです。表紙イラストは軽めですが、テーマはいろいろ考えさせられるハードなものでした。ラストがちょっと。。。でも、ああ終わらせるしかないかなー?この作者の他の本も読みたくなりました。

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    2016年07月18日
  • ディーセント・ワーク・ガーディアン

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    普段知ることのない仕事系ミステリ。
    とても楽しく読めたのだけど、最後の話で出てきた主人公の厄災の一つが未解決のままなのが、イライラするぜ。続編ある?

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    2016年02月10日
  • ディーセント・ワーク・ガーディアン

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    労働基準監督官が事件を解明するって云うちょっと変わった話。なかなか興味深かった。でも、最後の大臣の話はちょっとなあ・・・

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    2015年09月05日
  • ディーセント・ワーク・ガーディアン

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    労働基準監督官の物語。
    融通が利かず苦労する時もあるけれど、こういう機関があるから守られ助けられることがあるんだよね…普段ではあまり知ることのない仕事内容を知ることが出来、少し見方も変わる。「すべての人が幸せに働けますように」そんな主人公の思いが好きだ
    「法律は冷たいんじゃない、平等なんだ」…つかいかたひとつで変わってしまうけれど…そうね…平等の為に作られてるんだよね…
    そして最後に残った家族の問題は、どう解決していくのかが気になった…

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    2014年12月30日
  • リフレイン

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    ジャケットも軽く、SF仕立てだけど、内容は社会正義とはなにかというすごく重い話。ストーリー自体は読みやすいので、中高生に読んでほしいなぁ。

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    2014年03月01日
  • 瞳の中の大河

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     著者お得意の大河物のファンタジー。
     1文字ずつ増えていく章タイトルから、登場人物の配置や描写まで、著者が「楽しんで書いているな」という雰囲気がするので読んでいて心地よい。
    (いや、話は一本筋で読みやすくも心地よい話でもないんだけどね)

     著者にとって、(悪い意味ではなく)登場人物は血肉のある素材なのだろうなぁ。好きなキャラクターだからと言ってひいきせず、きちんと考え決断させていそう。まさしく神のごとき無慈悲さでキャラクターを平等に……って某人だけは、神に愛されているかもしれない。

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    2013年12月11日
  • カタブツ

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     最初はとっつきにくい印象のお話です。
     私が今まで読んできた著者の作品とは異なり、ファンタジーではなく、現代ものだからかもしれない。

     しかし、読み進むと端的な描写ながらじわじわと見えてくるのは、タイトルの通り、普段は小説に登場しないような「カタブツ」で普通の人たちの姿が。
     1編読みおえるころには術中にはまり、一気にラストまで読み切りました。イイネ。

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    2013年12月11日
  • リフレイン

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     哲学的というか、形式的というか、概念的というか、ああ……この人若干面倒くさいというか……(笑)
     この物語の主人公はそんな人。いや主役であるけれども、この物語は、彼を取り巻く人の視点と言えるだろうか。

     正直、彼のどこがみんなをひきつけるほど魅力的なのか私にはわからない。生硬すぎるな、とも思う。けれども、とても大きなことについて真正面から取り組んだ作品でもあると思う。だからこそ硬いなと思いつつ読み終えられるのだから。
     それにしても、なぜ農学部出身で社会がすきなんだろう、不思議だ。

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    2013年11月10日
  • 瞳の中の大河

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    はまったっす!
    かなり良くできている
    ある世界の中での内戦のなかで起きている
    貴族と一般庶民と
    男!?のお話。

    空想的、歴史風、軍記物。人間力、ミステリアスもの…とでも言うんでしょうか??

    けっこう先が気になって気になってで
    ワクワクした気持ちで読めました。
    読み応えの大きな良本でした

    最後の締めもまずまずgood!

    面白いですよ!
    気軽にイケてちょい骨太しのちょい堅ファンタジー

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    2013年09月12日
  • 瞳の中の大河

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    ストーリーは、骨太です。
    陰謀とか、秘められた部分はいろいろあるのですが、でも、読後感はストレートなお話を読んだなぁという感じがします。

    不思議のないファンタジーで、まぁ、空想歴史物語みたいな感じです。
    実はわたしは、北上 次郎とは違って、ファンタジーは不思議がある方が好きです。

    大佐って、でも、あんまり好きなタイプではないです。実は。まじめに見えてるけど、実は意地っ張りで、いやなやつだよねぇ(笑)
    でも、これは、これで一本通っている。
    わたしは、銀爺こと鈴木 銀一郎の小説の男主人公の生真面目さを思い出していました。

    終わったあとね、この世界でのいろんなキャラクターの話をもっと聞きたくな

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    2013年07月29日
  • 瞳の中の大河

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    一気読み。異世界歴史小説。一人の少年が、やがて英雄になっていくまでの胸がかきむしられるような物語だった。

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    2013年07月29日
  • 瞳の中の大河

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    「黄金の王 白銀の王」が面白かったので手に。
    沢村凛さん2作品目。
    こちらはファンタジーといってもさらに現実的。
    人の汚い部分がこれでもかってくらいぶつけられる。
    もうドロドロです。
    本来、こういう話は苦手。
    辛いばかりで救いがないと読むのが辛くなってしまうから。
    なので、失敗したかなー。最後まで読めるかなーと思いつつも読む手がとまらない。
    読んでる最中もなんでだろ?って思いながら読んでた。
    テンポがいいのかな。
    まぁ面白いからに違いないんだろうけども。
    素直に面白かったと言えばいいんだけど(笑)
    特に終わりかたは最高でした。
    読んで良かった。と思える本です。

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    2013年04月23日
  • カタブツ

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    一応「ミステリー」のカテゴリーには入れられているけれども、私にとってはこれは、発達障害を抱える人達の物語のように思えてならない。
    「誠実すぎるひとたち」と評されているが、たぶん、一般的に想定されている「誠実さ」とはちょっとずれているのだ。
    融通が利かないとか、杓子定規、自分の規範に固執する、という感じ。
    決して間違っているとか、悪であるというわけでもないのに、なぜか窮地へ自分を追い込んでしまう。
    もちろん、発達障害をテーマにした小説ではないからそれに関する記述はないのだが、「バクの見た夢」の二人の、妙に理詰めな考え方とか、「袋のカンガルー」の双子のあり方とか、「駅で待つ人」の倫理観とか、「とっ

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    2012年11月02日
  • さざなみ

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    この現代において「執事」をやる羽目になった借金まみれの男。
    何かを渡す事に苦心するも、それが叶わず苦しむサラリーマン。
    それぞれの幕間に差し込まれる、ちょっとした人々の話。

    「水の中に小石を落とすと、その周りに輪になって広がっていくでしょ。たとえていうと、そんなふうなものが見てみたくなった」という女主人の無理難題をクリアするため、にわか執事が考え出したアイディアとは。
    そして、広がっていく波紋の反響はどこへ返っていくのか。

    断片的に語られる話が徐々にまとまっていく、恩田陸『ドミノ』や伊坂幸太郎『ラッシュライフ』に似た構成。
    こちらは「話が一つにまとまっていく」というより、「根っこが繋がって

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    2012年10月16日